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ボランチのプレー(田中マルクス闘莉王)

2008-04-07 20:38:40 | 浦和レッズ
ここ3試合、ボランチに入って浦和の3連勝に貢献している、田中マルクス闘莉王選手の話題です。闘莉王は、これまではリベロかパワープレー時のFWのどちらかというイメージでした。闘莉王と言えばヘディングの強さが売り物ですから、普段はDFで相手の長身FWを消し、負けているときにパワープレーで前線に上げるという役割をやっていました。

しかし、DFで出ているときの闘莉王は、ロングキックも売り物でした。なかなか前線が連動していることは多くないですが、通ればチャンスになりそうなボールを蹴ってきます。浦和の新監督のエンゲルスは2004年のブッフバルト監督の就任と同時にコーチとして浦和にやってきましたから、闘莉王のプレーの特徴は知り尽くしているでしょう。

そんなエンゲルスのアイディアは、サポーターは皆驚いたボランチ起用でした。確かに今の浦和のチーム事情を考えると、長谷部と小野伸二が抜けて攻撃的なボランチがいません。阿部勇樹も内舘も細貝も、皆守備的なボランチです。

そのため、闘莉王はそんなに足は速くないため、守備範囲は決して広くないという欠点に目をつぶっても、キック力のある闘莉王にパスを回してもらおうという意図だと思います。また、闘莉王のようにDFとして良い選手は、守備範囲の問題を除けば、高いキープ力と1対1の強さで、ボランチとしても水準以上はプレーしてくれます。

シジクレイ(京都)がボランチで使ってもいいプレーをするのと同じです。ただ、どうしても鈴木啓太が後ろをうまくフォローしてやらないと、特に闘莉王は前に出たときの帰陣に課題がありますから、バランスが保てなくなります。新潟戦で鈴木啓太がいなくてもうまく行ったのは、新潟がトップ下を置かないチームだったことと、新潟にとって予想外の策だったことが考えられます。

ただ、このまま固定するとは私は思っていません。今の浦和の最終ラインがさほど強くないからです。次節の鹿島戦で、もし慎重策を取るなら、闘莉王をリベロに戻し、細貝をスタメンで起用してくることも十分考えられます。

ただ、鹿島はトップ下を置かないチームなので、ボランチで出場するとすれば、闘莉王の位置にプレッシャーを掛けようとすると、FWのマルキーニョスが下がってくるしかありません。そのあたりは、相手の出方を読んだ駆け引きが、試合直前まで続くと思います。
コメント
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