Kinoの自転車日記

自転車と共に過ごす日々

普通自転車 ボスフリーの 分解整備

2009-05-22 20:07:28 | 自転車整備 その他 
先日から頼まれ整備をしている普通自転車 このシティサイクルの
後ろギアにボスフリーを使っていますが おそらく内部の状態は
全く油気も無いでしょう この機会に普段自転車屋さんでもしない
フリーホイールの内部を整備してやります






たまたま数日前の日記にボスフリーのメンテナンスなんて日記を書き
ましたが このシティサイクルもロードレーサーも構造は一緒です

フリーの蓋が固く締まっていますので 最初はドライバーなど先の
尖った物で蓋を叩いて緩めます その後はカニ目スパナで ここは逆ネジです




蓋が外れました 蓋とフリー本体の間には薄いスペーサーが入っています
このスペーサーの厚味でフリーの玉当りの調整をします 中のボールは
仁丹 1/8サイズで その数は 沢山・・(数えた事が無いです 笑)

このボールを沢山使うバラ玉の回転部 この写真でも確認出来ますが 
ボールを一杯に入れて 一個抜く これがお約束です




ボスフリーの外側を持ち上げると簡単に内部本体から抜けます
この時 見事に中のボールが全て落ちます ここではボールを
無くさない様に気を付けましょう

このボスフリーが出来る前には フラッシュフリーと言うのが
有りましたね これはフリーの抜き工具が使えなく フリーを
ハブに取り付けると外す時は 壊すのを覚悟 と言う物でした






ボスフリーの内部 ラチェット部です この構造は自転車に限らず
他の商品も構造は一緒ですね ラチェット付きスパナなんかもこれです

このフリーも SUNTUR サンツアーなんですが 先日のロードレーサーの
パーフェクトと比べると 爪の開閉に使うスプリングがかなり太い物が
使われています この辺は普通車用に作られているのでしょう






フリー内部 ラチェット部を綺麗に洗浄しオイルアップをします
この爪の保持部にグリスを塗布すると 凄くタッチの悪いフリーに
なってしまいます この部分は経験上 粘度の高いオイルが良いですね
今回は Super Lube のオイルを多目に差しておきます






フリーには 外側と内側(表と裏)にスチールボールが使われています
まず内側(裏)から始めます 外部本体 歯の裏にボールを並べます

ここでもグリスはボールが落ちない程度が良いです 沢山入れると
凄く重いフリーになってしまいます
今回は普通車ですから流れ出難い 固めのグリスを使っておきましょう
ボールは一杯に入れて一個抜く お約束ね






ボールを並べ終えたらフリー内部本体に 外側を上から入れますが
この作業はちょっと難しい・・ バネの力で外に跳ねている爪が有りますから 
それを上手く内部に納める必要が有ります 一発で決まれば大儲け(笑)

外部本体が上手く差し込めたら 外側(表)のスチールボールを並べます
ここもグリスの量は少ない方が良いですね






そして 薄いスペーサーを入れ蓋を締め込めば完了です 
構造上使っている内に蓋は締まり込むはずですが カニ目レンチの後で 
外した時と同じ様に 先の尖った物とハンマーで叩き良く締め込んでおきます

皆さんのフリーも 何か感触が良くない なんて時は一度分解し中を見てみる
のも良いですよ 最初は勇気が要ると思いますが一度やってしまえばどうって
事はないです 何事もチャレンジ!

で私の方と言えば こんな事をしているのでまだシティサイクルが組み上がり
ません 多分自転車屋さんにはなれないね 何時まで掛かっているんや!って
怒られそうです(笑)
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10 コメント

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ラチェットの爪と歯 (16年目)
2013-06-22 02:48:03
はじめまして。
初めてコメントさせていただきます。

自転車メンテ歴半年のものです。
まだママチャリしかメンテしたことありません。

kinoさんのブログ、ちょくちょく拝見させてもらっています。

はじめは何がなんだかよくわからなかったことも
少しずつですが、わかるようになってきました。
私にとって、ほぼバイブル化しています。
ありがとうございます。

ひとつ、お聞きしたいのですが、
当方もママチャリ、シングルギアのボスフリータイプ?(ギザギザの歯はハブに、爪はスプロケット側にあるタイプ)なんですが、
ブログには爪に粘度の高めのsuper lubeをさしていましたが、歯のほうにもさすということでいいでしょうか?

この爪、歯の部分は、やわらかいグリスまたは粘度の高いオイルをさすべきで、
ただその選定が難しいとのことですよね。
グリスをぬりすぎると重くなってしまい、さらさらなオイルでは保持力がない。

私は手元にsuper lubeはなく、
グリスはAZリチウムグリス、オイルはミシンオイルぐらいなので、
リチウムグリスを極薄でぬるか、もしくは、VG68コンプレッサーオイルか
VG100のチェーンソーオイルを検討しています。
すべて汎用オイルですが、どうでしょうか?

実は、先日、kinoさんのピストの自転車のハンガーワンの整備日記を拝見し、
普段乗っているママチャリのBBのメンテをしました。
ペダルをこいでいると、BB付近から、カン!と異音がするので、
クランクにガタも見られたことから、
分解・グリスアップをしました。

初めての経験で時間がかかりましたが、なんとかうまくいき、
ペダルも若干軽くなり、ガタも消えました。

ただ、異音が続くので、もしかしたら、このカン!という音はフリーのラチェットの爪のかかりが悪くなっていて、ペダルを強くこぐと、爪が隣の歯にズレてしまって、その瞬間に音が起きているのではないかと思い、試しに後輪ハブとフリー部のわずかな隙間?のようなところからミシンオイルを少量さしてみると、音が完全に消えたので、
そもそも異音の原因はフリーではないかと。

ただ、爪が磨耗しているような感触がペダル越しに伝わってくるので、
次回、正式にフリーを分解しようと思っている次第なんです。

16年目のBSのママチャリなんですが、どうも愛着がでてきたようです。

宜しくお願いします。
16年目さん (Kino)
2013-06-22 09:45:49
初めまして コメントを有難うございます

私がフリーに粘度の低いグリスや量を控えめに使うのは
フリーの音の好みも影響しています
油脂類を多く使った時の湿った様な音より小気味の良い乾いた音の方が好みだと言う事も有ります

また外装の変速機が付いた(チェーンのテンション機能が付いた)自転車のフリーに 粘度の高いグリスを多く使うと
走行中に足を止めたり逆回転をさせると チェーンが外れたりするので良くは無いですね

ただ
ご質問の 後ろがシングルギアのご婦人用自転車やシティサイクルなら それほど使う油脂に悩まなくても良いのじゃないですか?

さすがにグリスが重く ラチェットの爪が動かないのは問題外ですが 動く範囲ならむしろ多目のグリスで良いと思います
ほとんどが整備も無しに何年も乗りっ放しの一般車で、まして何の防水対策もされていないフリー
これを考えると 粘度の有る物を多目に使う方が実用的だと思います
Unknown (16年目)
2013-06-23 02:37:48
kinoさん

コメントありがとうございます。

経験のない私がいうのもなんですが、
私もフリーの「チチチチチ」という金属音が好きです。
というか、そういうものだと思っていました。

グリスを多く塗ると出る湿った音というのがいまいち想像できませんが、
トトトトト?みたいな音でしょうか^^;

シティサイクルとなると、確かにメンテナンスを殆どしないものかと思います。
ただ、自転車に興味が出てきたので、今後はできるだけ、
手間をかけても、ちょくちょく手入れをしていこうと思っています。

ママチャリですが、
できるなら、ある程度滑らかなで金属音のするフリーを目指したいなと思っています。
今回はグリスを薄めに塗ってみてみます。

先日、初めて前ハブのグリスアップをしましたが、
ペダルをこがずに進む距離が伸びたように感じました。
前輪を浮かせて、思いっきり回してみたところ、140秒ぐらい回りました。
グリスアップ前を測っていなかったのですが、
おそらく前より回るようになったかと思います。
自転車はメンテすると、すぐ応えてくれて楽しいですね。

これかもちょくちょくブログを覗きにきますので、
日記楽しみにしています。

16年目さん (Kino)
2013-06-24 00:08:41
自身で整備をするなら
安全で、壊れない整備 その基本から外れなければ自分の好みの整備をすれば良いと思いますよ

競技用自転車も ご婦人用の自転車も
どの様な高価なケミカル品より 自分が気に入ったものが一番だと思います
Unknown (glotte)
2013-09-09 12:29:01
同じタイプのボスフリーだったので、参考にして、トライしてみました。とても助かりました、ありがとうございました。


ここんとこ
[この作業はちょっと難しい・・ バネの力で外に跳ねている爪が有りますから 
それを上手く内部に納める必要が有ります 一発で決まれば大儲け(笑)]ですが、
何度押し込んでも、ベアリングがはずれるので、本体にグリスで玉をくっつけて並べたら、うまくはまりました。いや~たいへんでした。
glotteさん (Kino)
2013-09-09 16:01:03
初めまして コメントを有難うございます

このフリーの様にラチェット機能を持った物の分解は少し構えてしまいますね
でもいざやってみると有る程度の満足感が得られ楽しい整備の一つかと思います

車輪からフリーを外せばもう少し整備もやり易いですが
苦労しながらやるのもまた楽し! と思えば良いですね

この様なブログがお役にたち良かったです ご報告を有難うございました
ボスフリー分解できました! (ハント)
2017-10-27 14:33:38
参考にさせていただきました。
ボスフリーのふたがこんなにカタイものだとは思いませんでした。
マイナス、プラスドライバー両方共潰してしましました。最後は金槌のクギを抜く方の角を引っ掛けてぶっ叩きました。それでもなかなか外れずドライヤーで温めながら両方の穴を交互に叩いていったらやっとはずれました。
これからも参考にさせていただきます。
ハントさん (Kino)
2017-10-27 19:50:50
初めまして コメントを有難うございます
フリーの蓋を開ける為に叩いても 緩む方向以外にも力が掛るので少しコツが要りますね

私がここで使っているドライバーは 潰れたネジの頭を修正出来る硬質な物です こんなのも有れば便利ですね

上手く整備が出来て良かったですね 有難うございます
Unknown (Unknown)
2018-12-25 00:48:01
かに目レンチでカバーを取ればボスフリーは取れるのですね?
ここにチェーンリングみたいなのを付ければピストみたいになるのですか?
お名前が (Kino)
2018-12-25 05:13:34
コメントを頂きましたがお名前が解かりません
残念ですが続けさせて頂きます

分解手順は記事でご紹介している通りです
フリーの蓋を外せば フリーの外側は外れますが 内部構造の部分はハブからは外せません ボスフリー全部を外すのには 別の作業が必要です

チェーンリングとは一般的に前の大ギアの事を言いますが何か他の物と混同なさっているのでしょうか?
もしそのまま受け答えするとそれは不可能です 

ピストと言う自転車が出て来ましたので、仰りたい事を推測し もし固定ギアであれば ボスフリーを外して取り付けは可能ですが ハブの構造が違う為にロックナットが付きません
安全に走行できる自転車になりませんから 普通その様な事は行いません

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