Kinoの自転車日記

自転車と共に過ごす日々

パラソルスタンドを作る

2021-03-31 20:43:30 | 製作・加工
春の季節を感じる様になりました これからアウトドアで楽しむ事も増えてきますが
そんな時に使う日除け用のパラソル そのスタンドを作ってみます作業風景をご覧下さい





これはアウトドア用の組立てテーブルと日除けに使うパラソルです
私の場合は自転車レースの会場で使う為に購入しました








この組立て式のテーブル 軽量で良いのですが作りが華奢で
本当に使えるのか? と言う商品でした net ショップでの
購入は本当に博打です






テーブルの真ん中にパラソル用の開口が有ります




テーブルとパラソルはこの様に使います






パラソルの足元です パラソルスタンドと言う商品も
売っていますが樹脂製でそこに水を入れて使う物が
目立ちました しかしその水は 20L 必要でそんな物
現地に無ければ、持っていかないといけません・・




だったらもう少し簡単な物を作ってみようと ガス管を
用意しました 有るもので作ってみます






全て金属のパイプです 高速カッターとサンダーを
用意しました








高速カッターでパイプや継手を切断して行きます
火花に注意が必要です






これは鋼管のチーズと言う継手ですが 一部を切り落としました








パイプの要らない部分も切断します






切断箇所はバリが出ますので周りを削り面取りをします




必要な材料の寸法取りと加工が終わりました






今回はアーク溶接で仕事を進めます 昇圧トランスを
使い 15% 電圧を上げます






先程加工したパイプを組んで行きます






溶接箇所を罫書き 片方のパイプは座グリをします




片方の溶接箇所は 亜鉛メッキを削ります




溶接の準備をします






マグネットの冶具で直角を出しここを溶接します




1.4mm の低電圧用溶接棒で点付けしました
この後溶接を進めて行きます




両サイドの溶接を終わらせ パイプに役物を取り付けます






ただ付ければ良いと言う訳では無いので 工作物の
水平を維持しながら 役物の水平を決めています




最初に切断したチーズをパイプの芯に溶接しました






これは鋼管用の継手で異径ソケットと呼ばれる物です






異径ソケットにニップルを使い 先程のチーズにねじ込みます






使う道具はパイプレンチです






ネジの緩み止めの為に溶接をしておきます








新しいパイプを用意しました このチーズのネジに
パイプをねじ込みます このパイプはステンレスです






パイプをねじ込むとこんな感じです






組立てテーブルの高さと合わせてみます 縦のパイプが長いので
切断しました






この工作物はテーブルの下で使います






作業を進めていると可愛い乱入者が・・ ジュースとお菓子を
食べて帰って行きました






パラソルスタンドをテーブルの下に設置し パラソルを立てて
脚をスタンドに縛る構造です




凄く簡単な構造ですが地面が土でもアスファルトでも
使えるでしょう 強風の時は・・ 無理してパラソルを
使う必要も無いですからその時は傘を畳みます(笑)






溶接した箇所は直ぐに錆びますから 錆止めは必要です






ペイント薄め液を使います 




溶接箇所やパイプ全体を良く脱脂します






自然乾燥でも良いですがエアブロワで薄め液を吹き飛ばします






ミッチャクロンと錆止めのスプレーを用意しました




まずミッチャクロンを全体にスプレー 




15分程度乾燥させ 錆止めを用意 今回はグレーを
使います






管端の切り口は金属の地肌が露出しているので
錆が直ぐに発生します 






他の部分を塗装で汚さない様にスタンド全体にスプレー
して行きます




味気ない写真ですが 塗装も終わり完成です
縦のパイプはステンレスなので塗装はしていません





今迄自転車の試合会場へ何度か行きましたが 日に依っては直射日光が気になる時が有りました
それを回避する為のテーブルとパラソルです
今回の netで選んだ商品、上手く使えるのか直ぐに壊れるのか 使ってみないと解りません
多分何が有っても自作スタンドは大丈夫です(笑)





関西の桜も満開です 風に運ばれる花びらも見る事が出来ます 次の雨までは楽しませてくれそうです
4月4日の JBCF 大阪舞洲クリテリウムに行く予定をしていますが、天気予報では雨だって?
出来るなら晴れて下さい・・

コメント (2)
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

手鉤 テカギ

2021-03-25 20:11:12 | 色々な道具
荷物や魚を運ぶ為の道具に手鉤 テカギと言う物があります 荷カギや鯨カギと呼ばれる事も有ります
どの様な物かご紹介させて頂きます





この道具には色々な呼び方が有る様です 手鉤 テカギ 荷鉤 二カギ 鯨鉤 クジラカギ等と
書かれているのを見る事が出来ます 最近ならマグロ漁がテレビで良く放映されますが
市場で魚をこれで荷捌きしている場面が有りますね






道具の先端は少し曲がった金属製でここで物を引っ掛けます
木製の柄の先端は膨らんでおり手が滑り難い形状になっています






この商品名は荷カギと書かれています 同じ会社の物で
クジラカギと書かれている物が有りますが、この会社では
柄の長さで呼び名を変えている様です 
新潟県の浅野木工所と言う会社ですが当然他のメーカーの
商品も有ります






設備屋=水道屋が本職の私がこの様な道具を何処で使うかと
言いますと・・




これは工事現場の仮設トイレの配管をしている様子です
この青色のトイレ本体を動かす時に指が掛かる所が無く
大変持ち難くくて困ります 

先日これを運搬している本職の人が今回の手鉤を使って
いとも簡単に動かすのを見て私も新たに購入しました






仮設配管は工事期間中だけですので土の中の埋設配管は
必要箇所以外出来るだけしない様にしています
これは違う現場ですが概ねこの様な配管をします
配管ルートや継手の使い方は職人のセンスがそのまま出る
部分ですね






道具は買った状態のままで使っても問題は無いのですが
少し手を掛けます この矢印の木を彫り込んだ部分の角が
立っています このまま使うとここが欠けるでしょう
面取りをしてやります




角を少し削り粗研ぎのペーパーで均しました






先端の金属部分に少し錆が出ていたのでここも磨きました




この道具は鳶口 トビグチの一種だとも言われています
鳶口は林業や消防関係の仕事で使う物で少し先端の形状が
異なります






私が何時もする事ですが持ち物には名前を・・・
今回は彫刻刃で彫りましたがかなり硬い木でした




木材は樫と書かれています この長桂と言うのはどんな意味
なんでしょうか 桂と言う木も有りますが樫との関連が解りません






墨壷に使う朱墨を使います






私が彫れるのはこの程度です 木製の道具に見事な字で
彫っている職人さんが居ますがその様な人は凄いと思います




マスキングをして金属部分に錆止めをスプレーしておきます






この透明の錆止めはとても便利です






使えば塗料は剥げますが頻繁に使う道具では無いので
使うまで錆を進行させない為の処理です





今回の道具は何件かのお店に見に行きましたが手鉤を知らない店員さんが多く居ました
昔なら氷屋さんが使っていましたし米俵の運搬にも使っていたんじゃ無いでしょうか





関西の桜の開花は関東に比べ少し遅かったですが自宅マンション横の公園にも
やっと咲き始めました しばらく楽しませてくれそうです
今回の道具 次の仮設工事で使ってみるのが楽しみです

コメント (2)
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

チネリのステムは 7mm のアーレンキー

2021-03-21 20:15:47 | 自転車 工具
古い歴史がある CINELLI チネリの中で 初めての軽合金ステム 1A の引き上げ棒には
7mm のアーレンキーを使います





CINELLI 1A 73度の平行ステムですがチネリが発売した最初の軽合金ステムだったと思います
私のロードレーサーに使っているのはその中でも初期の物です




その当時のチネリのハンドルとステムです これと同じ物を
ロードレーサーに使っています






ハンドルは 騎士デザインの CINELLI マーク GIRO D'ITALIA です
注目する所はアルマイト加工がされていません 
これはほんの僅かな時期だけ製造されていたのでは無いでしょうか 




そしてステムは小判型の MILANO 刻印 これもアルマイトが
されていません




このタイプのステムの引き上げ棒には 7mm のアーレンキーを
使います






自分の工具箱にも一本入っていますが 考えたらあまり
市販されていないサイズなので新たに購入しました




TRUSCO トラスコと言うメーカーの物です






このケースに入っているのが私が古くから使っていた
アーレンキーです 真ん中の列は 50年以上前の物です






中には 8mm を削り やや太めの 7mm にした物も有ります
これは 7mm の角が錆びて穴がやや大きくなって来たので
それに対応する為です




6mm が沢山入っていました 何故か覚えていませんが
まとめて買ったのでしょう




これは私のトラックレーサーです






このステムも CINELLI 1A です




トラックレーサーに使っているのと同じ物の
長さ違いです






同じステムでもこのマークのステムは 6mm を使います
補修パーツとして未使用の引き上げ棒も保管して有りますが
それも 6mm です 何時のタイミングで 7mmから 6mm に
なったのかまでは、私にも分りません




ついでにラチェットレンチに使える物も買っておきました






古い時代のスレッド用ステムにトルク管理の必要は有りませんが
手持ちのトルクレンチにも使える 6.35mm のソケットを選びました




アーレンキーは別に数セット有りますが 7mm はこちらに
入れておきます





ビンテージ自転車と呼ぶにはまだ若いですが この様な旧車の整備をする時に
CINELLI の MILANO 刻印のステムを触る時には 7mm を用意して下さい
ただ 小判型のMILANO でも アルマイトがされた物は 6mm になっていたと
思います

コメント (6)
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ポリエチレン二層管と パイプレンチ

2021-03-19 20:02:25 | 設備 水道工事
給水管の一種でポリエチレン二層管と言う物が有ります これの配管は接着剤は使わず
ポリエチレン用金属継手とパイプレンチを使います 作業手順をご紹介させて頂きます





工事現場の写真の扱いは慎重にならないといけません 今回は手元作業だけをご紹介させて頂きます
黒い給水管と金色の金属継手その他は施工に使う工具類です




金属継手とコーナー型のパイプレンチです






金属継手は全てねじ込みです この形状の継手はエルボと言います 
今回の管径は 20mm ですが、管径の違いに係らず構造は皆同じです




これがポリエチレン二層管と言う給水管で 曲がりの自由度が
大きい特徴が有ります






まずパイプにナットと白いカラーを指し込み 金属製のカラーを
パイプ内に叩き込みます






継手本体の中にパイプを指し込み 樹脂製のカラーを
継手の入り口まで移動させておきます




ナットを継手のねじ山に掛けます この後ナットを締め込み
白いカラーが継手とパイプを強固に固定します ご家庭の
水道ホースのジョイントを想像して頂ければ良いと思います




継手本体側にコーナーレンチを掛けます この継手用の
レンチで道具が薄く作られています






先程のナットにパイプレンチを使います ここの間隔が狭く
その為に工具を薄く作って有るのが MCC ポリパイレンチです




ナットを締めこむ事でパイプと継手が固定されます
※ ネジは正ネジです





もう片方にもパイプを装着してこの継手の作業は完了です 曲げに自由度が有ると言っても
直角に曲げるには大きなアールが必要です 小さく曲げたい時はこの様な継手を使います





白い大きな花 ハクモクレンでしょうか 日に日に暖かさが増して行きますね
給水の材料は全国の各市町村で使う物が違います 関西の私達の地域の一般住宅では、今回の
ポリエチレン二層管はまず使いません この作業は野丁場(大きな現場)の仮設給水の配管でした

コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

エンビカッターの手入れ

2021-03-17 20:10:47 | 設備 水道工事
水道工事の時 給水管を切断する為の工具にエンビカッターと呼ばれる物が有ります
今回はそれの手入れを行います




エンビカッターと言うのは給水管の材料が 塩化ビニールで有る事で塩ビカッターと
呼ぶのでしょう 今回は道具の一部を塗装し駆動部にはオイルを注してやります
すでに塗装の為のマスキングと養生は済ませました 脱脂も終わらせています




まずは塗装の食い付きを良くするミッチャクロンを吹きました






次は下地の塗料 プラサフをスプレーしました 在庫が有った白色です
今回の様なやっつけ仕事でここまで必要は無いのかも解りませんが・・




先にもう一つの工具にも色を塗ったのですが 下の金属が透けて
発色が良く無かったので金属の光沢を抑える為のサフェーサーです






赤色の塗料を二回に分けてスプレーしました この様な色を選ぶのは
現場で工具は目立った方が紛失も防げて良いと思います






塗装が終わったのでマスキングを外します  





これで塗装は完了です 何時もの自転車のフレームの塗装と比べると随分粗い仕事ですが
どの様にしても使えば傷が付いて当たり前の工具ですからこの程度で良いと思います






工具の駆動部に潤滑剤を塗布します 本来は自転車整備の為に
用意している ジェイマックス(株)のナノコロオイルスプレー
容器を良く振りスプレーするととても動きがスムーズになります




工具を何度か動かしオイルを馴染ませてから はみ出した
オイルはウエスで良く拭き取っておきます 
今回の工具 PEC-30 は塩ビ管よりポリエチレンパイプ用に
作られた商品です




工具を使った後、特に水に濡らした時は錆止めを目的として
KURE の CRC 5-56 を常用しています これは良く使うので
仕事用の車に積んでいます





今回の手入れは完了しました 塩ビカッターやポリエチレン用のカッター類です
ほとんどの物が MCC 株式会社 松阪鉄工所の工具達です これらの用途違いは
主に刃の形状に依って切断の対象物が変わります





初春の公園では真っ白になるほどに花が咲いています これはユキヤナギと言うのでしょうか
工具は使いっぱなしでは無く時間が有る時に手入れをしてやると良いですね

コメント (2)
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする