Kinoの自転車日記

自転車と共に過ごす日々

世界チャンプ 和地恵美さん

2014-10-31 20:02:45 | 自転車競技
トラックマスターズで 2 度の世界チャンピオンになり獲得したメダルは 10個を超える
和地恵美さん 昨日の Cyclowired シクロワイアードに 2014年 世界トラックマスターズの
出場レポートを書かれています




マスターズ・トラック世界選手権2014マンチェスター大会の会場での和地恵美さんです
2006年 2007年に優勝し当時の年代別の世界記録まで出された様です
普段は公立小学校の教諭をされ二人の息子さんのお母さんでもあります

今回の大会では 500m T.T で銅メダルを獲得されました





そんな和地さんの事は TV やメディアの記事で知っていましたが 直接日常の
やり取りをする様な事はありませんでした 処がある SNS でお知り合いになり
和地さんの日々の練習や取り組み方など色々な事に触れる事が出来ました

この写真は和地さんのアルバムから拝借しましたが シクロワイアードさんの
記事に掲載されたものの様です 今年開催された 2014' 日本マスターズ埼玉大会
大宮競輪場でのシーンで 500mT.T で優勝 この種目では 5連覇だそうです





今回のシクロワイアードの記事に出て来る 練習パートナー羽田野 隆彦さん
羽田野さんは 1992年の山形国体で、国体 10年出場選手として表彰されています
この写真の様にとても爽やかな方です 普段からお二人の絆の強さを感じます




    
和地さんのご自宅の電動ローラー台 古く錆びていた物をご自分でデザインし
塗装までされたそうです 私も負けそうです・・(笑) この他お料理や裁縫も
器用に熟し何に対しても一生懸命な方です

最近はアマチュアとプロの垣根が取れアマチュアの意義が曖昧に感じますが
本来は本職が別に有り特に女性は家庭の切り盛りをし その合間の少ない時間で
出来る限りの努力をする 試合の結果も当然大事ですがそこまでの過程が大切だと
思います そんな事を厳しく出来る和地さんです





これは春先の JCRC の第一戦の写真ですが 素晴らしいフォームです
この形は男性でも昨日今日乗り始めた人には、中々作れないと思います 
腰の位置、方向がとても良いですね この形で乗るにはきっと強靭な
背筋力が必要だと思い本人にお伺いした処 200kg 有るとの事でした
凄いですね





今回のマスターズの世界戦が終わり ここまで頑張って来たチームは解散すると
言っていましたが また 3年後を目指しお互い頑張って行く新たな目標を掲げられました
このお二人を見ていると応援したくなります、出来る限り長く頑張って頂きたいと思います

今回の Cyclowired シクロワイアードの記事はとても素敵にまとめられています
是非お読み下さい 【 和地恵美レポート「 新世界を目指して」 】
私の事も少し触れて下さっています、有り難い事です  

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ペダル SUN TOUR SUPERBE PRO の構造

2014-10-30 20:31:11 | 自転車整備 ペダル
自転車愛好家や競輪選手から長期間人気を博した SUN TOUR SUPERBE PRO
サンツアーのペダル シュパーブプロの構造を見てみましょう





サンツアーのトラック用ペダルです カタログでは少なくとも 1982 年の物に
Model PL-2000 として掲載されています その後モデルチェンジも有ったのか
PL-VX00 と言う品番に変っています この辺の事は Web サイトのカタログ
データで見ました






これは競輪選手が使っていた物で NJS の刻印が
有ります クリップ側は綺麗ですが蹴返しの有る
正面はシューズプレートで色が良く剥げています






最近はこの形状に似た物も多く有ります これが
発売された時の事は覚えていませんが 当時と
すれば斬新なデザインじゃなかったのでしょうか






外から眺めると外側にはペダルキャップが無く
ネジの頭が見えています 内側には樹脂のカバー
らしき物が見えます






特に調子が悪い訳では有りませんが 一度内部を
見てみましょう シャフトにモンキーレンチを掛けます






ネジらしい物はここしかないのでアーレンキーを
使いましょう 5mm です




ペダルは逆ネジを使う物も多いですが ここは
どちらでしょう お気付かと思いますが この場面で
このモンキーの使い方は正ネジを想定しています




じわっと力を加えるとネジが緩みました 正ネジです






ネジを抜くと一枚ワッシャーが付いて来ました
綺麗なネジです




外側の内部です シールドベアリングが使われています
剛板シールドです ワッシャーがもう一枚引っ付いて
いました






内側、クランク側へシャフトを引き抜きます






クランク側と外側ではシャフトの太さが違います




外側には先程のボルトが締め込まれる内ネジが
切って有ります




実に簡単な構造です




シャフトの黒い物を外してみます






引っ張ると簡単に外れました やや硬質な樹脂製です
溝が切られた方が内側です




シャフトは特に変わった所は有りません






ボルトに付いていた黒い物も同じ形をしています






内側と外側のシールドベアリングは 全く別の物が
使われています 内径と幅が違う様です 綺麗に
汚れを拭いた下の方が外側です




かなり読み難い大きさの文字ですが(これは私の責任か・・)
拾い書をしてみました 外側は上下どちら側からも読めますね(笑)

外側 698 Z これは内径 8 mm 外径 19mm 幅 6 mm 片側鋼板シールド
内側 6800Z     内径 10mm 外径 19mm 幅 5 mm 同上
Z の記号は片側シールドですね 両側なら Z Z になると思います






ベアリングが外れないかと少し試しましたが
直ぐに外れる感触では無かったです ベアリングを
壊してもいけないのでこのまま組み付けます

樹脂パーツ これはダストキャップですね内側の
溝がグリスを逃がさない為の物でしょうか 防水
効果を狙っているのかも分かりません




樹脂カバーの内側とシャフトにグリスを塗り
クランク側から差し込みます 遊びも無く
きつ過ぎる事も無く、実に気持ち良く入ります






外側のベアリングよりやや控えた所にシャフトの
頭が収まっています ここに薄いワッシャーを 2枚
使います






シャフトを止める為のボルトと樹脂カバーにも
グリスを塗ります






5mm のアーレンキーで強く締め込んで完了です
ネジを締める時のモンキーの使い方です 緩める時と
頭の方向が違いますね 下が先程緩めた時の写真です
この様に使った方がネジの頭を舐め難くなります




グリスで汚れた所は綺麗に拭き取ります 残して
おくと汚れを呼びます

今回は右側しか触りませんでしたが 左側は表の
ネジが逆ネジかも解らないですね 又確認して
おきましょう





もう製造される事が無い SUN TOUR SUPERBE PRO 増える事は無く 
現存する物は減って行くばかりです NJS の認可も 10年近く前に切れました

今回は整備と言える事は何もしていません 今後メンテナンスをする時
ベアリングの交換が必要な時 この記事が役に立てば幸いです

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Campagnolo NUOVO RECORD 変速機 68' 69' の見分け方

2014-10-27 20:38:01 | 自転車整備 ディレーラー
カンパニョーロで初めてアルミを使った変速機が NUOVO RECORD ヌーボレコードです
この変速機は 1968 年〜 1985 年まで製造されたロングセラーです





カンパニョーロ ヌーボレコード 大きなモデルチェンジをする事なく 17 年間生産されました
その製造時期を確認するのには変速機の取付け上部に PAT○× と数字が刻まれています
この数字は 1970 年〜 1984 年まで末尾の 2文字を刻んだものです ただ初期の 68' 69'
は PATENT の文字だけです その見分け方をご紹介します、なお最終期は刻印が無いそうです






ここにはその 68年と 69年の PATENT が有ります
この様にここを見ただけではその判別が出来ません






まず正面からテンションボルトの上を見てみます
本体に溝が入っているものと それが無い物が
有ります 上の溝有りが 68' 下の溝無しが 69' です




変速機を下から見てみます






68 年製のテンションスプリングケース
綺麗な円筒状です






69 年製のスプリングケースには 切り欠きが有り
そこにテンションスプリングが保持されています




私がこれに気付いたのは ヌーボが発売されて直ぐに
この変速機を購入し使っていましたが 落車をして壊して
しまいました そして直ぐに買った物もやはり PATENT の
刻印が有りました




この 68' のテンション駆動部は一旦分解すると
スプリングを元に戻すのが大変難しく 凄く時間が
掛ります その整備性を改善したのが 69' の形状に
なったのじゃないかと推測しています こんな事は
何処を探しても記述された物を見ないのであくまで
私の推測です ただ 68'〜 69' への構造変更は
変速機の購入時期を考えるとまず間違いは無いと
思います





それ以降のヌーボは基本的なパラレログラムの形はそのままですが 細かな所は
良く変わっています






これは PATENT 77 の横顔 パンタスプリングが
見えています






これは PAT 84 最終時期のものですね 
パンタスプリングの取付け位置が 上下逆になり
取付け方法も パンタプレートの接合ピンに収まり
取り外しが出来なくなっています






パンタプレートの裏側の容姿が大きく変わり
文字の刻印も無くなっています 正面の文字の
凸凹も浅く変わっています 
後追いで発売された同じ形状を持った 74' 発売の
SUPER RECORD は凸凹文字から 1977 年にプリント
文字に変更されています





Campagnolo NUOVO RECORD PATENT 単なる雑学ですが 今回の事はあまり
他で見る事が有りません たまたま初期の物とその次の物を使用しその双方を
分解整備をして気付いた事です カンパニョーロに問い合わせをする程語学力と
行動力が無いのが少し残念です(笑)

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壊れた カンパニョーロ

2014-10-24 20:06:25 | 自転車 部品・用品
とても精巧で頑丈に作られた自転車部品でも落車や乗り手の些細なミスで
部品を壊す事は有ります これは高性能を誇るカンパニョーロの部品でも
同じです しかし・・・





これらは何かの事情で使えなくなった オールドカンパの変速機です
でもこれらは私にとっては大変なお宝です




使えなくなった部品も時間が有る時に
汚れを落して、オイルを引いて保管します




これはその様にして置いて有る 羽根が折れた
カンパレコードのフロントディレーラー
普通ならただの壊れた部品ですが この時代の
オールドカンパは修理をする時に 純正パーツを
探すのが大変です






この様にして眺めれば リペアパーツが盛り沢山
全てのネジやスプリングが使えます






オールドカンパ愛好家は修理も純正パーツを
使いたいものです この取り付け部分はたまに
クラックが入ります これも充分使えます
そして美しい・・






リアディレーラーも同じです






良く汚れた物も洗ってやると気持ちが良いです






そして少しオイルを全体に回してやります








これは Campagnolo で最初に軽合金で作られた
変速機 NUOVO RECORD の一番初期のロット
68'年製です 私が買って使っていました

ヌーボレコードは
1968年から 85年まで製造されましたが
70年から 84年までは PAT○× と製造年の
数字が刻印されています 数字が無いのは
68年 69年と最終ロットだけです









これは同じ PATENT 刻印でも 69'年製です

これらの変速機はもう使えませんが先程の F.D と
同じ様に中々手に入らない物が揃っています






カンパの T 型レンチ これも優れた工具です






8 mm のボックスはこの様な六角の頭のネジに使います
オールドカンパはネジの長さを変え至る所にこのネジが
使われています




この写真の中だけで 4 個の頭が探せます






工具の大きさにも過不足が有りません




こちらは 6 mm のレンチです






このレンチを使いネジが舐めたなんて経験が
今迄に有りません 優れた工具ですね





とても緑色が綺麗に撮れました 自宅のベランダの鉢植えです

普通の部品でここまでする事はあまり有りませんが カンパは耐久性が高く
長く使えるのでこの様な事をさせるのでしょうね オールドカンパを大切に
使っている方はきっと同じ様にされているのじゃないかな・・

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41年前のカンパレコードハブ グリスアップ

2014-10-22 21:02:08 | 自転車整備 ハブ
前回部品の洗浄が終わった Campagnolo RECORD ハブ 今回は新しいグリスを使い
丁寧に組立てを行いましょう





前回分解し洗浄まで終わらせた 1973年のカンパニョーロ レコードハブです
今回はこれの組立て調整を行いましょう






各パーツも綺麗になっています スチールボールは
前後とも片方に 9個、使われています






そのサイズは前が 7/32 直径 5.5563mm
後ろは 1/4 直径 6.3500mm です




今回のグリスはフィニッシュラインの
テフロングリスを選びました






リアから進めます まずエアブロワで埃を吹き飛ばします






ハブ本体のカップ 玉受けにグリスを塗布します




グリスの量はこれから並べるボールが落ちない
程度は欲しいです






玉受けにボールを並べます 9 個です






少しグリスを足しておきましょう






一度玉押しを仮入れしてみます






玉押しを回してグリスの量を確認します
これは用途に依って変えていますが
練習用や街乗り用ならやや多目が良いですね
決戦用の様にグリスの量を抑えると 頻繁に
グリスアップをする必要が有ります






反対側にも同じ手順でボールを並べます






グリスを少し足しましょう








玉押しを仮に入れグリスの量の確認です O.K です




ハブシャフトを取り付けます






40 年以上経ったシャフトと玉押しですが 錆の
発生も無く とても綺麗です






シャフトや玉押しにグリスを薄く塗布します
これは回転性能に全く関係有りません 何時までも
部品が綺麗な状態を保つのが目的です






シャフトをハブ本体に差込みます




反対側、右側にシャフトが出ました






ここに玉押しをねじ込みます








右側にはアルミのスペーサーが入ります
これは内部にもグリスを塗った方が良いですね
腐食防止です それをシャフトに通します






舌付ワッシャーです この舌がロックナットと
玉押しの共マイを防ぎます 大切なワッシャーです






ロックナットです 裏側には 73' の刻印
1973 年製です






最後にロックナットを締め込み 各パーツの
組付けは完了です




これから玉当りの調整をします ハブ本体とシャフトを持ち
指先で回転具合を感じ取ります ガタが無く一番滑らかな
部分を探します ガタが出る一歩手前・・




玉押しとロックナットに 14mm のハブスパナを使い
その一番良い点で固定します  幾ら滑らかに回る
と言ってもガタは絶対にいけません
これは一回で決まる事はほとんど無く 自分が納得
出来るまで繰り返す事が多いですね 




玉当りの調整が終わりました 決戦用であればかなり
シビアな一点で調整をします ただこうすると早い
時期にガタが出る事も有ります 練習用や街乗り用で
あればやや渋めの調整で良いかと思います




グリスだらけの手で触るので ハブ全体に油脂が付着
しています ウエスで拭き取っておきましょう




手順は同じですが フロントに掛かります






カップにスチールボールを並べます グリスの量の
調整も行い






本体にシャフトを装着します






フロントの玉当りの調整には 13mm のハブスパナと
小振りなモンキーレンチを使います






一つ一つの作業を丁寧に進めフロントハブの
グリスアップと調整も終わりました




この時代のハブにはアルマイト加工がされておらず
アルミの素肌です これは磨けば独特の艶が出ます
部品の性能とは別ですが出来るだけ綺麗にしてやり
たいので 少し磨いておきましょう





Campagnolo RECORD ハブ 41 年前 1973 年製のグリスアップが完了しました
このハブは結構な数が製造されていると思います でも新しく作られる事は
もう無く 世の中から無くなって行くばかりです自転車の一時代を築いた名品
残しておく以上少しでも良い状態を保ってやりたいですね

前回の作業 【 Campagnolo RECORD SF Road HUB グリスアップ 】

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