Kinoの自転車日記

自転車と共に過ごす日々

壊れた カンパニョーロ

2014-10-24 20:06:25 | 自転車 部品・用品
とても精巧で頑丈に作られた自転車部品でも落車や乗り手の些細なミスで
部品を壊す事は有ります これは高性能を誇るカンパニョーロの部品でも
同じです しかし・・・





これらは何かの事情で使えなくなった オールドカンパの変速機です
でもこれらは私にとっては大変なお宝です




使えなくなった部品も時間が有る時に
汚れを落して、オイルを引いて保管します




これはその様にして置いて有る 羽根が折れた
カンパレコードのフロントディレーラー
普通ならただの壊れた部品ですが この時代の
オールドカンパは修理をする時に 純正パーツを
探すのが大変です






この様にして眺めれば リペアパーツが盛り沢山
全てのネジやスプリングが使えます






オールドカンパ愛好家は修理も純正パーツを
使いたいものです この取り付け部分はたまに
クラックが入ります これも充分使えます
そして美しい・・






リアディレーラーも同じです






良く汚れた物も洗ってやると気持ちが良いです






そして少しオイルを全体に回してやります








これは Campagnolo で最初に軽合金で作られた
変速機 NUOVO RECORD の一番初期のロット
68'年製です 私が買って使っていました

ヌーボレコードは
1968年から 85年まで製造されましたが
70年から 84年までは PAT○× と製造年の
数字が刻印されています 数字が無いのは
68年 69年と最終ロットだけです









これは同じ PATENT 刻印でも 69'年製です

これらの変速機はもう使えませんが先程の F.D と
同じ様に中々手に入らない物が揃っています






カンパの T 型レンチ これも優れた工具です






8 mm のボックスはこの様な六角の頭のネジに使います
オールドカンパはネジの長さを変え至る所にこのネジが
使われています




この写真の中だけで 4 個の頭が探せます






工具の大きさにも過不足が有りません




こちらは 6 mm のレンチです






このレンチを使いネジが舐めたなんて経験が
今迄に有りません 優れた工具ですね





とても緑色が綺麗に撮れました 自宅のベランダの鉢植えです

普通の部品でここまでする事はあまり有りませんが カンパは耐久性が高く
長く使えるのでこの様な事をさせるのでしょうね オールドカンパを大切に
使っている方はきっと同じ様にされているのじゃないかな・・

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41年前のカンパレコードハブ グリスアップ

2014-10-22 21:02:08 | 自転車整備 ハブ
前回部品の洗浄が終わった Campagnolo RECORD ハブ 今回は新しいグリスを使い
丁寧に組立てを行いましょう





前回分解し洗浄まで終わらせた 1973年のカンパニョーロ レコードハブです
今回はこれの組立て調整を行いましょう






各パーツも綺麗になっています スチールボールは
前後とも片方に 9個、使われています






そのサイズは前が 7/32 直径 5.5563mm
後ろは 1/4 直径 6.3500mm です




今回のグリスはフィニッシュラインの
テフロングリスを選びました






リアから進めます まずエアブロワで埃を吹き飛ばします






ハブ本体のカップ 玉受けにグリスを塗布します




グリスの量はこれから並べるボールが落ちない
程度は欲しいです






玉受けにボールを並べます 9 個です






少しグリスを足しておきましょう






一度玉押しを仮入れしてみます






玉押しを回してグリスの量を確認します
これは用途に依って変えていますが
練習用や街乗り用ならやや多目が良いですね
決戦用の様にグリスの量を抑えると 頻繁に
グリスアップをする必要が有ります






反対側にも同じ手順でボールを並べます






グリスを少し足しましょう








玉押しを仮に入れグリスの量の確認です O.K です




ハブシャフトを取り付けます






40 年以上経ったシャフトと玉押しですが 錆の
発生も無く とても綺麗です






シャフトや玉押しにグリスを薄く塗布します
これは回転性能に全く関係有りません 何時までも
部品が綺麗な状態を保つのが目的です






シャフトをハブ本体に差込みます




反対側、右側にシャフトが出ました






ここに玉押しをねじ込みます








右側にはアルミのスペーサーが入ります
これは内部にもグリスを塗った方が良いですね
腐食防止です それをシャフトに通します






舌付ワッシャーです この舌がロックナットと
玉押しの共マイを防ぎます 大切なワッシャーです






ロックナットです 裏側には 73' の刻印
1973 年製です






最後にロックナットを締め込み 各パーツの
組付けは完了です




これから玉当りの調整をします ハブ本体とシャフトを持ち
指先で回転具合を感じ取ります ガタが無く一番滑らかな
部分を探します ガタが出る一歩手前・・




玉押しとロックナットに 14mm のハブスパナを使い
その一番良い点で固定します  幾ら滑らかに回る
と言ってもガタは絶対にいけません
これは一回で決まる事はほとんど無く 自分が納得
出来るまで繰り返す事が多いですね 




玉当りの調整が終わりました 決戦用であればかなり
シビアな一点で調整をします ただこうすると早い
時期にガタが出る事も有ります 練習用や街乗り用で
あればやや渋めの調整で良いかと思います




グリスだらけの手で触るので ハブ全体に油脂が付着
しています ウエスで拭き取っておきましょう




手順は同じですが フロントに掛かります






カップにスチールボールを並べます グリスの量の
調整も行い






本体にシャフトを装着します






フロントの玉当りの調整には 13mm のハブスパナと
小振りなモンキーレンチを使います






一つ一つの作業を丁寧に進めフロントハブの
グリスアップと調整も終わりました




この時代のハブにはアルマイト加工がされておらず
アルミの素肌です これは磨けば独特の艶が出ます
部品の性能とは別ですが出来るだけ綺麗にしてやり
たいので 少し磨いておきましょう





Campagnolo RECORD ハブ 41 年前 1973 年製のグリスアップが完了しました
このハブは結構な数が製造されていると思います でも新しく作られる事は
もう無く 世の中から無くなって行くばかりです自転車の一時代を築いた名品
残しておく以上少しでも良い状態を保ってやりたいですね

前回の作業 【 Campagnolo RECORD SF Road HUB グリスアップ 】

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Campagnolo RECORD SF Road HUB グリスアップ

2014-10-21 20:03:10 | 自転車整備 ハブ
Campagnolo RECORD カンパニョーロのレコードハブのグリスアップを行います
オールドカンパと呼ばれる 40年程度前のハブです





カンパニョーロのレコードハブです スモールフランジの 36 穴 この頃のカンパは
本当に良く出来ています 40年経った今も回転部分は現在の物に引けを取りません






Campagnolo RECORD の刻印は地球マーク
黒いパーツは胴に開いたグリスホールの蓋です 
フリーはボスフリーを使います ネジの横の一本溝は
BSC 規格を表しこのハブには国産のフリーが取り付きます






クイックレリーズのレバーは直レバーと呼ばれる
真っ直ぐな物 これは後に湾曲した曲レバーになり
コニカルナットもこの臼型から鼓型になって行きます






前置きが長くなってしまいました 仕事を進めましょう
フロントハブの回転部です これは左右一緒の構造で
どちらから分解しても構いません






使う工具は玉押しに 13mm のハブスパナ
ロックナットには小振りなモンキーを使っています






ロックナットを緩め 外すと次はワッシャーです




最後のパーツは玉押しです これも外しましょう






玉押しを外すと反対側からシャフトを抜きます
ただ引っ張れば O/K です






ハブの玉受けにはスチールボールが入っています
これはバラ玉なので先の細い物で下に落として
やれば良いでしょう この辺は決まりは無いので
自分のやり易い方法でボールを取り出します






これでフロントハブの分解は完了です スチール
ボールは片方に 9 個入っていました これは良く
無くすので注意が必要です 玉受けから出す前に
数は読んでおいた方が良いですよ






続いてリアハブを分解します ここは左右で多少
パーツが違いますがどちらから進めてもする事は
一緒です 右側から行きます






リアは前と違いハブスパナを 2 枚使います サイズは
14 mm が二枚必要です ロックナットを緩めて外します




この時代のナットは裏に製造年の刻印が有ります 73'
1973年の製造です 41 年前ですね






右側にはスペーサーとワッシャが入っています
最後はフロントと同じで玉押しです






片方のパーツを全て外すと反対側からシャフトが
抜けます この中のボールを全て取り出すのも
フロントと同じです




これでハブの分解は終了です 今回の回転部の
構造がカップ&コーンと呼ばれる機構です






分解した各パーツを洗浄します これは屋外で
やりましょう 今回はガソリンを使います






分解したハブとガソリンを入れたステンレス容器






ガソリンを入れた容器に行儀良く部品を並べています
ガソリンが汚れると底に沈んだ部品が見えなくなって
しまいますから・・ 歯ブラシやこの様なブラシを
使うと便利ですね






部品達を綺麗に洗ってやりました グリスアップでは
この洗浄が大切ですね これはチェーンの洗浄など
全てに言える事です





もう花が咲き終ったのでしょうか 小さくて可愛い黄色ですね

今回のハブは前回のグリスアップから一度も使っていません 茶色くなっていたのは
高性能な潤滑剤の Microlon マイクロロンのルブリカントです この潤滑剤は著しく
摩擦を抑えとても良い状態を作ってくれます ただこれにも弱点が有り使わずに
相当年数が経つとこの様な状態になってしまいます この辺を詳しく綴った記事が
有ります 3 回に分かれています 良ければお読み下さい
過去記事 【 Microlon マイクロロンの 不具合 】

次の作業 【 41年前のカンパレコードハブ グリスアップ 】

 
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クリンチャー用チューブ バルブ部の保護

2014-10-18 20:14:30 | ホイール
最近は主流になったクリンチャーと呼ばれる W/O のタイヤに使うチューブ
これのバルブ付近の不具合が良く有る様です それを有る程度防ぐ事が出来る
簡単な方法を見て頂きます





タイヤのビートをリムのエッジに引っ掛けて取り付けるクリンチャーと呼ばれるタイヤ 
その中に使うチューブです これのバルブ部分で結構な頻度で不具合が起る様です




私はクリンチャーは使わないのですが
少し前に引き渡した知人の COLNAGO コルナゴ
これが最近パンクの神様に気に入られたのか
良くパンクをします






使っているホイールは MAVIC の KSYRIUM キシリウム
タイヤはパナレーサーの 23mm 巾です






チューブは Vittoria でバルブ部分には この様に
一枚、切ったチューブを使い保護しています 最近
このホイールが頻繁にパンク 乗り手にまだ修理の
講習をしていないので その都度出張しパンク修理を
していました






そして出先でスペアチューブと入れ換えた時
バルブの保護材を使わずにいたら 5km 程度の
走行距離でこの様にバルブの際が傷付きました
私の面子まる潰れです(笑)
と言う事はこの保護材はそれなりに役に立っていると
言う事ですね






この保護材は使わなくなったチューブを
必要な長さに切って作ります おおよそ
4 cm で良いでしょう これを切り裂き
必要な巾に切り落します






その切り落したチューブの穴開けに使うのは
ポンチが有れば良いですね これは 4.5 mm です






別にハサミを使っても良いですが ポンチの方が
簡単で綺麗に開ける事が出来ます 上がハサミ
下がポンチです








私が使っているのはポンチのサイズが替えれる物ですが
一般的にはこの様な物が売られています 数百円です
バルブの外径は 6mm なので 5mm 前後のサイズを
選べば良いと思います






バルブの根本はこの様な形状なのでここが保護
出来れば良いですね そのサイズは次に紹介します




二種類のサイズを作っているので見てみましょう
穴開けのポンチは全て 4.5mm を使っています






このサイズになると チューブの折り癖が残って
いますが 巾 2cm x 長さ 4cm です






それをバルブに付けるとこの様に充分バルブ周りを
保護出来ます






これはチューブの折り癖を避けて切り落したら
巾が 1.5 cm 程度です




それを使うとこの様な感じです リムのバルブ穴を
考えると ギリギリかな?
でもこれを使っていましたが大丈夫ですね





リムのバルブ穴を面取りしても相手は金属 それには勝てないですね
この保護材を使いタイヤを入れる時はビートに嚙まさない様に注意は必要ですが
廃棄するチューブでトラブルが減るなら一手間掛けても良いですね これからは
忘れずに使う事にします

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MAVIC GP4 に必要な ベッド

2014-10-16 20:08:01 | ホイール
古くから有るリムで MAVIC マビックの GP4 と言うチューブラー用リムが有ります
この中には製造時期に依り 通常のタイヤの張り方では少し不安な物が有ります 
その不安を解消するのにはしっかりとしたベッドが必要です






MAVIC GP4 今回ここで紹介するリムはマイナー
チェンジ後の物です 初期の赤い菱形と金色の
シールの物とその後のステッカーがこれと同じでも
初期の形状の物はタイヤを貼る上では特に問題は
有りません

※ 今回の記事は少し前に書いたものと被る部分も
  有りますが 前回のまとめ的なものです






この GP4 を使ったリムはトラック用に組まれています




貼って有るタイヤは SOYO のシームレスで
22mm 巾のしなやかなタイヤです






そのタイヤを剥すとリムとタイヤが密着していない
部分が有ります






こちらはステッカーは違いますが同じ形状をした
リムを使った後輪です






後輪にも同じタイヤが使われており こちらは
リムとタイヤが綺麗に密着しています これの差は
ベッドの厚さの違いが有りそうです 

これらのタイヤは私が張ったのでは有りませんが
他の仕事を見てもかなり腕の良い人がした仕事だと
思います 技術力はきっと私より上の人ですね






これらのリムセメントには SOYO の金リム用の
白セメンが使われていました






次は速乾性のリムセメンを使いたかったので
これらの古いリムセメントを剥離しました
最初は彫刻刀で削り落しています




一本でこれだけのリムセメントが削れました
かなりの量です






その後は塗料の剥離剤を使い全てを綺麗に
除去します




古いセメントは残っていません




これがマイナーチェンジされたリムの形状で
両サイドのリブが高く 谷も深くなっています 
この形状がタイヤ張りを難しくしています






次のタイヤを貼る為に新しくベッドを作ります
ここではボンド G-17 を使いました






ボンドをリムの接着面に塗り拡げ一晩乾燥させます 
ベッド作りは人に依り考え方が色々です 私は自分が
使うホイールには一回塗りで終わらせています






ベッドが出来たホイールにタイヤを入れます
今回は速乾性のリムセメンを使います






今回はタイヤを剥した時にタイヤとリムが密着
していない処も見ているので 普段より多く
又リムの両サイドのリブ部分にもセメンを塗り
タイヤを貼りました




タイヤを貼って一晩寝かせました セメントの
接着力が出ている時間経過です






ここでもう一度タイヤを外してみると 両サイドの
リブ部分にタイヤは接着していますが 谷底の本来
タイヤが接着する部分にタイヤが届いていません
これがこの形状の GP4 に不安を感じる処です






これを解消するのには この深い接着面から
この様なアールになるまでの厚いベッドが必要
だと言う事です これには一回のベッド作りでは
終らず何回かの作業と多量のリムセメントが必要
ですね





先日このリムの事を記事にしましたが今回はそのまとめ的な記事です
この深い谷では当然リムテープはタイヤが届かないので使えません
この様な事を理解しながら両サイドのリブにタイヤを丁寧に接着すれば
乗り方にも依りますがタイヤは外れずに使えそうな気もします
もし同じリムをお使いでしたら 少し気に留めておいた方が良いですね

幸いにもこのリムに関しては以前の記事以降 造詣が深い何人かの方から話が聴けました
特に人気サイト cyclowired シクロワイアードの編集長からはマイナーチェンジ前は
素晴らしいリムでしたが この後期型はレースでは使い難いリムですと ご自身の使用感や
多くの試合を見聞された経験からのお話しでした

前回の関連記事 【 MAVIC GP4 と言う チューブラーリム 】

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