Kinoの自転車日記

自転車と共に過ごす日々

水平器を分解します

2023-03-31 20:39:45 | 色々な道具
先日水平器が駄目になった事をご紹介しました それの構造、中身はどの様に
作られているのでしょうか 分解して見てみましょう





TAJIMA (株)TJM デザインと言う会社の測定器のブランドです 今回は先日狂っている事が
確認出来た水平器を分解し構造を見てみます




この商品はポケアル と書かれていますが 両端がポケットに
入れ易い形状をしています ベースはアルミダイキャスト
測定は水平、垂直、45度の三種類で 長さは 230mm です
品番 POK-3-23




狂った測定器は使わない様にする為に 解るようにしています






表の黄色い樹脂カバーを外しました ABS樹脂だそうです






もう片方も外します マイナスドライバーでこじ開けています
それ程強固に固定されている訳では有りません






セットされていた気泡管です 円筒型アクリル気泡管と
言うらしいです 樹脂カバーの定められた場所に少量の
接着剤が使われ 黄色い樹脂カバーに装着されています
その状態の物が アルミベースにセットされているだけです

良くこれで精度が出せるな・・ と少し驚きました






折角なので気泡管内部の液体は何が使われているのか
確かめてみましょう 6mmの鉄キリを使います






流石に素手で保持するのは危ないので バイスに助けて貰います






何か得別な事が起こるのかと少し恐かったですが
何事もなく穴が開きました






ステンレス容器の底に液体を出してみます 水では無い
水よりやや粘度が感じられます 指に付いても痛くも
痒くもありません






オイルに対して変化が有るのかと ラスペネを滴下しましたが
双方に変化は有りません




何が使われているのでしょうか 検索するとアルコールや
エーテルが使われていると言うのが多いのですが Tajima の
H/P では何も触れられていませんでした 
ただ・・この匂いは以前にも間違いなく嗅いでいます それが
何か思い出せません





今回の水平器 構造は分りましたが これで 3方向の精度を良く出せるものだと 不思議な気がします
構成部品の精度が高く 組み付けただけで全ての商品が同じに出来るなら凄い技術だと思います
普段見る事がない部分に触れる事が出来て 随分楽しめました

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水平器は狂います

2023-03-30 20:10:05 | 色々な道具
私達建築関係に従事する者だけでは無く 一般の方達もお使いになる事が有るかと思う
水平器ですが これは一生物では無く 狂って正確性が損なわれる事が有ります





これは特殊な用途の物では無く 一般的な水平器です 私にとってはサイズが丁度良いので
絶えず仕事用の道具箱に入れています それを使っていて、少しおかしいと感じたので
チェックしてみます






チェック出来るのは 水平、垂直、45度 の三つです
長さが 230mm メーカーは Tajima タジマの商品です




水平器の正確さをチェックするのはこの様にして行います
水平機能のチェック 概ね水平な場所に水平器を置きます






その時の気泡管内の 気泡の位置を確認します
この場合 気泡はやや右寄りに有ります




次に同じ場所で 水平器を左右、反転させます






反転させ気泡の位置を確認します 気泡は先程と同じ
位置に有ります これは水平方向は正常だと言う事です




次はスコヤを使ってみます 45度と垂直が確認出来ます




45度の傾斜に水平器を当ててみました




気泡管内の気泡が大きくなって 何処に有るか分りません
これは内部の液漏れですね 使い物にならないです

45度が使えなくても水平と垂直が使えるかと思い
垂直を確認すると 水平と同じ様に左右反転すると
気泡の位置が変わってしまいます この水平器は
駄目ですね




この様な事は絶えず有る事なので 予備の買い置きを
降ろします






新しい奴は気泡管の色もはっきりしており 視認性も
高まります






水平、垂直も確認すると大丈夫です




狂った測定器を置いておくとロクな事が有りません
間違って使うと仕事が大変な事になります これは
捨てます





私の場合 器具の取り付けの水平を出すのとは別に 配管作業で排水管の勾配を決める時に
多用します 勾配計と言う専用の道具も有りますが 毎回の事ですから 普通の水平器でも
1/100 1/75 1/50 位の勾配は分ります

水平器、一度購入すれば何時までも使えると思わない方が良い道具ですね 今迄に 50本は
買っていると思います

コメント (4)
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RUNWELL BBLT5 BB用工具を使ってみます

2023-03-28 20:32:20 | 自転車 工具
日本の自転車専用工具ブランド RUNWELL ランウェルの BBLT5 ハンガー小物の
ロックリング用工具を実際に使ってみました その様子をご紹介させて頂きます





海外の自転車メカニックも愛用する国内ブランドの RUNWELL 新潟県三条市の相場産業(株)の商品です
今回は新商品の BBLT5 ハンガー小物のロックリング用工具を使ってみます






5つの突起を持った工具です その突起がロックリングの
凹部に掛かります




今回、試用する自転車は 固定ギアのピストバイクと呼ばれる
自転車で BB 小物は NJS 認可の SUGINO 75 JIS 規格です






RUNWELL には同じ用途の工具に 先発の BBLT6 も有ります
上の 6つの突起を持ったものが 先に開発された BBLT6 です

お断りしておきますが 今回はこの工具達の優劣を決めるのが
目的では有りません 新作の BBLT5 はクランクを付けたまま
使える事を紹介するために記事を書いています






現在はこの様な状態で クランクが装着され 工具を使うのは
指で示した ロックリングです






これは BBLT6 ロックリング全周に工具を掛ける形状です
その為にクランクが有ると工具が使えません
一般的に BB 小物の調整は クランクが無い時に行いますから
これで工具の機能を損なっていると言う事は決して有りません






こちらが BBLT5 突起を 5つに減らし 工具の一部を
開放しています






その開放部のお陰でこの様にクランクを装着したまま
工具を使う事が出来ます




工具の位置も 60度刻みで 任意の位置にセット出来ます




BB小物を触る場合 ロックリングだけでは無く
玉当り調整をする為には 左ワンを回転させる必要も有ります
その場合は ワンに開けられた丸い穴に 専用工具を差し込みます




これは BB 小物の状態を ハンガーシェルの上から
見ています






これはロックリングに BBLT5 を装着した状態で
これと クランクとの間でワン用工具を使う必要が
有ります






左ワンを回転させる為の工具の一つで これはピンスパナと
呼びます ピンの出具合が大きくこの工具は今回は使えません






これは Park Tool SPA-1 やはりピンスパナですが
私達はカニ目レンチとも呼んでいます






ピンスパナだけをワンに掛けてみました 問題ありません





ピンスパナとロックリング用工具 この様な形で使わなければ 片方だけでは意味がありません




実際に使う時は ピンスパナで左ワンを回し 玉当りの調整をします
その位置が動かない様に片方の手でスパナを保持し もう片方の手で
ロックリング用工具を操作します





私の整備テーブルの前です ここへはなるべく工具を吊らない様にしていたのですが
最近増えて来ました 今回ご紹介した BBLT6 BBLT5 両方の指定場所になっています
今回の様な使い方が 頻繁にあるかと言えば 頻度は低いです しかしこの様な整備を
行う時も有りますから 便利には違い有りません





もうすっかり暖かくなり 街の中も色々な花が咲き出しました

前回の記事 BBLT5 とRUNWELL さんの H/P はこちらで紹介しています
【 RUNWELL ボトムブラケット用工具 BBLT5 】

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RUNWELL ボトムブラケット用工具 BBLT5

2023-03-27 20:03:09 | 自転車 工具
世界の自転車愛好家とメカニックが信頼を置く 国内工具ブランドの RUNWELL ランウェル
そこから BB 小物用の新しい工具が発売されました どの様なものかご紹介させて頂きます





新潟県三条市に本社を置く 相場産業(株)の工具ブランド RUNWELL 今回はボトムブラケットの
ロックリングに使う為の工具が新商品として発売されました




工具は RUNWELL オリジナルの輸送用ボックスで届きます






工具は専用のナイロンケースに入って届きます
他社ではあまり見る事が出来ない上質なケースです






工具の長さは実測で 330mm 有ります BB専用工具として
充分な長さだと思います







今回の工具の要 ロックリングに掛ける爪部分です 5つの黒い爪を持っています
外のメッキプレートは工具をロックリングに装着した時に 工具の位置を安定させてくれます






工具のハンドル部分に ブランドと品番が印字されています
RUNWELL BBLT5






ハンドルの握り部分は 三枚の金属板で構成されています
握ってみて不安を感じない強度が有ります






少し感心している部分が有ります この工具を安定させる
メッキのプレートに一ヶ所 切り欠き部が有ります これは
意匠的なものだと思っていたのですが
工具本体の爪がここに有る事が視認出来る様に設けられた物だと
言う事です 確かに実際に使う時には 爪が見え難い事が有ります
凄い配慮だと思います




今回の工具には 前作が存在します 用途は同じですが
6つの爪を備えた BBLT 6 これは今も現行商品として
ラインナップされています




下が先に発売された BBLT 6 上が今回の BBLT5 です








BBLT6 の方は ロックリングに有る6つの 凹 部全てに
爪が掛かります






それに対して BBLT5 は爪が 5つです これには大きな意味が有り
工具の一部分を開けた事に依って クランクを装着したまま工具が
使える様になっています





これが ボトムブラケット小物 左側のロックリングです JIS.ITA 規格双方 正ネジです






これは昨年 2022年11月に BBLT6 の使い方を紹介させて頂いた時の
写真です 工具が外れない様にフレーム側に押え気味に使いますが
その時に工具を安定させるのが メッキプレートです




これがロックリングですが これの為に使う工具です
しかし工具の善し悪しで整備性が凄く変わります






クランクが装着された状態で使える様に開発されたのが
今回の BBLT 5 です これを使っている様子は又改めて
ご紹介させて頂きます






私のブログでも度々紹介させて頂いています RUNWELL
工具作りに対する真摯な取り組み方にとても好感が持てます





今回の新商品 精度、強度共に不安無く使えました これだけ綺麗に作られた工具は
持っているだけでも気持ちが満たされます スレッドタイプの BB 小物はピスト
だけではなく 一般車でも多く使われています 一つは持っていたい工具だと思います
価格は 6468円(税込)

こちらから購入が可能です RUNWELL H/P

BBLT5

クランクを装着したまま作業が可能。シルバーのガイドプレートが引っ掛かりを安定させ、作業中のずり落ちを防止します。 BBLT5(ボトムブラケットロックリングツール)は、N...

RUNWELL

 


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ヘルメットの塗装 マットブラック

2023-03-26 20:22:43 | 設備 水道工事
仕事用のヘルメットの塗り替えを行っています 今回は上塗りを行いシール類を貼り
完成まで進めます 作業風景をどうぞご覧下さい





仕事用のヘルメットの塗装を行っています ブルーメタリックだった色を今回は
マット塗装にするつもりです 前回下塗りのプラサフまで終わらせ 乾燥を待つ間に
上塗りの色を買いに行きました




ところが思っていた色が無く 買い置きしている塗料の中から
選ぶ事にしました これはグリーン系のマットカーキー




こちらはマットブラック このどちらかにします






カーキーは落ち着いた綺麗な色ですが 現場仕事では
黒の方が良さそうです 最後の仕上げでインパクトを
与えましょう






まず裏側から塗ります もう裏返す事が無い様に
一発で塗ってしまいます






ヘルメットの周囲の塗料が入り難い所を先に塗ってしまいます






そこから全体にスプレーします マットは失敗が目立たない
塗料です と言いながらも全体にムラが出来ない様に塗りました




塗った直後の艶が時間と共に引いて行きます





スプレー後 3時間程度乾燥させました 触っても大丈夫なくらいになっています
これから 名前や屋号、外部ラインのテープ等を貼って行きます






ヘルメット内部のマスキングと養生を剥がします






マスキングの甘い部分から幾分塗料が内部に入っていました
こう言うのも良い経験です 自分でやってみないと解らない事です




ヘルメットの周囲にラインを入れます このラインには意味が有り
私の年齢と立場では ラインは入れておくべきでしょう でも・・
控えめに






このグリーンは今迄に良く使いました 蛍光色で夜間
ライトが当ると視認性が高まります






今回はこの黄色系が良いかな 黒と黄色 この配色、関西人には
好きな人が多いかも分りません 私は野球はあまり見ませんが・・ 
これも蛍光色です






マスキングテープでガイドラインを作り その上に貼りました




黒とやや光沢の有る黄色 今回はこの 1本にしておきます




ヘッドライトや 内部の装着体を取り付けます






とりあえずヘッドライトとペンホルダーを取り付けました




テプラで作った名前などのシールです






個人の名前は貼っておいた方が良いと思います 現場では始めて
会う人も多く居ます そんな時名前が分る方が安心出来ますよね






装着体、顎紐を取り付けて完了です






ヘルメットには今迄も塗装をして使っていました 黒色は
初めてです 艶消しにして良かったです





気に入って長く使っているヘルメットですが 観察すると色々な所で
疲労を感じます 今回の塗り替えが最後になりそうです もうしばらく
頑張ってもらいます

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