Kinoの自転車日記

自転車と共に過ごす日々

ヘッド小物取付け IRIBE

2014-08-31 20:56:27 | ピスト
先日塗装の補修が終わった IRIBE イリベのトラックフレーム 塗装も乾燥したので
フレームのお披露目とヘッド小物の取付けも行います





私の友人が競輪競走で使っていたフレームですが ヘッド周りに錆が出始めて
いましたので 錆の進行を防ぐ為に補修をしました




部分補修で済ませるには同じ色を用意出来ないので
違う色を使いながら どの様に落ち着かせるかが
難しい処でした




ボカシ塗装なども考えましたが ステッカーを
生かしながらの狭い範囲では難しく マスキングテープで
見切りを付ける方法を取りました、これは思った以上に
上手く塗り別けが出来 自己満足の出来栄えでした




さて補修が終わったフレームにヘッド小物を装着
しましょう 外した時の状態で保管して有ります






油脂類で汚れたパーツを丁寧に洗浄します
パーツクリーナーは強い洗浄力を誇る SPIN を
使います




汚れていたヘッド小物が綺麗になりました
1インチスレッドの JIS 規格 Hatta SWAN ハッタの
スワンです NJS の刻印が入っています






パーツと必要な工具を用意しました




グリスは水に強いと謳われている フィニッシュラインの
テフロングリスを選びました






まずフレームのヘッドパイプの内側にグリスを
塗ります これは錆を防止する為でそれ以外の
意味は有りません 絶対に必要な事では有りませんが
フレームを長く使うのならやっておいた方が良いでしょう






ヘッドパイプの上部にはヘッド小物の上部玉押しが
入ります 下部には下わんです




ヘッド小物の圧入工具をセットします




before and after



上部玉押し 圧入前後






下部わん 圧入前とその後




フレームに圧入した後はみ出したグリスは
綺麗に拭き取ります




フロントフォークのクラウンにもパーツを
圧入します






クラウンレースです フォークのスレッドから入れ
フォーククラウン上部に取り付けます






ここで使う工具は何種類か有りますが私が用意
したのは 玉押し用のスライドハンマー
フォークコラムに添ってスライドさせ 玉押しを
かち込みます




上手く圧入出来ました




ヘッドの回転部分を組立てます






リテーナーにはグリスを塗布します グリスが多いと
手応えが重くなりますが今回の分解時この付近は汗に
依る影響が大きかったので やや多目のグリスを
使う事にします






上部玉押しにもグリスを塗布しリテーナーを
置きます リテーナーには方向が有るので注意が
必要です






同じ要領でフォーククラウンにもリテーナーを
置きました






フォークをヘッドチューブの下から差込みます
上部にはスレッド(ネジ)部が見えます






上部ワンをねじ込み 舌付のスペーサーを
入れます






最後は最上部の袋ナットを入れ ウエスで汚れた
部分を拭き取ります






玉当りの調整ですが 32mm のヘッドスパナを
2本用意しました 上部わんと袋ナットにスパナを
掛けお互いを締め付けロックします ただこの状態では
調整が難しいので前輪を付けてから もう一度調整を
行います




これでヘッド小物の取付けは完了です




これで自転車のフレームらしくなりましたね




before and after



ヘッド周り 全く印象が変わりました






フォーククラウン上部のクモの巣の様な
塗装下の錆の除去








ヘッドパイプ下部の錆 研磨し補修をしました
部分補修ですが思い描いた補修は済ます事が
出来ました





組み替えるのなら 分解した時にやってしまおうと以前から気になっていた処の
補修作業でした これで心置きなく組む事が出来ます

前回の作業 【 フレームの仕上げ塗装 クリアを吹く IRIBE 】

次の作業 【 Campagnolo B.B小物取付け IRIBE 】

コメント (9)
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第13回 おのみどりさんの絵本展

2014-08-30 20:21:26 | よもやま話
毎年兵庫県芦屋市で開催される絵本作家 おのみどりさんの てづくり絵本展へ
今年もお邪魔しました





とても清楚な空間です 会場は兵庫県芦屋市に有る喜楽苑と言うお年寄りの施設
その中のギャラリーが会場です この施設の従業員の方達はとても素晴らしい
方達だと評判です




おのみどりさんの経歴です 色々な所で
活躍されています




入口を覗くとすでに多くのお客さんがいらっしゃいます




テーブルには絵本が これはオリジナルのお話で
全てが手作りです 壁には絵画が掛けられています






これらの絵画は画家だったみどりさんのお父さんが
描かれたものです






そしてお母様は俳句を詠まれる俳人だとの事で
この様な本を何冊か出されているそうです






これは今年初めてみました みどりさんの
お嬢さんの絵本です







語学が達者なお嬢さんらしいです







こちらは違う絵本 お子さんが誕生しそのお子さんに語りかけています



  
壁にはポップアップカードが展示されています




今回とても魅かれた絵本です 少し見て頂きましょう





はじめてもらったのは三時しか差さないとけいです





少し大きくなってもらったとけいです



  
お揃いの時計になりました
記念の時計は宝物です



  
お父さんは時間を合わせ奥さんは掃除をします
好きな時計に囲まれて幸せです





おとうさんが一人で天国へ行きました




時間を合わせてくれるお父さんが居なくなり
お母さんは時間がわかりません



  
あなた今何時? さんじ・・・
ひまごの腕にはお父さんが描いたのにそっくりな 
いつもさんじのうでどけい





子供やみんなが来てくれて幸せだからお父さん安心してね・・
ちょっとせつなくなるお話しですね





みどりさんの携帯のストラップ さすがに緑です

こんな素敵な絵本が一杯でした 私も一度に全部が読めないので一年に一冊づつ
読ませて頂いています 後何年お邪魔すれば良いかな・・

コメント (4)
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フレームの仕上げ塗装 クリアを吹く IRIBE

2014-08-29 20:23:52 | 自転車 塗装
塗装の補修を行っているイリベのトラックフレーム 今回は最後の仕上げ
クリア塗装をします





前回クリアを吹いたフロントフォークの塗装が乾いています フォーククラウンに
段差が無いタイプなのでどうしようかと思いましたが マスキングで見切りを付けました
マスキングに依る段差や毛羽立ちも無く上手く仕上がりました






エンド金物が酷く錆びていましたが 表面を少し
研磨してからクリアを吹いています




ただフォーク本体には細かな傷も有り 全塗装と
同じ様に全てが綺麗になった訳では有りません






チェーンステー右側の傷の補修は シルバーを
塗っています これだけでは少し淋しいので
ステッカーを貼ります






チェーンステーにはテープでガイドラインを作り
ステッカーの素材は薄く指先の体温でも伸縮するので
マスキングテープへ一度預けます






ガイドラインに沿ってステッカーを貼り 良く擦り
しっかりとフレームに密着させます 
その後マスキングテープを剥します






最後にガイドラインのテープを剥して ステッカーは
完了です






さて今回はクリア塗装までして フレームの塗装補修を
完了させましょう






右側のチェーンステーは 深い傷が多く有ったので
古い塗装を均しハンガーシェルを見切りにし シルバーを
吹きました でもハンガーシェルにはまだチェーンに依る
傷が残っています 
しかし今回、ここに補修塗装をすると又違う色が必要です 
そこまで色を多く使うのはあまり良く無いので ここは
表面を調整しクリアのみ吹く事にします





クリア塗装は新たに色を吹いた部分だけでは無く
フレーム全体に吹く事にしましょう






ハンガーの裏側も良く塗装が剥げ錆が出ています
ここも 1000番の耐水ペーパーで研磨してやります






フレーム全体に 2000番のペーパーで擦り
足付けを行います クリア塗装の食い付きを
良くする為に行う工程です






フレーム全体の足付けが終りました 軽く表面を
擦る程度です




研磨した後のフレームを洗います






雑巾で全体を綺麗に洗い流してやります






洗い流して綺麗になりました 水は良く切ります






塗装前にフレーム全体の脱脂が必要です
これはとても大切な事で 丁寧に隅々まで行います




これから塗装に掛かりますが 塗装をする時の
フレームの位置や自分の体勢はやはり塗り易い方が
良いですね その辺りを考えながらの簡易塗装台です






今回使うクリアは Holts' のカースプレーです






フレームの裏側や塗料の入り難い所から始めましょう
下の写真はシートステーの集合部を裏側から見ています




一度目の裏側が吹き終わったので フレームを
正立させました ここでもパイプが集合し入組んだ
所から吹き始めると良いと思います






一度で綺麗に艶を出そうとしてはいけません
その気持ちを抑えゆっくりと何度も吹きましょう






ハンガーシェル部は古い塗装を均しただけです
クリアは錆止めですね ステッカーは一度に多くの
塗料を吹くと皺になる事が有ります表面がザラザラな
砂吹きから始めます






何度か重ね塗りをしクリア塗装が完了しました




少し前の COLNAGO コルナゴの塗装では何度か
手直しをしたヘッドラグ周り 今回は綺麗に
マスキングが出来ました 少し嬉しいです





これでフレーム塗装の補修が完了しました 今回はあくまで補修と言う事で
主に錆びが発生している部分の進行を抑えるのが目的でした そんな事も有り
はっきりとした計画も決めずに進めた作業でした 色合わせが出来ない補修作業
クリアが乾燥したら全体像を見て頂きます

前回の作業 【 クリア塗装 フロントフォーク IRIBE 】

次の作業 【 ヘッド小物取付け IRIBE 】

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クリア塗装 フロントフォーク IRIBE

2014-08-28 20:20:04 | 自転車 塗装
前回フレームのヘッド周りに仕上げの色を吹きました 今回はすでに
上塗りが終わっているフロントフォークにクリア塗装をしましょう





フレーム本体とフォークに別け仕事を進め それぞれの塗装が乾く間に
次の作業に掛かっています 今回は上塗りが乾いたフォークにクリア塗装を
施します




メタリックの塗装には最後の仕上げに艶を出す為の
クリア塗装が必要です その前に塗装面の調整を
行います






2000番と 800番の耐水ペーパーを用意しました




フォーククラウンにマスキングをし金色を塗りましたが
マスキングの見切り部分にやや塗装の返りが出来ます
それを綺麗に均しましょう




もう一つはエンドに錆が出ています これを 800番で
綺麗にしてやります






塗装の返りは 2000番のペーパーをほんの軽く
当てるだけで終らせます あまり擦り過ぎると
メリハリが無くなってしまいます 
そしてフォーク全体を擦り足付を行います






それぞれの工程が終わりました エンドは錆も深く
これ以上するなら 酸洗いでもしないと取り切れません




クリアを吹く前に全体を良く脱脂します






やはり使うのは Holts' のカースプレー これは
粒子が細かくて仕上りが綺麗ですね






最初はほんの少し、砂吹き程度から始めます
クリアは塗料も柔らかく注意をしないと直ぐに
垂れます




エンドも空気に触れなければ錆びが進む事は
無いでしょう でも直ぐに剥がれる部分ですね




何度か重ね塗りをし良い艶が出て来ました





クリアが垂れる寸前まで吹いています 塗装を進めていると もう少し、もう少しと
綺麗にする為の欲が出て来ます そしてつい限界を超えてしまう事が有ります
その手前で妥協するのも大切ですね クリアを垂らすと少し悲しくなります(笑)

前回の作業 【 上塗り塗装 ヘッド周り IRIBE 】

次の作業 【 フレームの仕上げ塗装 クリアを吹く IRIBE 】

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上塗り塗装 ヘッド周り IRIBE

2014-08-27 20:09:06 | 自転車 塗装
先日より塗装の補修を進めている IRIBE イリベのトラックフレーム
今回はヘッド周りの上塗りを行います





前回塗装をしたフォーククラウンです やや癖の有るゴールドなので
この上に別の色を薄く塗装しこの色を透かそうかと考えましたが 
私にそんな技術も無く 多くを望むのは止め、この色のままで行く事にします




今回は下地の処理の後サフェーサーまで
吹き終わっているヘッド周りを進めて行きます






サフェーサーのマスキングの部分に段差が出来ています
それを耐水ペーパーで均して行きましょう 1000番を
使います




ペーパーを水で濡らしながら使います






元の塗装の上に吹いたサフェーサー 
その見切り部分を全体に研磨します






指先で触り段差を感じ無い程度まで水研ぎしました
この上に上塗りをしますが その前に油脂分を脱脂
します






ヘッドのラグ周りをマスキングします
ここは慎重な作業が必要ですね






マスキングで塗装の出来具合も変わってきます
出来るだけ丁寧に行いましょう





本職の人が見れば笑われるかも分りませんが 私にすれば上手く行った方です
少し前にコルナゴのフレームでかなり手こずったので 少しは進歩したかも分りません






フォーククラウンと同じ色を使います 細い
パイプのクロモリフレームはあまり色数を
増やさない方が無難です






一度に厚塗りはせず砂吹き程度から始め
徐々に濃くして行きます






塗装の完了後 マスキングテープは塗料が完全に
乾燥するまでに剥した方が上手く行きます
ラグの形も綺麗に出ました





マスキングも綺麗に剥がれました 拘りの有るイリベさんのラグワーク
それは出来るだけそのまま生かしたいですね それを意識してか 実際
元の塗装もかなり薄い塗装がして有りました 
さてこのヘッド周りは塗料が乾燥するまで置きます その間にフロント
フォークにクリアを吹き仕上げが出来るかな・・

前回の作業 【 フレーム塗装の補修 チェーンステー IRIBE 】

次の作業 【 クリア塗装 フロントフォーク IRIBE 】

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