Kinoの自転車日記

自転車と共に過ごす日々

発電機のキャブをオーバーホール 分解 清掃

2011-04-30 20:36:05 | 自転車整備 その他 
先日自転車小屋にやって来た小型の発電機 YAMAHA ヤマハの
ET-800 と言う少々古い 2 サイクルエンジン搭載の機種です
エンジンも一発で始動するし 発電もしています ただ少し
回転が安定しないので キャブの分解清掃をしてみます





これが YAMAHA ET-800 小型の発電機です 電圧は 100V 出力は 800VA 直流の 12V も取り出せます

この様な機械物をメーカーへ修理依頼をするとまず見積もりから始まるのですが まあそこまでしなくて
良いよ ってくらい完全に修理、調整がされます 当然金額も目を剥くくらい高額です
それを覚悟で見積もりの依頼をしたのですが東北地方の地震の影響で 今この発電機が大人気 
見積りだけで 1ヶ月掛かりますとの事

う~ん それだったらもういいよ・・・ と言う事で 自分で挑戦する事にしました

ただ ここでお断り 私はエンジンのキャブレターなんて触った事も有りませんし
分解なんて全く未知の世界 依って今回の記事は 全くの素人目線での作業です
ま、私の様に何も解らずどうしよう・・ と思われている方のお役に立てば良いかな






さてさて 前振りが長くなってしまいました この発電機のキャブは
右側のこの奥に有ります 黒いホースが繋がっているのがキャブです

一番最初に燃料コックを OFF にします 忘れたら回りが
ガソリンだらけになります






では表の樹脂ケースの 化粧ボルト 2個を外します






おお ここはエアークリーナー室になっているんだ・・
そしてエアーフィルターはこんなスポンジなんですね
これは綺麗に洗い 少し 2サイクル用のオイルを染み
込ます様です






この奥に見えているのがキャブで 2本のボルトで止まっています






ボルトを抜き樹脂カバーを外すと キャブも一緒に付いてきます






樹脂カバーははめ込んであるだけで 直ぐにキャブと分離できます






キャブを少し引き出すと スロットルにバネとロットが
接続されており それを外してやります






燃料コックから延びたホースで繋がっていますが
これを外します






このホースを外す事で 発電機本体から キャブが完全に
縁が切れます

正面に見えている金色の物は チョークですね








キャブを左回りに 一周するとこんな形状です





これがスロットルと呼ばれる部分です この写真に意味は有りませんが 機械的で格好良いですよね






キャブの下部に有るのは フロート室と呼ばれる部分です








底に有るボルトを緩め フロートカバーを外します
ここには絶えず燃料が溜まっている所で ガソリンの
汚れも良く溜まるらしいです






この黒いのがフロートと呼ばれる部品です
ガソリンがフロート室から溢れない様にする役目が
あるそうです








色々なネジがねじ込んでありますが 順番に外していきます
ただ一気にやるのではなく 調整代の有るネジか確かめながら
緩めています






この辺のスプリングが入っているネジなんかは まず普通は
何かを調整する為のネジでしょう 後に自分では上手く調整
出来ないでしょうから 締め代の寸法を測っておこうかな・・






先が綺麗に尖ったネジです 形状からここはニードルバルブ
で 何かの流量の調整をする部分なんでしょうか






フロート室の中にも小さなネジが有ります 場所的に
燃料を吸い上げる為の部品なのかな・・




もう分解はこの辺までにしておきます これ以上は
触らない方が良いよ って何処からか声が聞こえます(笑)






キャブレターの洗浄には キャブレタークリーナーと言うのが
有ります 少し調べると多くの方がこれを使っているので
それを真似てみます 解らない事は人の真似をさせてもらう
有り難い事です

小さな穴が沢山有るので そこに吹きつけていきます






針の先も通らない様な小さな穴 そんな所には エフ
荷札の事ですがその針金を使います これは昔、水道の
仕事でも良く使いました




一通りキャブクリーナーを吹き付けました 穴の部分には
エアダスターを併用し綺麗にしました





さて 分解と洗浄は何とか上手く行きました まあここまではネジを外していったら誰でも
出来ますよね しばらくキャブクリーナーに浸け置きしておきましょう

組み立ての様子は次回にします この調子で進め、上手くエンジンは掛かるのかな・・・

次の作業 【 YAMAHA 発電機 キャブの組立て 】

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クロスバイク B.B 小物 分解

2011-04-28 20:11:49 | 自転車整備 B.B
前回クランクのフィキシングボルトが固く かなり苦心した PEUGEOT
プジョーのクロスバイク 今回はボトムブラケット B.B 小物を分解
します






この自転車フロントディレーラーが B.B 小物に
取り付けられたベースにマウントされています






先にフロントディレーラーを取り外しましょう






ネジが 2 本で止まっていました これで B.B 小物の
取り外しが出来ます





この自転車の B.B ハンガー小物はこんな形状です シマノのカセットタイプでしょう

ここでハンガー B.B 小物の規格をおさらいをしておきましょう

B.B小物の規格には
JIS      左 正ネジ 右 逆ネジ 巾68mm 
ITA (イタリアン) 左右共 正ネジ 巾70mm
FRE (フレンチ)  左右共 正ネジ 巾68mm  が有ります

ワンの規格もそれぞれ異なり
JIS 1.37X24TPI
ITA M36X24TPI
FRE M35X1   となっています






このタイプのインターナル スプラインの B.B 小物に使う
工具は SHIMANO シマノの純正なら TL-UN74 
Park Tool パークツールから選ぶなら BBT-22C の品番で
販売されています






ハンガー小物の分解は左側から行います
工具をハンガー小物にセットします






工具にモンキーレンチを掛けます




ハンガー小物を緩めます このハンガーは JIS 規格なので
左側は正ネジです






左側の押さえワンが外れました






次は右側です 小物のスプラインが汚れているので
先の細い物で少し掃除をしましょう ここが詰まって
いると工具の掛かりが浅くなります

B.B 小物を緩めるのには大きな力を掛けますので
工具が滑ると 部品を傷める事も有りますし
自分が怪我をするので 充分注意する必要が有ります






工具をセットし モンキーで緩めます JIS 規格は
右側は逆ネジです




かなり固く締まっていますが 緩んできました
この自転車には変速機用のプレートが付いていますが
普通はあまり見掛けません






B.B 小物のカートリッジが外れましたが 少し酷い
状態です






ハンガーシェル内も良く錆びています これはこの後
また良く観察してみます

使った工具と外した B.B 小物 簡単な構造でしょ?





取り外した B.B 小物 シマノに違いは無いですがグレードも何も確認が出来ません
このシャフトの際を見ると 何かナット状の物が使われていますね 何なんでしょう
まだここから分解出来るのかな? 手入れをする時に色々と試してみましょう

さて後はヘッド小物の分解ですね それは次回にご紹介させて頂きます 是非お付き合い下さい

前回の作業 【 クロスバイク 固着したクランクを外す 】

次の作業 【 クロスバイク ヘッド小物 分解 】

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クロスバイク 固着したクランクを外す

2011-04-26 20:34:55 | 自転車整備 その他 
少しづつ分解が進んでいる整備を引き受けたクロスバイク
今回はチェーンホイールを外しますが これが見事に固着
していました それがかなり頑固な状態、それなら私も知恵を
絞りましょう 固着したクランクの取り外し作業です





さて今日はこのチェーンホイールを外します シマノの ALTUS アルタス 普段の自転車整備で
何度もやっている作業です








クランクキャップが付いています 樹脂製のはめ込みなので
先の細い物で簡単に外せます








クランクを止めているのは センターに有るフィキシングボルト
このボルトは 14mm と 15mm が有り これを緩めるのには
この様な工具を使います 左はカンパレンチ 15mm
中はスギノの 14mm 右はスギノの 15mm です






この様な工具も有ります これはクランク抜き工具ですが
頭が 14mm のソケットレンチになっています






このクランクの抜き工具の方を使い フィキシングボルトを
緩めましょう




クランクに工具をセットし モンキーレンチで緩めます
ここのネジは正ネジですが 緩まない・・・ん?緩まない・・

とても緩む気配が有りません こんな事はあまり無い事です




じゃ少し違う方法でやってみましょう これは極普通の
ソケットレンチ 14mm です




このソケットレンチをフィキシングボルトに装着し
パイプレンチで回してみましょう






この力を支える左のクランクには 50mm の鋼管を差込みます





さあ行きますよ 450mm のパイプレンチ このサイズならほとんどのネジが戻せるでしょう 
じわーと力を加えていきます じわーっと ん?緩まない・・ 手応えが悪いぞ




ソケットレンチの方が負けています あまり良質の
ソケットじゃ無いので材質がナマクラなんでしょう
それにしても固いじゃないか




じゃシマノの抜き工具を使ってみます 見るからに
固そうな材質です






この工具にパイプレンチを掛けます 工具に傷が付くのが
嫌ですが 今回は我慢しましょう 
パイレンも先程の感覚では300mm で行けるでしょう 少し
小さい物に交換です

今度はフィキシングボルトに力が加わっている確かな
手応えを感じます 後はフィキシングボルトが捻切れ
るなよ・・ と祈るばかり




ふ~ とため息が出ます 無事に外れましたよ




ボルトもクランクも特に腐食や錆びが有りません
何が原因だったのでしょうね






じゃクランクを外しましょう 使う工具は今活躍して
くれた シマノの四角テーパークランク用抜き工具






これをクランクの内ネジに捻じ込みセットします






この工具にモンキーレンチを掛け 右方向
時計回りに力を加えます そうするとクランクが
じわ~と抜けてきます






クランクが抜けました






左側のクランクもする事は同じです






今回のフィキシングボルトの固着に使った工具
まるで水道屋さんだね 確か私の本職は水道屋・・(笑)





まあ無い知恵を絞り 何とか次も使える状態に分解する事が出来ました この様な作業では
かなり無理な事をしています 作業の途中で思い掛けない壊れ方をする事もあるのですが
そうなっても次の手立てが有るか無いかで 無理の仕方も変わって来ます 今回は次の方法も
考えていたので かなり無理をした方です

前回の作業 【 クロスバイク チェーンを切る 】

次の作業 【 クロスバイク B.B 小物 分解 】

コメント (10)
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携帯用ストラップを 作りました

2011-04-25 20:18:40 | 製作・加工
最近はストラップて言うんですよね 昔ならキーホルダー
いや根付けなんて言うんだろうか まあ今回作ったのは
携帯電話しか思い付かないだけで 何処に使っても良いん
だけどね




使う材料は こんな奴 自転車の前ギアの内側リング
軽量化と称しここを切る選手は沢山いますね ただこれを
やると ギア板の強度は凄く落ちるね






そのアルミで出来た内側リングに 名前を彫って
可愛く仕上げましょう 使う道具はまずこの辺り

ブツに色を黒く塗っているのは 文字や罫書き線を
見易くするため






使うのはルーター 先の細いダイヤのビットを選んでいます
ギュイーンと下書きも無く 思い付くままに刻んでしまいます




ここからは しばらく鉄工所みたいな仕事です
自分が作りたい大きさに カットをしますが

少し大きめにカットをし 最終的にヤスリで成型します






じゃ次はストラップの環を通す為に穴を開けます






この材料とのバランスも考え今回は 3.5 mm の穴です






プシューとエアで切子を飛ばします
この位置ならオーケーやね








ただ穴を開けたままなら バリが有り引っ掛かるので
大きめのドリルの刃で座グリをし 面を取ってやります








鉄工所から整備台 机の上に帰ってきました
ここでヤスリを使い 形を整えて行きます
切ったり削ったりした処は 角を落とし面取りを
してやると持った時に優しい小物になります

面取り お料理で大根なんかを煮炊きする時
面を取るのと同じですね






ここで表面に黒く塗ったマジックも必要が無くなりました
油脂分も含め 有機溶剤で綺麗に脱脂します






彫った文字に色を入れます 使うのは水性のポスターカラー
POSCA ポスカ 以前はラッカーなんかも使いましたが ポスカが
一番良いですね






ポスカが適度に乾いたら 柔らかくて先の立った物
私は紙の台紙を切って使いますが そんな物で文字以外の
所を削り落とします あまりポスカは乾燥させすぎない方が
上手く行きます




さて紐は何を使いましょう・・・ 私の好みは あっさり
した奴なんですが チロチロと小さな音がする物を付
けるのも好きです

私の奴はこの黄色い丸いやつを使っています 
小さな鈴が付いていてチリチリなんて音がします




じゃこれに決定



おいおい 上の写真には無い奴じゃないですか
言ってもプレゼントをするのは女性ですから
それらしい物を選びましたよ(笑)





こちらは 私の自転車工房にも来て下さったマリーさん用 私のイメージはこの色でした
 
そんな清楚なイメージのマリーさんのブログはこちら 【 あんふぁん絵日記 】 自転車の事は楽しく 
日々の出来事は優しく その様に綴ったブログです





こちらは私のブログにもたまにコメントを下さる Mido さん 愛知県在住の絵本作家さんです
何処かの大使館のパーティにお呼ばれしたり そこらの居酒屋で一杯引っ掛けたり? 
なぞのセレブ婦人です

そんな Mido さんのブログはこちら 【 絵本ひとりぼっち 】 日々の出来事をさりげなく綴った
素敵な ブログです

今回は女性お二人にこんな物を作ってみましたが お二人の好みをお伺いしていません
私がお二方に持っているイメージで 色など選びました 気に入って頂けるか微妙な処です(笑)

コメント (6)
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クロスバイク チェーンを切る

2011-04-23 20:35:36 | 自転車整備 その他 
自転車の整備依頼を引き受けたクロスバイク まだ分解作業が
続いています 今日はメンテスタンドに載せチェーンを切って
変速機などを外しましょう




前回サドルを外そうとしましたが シートポストが
フレームと固着し全く動きませんでした 潤滑剤を
吹き付け放置して置きましたが状況は変わりません

今回はこのシートポストを外すのは諦めます
サドルの高さ調整が必要のない自転車 ここで
無理をするのは避けておきましょう






今日はメンテスタンドに載せ 分解作業を進めます
前輪を外しメンテ台に載せます






ちょっとチェーンを見てみましょう 凄いね
以前この様なチェーンの錆を綺麗に落とした事も
有りますが 今回は交換した方が良いね

過去日記 【 錆びたチェーンの 復活劇場 】
この時は見事にチェーンを復活させています








メンテスタンドに載せてから後輪を外しますが
チェーンがだらしなく垂れます このままでは
フレームに傷を付けたりするので チェーンテンショナーを
使います








もうスタンドも要らないから これを外してしまいます
MINOURA ミノウラのアルミの物が使われていました






前後のカンチブレーキを外します






フレームの直付台座にブレーキ本体が装着して有ります
使う工具は 5mm のアーレンキー ネジは正です






簡単に本体は外れます 前後共する作業は一緒です






前後のブレーキが外れました






チェーンを切りましょ 使う工具はチェーン切り

チェーンを切る場所は特に決まっていません
チェーンステーの上でも下でも アウターリンクの
右でも左でもオーケーです






切る場所に決まりは有りませんが 自分自身で
切る場所は何時も一緒の所に決め手おくと良い
ですね

私は チェーンステーの下で アウターリンクの
後ろ側に決めています これはナロータイプの
チェーンだけではなく 昔の 3/32規格のチェーンは
アウタープレートにピンを残します その時に次の
作業がし易いのがここです

チェーン切りをセットし このタイプのチェーンなら
ハンドルを回し リンクピンを押し出してしまいます






ハンドルを戻すとチェーンが切れています
このナロータイプ IG UG HG のチェーンは
一度抜いたピンは使いません 次に繋ぐ時は
新しいアンプルピンを使います








切ったチェーンを取り外しました






これでチェーンテンショナーも必要が無くなりました

次はリアディレーラーを外します






ディレーラーハンガーのネジは 5mm のアーレンキーでした






リアディレーラーが外れました この後の作業は
チェーンホイールの取り外し これは次回の日記で
ご紹介しましょう





何か 優しい感じの風景ですね これももみじだと思うのですが こんな時期に葉が付くんですね

前回の作業 【 クロスバイク 分解 サドル・マッドガード 】

次の作業 【 クロスバイク 固着したクランクを外す 】

コメント (7)
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