Kinoの自転車日記

自転車と共に過ごす日々

チェーン オイルアップ SPINとグラフェン

2021-07-30 20:00:58 | 自転車整備 チェーン
自転車のチェーンのオイルアップを行います 自転車にとって大切なチェーンには
高性能潤滑剤が欠かせません今回はグラフェンと言う低い摩擦係数を持つ添加剤を
使ってみます





今回新しい添加剤を使う為に自転車の洗車とチェーンの洗浄は済ませました
特にチェーンは古い油膜を残さない様に洗浄しています






市販のチェーンレストを使っていますが これではチェーンを
張り切れないので自作の小ギアが付いた物に変えます






整備をする態勢が整ったので始めます ブロワーでチェーンに
残った水分を飛ばし乾燥させます 表面だけでは無くローラー
リンク内やチェーンピン等 全てを乾燥させるのが大切です




今回選んだオイルは SPIN 発売初期のものです






そしてこれが今回使う添加剤 商品名は スーパーエステル G-SPEC
開発、販売会社は 神奈川県横浜市に本社を置く (株)ランドマスター
と言う所です

少しここで説明をさせて頂きます 私の友人が横須賀市に居ます 息子さん
3名が自転車競技選手で全国大会で優勝が出来るレベルの選手達です 
友人は結構な私財を使い自転車の調達や整備を行っています その彼が
この添加剤を使えば飛躍的にオイルが良くなりますと言って 商品を
送ってくれました




まず教えてもらった方法でオイルに添加剤を混ぜます
買い置きしていたオイラー 極細針を使います






SPIN オイルを良く攪拌してからオイラーに入れます
4~5cc にしておきます






添加剤 スーパーエステル G-SPEC を良く攪拌し容器に
入れます






この黒い色をした添加剤は グラフェンと言う素材を使っています

これに付いては 自転車の情報メディア シクロワイアードさんが
ツールを制したタデイ・ポガチャルの自転車に使われていたオイルが
アブソリュートブラックの"GRAPHEN lube" と紹介されていた事が
有ります これはかなり高価なオイルで確か 140ml で 21450円だったと
思います

そのオイルに添加されていたのが グラフェンで 今回の商品は さらに
性能を高める処理がされているとの事です




使う量はごくわずかで この容器に 2滴入れました






オイルと添加剤を攪拌します 一瞬でピンクのオイルが黒くなり
粘度がサラサラになります その為に極細針の容器を選んでいます




これでオイルの準備が出来ました






オイルをチェーンに注して行きます ローラーリンクに一滴
左右のアウタープレートとインナープレートの間に一滴をまず
注しました それで確認すると極細針では流石に量が少なく
同じ事をもう一度繰り返しました

オイルの注し方
今回の様なブッシュタイプのチェーンには ローラーだけに
オイルを注してもブッシュ内、チェーンピンまでオイルは浸透
しません アウターとインナーのプレート間への塗布は必要です

過去記事で詳しく解説しています 【 チェーンにオイルを 確実に注油する 】






クランクを良く回転させてから 手で触れオイルの量を確かめています 
良さそうです もう少し時間を置いて落ち着かせます






洗浄したリアホイールの小ギア ここにもオイルは必要です






オイラーから少量のオイルを出し 手とブラシで塗り拡げます




洗車後なので駆動部各所にオイルをスプレーします




フレームの塗装部やアルミ素材そのままのクランクなどに
ワックスを掛けてやります






リアホイールを装着し チェーンの張り調整も行います






ハブナットには RUNWELL の工具 NEZIRE 1015 を使います
チェーン引きのナットにも使える NJS 部品に特化された工具です








チェーンの張りとホイールのセンター出しを併せて行います
この作業で使う工具が一つで済むのは助かります




チェーンの張り加減は 街乗りで楽な様にやや緩めにしました





オイルアップが完了したチェーンです このチェーンも特殊コートがされており やはり同じ友人が
送ってくれた物です この自転車を組んだ時にご紹介しましたがチェーンの存在を感じない位 凄い
コート処理です 国体で優勝した息子さんがローラー台で最高速度が 3km/h 伸びたと言うものです
このチェーンの特殊コートも商品化はされていませんが (株)ランドマスターが開発中のものです





新しいチェーンオイルを試す為に丁寧な施工を行いました このグラフェンと言う素材は
書かれている事がかなり難しく私には良く理解が出来ません しかし全国大会で優秀な
成績を残したと言う実績が有る商品です 少し高価ですが余裕の有る方は試されてみたら
いかがでしょうか

(株)ランドマスター H/P  【 スーパーエステル G-SPEC 】

前回の作業 【 MAKINO 固定ギア自転車 洗車 】

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MAKINO 固定ギア自転車 洗車

2021-07-29 20:23:01 | 自転車整備 チェーン
私が普段の街乗りに使っている固定ギアの自転車の洗車を行います 新しく組んでから
始めての洗車になります その作業風景をどうぞご覧下さい





昨年の 2020.11月に組み終えた MAKINO の NJS 認可フレームを使った 街乗り用の
固定ギア自転車です 約8ヶ月が経ちましたが始めての洗車をします




メンテスタンドに自転車を乗せます






今回の洗車は自転車自体はそれ程の汚れは無いのですが
先日乗った時にチェーンの音鳴りがし出しました
特殊コートを施したチェーンですが少しオイルが枯れた
状態は良く有りません 丁寧に洗ってやります




リアホイールも外しました






整備性を良くする為にチェーンレストを使います






溝付きのシートポストを使っているので 洗車時の水が
パイプ内に入り難い様にテープを使います




シートラグの背割りと上部を防水する様にテープを巻きました
普通の絶縁用ビニールテープです




まずは油脂汚れの洗浄から始めます ワコーズのフィルタークリーナーと
クリーナー塗布用のブラシ達です






クリーナーを容器に入れます ほんの僅かな量で OK です
容器はボトルの頭を切り落とした物を使っています






フィルタークリーナーを刷毛を使いチェーンに塗布します
今回程度の汚れなら擦る必要も有りません チェーン内部にも
クリーナーが行き渡る事が大事です






ブレーキ周りや後ろの小ギア等 油脂で汚れた部分にも
塗布します




クリーナーを塗った瞬間に塗布された油脂が溶け出します
自転車のフレームも汚れますが洗えば大丈夫です






クリーナーの塗布が終われば時間を置かずに水を掛けて流します
特にチェーンにクリーナーを残しては 絶対にいけません 充分な
水量と水圧でチェーン内部の汚れと共に洗い流します これは
凄く大切な事です




フィルタークリーナーは水を掛ける事で白濁します その水が
透明になるまで水を使えば OK です






次は自転車全体を洗います 何時も使うのは Simple Green
今回はやや濃い目に希釈しました






先程洗浄したチェーンをもう一度洗剤で洗います 何時もは
フィルタークリーナーだけで終わらせますが あのクリーナーは
金属表面の油膜が幾らか残ります 今回は次のオイルアップの事を
考えて完全に脱脂をするのが目的です






サドルやその裏側 ハンドル周りからフレームまでスポンジを
使い丁寧に洗います その後水を使い洗剤を良く洗い流します




ホイールやタイヤを含め全体の洗車が完了しました






良く汚れていた大ギアやチェーン 良く油汚れが落ちて 手で
触れるとパシパシ感が有ります オイルが切れた金属の感触です




リアブレーキ周りも綺麗になっています






フロントブレーキとヘッド小物の下周り 洗車前後の様子です
私は自転車を組む時に必要だと思う部分には多くの油脂を使います
これは自転車を長く使う為の一つの方法です でも汚れた部分は
洗う事で綺麗になりますから 金属の腐食を防ぐ為に油脂は使えば
良いと思います






組立て時 ブレーキ穴が無かったフォーククラウンにシビアな
寸法出しをして穴を開けたのを思い出します




取り外していたスペアタイヤや備品を元に戻して一連の洗車作業は終わりました
洗車は自転車の状態を観察する為に行いますが やはり綺麗になった姿は気持ちが良いです





今回の洗車 この次に行うオイルアップでチェーンに新たなオイルを使います
その為に今迄のオイルの皮膜を残さない様に洗いました 摩擦抵抗を軽減する
素材を添加したオイルを用意します どの様な物か次回の記事を楽しみにお待ち下さい

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着替え用テント

2021-07-28 20:35:53 | 一般 用品 紹介
ワンタッチで設営が出来る着替えテントを購入しました 自転車競技会場で使うのが
目的です





私が日常的に使っている倉庫で設営してみました 組立てと言う作業は必要なく
保管ケースから出すと勝手にテントの形になります






持ち運び用のケース 丸い袋から本体を出し
手を離すとワンタッチで広がります






表面 ポリエステル 裏面防水シルバーコーテイング加工がされ
透け難い様に工夫されています 大きさは 120×120×190cm です






内部の天井を見ています 天端と壁の一面にファスナーが有り
開放する事が出来ます






色々な使い方が出来るかと思いますが 私は自転車の
試合会場でタープなどを設営しても 女子選手が着替えを
する所が確保出来ません 今回のテントを使えば幾らかは
安心出来るのじゃないでしょうか




試合会場では自転車の整備だけでは無く この様な環境作りも
大切な事だと思います
net のインプレでは畳むのが難しいと言う声が多いのですが
同タイプの動画も探せば有ります それを見ればそんなに
悩む事も有りませんでした





自転車小屋近くの柿の色が少し黄色くなって来ました
今回の商品 価格は 2000円台から探せば有ります ただその価格帯は注文するのに
少し勇気が必要ですね 私が買ったのは 4000円程度の商品です 一度大会会場に
持って行ってみます

コメント (2)
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ロードレーサー タイヤの貼り替え

2021-07-27 20:00:46 | ロード
ロードレーサーに使っているチューブラータイヤの貼り替えを行います
リムセメントを使っているホイールは走行距離に関係なく
安全に使う為には定期的に貼り替えを行う必要が有ります





普段からあまり乗る事が無い選手時代のロードレーサーです 使わない自転車こそ手入れを
怠ってはいけません 今回はチューブラータイヤの貼り替えを行います






後輪を外した後はチェーンが垂れ下がります 
これはチェーンキーパーを使い張っておく方が
トラブルが少ないです






チェーンは縦には強いですが 横には凄く弱い
これは絶えず考え保護してやらないといけません




自転車から外した前後のホイールです






前後どちらからでも良いですが 前から始めます






タイヤを外す為に空気を全て抜きます




タイヤを外します 前回貼ってから丁度 1年くらいです
まだ良く接着されています しかしこれを過ぎると除々に
接着力が落ちます






剥がしたタイヤは再使用します タイヤのフンドシを剥がしては
いけません 無理をせず丈夫なマイナスドライバーを使います






リムやタイヤに傷を付けない様 慎重にドライバーを
差し込みます






ドライバーである程度はがすと 後は手で行けます
タイヤを剥がしました






リアホイールのタイヤも剥がしました 使っているのは
5段のボスフリーです 歯数は 14.15.16.18.22T です






リムの接着面を確認しています セメントの乗り具合を
確かめています 前後共セメントの剥離も新たにベッドを
作る必要も有りません このまま行きます






タイヤの接着面の状態を確認しています






悪い状態では有りません 再度リムセメントを薄く
塗っておきます パナレーサーの速乾です






タイヤのフンドシに歯ブラシを使い塗り拡げます






タイヤの準備は出来ました






タイヤを貼る前にホイールを回転させ状態を見ています
振れが出ているなら調整をします 前輪は大丈夫です






リムにセメントを塗ります リム巾一杯 ハトメにも
塗ります 量はタイヤを貼った時、横からはみ出すのが
限界でそれ以上は必要有りません 自分で感覚を掴むしか
ないですね 全体に濡れていると感じる程度で OK です




あえて写真を写すとこんな感じです 見ても解らないですよね・・
以前使った量を測った事が有りますが リム一本に 12~15g 程度
使っています






タイヤには少し空気を入れます ほんの少しです やや膨れる
程度です 入れ過ぎは仕事を難しくします






バルブ穴にバルブを差し込み タイヤを両方に伸ばしながら
押し下げて行きます 下の写真、この辺りが一番重要です






タイヤをリムに乗せると タイヤをリムに馴染ませます




空気を 3キロ程度入れます






チューブラーでは必ず必要な作業 タイヤのセンター出しです
ホイールを回転させ目視でタイヤの振れを見て振れを取って
行きます 振れが無くなれば使用圧まで空気を張ります
使うのは一晩置いてからです






注意する事 バルブは真っ直ぐに入れます タイヤのトレッドの
方向に注意 水捌けを考えトレッドが作る尖った方を進行方向に
向けると良いでしょう






後輪に掛かります 振れが出ていたので振れ取りをします
ニップルを回す時はスポークホルダーを使います これは
扁平スポークだけでは無くラウンドスポークも同じです






ニップルを回したホイールはスポークを良くしごいてやります




リアホイールのタイヤも貼りました





リムセメントを使ったホイール リムセメントは時間と共に乾燥が進み
粘着力が低下し突然接着力が無くなります そうなる前にセメントの貼り替えが
必要です 概ね1年で作業を行うと良いでしょう

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ペダル&ボックスレンチ BIKEHAND

2021-07-26 20:11:51 | 自転車 工具
自転車専用工具は色々な種類が有りますが中には優れた工具も有り 今回新たに購入した
ペダル & ボックスレンチもそんな工具の一つです





商品名はペダル&ボックスレンチと案内されています BIKEHAND YC-161 と言う商品です
主な使い方は 15mm と 14mm のソケット型のボックスレンチはハブナットに併せクランクの
フィキシングボルトに使えます 15mm のスパナ部分はペダル用です






商品の台紙には品番と商品名 バイクハンドと言う名前は
何処にも書かれていません NOGUTI と言うのは問屋さんでしょうか
この辺りの輪界の事は私も良く解りません




台紙から外しました 黒い部分はゴム質の材料で出来ています
これは滑る事も無く結構使い易い材質です






これが 15mm と 14mm のボックス部分です 競技用前後の
ハブナットは 15mm 一般車のハブは前14mm 後15mmです




ボックス部分のこの深さが絶妙で高い評価が出来ます
ボックスの肉厚が薄いのでクランクのフィキシングボルトに
使う事も可能です






実はこれと類似した工具は以前にも 2個買っています
BAZOOKA と言うメーカーの物ですが おそらく同じ
物では無いでしょうか 目たり触ってみた限り、違いを
見つける事が出来ません






14mm と 15mm の区別が付き難いので 15mm の文字に
赤色で墨入れします






水性のペイントマーカーで墨を入れました もう少し
乾いてから擦ってやります






裏側にはリューターで名前を刻んでおきましょう





工具も高額な物は良いものでも買い足す事は中々出来ませんが 今回の工具は実勢価格で 1000円強です
廉価な物でも追加で購入したくなる数少ない工具だと思います

3年少し前にはこの様に紹介しています 過去記事【 BAZOOKA バズーカ ペダル ボックスレンチ 】

コメント (3)
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