Kinoの自転車日記

自転車と共に過ごす日々

心も落ち着く 自転車整備

2015-03-30 19:31:05 | よもやま話
しばらくご無沙汰をしていました 自分のブログの更新を長く滞らせる事は
あまり無いのですが今回は少し長かったですね




自分の本職、給排水衛生設備設計・施工
解り易く言えば街の水道屋さんです 少し
真面目に仕事をしていました




少し気が張る内容の仕事だと仕事モードの
スイッチが入り 他の事が出来なくなってしまいます 
そうなんです同時に二つの事が一生懸命出来ない・・





仕事では失敗は絶対にしないし してはいけません そんな事は当り前の事で
さらに少しでも良くしたいと気が張り詰めます 結構気持ちがざらつくんですよね

久し振りに自転車の部品を触りました 時間も短く簡単なお手入れ
これだけでも随分と凝った肩がほぐれました 有り難い事にご心配を
して頂きコメントも頂戴致します 今日は元気にしていますよ、と言う
近況のご報告です 気に掛けて頂いている方々有難うございます Kino 拝

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天返しステムで アップハンドル

2015-03-13 20:21:55 | 自転車部品・用品
先日は天返しステムでアップハンドルにする方法をご紹介しましたが
今回はアップにした自転車をどの様に使っていたのかご案内致します





前回は私のトラックレーサーに天返しステムを取付け ハンドルをアップにしてみました 
実際にこの様な状態でどの様に走っていたのか昔を思い出しながらご紹介します




この天返しステムが主流だった頃 自転車を車に積んで
移動する習慣は無かったと思って下さい 私がこの辺りの
事情、風景を知っているのは昭和42年辺りからです




車に自転車を積む習慣が無かったとは言え競輪場での
練習は毎日行います その行き帰りの移動はハンドルを
アップにして走る事が多かったですね そしてこの様な
練習に必要な物も持って行きます






レーサーシューズです この頃はこの様なペラペラの
靴が一般的で 裏側にはシューズプレート(桟)が
打たれています






靴やタオル、着替えはナップサック(こんな紐の付いた袋)に
入れ ハンドルに括り付けます




そしてヘルメットも一緒に持って行きましょう
当然今の様な軽量ヘルメットは無く ドカヘル
とか玉ヘルと呼ばれる大きな物です






反対側のハンドルには工具袋もぶら下げます




前から見るとこんな感じです






そしてこんな感じで走って行きます アップハンドルに
すると姿勢も楽でバックも踏み易いですね






競輪選手の人達はこの様な工具袋を良く持っています
簡単な整備が出来る程度の物が入っています




工具袋は街道練習には持って行けないのでこの様な
万能工具を自転車に取り付けます






この大きな穴は天返しステムには色々な種類が有り
天返しのナットに使いました U 字型の所はペダル用
小判型のハブシャフトにも合う穴が有ります 先に有る
カニの爪の様な部分は ハブの玉押しに使うハブレンチ




こんなフックレンチが有り 固定ギアやハンガーの
ロックリングに使います 当然前後のハブナットに
使える穴も有ります




JTO の文字 これは城東工具製作所ですね
レーサー用板スパナと言う名称です
そしてこの文字の下の丸穴にはネジが切って有ります

この工具の傷み具合を見ると良く使っていたんですね
他の工具が買えなかったのでこれで整備までしていた
記憶が有ります




この工具は自転車に装着し携帯出来る様になっています






工具の取付け場所はここ リアハブのシャフトです






上手く取り付いています この場所なら靴の踵が
当る事も有りません




先程紹介しましたネジの切った丸い穴 それを
ハブシャフトにねじ込んでいます 最後まで
締め込むと 前出の写真の様に何時も真っ直ぐな
位置で止まる訳では有りません




そんな時はこの様にします その為に短く切った
トウストラップを使います まだこれを置いて
いたのには自分でもビックリ 






スパナの 15mm 穴をハブナットに入れます






そしてスパナの他の穴を使いシートステーに
ストラップで止めます これで落ちる事は
有りません




これで工具袋を持って走る必要が無くなりました








試合の時には決戦用ワッパをハンドルに括って
会場まで走りました でもこれはさすがに気を
使います でも遠い所なら明石の競技場まで
片道 45km これで行った事が有ります
さすがにアップハンドルで長い距離はお尻が
痛くなります






試合には輪行で行くのが当たり前でした 自転車を
潰す時も天返しは楽でしたね 取付け時に迷う事も
有りません 地元の明石 伊豆の CSC へも電車で
行っています 輪行に必要だった手回り品切符です



また





トラックレーサーの整備にはこの様に倒立台を
使い自転車を逆さまにして行う事が良く有ります








でも天返しステムを使うとその整備台も必要有りません





天返しステムを使った自転車 実際にこの様な事をしていました
当時とすれば色々と便利でした 今となってはアップハンドルで
走る事も難しくなっているし需要も無くなって行くのかなとは思います

このステムは現在も NJS の認可申請が通って、まだ使っている
競輪選手の人もいらっしゃるらしいです

前回の記事 【 天返しステムの 使い方 】

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天返しステムの 使い方

2015-03-11 20:18:09 | 自転車部品・用品
トラックレーサーに使われていたステムで 天返し(てんがえし)と言う物が有りました
製造中止になって久しいですがその使い方をご紹介致します






先日私のブログで NITTO の天返しステムを
ご紹介した処 これ自身の存在をご存知無い方や
この用途を知らずにいる方が多くいらっしゃいました

この後正確な情報も無くなって行くのも淋しいので
このステムの使い方を書き留めておきましょう






天返しのステムはロードレーサーで使う事は有りません
使うのはトラックレーサーで それも競輪選手の方が
多かったと思います 私の自転車に天返しを付けて
みましょう






ハンドルも NJS 認可の深曲りにしてみました
ドロップ部が私のポジションから 50mm 強下がりました
これはステムだけが原因では有りません しかしステムの
最低挿入ラインはこれで一杯です






色々な所にネジが有りスマートとは言い難い容姿ですね




真ん中に有るのは引上げ棒です ステムをヘッド
コラムに固定する方法は他の物と一緒です




じゃステムを天地逆にし天返しにしてみましょう






自転車に固定されたパーツからステムの突出し部を
取外します  6mm のアーレンキーを使います
※ ネジは全て正ネジです






ボルトを緩め抜いてしまいます
メスネジは本体に建て込まれています






ボルトを抜くとステムを上に持ち上げます






ステムが本体固定部から外れました




固定部の頭は四角い形をしています






本体固定部には丸い凹みが有ります






ここに先程外したボルトが納まります
これは突出し部の抜け止めに併せクランプ部の
形が大きくならない様にしているのかも解らない
ですね これは私の推測です






取り外したハンドルを上下逆にします






逆にしたハンドルのステムを本体固定部の
奥まで差し込みます






突出し部の固定は反対側からです






6mm のアーレンキーを使い強く締め込みます
この時代に 適正トルクなどは言われる事も
無かったと思います 6mm のこのアーレンキーで
強めです 測れば 15N.m 程度の数字が出るかも
分りません






これで天返し作業は終了 1〜2 分で終わります





何かサイクルフィギアの自転車みたいですね






ちょっとハンドル周りを見てみましょう






この状態をアップハンドルと言っていました
ハンドルをアップにすると言えばこれですね




この状態でハンドルを握るとかなり楽な乗車姿勢です




before and after



天返しのステムを使い下ハンドルからアップにするまでの作業を
見て頂きました 輪行袋に詰める時も短時間でハンドルを外せ
取付け時もハンドルの曲がり等を悩まなくて良いですね

では実際にはどの様にしてハンドルをアップにして使っていたのでしょう
これは当時を思い出して次回にご紹介させて頂きます

ステムの紹介記事 【 NITTO 日東 天返しステム 】

次の記事 【 天返しステムで アップハンドル 】

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ネジの錆取り

2015-03-09 20:13:23 | 自転車整備 その他 
自転車を触っていると色々なネジに出会います そのネジが錆びていた時
綺麗にしたいですね そんな錆取りの一つの方法をご紹介します






自転車のパーツの中でこの様な六角の頭を持った
ネジが結構使われています アーレンキーを使う
タイプです この六角の中の汚れや錆を綺麗に
してみましょう




単時間で効率良く錆びを取る為に道具を用意しました 
綿棒やドライバーの先とウエスを使うのも良いですが
今回は道具の力を借りてみます




これはブレーキのインナーワイヤーの切れ端です






このワイヤーを 3~4 cm 程度切り取ります






これはごく普通の電気ドリルと呼ばれるものです
通常このチャックへ鉄工や木工用のキリを装着して使います






ここへ先程切り落したブレーキワイヤーを装着し
ワイヤーの撚り(ヨリ)を戻し 先をばらします






そのワイヤーをネジの六角穴に入れ ドリルを回転
させます この時ワイヤーの撚りが元に戻らない様に
逆回転(通常のネジが緩む方向)させて使います
少量のオイルを使うのも良いと思います

指先をワイヤーで突かない様にくれぐれも注意




ごく簡単に錆が落ちました




電気ドリルが無ければ この様な充電ドライバーでも
使えます






これはインパクトドライバーなので六角ビットが
使われています








それでは先程のワイヤーを銜えられないので
この様なチャックのアダプターを使います

※ 全ての充電ドライバーが六角ビットではなく
  最初からチャックの物も有ります






アダプターを充電ドライバーに装着






やはり使うのは切り落したワイヤーです






チャックに銜えたワイヤーの先を撚り戻します






ネジの頭にワイヤーを入れドライバーを逆回転




ワイヤーで掃除の後は 綿棒とオイルで拭き掃除






オイルを使い回転させたのでオイルに錆が混ざって
茶色くなっています




before and after



道具の力を借りて短時間で綺麗になりました
実際にあっと言う間の作業で道具を出す方が
遥かに時間が掛ります





ようやくみどり色した芽を見る事が出来ました 暖かくなるのももう直ぐですね

今回の様な錆はサンポールに浸けると言う方法も有りますが
数が少なければこの様にするのも良いですよ 一度何かで試してみて下さい

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NITTO 日東 天返しステム

2015-03-06 20:19:45 | 自転車整備 その他 
最近はほとんど見る事も無くなった天返しのステム でもこれの歴史は長く
競輪場への行き帰りや競走にも使われていました






NITTO が出していたアルミの天返しステムです
調べるともうメーカーの Web サイトにも載っていません






箱から出して少し見てみましょう どう控えめに
見てもスマートとは言えない無骨な形をしています






このステムはフォークコラムへの装着部と
ハンドルの取付け部とに別れます 通常は
この方向でドロップハンドルを取り付けて使います






一度全てのネジを外し手入れをしてやります
ネジは全て六角頭で 6mm のアーレンキーを
使います ※ 正ネジです






本体取付けネジを緩めて抜いてしまうと
本体部分を外す事が出来ます






コラム取付け部の頭は四角で これには取付け方向が
決まっています 先程のネジの逃げが作って有る方が
後ろ側になります 天辺には引き上げ棒が埋っています






引上げ棒を緩めると 下部の斜臼が外れます
この辺の構造は他のステムと同じです






ハンドルのクランプボルトも外します
クランプは 25.4mm だと思います




分解と言ってもステムですから・・ これだけです




とは言え手入が悪いとネジの腐食やアルマイトの
白錆なども出ますから 綺麗にしてやります






ボルトの六角穴 ここは良く錆びますね
この様に綺麗にしました この方法は又
改めてご紹介させて頂きます






ステム全体を少し磨いてやります ピカールの
練りタイプを使ってみましょう 少し久し振りです






磨き終わりました光沢の有るポリッシュになりました




少し粘度の高いオイルを要所に塗布し組立てました





NITTO-70 この数字は突出しの寸法が書かれています この裏側には VIA の刻印が有ります
この状態でドロップハンドルを装着し通常の走行に使い 本体を天地反対にし(天返し)
そうするとアップハンドルになるので その状態で競輪場への行き帰りは走りました
アップハンドルはバックが踏み易いですね 又ハンドルが倒立台の代りになり
自転車を逆様に向けて整備が出来ます




1969年 岸和田競輪場この時は確か
天返しのステムだったと思います





1967年頃 初めて組んだトラックレーサーでフレームはVENUS (ビナス)
これには鉄の天返しステムを使っています

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