Kinoの自転車日記

自転車と共に過ごす日々

自転車 ハンドルとブレーキを仮付する

2013-08-31 20:05:06 | わかり易い 自転車整備
前回ブレーキの手入れをしたのでハンドルと共にフレームへ取り付けます




ハンドルとブレーキ関係は分解して手入れの必要な物は済ませました
次の部品達の整備の環境を整えるためにも これらをフレームに取り付けましょう






今回使う工具はモンキーレンチと スパナ、
そしてドライバーだけです








ステムの引き上げ棒と末端の臼 これらの汚れは
すでに落しています 新たにグリスを塗布します




ヘッドのフォークコラム内にもグリスを塗ります
これは錆と固着防止目的です ここは塗って
おいた方が良いですよ






ステムの差し込み部にもグリスを塗り 
ヘッドに差し込みます




CINELLI のバッヂステム 引き上げ棒の頭を削って
いるので使える工具が限られます






モンキーレンチを使います ここで頭を舐めると
もう細工が利かないので ちょっと手先に集中して
ボルトを締めます ※ 正ネジです






フロントブレーキに掛かります






ブレーキのシャフトにも薄くグリスを ここには
フォークのアールに合わせた専用のスペーサーを
使います






フォーククラウンの穴にブレーキを差し込みます






固定は裏側で行います シャフトが少し長いので
作り物のスペーサーを使います






ワッシャーと固定ナットを入れます






スパナで固定ナットを締め込めば完了です





フロントブレーキが取り付きました DIA-COMPE ダイアコンペのサイドプルです
綺麗な形をしたブレーキですね 細かな調整はブレーキワイヤーとホイールが
取り付いてから行います






後ろブレーキに掛かります トラック用フレームの
シートブリッジにはブレーキ用の台座が有りません




その為この様な補助板を使いブレーキを取り付けます






3mm の細いネジで補助板の両サイドを止めています






ブレーキを補助板の穴に差し込みます これも固定は
裏側で行います






ブレーキの固定ナットをスパナで締め込みます
※ 正ネジです




これは補助板両サイドのネジを締めています 
ブレーキの固定ネジを締めると 鉄板の中央が
締め付けられ両サイドが開いてきます それを
抑える為のネジです




ちょっと自転車らしくなって来たかな・・





今回整備しているのは 後ろに固定ギアを使っています これってこの様に
前後にブレーキを付けていても本当に止まり難いですね 後ろから自転車を
押されている感覚です その分フリーギアより乗っていて脚は楽ですけどね
ただ乗る時は絶えず 止り難いと言う事を忘れないようにしています

前回の作業 【 自転車 ブレーキメカの整備 】

次の作業 【 自転車 ハブのグリスアップ 】

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自転車 ブレーキメカの整備

2013-08-30 22:43:30 | わかり易い 自転車整備
前回ブレーキワイヤーの手入れをしたので続いてブレーキ本体の整備を
行います





ブレーキメカ、これの語源は不案内ですが 随分昔から我々はブレーキ本体の事を
メカって言っていました でも最近あまり聞かないから今の人達は言わなくなった
のかな?




このタイプの呼称は キャリパーブレーキと
言います 片側からワイヤーで引くサイドプルは
今でも多く使われているブレーキです






ブレーキメカを分解します 二つのアーチを止めて
いるのは 2個のナット このダブルナットで固定
されています 内側に薄いスパナを掛けます






外側のナットにもスパナを掛け 内側は締める方向
外側は緩める方向に力を加え ロック状態のナットを
緩めます ※ このブレーキのネジは全て正ネジです




外側のナットを外しました






内側のナットを外すとそれ以降は 本体とワッシャーが
交互に装着されており ネジは使われていません






ブレーキアーチ このユニバーサルはアルマイトが
されていないので ピカールで磨いてやります






光沢が出ました その代償は私の手が黒くなる事(笑)




分解した他のパーツも綺麗にし 駆動部にグリスを
使いながら組んで行きます






サイドプルのシンプルな構造のブレーキの組み立ては
難しく有りません 分解した逆手順で進めて行けば
O.K です






ただこの部品は汚れが非常に付き易く酷使されるので
グリスはしっかりと使った方が良いですね






ナット 2個を最後に入れます






スパナを 2本使いお互いのナットをロックしますが
ここではブレーキメカが ガタつきのない状態で
出来るだけ軽く動く様に調整します これは大切
な事で重いブレーキは乗っていて大変疲れます

ネジのロック 内側のナットは緩める方向、外側は
締める方向へ力を加える事で互いのナットが固定
されます




分解出来ない部分の駆動部にはオイルを差しておきます






これでブレーキメカの整備、調整は完了です
UNIVERSAL EXTRA ユニバーサル これは私が
選手時代長く使っていたブレーキで これで
日本選手権など多くの大会を走っています 

前後でアーチの大きさが違うブレーキでしたね
このブレーキに合わせ作ったフレームは 他の
ブレーキが使えないなんて事も起こります






もう片方の DIA-COMPE の方も構造に大きな違いは
有りません これで何時でもフレームに取り付ける
準備が出来ました






これは後ろブレーキを取り付ける為に使う補助板




全体を目視で点検 テープの糊で汚れている部分の
掃除程度で良さそうです






テープの糊跡を拭き取りました 材料が鉄板なので
大きな曲りや錆が無いので 続けて使いましょう






フレームに当る部分をテープで養生 
これは防食テープと言って鋼管の錆止めに使う物
厚さが有り接着力が強く、用途に依っては中々良い
ですよ




今回も貼っておきましょう 綿のハンドルテープが
有ればこんな用途には持ってこいなんですけどね
簡単に買えなくなったのが惜しいです

前回の作業 【 自転車 ブレーキワイヤーの手入れ 】

次の作業 【 自転車 ハンドルとブレーキを仮付けする 】

コメント (2)
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自転車 ブレーキワイヤーの手入れ

2013-08-29 20:11:26 | わかり易い 自転車整備
少しずつ整備が進んで来た古いフレームを使った自転車 
今回はブレーキワイヤーの手入れをしてやります




自転車を分解した時最後に取り外した
ハンドル周りと共にブレーキも一緒に有ります






ブレーキは前後で違う物を使っています これは
後ろに使っている UNIVERSAL ユニバーサル
ワイヤーの先端はハンダで処理をしていましたが
ちょっと解れています




工具は色々なサイズのレンチを用意しました






ブレーキワイヤーの固定ボルトを緩めます
珍しく 11mm なんて大きな頭です ※ 正ネジです






ブレーキワイヤーをレバーから外します
このレバーは裏側で作業します






レバーのワイヤーホルダーから タイコを外します
この辺はどの様なワイヤーにもタイコと言う鉛の
頭が付いているので 構造はそれ程変わりません






前のブレーキは DIA-COMPE ダイアコンペです






こちらのワイヤー止めのナットは 8mm と可愛いです
ワイヤーが外れたので レバーからも外しましょう






サイクルコンピューターのホルダーも外します




ステムの引き上げ棒と臼も抜いてしまいましょう








頭のボルトを緩め臼を下へ落としてやると
双方外す事が出来ます






ステムは CINELLI チネリのバッヂステムです
このバッジは真鍮の小さなネジで取り付けて有ります
外そうとしましたがネジを駄目にしそうなので止めて
おきます 磨けば綺麗になりますよ




ハンドル周りに取り付いていた物は全て外しました






リアブレーキのワイヤーの先端が解れていたので
ハンダをやり直しましょう






今回のハンダはヤニの入っていない物を使ってみます
ハンダコテは何時も 80W の物を使っています 大き目の
容量の物で手早くした方が綺麗に仕上がりますね




ハンダコテの先は汚れたらヤスリやペーパーで
綺麗にします 先が酸化したらハンダの乗りが
悪くなりますね






ワイヤーのほつれた部分をカットします






先程磨いたハンダコテの先端 このままではハンダが
出来ません コテ先にハンダメッキをしてから目的の
物にハンダをします






今回使うフラックスです ヤニの入っていないハンダ
には必要です ワイヤーの先端にフラックスを付けます




コテが 80W も有ればハンダは一瞬で終わります
完了です








さてインナーワイヤーの汚れをパーツクリーナーで
拭き取ってやりました




普段使いの自転車ですが する事は競技用自転車と
同じ様にしてやりましょう






Super Lube スパールーブの DRI-FILM ドライフイルム
スプレーした後乾燥すると 白い物が残りますがそれが
摩擦係数を下げるフッ素樹脂ですね アウターワイヤーの
中にスプレーします






インナーワイヤーには Super Lube の多目的グリス
これもフッ素系です 指先で万遍無く塗ってやります






インナーをアウターへ差し込んで行きます この時の
手応えは凄く軽いものでフッ素効果を感じる事が出来ます




これでブレーキワイヤーの手入れが終わりました
でもここまでする必要が有るのかと問われると
しなくても大丈夫です そのまま使っても何の
問題もないですよ

ただ少しでも良い状態の自転車に仕上げたいのなら
このくらいの手は掛けた方が良いのじゃないかな・・

前回の作業 【 サドルの取付け 】

次の作業 【 自転車 ブレーキメカの整備 】

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サドルの取付け

2013-08-28 20:08:12 | わかり易い 自転車整備
前回クランクを取り付けたお買い物用自転車 今回はサドルを取り付けましょう






自転車を分解した時に取り外したサドルです
サドルは UNICA ユニカの革張り シートピラーは
SUGINO MIGHTY マイティの溝有りを使っています






ピラーに塗っていた古いグリスを拭き取り
直径を測ってみます 26.8 mm でした
この頃のマイティには 26.2~27.2mm まで
0.2mm 刻みのサイズが用意されています






これは藤田サドルの HUPEL RIDER ヒューペルライダー
国産で初めての二本締めピラーだったと思います
菊座からこれに変えた時はなんて素晴らしいんだと
感激しました 






溝付のマイティは水が入るので 溝無しに交換する
つもりでした フレームの時代的にもこのピラーが
合うと思いましたが微妙に直径が合いません






今回はシートピラーの交換は止めておきます
アルマイトがされていないピラーなので
ピカールで磨いて使いましょう アルミ素地は
磨けば光る・・(笑)






使っていたシートピンも綺麗にグリスを拭き取りました






フレームにサドルを取り付けましょう






シートピラーを交換した時にサドル位置を復元する為に
現行位置を測っていましたが 今回は必要無くなりましたね






ナベックスラグのシートクランプ部 昔は無骨な
六角ボルトとナットを使っていたので 工具が当り
良く傷んでいます 工具もモンキーレンチを良く
使っていたので仕方がないですね






ラグのボルト穴にグリスを塗っておきます








シートピンにもグリスを塗り 軽く締めておきます
工具は 5mm のアーレンキーを使います






シートパイプの内部にも指の届く処までグリスを塗布
ここは固着防止と防水が目的なので しっかりと塗ります






先程磨いたシートピラーにもグリスを・・




ピラーの外周全体に塗り拡げます アルミと鉄は良く
固着するのでここのグリスは大切だと思います




フレームにシートポストを差し込みます ピラーは
直ぐに傷が付くので 優しくしてね






サドルの傾斜を再確認しています このフレームは
ホリゾンタル トップチューブが水平なフレームです

このトップチューブを水平にセットし サドルの勾配を
見ます この傾斜は人に依り好みや拘りが有るので何が
正しいとは言えません 私は水平かやや前下がりにセット
します






サドルの高さ調整です 以前の高さを復元します
これも分解した時に高さを控えていました




サドルの位置が決まったのでシートピンを本締めします
シートピラーには想像するより大きな力が掛っています
サドルが動かない様にしっかりと締めた方が良いですね

ただカーボン素材のフレームやシートピラーの場合
過剰な締め付けは素材の破損に繋がるので 慎重に
作業をする必要が有ります 締め付けトルクなどは
メーカーの指定された数字を守るのが無難ですね






はみ出したグリスを拭き取り完了です






レトロなフレームにレトロなサドル 最近はサドルが
もう何種類有るか解らない程選択肢が広いですよね
この自転車が現役の頃 競技で使うのはこの UNICA
ユニカだけじゃ無かったでしょうか 

表皮の違いで好みと言うのは有りましたが 買った物が
自分に合うとか合わないとか考えた事は無かったですね 
自分がサドルに合わすしか無い時代でした

前回の作業 【 チェンホイールの取付け 】

次の作業 【 自転車 ブレーキワイヤーの手入れ 】 

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チェンホイールの取付け

2013-08-27 20:47:51 | わかり易い 自転車整備
前回ハンガー小物の取付けが終わったお買い物用自転車 今回は前のギア
チェンホイールを取り付けましょう





この様にクランクとギアがセットになった物をチェンホイールと呼びますが
クランクセット又はチェーンセットと呼ぶ所も有るようです






今回はフレームにチェンホイールを取り付けます
この時に使う工具はレンチ一つで間に合います






この作業は左右どちらから進めても問題は有りません
今回は右側から始めます グリスをクランクシャフトの
四角テーパー部に塗布します これは錆と固着を防止
するのが目的です






クランクの四角穴にもしっかりと塗っておきましょう
ここは汚れや汗が集まり易い部分なので 防錆対策は
しっかりした方が良いですね




クランクをシャフトに差し込みます






防錆の為にグリスは多目の方が良いと思いますが
あまりにも多くはみ出した分は綺麗に慣らしておきます






クランクを取り付ける為のフィキシングボルトです
これのワッシャーやネジ部にもグリスを使います

一度このボルトが固着した自転車を触りましたが
随分と手間が掛かりました このネジのグリスも
大切ですね






フィキシングボルトをシャフトのネジ穴へねじ込みます
※ ここは正ネジです





クランクに取り付けたフィキシングボルト これをこれから ねじ込んで行きます
私は 15mm を使っていますがこのボルトには 14mm が使われている事が多いですね






ここで使う工具はクランクボルトレンチ 頭が六角の
ボックスになっています






その頭の形状 これはスギノが出している工具で
すが 15mm レンチと言えばこのレンチを指します




これは 14mm 用のレンチ これもスギノです
でもこれを 14mm レンチとは言わないですね






14mm のフィキシングボルトには コッタレスの抜き工具
これの頭部分が 14mm になっているのでこの工具が有れば
脱着がまかなえますね






さて作業に掛かりましょう クランクを保持し
15mm レンチでボルトを締め込みます その程度は
この長さのレンチなら目一杯締めれば良いでしょう

この様なギアの側の作業は怪我をしないよう充分
注意が必要です




はみ出したグリスは拭き取っておきます






次は左側です シャフトとクランク穴にグリスを
丁寧に塗ります 
クランクの四角穴の入り隅(角の部分)にも隙間なく
塗った方が良いですよ






グリスを塗ったフィキシングボルトを入れ
15mm レンチで良く締め込みます






これで左右のクランクの装着が終わりました
左右のクランクはこの様に一直線になる方向へ
取り付けるのは解って頂いていますね




上から見るとエアロ形状に削られたのが良く分ります
街乗りだから使っていますが とても強度の保障が
出来ないので、競技では使ってはいけませんね




調子良く回っています





これでチェーンホイールの取付けが終わりました このギアが付くと
フレームが引き締まります さてこのペースで整備を進めて行きましょう

前回の作業 【 クランクの 手入れ 】

次の作業 【 サドルの取付け 】

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