Kinoの自転車日記

自転車と共に過ごす日々

組立最後はヘッド調整 街乗りピスト完成しました

2020-11-15 20:09:45 | 踏切り自転車 組立て
トラックフレームを使ったシングルギアの 踏切り自転車の組立ては 最後にヘッド調整を行います
長くお付き合いを頂きましたがいよいよ完成です その姿をご覧下さい





今迄に乗っていた街乗りピストが 50年を超え経年劣化が進み 新しい自転車を組む事にし
競輪競走で使われていた MAKINO のフレームを用意し組み立てを進めました 長くお付き合いを
頂きましたが今回で完成します




メンテスタンドの上では正確なヘッド調整が出来ません
この調整を最後に行います






32mm のヘッドスパナを用意し 一枚は上部玉押しの
ナットに装着します






もう片方のスパナは袋ナットに掛け ナットを緩めます
玉押しを締めたり緩めたりして自分の感覚で丁度良いと
思う部分で再度袋ナットを締め込みます
※ 正ネジです




その調整具合の確認を行います 前ブレーキを掛けた状態で
自転車を前後に揺らしヘッドにガタが無いか感じ取ります
もしガタが有る様なら上部玉押しを締め込む必要が有ります




前輪を持ち上げ床に落とします これでヘッド小物に
ビビリを感じる時も 締め込みが緩い時です






前記の様な方法でガタを感じなければ 自転車を持ち上げ
左右に傾けます ハンドルが傾けた方に切れれば OK です
ハンドルが切れなければヘッド小物の締め込み過ぎです
これらを何度も繰り返し ガタが無くハンドルが軽く切れる
状態にヘッド小物は調整します






ヘッド小物の調整が終わりました 見逃しがちですが
ヘッドは自転車の走行に大きな影響を与える部分です
ここの調整はしっかりした方が良いですね




自転車に携帯用の空気入れを取り付けます 昔の名器
SILCA のインフレーターです これはフレームサイズに
依って長さを選びます




ポンプアダプターは Campagnolo の鼓型です




ハンドル部上端です このタイプはポンプホルダーは
必要の無いタイプです






SILCA 実に多くの自転車愛好家が使ったのでは無いでしょうか
私達も毎日の空気入れにはこれを使いました




こちらを使います 取り付け前に少し手を掛けます
綿のバーテープを用意しました






ポンプアダプターの先に バーテープを貼ります




この様な感じです






フレームのハンガーシェル部分です ここにインフレーターの
ポンプアダプターが当ります






コットンテープは音鳴りを防ぐ為のクッション代わりです






インフレーターのハンドル部分は トップチューブに当たる
事で固定されます






このアールになった部分にもテープを貼っておきます






この様な事は絶対に必要な事では有りませんが ちょっと
した事でフレームにも部品にも優しくしてやる事が出来ます






これで最後の備品の装着も終わり 自転車の組み立てが完了しました




少し見てみます



昔から使っている 1968年製のスギノマイティコンペ 長さ168mm
PCD151 歯数は 45丁
ペダルは三ヶ島シルバントラックネクストを新しく用意しました




少しポジション出しに苦労したサドル周り フレームに
合わせ白いサドルを選びました Selle Italia C2






チェーンは Izumi V  NJS 認可部品で 特殊コート処理を
施してあります 後輪の位置調整の為に半コマを使っています






ハンドル周り 欲を言えばもう少しポジションを煮詰めたい
部分ですが後は身体を合わせて行きます ワイヤー関係は
細かな部分まで気を使って作業を進めています





完成した姿です 最初にフレームを決め、その後完成形をイメージしました
以前のまったりした自転車と比べ もう少し攻撃的な自転車になるだろうとは
思っていました ただ楽に乗れる自転車にする為にはその両立は難しいですね






この様な自転車でも 組立てを続けていると今までには解らなかった事との
出会いも有り沢山勉強も出来ました  皆さんには長くお付き合いを頂き
誠に有難うございました  これからは日常の脚として乗ってやりたいと
思います

踏切り自転車とは後ろのギアが固定ギアの自転車を、昔はそう呼ぶ事が有りました
最近はほとんど耳にする事が無くなった言葉ですが こんな用語も残しておきたい
思いもあり あえてカテゴリーは "踏切り自転車組立て" にさせて頂きました

前回の記事 【 サイコンを取り付ける CAT EYE CC-VT235W 】

このシリーズの初回はここから始まっています 
OGPイメージ

1台組みます - Kinoの自転車日記

今回新しく自転車を1台組む事にしましたそこそこのフレームを用意しました少しご紹介させて頂きます自転車小屋にダンボール箱が届き梱包を解きました...

1台組みます - Kinoの自転車日記

 


コメント (4)
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サイコンを取り付ける CAT EYE CC-VT235W

2020-11-14 20:01:13 | 踏切り自転車 組立て
組み立てを進めている街乗り用の自転車にサイクルコンピューターを取り付けます
CAT EYE キャットアイ CC-VT235W ワイヤレスのベーシックなモデルです
取り付け作業風景をご紹介させて頂きます





組み立てているのは街乗り用のシングルスピード自転車です フレームは競輪競走で
使われていた MAKINO マキノと言うメーカーのものです






ここからは本体の組立てでは無く備品の取り付けになります
作業前にワックスを掛けておきます Wako's のシェイクワックスを
使います






汚れも良く落とすワックスですがここまでの作業の間に
これだけ汚れていました 綺麗なウエスで仕上げておきます






サイコンを取り付ける前に一仕事します ブレーキの
インナーワイヤーの先端処理を済ませます




調整段階でやや長めに残しておいたワイヤーをカットします






ワイヤーカッターを使います Park Tool CN-10 です






適度な長さを残してカットしました






ワイヤーの先端にワイヤーキャップを取り付けます
これには ブレーキ用とシフト用が有りますが 
今回はあえて小振りなシフト用を使います






ワイヤー先端に薄くグリスを塗ってからキャップを
差し込みます






固定は先程の工具にカシメ用の機能も有ります
そこを使うと綺麗に圧着出来ます






フロントが終わりました 綺麗に収まっています






リアブレーキもする事は同じです






ここにキャップをするのは ワイヤーが解れない様にするのと
先端での怪我を予防する目的も有ります 解れたワイヤーは簡単に
身体に刺さります




これでブレーキ周りの整備は終了です




今回用意しているサイクルコンピューターです






キャットアイのワイヤレスで基本機能だけが備わっています
街乗りの固定ギアでケイデンスまでは必要有りません CC-VT235W






本体と取り付け用のブラケットです






いざハンドルを観察すると 真っ直ぐな部分が無く
何処に付けようか迷います






色々と装着する部分を探しましたがここですね
少し窮屈ですが仕方が有りません ベースを付属の
タイラップでしっかりと固定しました






スピードセンサーです ゴムパッドを使いフロントフォークに
タイラップで取り付けます




取り付け前に電池を確認すると最初から入っていました
絶縁の為の処理がされていないので 商品が出荷された
時から電源は ON のままの様です




スポークに取り付けるマグネットです






取説ではセンサーの取り付けは電池の蓋が外から見える方向に
なっています 私は蓋を内側にましたが磁石を感知すれば
問題は有りません 全ての自転車がどうなのかは解りませんが
私の場合は大丈夫でした これは単に見栄えだけの事です






タイラップの必要の無い部分を切り落として取り付けは
終わりました




前輪を持ち上げ車輪を回転させます 速度表示が動きました
大丈夫です作動しています






整備テーブルに戻ってきました 取説を見ながら基本的な事を
セットします




時刻やタイヤの周長を入力して完了です




ここで・・



表の道路を試走すると サイコンの速度表示が一瞬
誤動作を起こしました その原因まで解りませんが
センサーの取り付けを自転車の右側に変え センサーの
方向も取説に従い電池の蓋が外側から見える方向に装着
し直しました 





このサイクルコンピューターと言う奴はこの様なベーシックな物でも 付けていると面白いですね
一番最初に買ったものは有線式でケイデンスも計れます、それは今でもロードに使っています 
もしこれから検討される方がいらっしゃれば、やはりワイヤレスを選ばれた方が仕舞いは遥かに
綺麗に収まります さてこの自転車の組立てには長く皆様にお付き合いを頂きましたがいよいよ
次回で完成します どうぞ最後までお付き合いを下さい

前回の記事 【 特殊コートのチェーンを取り付ける 】

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特殊コートのチェーンを取り付ける

2020-11-13 20:17:10 | 踏切り自転車 組立て
組立て中の街乗りピストに特殊コートが施されたチェーンを取り付けます チェーンは IZUMI V
NJS 認可部品です 作業の様子を是非ご覧下さい





組立てを進めている MAKINO のトラックフレームを使った 街乗り用の固定ギア自転車です
今回は新しく用意したチェーンを取り付けます






このチェーンは自転車のポジションを出す為に仮付けしています
IZUMI の廉価なチェーンですが 11年使ってもとても良い状態を
保っています




ここに有るのは全て 厚歯用と呼ばれる 1/2 × 1/8 と言う
規格の物です






実は今回使う予定をしていたのは 先ほど 11年使ったと書いたのと
同じこのチェーンを用意していました SP410NP と言うスタンダードな
チェーンですが耐久性は抜群です






しかし今回、私が新しい自転車を組んでいる事を知った友人が
特殊コートを施したチェーンを送ってくれました






このアウタープレートが金色のチェーンの商品名は IZUMI V
やはり競輪競走で使う事が許された NJS 認可部品です
このチェーンに施された特殊コートはモータースポーツ関連の
会社が 開発中の物でまだ商品化はされていません






さて自転車をメンテスタンドに乗せ 工具等も用意しました




今のチェーンを外します ジョイント部にはクリップタイプの
マスターリンクが使われています






クリップタイプのリンクを外す為の専用工具です
HOZAN P-220 チェーンプライヤーです






独特な先端をした工具でピンを外し チェーンを切ります
しかしこの工具を使わなくてもラジオペンチ等でも作業は
出来ます






チェーンが外れました このチェーンは 仮付けをする前に
良い状態に整備はしてあります これは又保管しておきます






新しいチェーンの為に大ギアの掃除もしておきます






今回メンテスタンドを選んだのは 自分が求めるホイールの
固定位置や チェーンの張り調整をする時にホイールを前後に
移動し易い事も有りこれにしています






一旦ハブナットを緩め ホイールを一番前に送っておきます
使う工具は 15mm レンチです




チェーンの用意をしましょう






NJS 認可チェーンの接続部は全てボルトとナットが使われ
その部分のアウタープレートの色が変えて有ります






ナットをプライヤー等を使い外します もしスパナを
使うなら 6mm です






チェーンボルトをマイナスドライバーで外します 
この様にアウタープレートにねじ込む先端だけにネジが
切られています 理屈を考えるとこれはとても大切な事です






自転車の前ギアと後ろの小ギアにチェーンを掛け これから
チェーンの長さを決めます 後輪の位置は自分が固定したい
位置に概ね合わせておきます




チェーンを合わせてみます 自分が求める位置なら
半駒を使った方が良さそうです






チェーンの小物を入れているケースに半駒も入っています






これが半コマと言うパーツです 一つの部品でアウターと
インナーリンクの両方の巾を備えています






チェーンに半コマを取り付けて長さを確認します 長さは
これで大丈夫です






長さが決まったのでチェーンを切ります 使う工具は
チェーンカッターです 




チェーンピンの中心に工具の矢をセットしてから ハンドルを回しチェーンピンを押し出します
これは TOPEAKE トピーク ALL SPEEDS CHAIN TOOL 使い易くしっかりした工具です






チェーンを切りました






チェーンをギアに掛け繋ぎました この半コマの使い方は
競輪競走では決まっています、日本競輪選手養成所の授業で
学ぶらしいです その方法は末尾にリンクを貼りましょう




繋ぎの最後はプライヤーとマイナスドライバーを使い
チェーンボルトとナットを緩まない様に締め込みます




チェーンを繋ぎ終わりました 後輪の固定位置も私が求めていた
場所に収まっています 
この位置にも意味が有り試合に使うならもう少しバックを詰めても
良い(前位置)のですが そうすると 街乗りでパンクをした時に
車輪を外す為に チェーンを切る必要が出て来ます、それを避ける
為にこの位置を選んでいます






チェーンの張り調整をする前にオイルを塗布します 選んだのは
高性能な SPIN スピンオイルです




オイルの量は高速で回転させても飛散しない程度で
多目にしています




チェーン関係の工具類は一旦片付けます






半コマを使ったチェーンの繋ぎはこの様になっています
競輪選手の方達がされる方法に習っています






チェーンの張り調整 これは凄く微妙な調整が必要です
何処かで妥協すればそれまでですが それが出来ない場合
延々と調整が続きます 今回は 30分掛かっても自分が思う
調整が出来ませんでした ドツボにはまる と言う奴です




普段はチェーン引きは使わないのですが 今回はこれに
助けてもらい微調整を行います






一旦車輪を外し ハブナットも外しました








チェーン引きをハブシャフトに取り付けます これには
方向が有ります ※ 左右に取り付けています






チェーン引きの取り付け位置は 外からハブナット リアエンド
チェーン引き ハブのロックナットの順です 
後ろのナットを締めたり緩めたりして 車輪の位置を決めます 
ナットには 10mm の工具を使います






チェーンの張り調整が終わったのでメンテスタンドから
降ろしました 最後の微妙な調整はおそらく 1mm 以下の
調整です






チェーンは緩めに張っています 街乗りではこの方が楽に感じます
かと言って緩くてチェーンが前ギアから外れるのは困ります その
辺りの調整に手間取っていました





街乗りの自転車の為に随分チェーンの取り付けに時間を掛けましたが 実はこのコート処理を
する事で、全国大会で優勝レベルの選手が使うと、最高速度が 2km/h 伸びたと言う事です
そんな事も有り未処理のチェーンとの違いを感じたくてオイルも試合用の物を選んでいます
これを試乗した結果は又違う記事でご紹介させて頂きます 今は 凄いチェーンだ!とだけ
書いておきます もう少しで完成ですがどうぞ最後までお付き合い下さい

半コマの過去記事です 【 チェーン 半コマの使い方 】

前回の記事 【 ホイールを取り付ける 街乗りピスト 】

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ホイールを取り付ける 街乗りピスト

2020-11-12 20:06:15 | 踏切り自転車 組立て
組立て中の街乗りピストに 新しいタイヤに入れ替えたチューブラーホイールを取り付けます





先日新しいタイヤを貼ったチューブラーホイールです 今回の街乗りピストには
このホイールを使う事にしました




練習用として組まれたホイールは  ハブ DURA-ACE HB-7520 36穴
これは 1980年初期の発売だったと思います 120mm巾の両切りです

リムは MAVIC GP4 重量が有りますがかなり頑丈なリムです これらを
ステンレスのプレーンスポークを 8本取りにし 逆 JIS で組まれています






ホイールを取り付けます 自作のチェーンレストを取り外します
これの小ギアの位置は 前のチェーンラインに合わせています






チェーンはひとまずリアエンドに掛けておきます




後輪を用意します






小ギアにチェーンを掛けフレームに取り付け
大ギアにもチェーンを掛けました




ホイールの装着に使う工具は 15mm レンチです






ホイールを後ろに引きチェーンの張りとホイールの
センター調整を同時に行います




自転車をメンテナンススタンドから降ろしました






フロントホイールを取り付けます






フロントフォークの爪にホイールを取り付け センターを
確認しながら工具でハブナットを締め込みます




これでホイールの取り付けは完了しました 今回の自転車は概ねこれが完成形になります
しかし細かな詰めの作業はまだ残っています 全てが終わるまで丁寧に作業は進めます




スペアタイヤを吊ります






今回スペアに使うのは Vittoria STRADA それ程 距離は乗っていない
タイヤです しかし最近のチューブラータイヤはフンドシの接着が甘く
古くなると剥がれて始末が悪いです 今までタイヤは最後まで使い切る
事にしていましたが、少し考え直す必要があるかも分りません




タイヤの事はこれからの課題として スペアタイヤをサドルレールに
古いトウストラップを使い取り付けました こじんまりとタイヤを
畳むと綺麗に収まります






パンクをした時の為に最低この工具は必要です BAHCO
バーコのコンビネーションレンチ、スパナ側は使わないので
切り落としています





この状態でインフレーターを取り付けると何処にでも走っていけます
ただもう少し整備を進める部分も有ります チェーンも新しい物に交換します
それは友人が凄いチェーンを送ってくれました 当初予定していたチェーンに
代えそれを使います 次回もどうぞお付き合い下さい

前回の記事 【 ホイール組みは延期します 街乗りピスト 】

次の記事 【 特殊コートのチェーンを取り付ける 】

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ホイール組みは延期します 街乗りピスト

2020-11-11 20:00:44 | 踏切り自転車 組立て
街乗り用の固定ギア自転車を組んでいます 予定していたチューブラーの手組みホイールの
ホイールビルドを延期する事にしました





組立てを進めている街乗り用ピストです この自転車の計画をした時に
ホイールも新調するつもりで部品も揃えています






街乗り用のホイールらしく有る程度の頑丈さを求め
リムは MAVIC GP4 のデッドストックを用意しました




その他は現行のトラックハブ DURA-ACE  HB-7600
ホシの段付ステンレススポーク アルミニップルです






これは現在使っているホイールですが 初期の DURA-ACE ハブ
MAVIC GP4  36穴 8本組です・・




実に良く似たホイールです それでも新しい車輪に
するつもりでいましたが 現在の仕事(本職)の状態で
ホイールを直ぐに組む時間が有りません





ホイールを年間何十本も組んでいる訳ではなく 私にとってこの作業はある程度の集中力が必要です
その環境作りが出来ない為の延期です ホイール組みも楽しみにして頂いていたかと思いますが
暫くの間、今のホイールを使う事にします ホイール組は又の機会に・・・

前回の記事 【 タイヤの貼り替え リムセメントの量はこれだけ使います 】

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