Kinoの自転車日記

自転車と共に過ごす日々

Campagnolo トラックハブ ネジの話し

2015-09-20 21:12:11 | 自転車整備 ハブ
何度かに渡り Campagnolo RECORD ハブと NJS 刻印のハブとの違いを確かめていました
その結果も出たのですが少し気になる処も有りました そこをもう少し掘り下げてみました





古くから有る RECORD ハブと競輪競走で使う NJS 認可ハブの違いに それ程拘る必要も
有りませんが ただ違う所が有るらしいよ、なんて話で終わらせたくはないですよね
そう思いながら細かく検証はしたのですが、ちょっと腑に落ちない処が有りました 実は以前に
この様な記事を書いています 【 カンパ 互換性 】 これはその当時としたら上手く纏めて有ります





いきなり葉っぱの写真です 緑だけですが綺麗ですよね

以前の記事、カンパ 互換性 そこには次の様な事が書かれています
 
カンパと三信のパーツで試してみましょう
カンパのシャフトに国産の球押しやハブナットを入れてみましたが 
ネジは全く掛かりませんでした やはり規格が違うんや・・

ところが国産のシャフトにカンパの球押しやハブナットを入れると
入るじゃないですかそれも違和感も無く これは気付かずに使ってしまう事も有るでしょうね

これが私の記憶に残っていました 今回細かく検証したのに違和感も無く入る
規格違いのネジが無かったんです・・ ちょっとやり残しが有ったのでしょうか








カンパニョーロ RECORD ハブの このロックナットが
国産のシャフトに入るのか試してみます




国産のシャフトのメーカー違いの物が何本か有ります
この中のハブナットが付いた物は DURA-ACE の物です
これで試してみます




あら RECORD のロックナットは違和感も無く入って行きます




RECORD のハブナットはここで止まります




これは又違う国産のシャフトですが 恐らく三信の物
だったと記憶しています 新品です






RECORD のロックナット ハブナットは違和感無く
ねじ込めました 玉押しはここで止まります

ここだけを見れば RECORD の三種類のネジの
精度が一致していない 併せて DURA-ACE と
このシャフトの違いも問われます




これは NJS ハブのシャフトに RECORD ハブの
ロックナットを入れると奥まで入って行きます

今迄の検証で共通して言えるのは RECORD の
ロックナットは どのシャフトにもねじ込めると言う事です 
これは太さは一緒でピッチの違いが有るのですが
ロックナットの様に薄いナットはネジの本数が少なく
こんな事が起ると言う事なんでしょうか








カンパニョーロのネジ物や ハブナットのワッシャーは
良く割れました 特に試合に行き現地で車輪を触っていて
ワッシャーが割れるとお手上げです その為にナットの予備は
何時も持ち歩いていました 当時から国産のナットは使えない
と言う認識が有ったのでしょうね





今回の Campagnolo RECORD ハブと NJS 認可ハブとの違い ちょっとした疑問から
色々と比べてみましたが あまり皆さんにとっては面白くも無い記事でしたね ただ
これから増える事は無く 無くなっていくばかりの部品の事でこんな事が有ったんだ
くらいの記録として残れば良いかな・・・  しかし Campagnolo は美しい

前回の関連記事 【 カンパ ピストハブ NJS と RECORD の違い Part 2 】

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カンパ ピストハブ NJS と RECORD の違い Part 2

2015-09-10 20:57:12 | 自転車整備 ハブ
Campagnolo ハブの NJS認可と従来の RECORD ハブに違いは有るんだろうか
そんな単純な疑問を確かめてみます





まずこの記事は前回からの続きです前の記事をお読み頂くには 最後にリンクを
貼っていますので是非そちらからお読み下さい さて前回はハブ本体に作られた
ネジの違いを確かめました 今回は回転部分のスモールパーツを比較してみましょう
写真中央左側のパレットは NJS ハブ 右側のパレットには RECORD ハブのパーツが
入っています






上は従来の Campanolo RECORD ハブ ハブ胴には
その様に刻印がされています 便宜上これを
RECORD ハブと表記して行きます
下は NJS に認可されたハブで NJS 刻印の裏には
Campagnolo の刻印が有り RECORD の文字は有りません 
こちらを NJS ハブと表記します






これは私が保管している RECORD ハブの補修部品です
シャフトには Campagnolo の文字が有ります






こちらは NJS ハブを分解した回転部分のパーツです
シャフトには NJS のマークが有ります




NJS ハブのコーン 玉押しです NJSマーク CAMP
M10×1 の文字が刻まれています






ロックリングです 表に 11 の文字が有り裏側には
何も書かれてません




内径に突起が付いたワッシャーにも文字は有りません






ハブナットです これは NJS ハブの純正かどうか
解りませんが NJS 刻印のシャフトに使われている
ナットです








これは今回の NJS フロントハブに使われていたナットです
これがカンパの純正なのか確認するため 20年間 NJS カンパ
のハブを使い続けたと言う元競輪選手の方に話しを聞くと
デュラ、シュパーブ、三信のナットには刻印が無かったとの
事です そんな話しからこれは NJS ハブの純正化かと推測
出来ます




さてこれら NJS ハブのパーツを この RECORD ハブの
シャフトに使えるのか試してみます 要はお互いのネジが
合うのかどうかを試します






RECORD のシャフトに NJS の玉押しを入れてみました
最初の何山かは入りますが これ以上は絶対に無理です






次は RECORD シャフトに NJS のハブナットです
これも先程と一緒で ネジが合いません




これは RECORD ハブの玉押しです CAMP 10×26 の
刻印が有ります






これは RECORD のロックナットで表は無地で裏側に
CAM. 66 の文字が有ります この 66 についてははっきり
しています 1966年に製造されたロックナットでその年に
作られたハブに使われます






これは RECORD ハブのハブナット これは純正に
間違い有りません




と言うのもこのナットのワシャ―は良く割れるため
何個も買い置きをし、また RECORD ハブの物を
外して保管しています




これも RECORD ハブの内側に突起が有るワッシャーです




次はこの NJS ハブのシャフトに RECORD ハブの
パーツを取り付けてみます






まずは玉押し やはり先の何ネジかは入りますが
これ以上は無理です






次はハブナットここまではごく普通に入ります
この先はもう入らないのですが これは丁度自転車に
取り付けた時に締め込む辺りですよね NJS ハブに
RECORD ハブのナットは間違って使ってしまう可能性は
有りそうです






スチールボールのサイズはどうでしょう Park Tool の
ゲージを使ってサイズを測っています




RECORD ハブの鋼球の予備と 分解した NJS ハブの
ボールを比べます






これについては双方同じで リア 1/4 6.3500mm 
フロント7/32 5.5563mm と言うサイズが使われていました




ここに DURA-ACE のボールも有るので測ってみます






こちらはリア 1/4 6.3500mm フロント 3/16 4.7625mm
と言うサイズです このハブのベアリングはハブに依って
色々なのであまり参考にならないですね






とても良く似たハブなんですが 容姿で私が違いを感じて
いたのは使われているダストキャップ 上が NJS ハブですが
凄く直線的に作られてます 下が RECORD ハブ Campagnolo の
ハブはこのダストキャップの優しい形状が全体の雰囲気に、良い
影響を与えています ただこの丸い脹らみのお陰でハブスパナを
使い難いと言う弊害は有りました NJS ハブはその部分が解消
されています




上記記事を書いた後で RECORD ハブの小ギアを外し
ネジ部も綺麗にして写真を撮り直しました ダスト
キャップはこの様な曲線基調の物が使われています





今回の検証は長く世界で使われ信頼を得て来た Campagnolo RECORD ハブ 
それが NJS の認可を受けるに当り、厳しい事で知られる検査機関がそのまま
認可したのか? と言う好奇心も有りました 結果は NJS は 良くカンパに対し
規格変更をさせたなと言うのと カンパも良くそれに応じたなと言う思いがします

肝心な規格はネジが違えば互換性は無いだろうと言う事ですが しかしネジに依っては
規格違いでも使えてしまいそうな物も有ります その辺も確認したかった処です
以前にも良く似た事をしているのですが、今回の結果とその時の感触に差が有る様に
感じています、それが何なのか気になります 少し考えてみます

前回の記事 【 カンパ ピストハブ NJS と RECORD の違い 】

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カンパ ピストハブ NJS と RECORD の違い

2015-09-08 20:59:44 | 自転車整備 ハブ
古い歴史が有る Campagnolo カンパニョーロの RECORD ハブ これは一時日本の
競輪競走に使われた時期が有ります 従来の物と NJS 刻印が有る物との違いを
見てみましょう




Campagnolo RECORD ハブ これの歴史は古くこれのロード用は 1960年に発表されています
トラックハブが何時出来たのかそこまで知りませんが 私は 1970年に新しく買った物で
ホイールを組んでいます それから比べると NJS 認可ハブはかなり後の事になります




これが NJS 認可ハブです NJSとは日本自転車振興会の
略で競輪競走で使う全ての機材はここの認可が必要です






NJS 認可ハブの刻印です Campagnolo とその裏側には
NJS と刻まれていますが RECORD の文字は有りません






今回比較対照の作業は 先日ハブの分解整備をした
この状態の時に行っています 本体の他、シャフトや
玉押し、ロックナットの清掃は済んでいます





NJS認可ハブの分解したパーツは真ん中のパレット その他の物は今回の検証に
使う為に用意した物です 以後、検証する為にハブの呼称をそれぞれ NJSハブと
従来の物を RECORD ハブと記して進めて行く事にしましょう




これは 1971年に購入した RECORDハブです






先程のハブは不覚にも小ギアを付けたままホイールを
分解してしまっています こちらのホイールの RECORD
ハブにも助けてもらいましょう 冒頭に書いた 1970年に
買ったハブです




これの本体には Campagnolo RECORD の刻印が有り
当然 NJS の文字は有りません






RECORDハブに付いているロックリングを外します
※ 逆ネジです






小ギアも外しました DURA-ACE です
※ 正ネジです




それぞれの部品を外したネジ部 黄色い物は腐食や
固着防止に使っている 当時物のカンパグリスです






RECORD ハブから外した子ギアとロックリング
C の刻印はカンパニョーロの証しです



始めます

まずは RECORD ハブです
NJSハブと RECORDハブの違いの多くは それぞれの
ネジに有ります その辺を確かめていきましょう








シマノの DURA-ACE の小ギアです これは
RECOD ハブにねじ込む事が出来ます






Campagnolo の小ギアです これも RECORD ハブに
奥までねじ込めます

※ 国産とカンパの小ギアをこの様にネジ込む事が出来ましたが
  実際のネジの規格は ハブのオスネジ、小ギアのメスネジ共
  Campagnolo 1.370×24T DURA-ACE 1.375×24T と言う違いが
  有ります このネジ径の差は約 0.127mm これ位の違いは
  ねじ込んでしまうと言う事なんでしょう ただ NJS ハブは
  DURA-ACE と同じだと言う資料は持ち合わせていません






すみません話の腰を折ってしまいました 次はカンパの
ロックリングです




カンパのロックリングは RECORD ハブに正常に使えます




次は DURA-ACE のロックリングです






国産のロックリングは RECORD ハブには使えません
リングの内径が少し小さい様で ネジが掛かりません






それぞれのロックリングの内径をノギスで測ってみます
カンパニョーロは 32.4mm 程度






URA-ACE 国産のロックリングは 32.0mm 程度 これは
明らかに違う規格のネジですね




次は NJS ハブのネジに同じ事をしてみます 結果は
解っていると思いますが確認の為に行いましょう 

※ ITALY のメスネジに JISのオスネジは抵抗無しに入るが 
  JIS のメスネジに ITALY のオスネジは抵抗を感じながら
  入って行くと言う事も有ります




ネジがスムーズに使える様にやや粘度の高いオイルを
塗布します これで先程の RECORD ハブと条件が揃う
でしょう






DURA-ACE の小ギアを NJS ハブにねじ込みます
問題は有りません






カンパニョーロの小ギアも問題無く使えます ここの
ネジは RECORD ハブ NJS ハブ 双方同じ結果です






次はロックリングを試しましょう カンパニョーロの
ロックリングを NJS ハブに入れてみましたが ネジに
嫌な手応えを感じながら入って行きます ガサガサで
ネジを切りそうです 大きさが合っていません








DURA-ACE のロックリングです これは問題無くネジの
奥まで締め込む事が出来ます

ここのロックリングのネジは RECORD と NJS ハブでは
又く別物の造りになっています

※ ここで Campagnlo と DURA-ACE のロックリングの規格を
  書いておきます Campagnolo 1.32×24T DURA-AC 1.29×24T
  と言う規格になっています




余談



SUGINO 75 の B.B小物です 規格は JIS 1.37 × 24T
と言うネジが使われています






固定ギアのネジはこれの左わんへ綺麗にねじ込む
事が出来ます




そして

余談ついでにもう一つ行きます ボスフリーです
最近の競技用自転車では使わなくなりましたが
現行の規格としてまだ残っています






ボス構造が組み込まれた後ろギア このボス本体を
ハブにねじ込む様になっています




先程の SUGINO 75 JIS 規格の B.B 小物 左わんです






ボスフリーにも綺麗にネジ込む事が出来ます
1.37 × 24T と言うのは JIS の BC ネジと言う自転車用の
専用規格ですね 1インチ当りのネジ山が 24山 オスネジの
外径 34.8mm その他細部まで決められています





鮮やかな花ですね ブルーがとても綺麗です

今回はハブ本体のネジを確かめて見ました 小ギア部分は同じ様に使え、ロックリングのネジに
違いが有りましたね RECORD の方がやや大きく  NJS の方がやや小さいネジが使われています
歴史が有り世界中に使用者が居るカンパニョーロが自社の規格まで変更し 3500名程の競輪選手の
人達が対象の NJS 規格に合せる魅力は何処に有ったのでしょうね  次はシャフトなどの規格を
見て行きましょう まだ続きます・・

前回の作業 【 Campagnolo NJS ハブ フロントのグリスアップと美装 】

次の記事 【 カンパ ピストハブ NJS と RECORD の違い Part2 】

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Campagnolo NJS ハブ フロントのグリスアップと美装

2015-09-04 20:38:06 | 自転車整備 ハブ
この数回は Campagnolo NJS 刻印のハブの整備を続けています 今回はフロントハブの
グリスアップと美装、磨きを行ってやりましょう これで完成です





先日からの後輪に続いてフロントホイールのハブの整備を続けます 前回分解し
各パーツの洗浄は済ませています 洗浄の際には複数の洗浄剤を使いその効果の
確認もしました この様子は前回の記事をどうぞご覧下さい






ハブの回転部の構造はカップ&コーンと呼ばれる物で
玉受け、スチールボール、玉押し、ロックナットから
構成されている従来のものです では始めましょう
グリスを玉受けに塗布します Campagnplo LB-100 です






このハブは NJS の刻印が有っても基本的には
RECORD の容姿をしています ボールは呼び 7/32
直径 5.5563mm の物が片方に 9個使われています
それをボールレース(玉受け)の中に収めました




最初のグリスが少し少ない様なので、足しておきましょう






一旦コーン(玉押し)を入れて 指先で回してみます
そしてグリスの量を確認します やや少な目ですが
試合用ならこの位でオーケイです 街乗り用で耐久性を
考慮するなら グリスはギッシリと詰めた方が良いですよ






反対側も同じ様にスチールボールを収めた後
シャフトにも薄くグリスを塗布しハブ本体に差し込みます






ホイールを反転させ玉押しをシャフトにねじ込みます
ここでは奥まで入っていれば結構です 調整は最後に
行います








ワッシャーの内径に突起(舌)が有るワッシャーを
シャフトの溝に合せて入れます 玉当りの調整を
する時、この突起は大きな役割を持っています






カップ&コーンの回転部の最後はロックナットです
これも奥までねじ込みます ※ ネジは全て正ネジです






ここから大切な玉当りの調整を行います ハブスパナと
モンキーレンチを使います 指先に神経を集中しガタが出る
一歩手前の一番滑らかな所を感じ取り そこでロックナットを
締め込み固定します ただこれはハブに依り癖も違うので中々
一発で決まりません 自分が納得出来るまで繰り返して下さい






ハブナットを取り付けます ナットやシャフトのネジに
オイルを塗布しておきます 自転車の部品はどの様な
物も、滑らに動くと言うのは大切な事です






ナットを奥まで締め込めば回転部分の整備は完了です 後輪から始まり長くお付き合いを頂きました
私が整備をする場合、普段整備をあまりしない人と頻繁に行う人との整備の仕方は多少変えます
今回の様にグリスを少なくしギリギリの一点でハブ調整をすると良い状態が長く続きません
自分で整備の回数を減らしあまり気を使わず使いたい場合は グリスは多く、当りは渋めに
調整してやると良いですね 目的に応じて整備の方法を変えれば良いと思います






折角回転部分の整備も終わったので 見た目も綺麗に
してやりましょう この時代のカンパのハブは磨けば
光ります ピカールなど金属磨きを使い綺麗になれよ!
と念じながら磨いてやります




磨く時、指先がツンツンと当り少し痛いですが
この様に艶々に表情を変えてくれると そんな事は
全く気になりません この後、後輪も磨いてやります




before and after



リアハブ ハブ胴の Campagnolo の文字 小ギアの
取付けネジも改めて磨きました






Campagnolo の裏には NJS の文字が彫られています
このハブに RECORD の文字は有りません 艶々です





美しいです Campagnolo NJS 認可ハブ アルマイト処理がされ、使いっ放しでよい物に比べ
絶えず磨くと言う手入れが必要な部品です、でもその結果がこの輝きなら納得が出来ますよね




今回は新しいリムを使いまだタイヤも張った事が無い
ホイールでした NJS カンパのハブと従来の RECORD
ハブとの違いも確かめたくて その様な事も考えながら
整備を進めました これについてはまた後に記事に
させて頂きます





今回一連の整備をし国産のハブとの違いも感じながら触っていました 回転部分の滑り感
これはやはりカンパ独特のものですね 実はこの容姿にも RCORD ハブと NJS の違いを
はっきりと感じています では次の記事は RECORD と NJS の違いについて書いてみましょう

前回の作業 【 Campagnolo NJS ハブ フロントの分解と洗浄剤の比較 】

次の記事 【 カンパ ピストハブ NJS と RECORD の違い 】

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Campagnolo NJS ハブ フロントの分解と洗浄剤の比較

2015-09-02 20:32:21 | 自転車整備 ハブ
前回までに Campagnolo NJS リアハブのグリスアップが終わりました 今回は続いて
フロントも整備します パーツの洗浄に使うデグリーザーの比較もしてみましょう




私が保管していますが実際に競輪競走の決戦用として用意されていたホイールです
前回までにこれのリアハブは分解〜グリスアップを終わらせました 続いてフロントも
整備をしますが 少し寄り道もしたいと思います




Campagnolo NJS ハブです 従来の物と容姿の
差はあまり有りません あまりと言うのが意味深
では有りますが・・






Campagnolo と NJS の刻印が有ります
容姿は RECORD と同じですがその刻印は
されていません




ハブを分解して行きましょう ハブスパナと
適当な大きさのモンキーレンチを使います






ハブナットを外しました 工具を使うのはここからです






13mmのハブスパナとモンキーレンチを使い
ロックナットを緩めます 写真では双方の工具の
ハンドルを引き寄せたらナットが緩みます






ロックナット〜ワッシャーの順にシャフトから外します








最後は玉押しを外して行きます この茶色い潤滑剤に
興味が湧きます 錆びなのか元々この様な色をしていた
潤滑剤なのか・・・ この色の物が見えたら少し慎重に
なった方が良いですね






このハブの整備は今回が初めてです これまでにどの様な
潤滑剤を使っていたのか解りません ホイール全体を見ると
とても腕の良い人が整備をしていたのが解ります ただこの
色は錆びを疑って掛らないといけませんね






シャフトを途中まで抜きました 潤滑剤の粘度が低く
玉受けの中でボールが下に落ちます






ここはボールを落してもいけないので この状態のまま
ピンセットでボールを出しました






ホイールをパレットの上に寝かせてシャフトを抜きます






反対側のボールはパレットの上に落します






左右でボールの色が違います こうして比べると
最初からこの様な濃い色をした潤滑剤では無い様です
でもその反対、最初は色が濃くてそれが退色した事も
考えられますね




この濃い色の物は何なんでしょう






指に取ってみますと 適度な粘度を感じ、錆びが
回った時の様な独特のザラザラ感は有りません
これだけの色が付く錆び方で有れば顕著にそれを
感じるはずです




玉押しに付着した物を指で拭ってみると結構な
吸着力が有り金属の表面に残っています





今回のハブの回転部分はグリスを抜いてオイルを入れる整備方法に、手応えが良く似ていました
分解するまではオイル枯れがした状態を想像していたのですが少し思惑が外れました 
いずれにしろ古い油脂と汚れたパーツを綺麗にしてやりましょう




ここからは整備の途中での思い付きで 何種類かの
デグリーザー、洗浄剤を使ってその効果を比べてみましょう 
普段思っていても中々出来ないので丁度良いでしょう
まずは私が洗車で良く使う WAKO'S のフィルタークリーナー






汚れたボールを容器に入れ上からフィルター
クリーナーを注ぎます






一瞬で油脂が溶けてしまうかと思いましたが
案外そうでは無くて、少しクリーナーの中でボールを
掻き混ぜてやりました これでチェーンを洗っても
パシパシにならないのは この辺の洗浄力の優しさ
なんでしょうね






後は何時もの様に水道水でクリーナーを乳化
させてやります






水を張ったバケツの中でクリーナーを良く濯ぎました






ワコーズのフィルタークリーナー それ程強烈な
洗浄力が有るとは感じませんでした 
これはPark Tool のシトラスチェーンブライトと言う
チェーンの洗浄剤が有りますが CB-2 1800円程度 
これもチェーンの汚れを綺麗に落しますが、有る程度の
油膜を残しますと言う物 それと感覚が似ていますね




次は赤い容器 SPIN スピンのパーツクリーナーを
使ってみましょう これも大変実績の有る商品です






先程と同じ様にボールと玉押しを容器に入れました




これはクリーナーを注いだ瞬間に油脂を洗い流して
しまいます 私が今迄、他の物で試した時と同じ
強い洗浄力を感じます






容器の中から玉押しを取り出すと一瞬で表面が曇り
錆が浮きます これは脱脂力の強いクリーナーで良く
見掛ける症状ですね






ウエスの上に戻しました 先程のボールもそうでしたが
輝きを取り戻せません錆びでは無いと思うのですが表面が
変色したままです






玉押しも曇ってやや錆びまで浮いていますが これは
ウエスで拭いてやるとこの様に輝きを取戻します






最後に KURE のパーツクリーナーを使ってみましょう
ハブシャフトとそれに装着された玉押しなどを洗います






容器に入れたパーツにクリーナーをスプレーします






これも一瞬で汚れが落ちますが スプレーの圧力も
幾らか影響してるでしょう 細部はブラシで擦ってやります
SPIN 程の洗浄力は有りませんが、適度な汚れの落ち方は
安心出来ます




ネジ山や細部も綺麗になっています そして SPIN で見られた
金属の表面が曇り錆が浮くと言う様な症状は出ません




手元に有る洗浄剤で良く使う物を選んで比較を
してみましたが何かのお役に立ちそうでしょうか
それぞれに適した役割が有りそうですね




回転部分のスモールパーツの洗浄が終わったので
ハブ本体内の掃除をしましょう この茶色いのは
洗浄液の底に錆は残っていなかったので 錆びが
影響している訳ではなさそうです この様な色の
潤滑剤だと言う事なんでしょうか・・






ここはウエスと指先を使い上手く汚れた油脂類を
拭き取ります ウエスを変えてみたりもしますよ






見える所だけでは無くダストキャップの裏側も
ピンセットなどを使い掃除します デグリーザーも
併用して出来るだけ綺麗にしました






作業を始めた時には予定をいていなかった
洗浄剤の比較などをして寄り道をしましたが
分解〜洗浄が終わりました 組立、グリスアップは
次回に行いましょう





綺麗な写真が撮れました 夜中に降った雨の気配が朝まで残っていました
今回はグリスアップだけでは無く他にしたい事も有るので何時も以上に
時間が掛っています 自転車の整備だけでは無くそんな違う部分も是非
お楽しみ下さい

前回の記事 【 カンパニョーロ NJS ハブ グリスアップ 】

次の作業 【 Campagnolo NJS ハブ フロントのグリスアップと美装 】

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