語られる言葉の河へ

2010年1月29日開設
読書
大岡昇平+社会問題・社会保障

【保健】グルテンフリー食の功罪 ~結局、2型糖尿病に?~

2017年04月27日 | 医療・保健・福祉・介護
 (1)ノバク・ジョコビッチ・プロテニス選手の著書で注目されたグルテンフリー食。
 タンパク質の「グルテン」を含むパンやシリアル、うどんなど麦類を排除、制限することで、体重が減るばかりか、「集中力や記憶力が高まる!!」と、ダイエット情報に敏感な女性だけでなく、ビジネスマンの間にも広まっている。
 米国では、2009~14年の間で、グルテンフリー食を実践する人が3倍にも増えたそうだ。

 (2)グルテンフリー食はもともと、グルテンに対する免疫反応で小腸の粘膜が傷つくセリアック病の患者を対象とした食事療法だ。アレルゲンを排除し、過剰な自己免疫反応(炎症)を抑えることを目的としている。
 食物をアレルゲンとする消化管アレルギーが重症化すると、慢性の下痢や栄養不良のほか、感染症にかかりやすくなるなど影響があり、生活の質が大きく低下する。
 近年は、非セリアック性グルテン過敏症の人にも食事療法が行われている。ただ、消化機能が正常で、グルテン過敏症ではない人にメリットがあるかは不明だ。
 コメや雑穀を主食とする習慣が薄い米国では、グルテンフリー食を「加工品」に頼らざるをえない。グルテンを除く加工過程で、必要な栄養素が失われるばかりか、グルテンの「口あたりの良さ」を補うために添加物や余分な糖質が加えられる。ダイエットどころか、「エンプティ・カロリー」を摂ることになりかねないのだ。
  
 (3)先日、米国心臓病学会誌に掲載された報告でも、「健康な人に良いという根拠はない」とばっさり。
 また、米国で30年以上続く医療従事者(男女合計およそ20万人)を対象とした疫学研究のデータから、グルテン摂取量が1日4グラム未満の場合、2型糖尿病の発症率が上昇するという知見が得られた。研究者は、グルテンを制限すると、2型糖尿病の予防に働く食物繊維の摂取量が減る、と指摘している。
 一つの食品や一つの栄養素に焦点を当てたダイエット法には思わぬリスクが付きものだ。食べる量には気を配りつつ、雑食の幸せを噛みしめよう。

□井出ゆきえ(医学ライター)「グルテンフリー食の功罪/結局、2型糖尿病に? ~カラダご医見番・ライフスタイル編 No.347~」(「週刊ダイヤモンド」 2017年4月29日・5月6日号)
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 【参考】
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【保健】「男の更年期」改善効果に疑問符 ~テストステロン補充療法~
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【保健】二つの睡眠時無呼吸症候群 ~閉塞性か中枢性かで違い~
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【保健】前糖尿病患者は食習慣の改善を ~全国糖尿病週間~
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【南雲つぐみ】駅弁の由来 ~明治18年「白木屋旅館」~

2017年04月26日 | 医療・保健・福祉・介護
 駅弁は、長距離列車に乗る際の楽しみの一つだ。近頃は、東京駅などのターミナル駅に行くと全国各地の弁当を販売していて、つい手に取りたくなる。その地方の名産品が入っているパッケージのデザインも目を楽しませてくれるので、自宅で食べてもひとときの旅情を感じることができる。
 駅弁はもとより、弁当は日本独特の食文化といっていい。日本で最初の駅弁は、1985(明治18)年7月、現在のJR東日本東北本線、宇都宮駅(栃木県)の開業に合わせて、地元の白木屋旅館が販売したものとされる。梅干し入りでゴマ塩を振りかけたおにぎり2個に、たくあん2切れを竹の皮で包み、当時の金額5銭で売った。
 (駅弁の由来社)日本鉄道構内営業中央会所属企業の駅弁は、全国で数千種類以上あるという。JR高崎駅(群馬県)では「上州の朝がゆ」という暖かいおかゆに栗とむきエビが乗って460円の駅弁がある。朝の7時から9時まで100食の限定販売。朝9時前には売り切れてしまうことも多いので「まぼろしの駅弁」とも呼ばれているそうだ。

□南雲つぐみ(医学ライター)「駅弁の由来 ~歳々元気~」(「日本海新聞」 2017年4月15日)を引用
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【佐藤優】生きた経済の教科書、バチカンというインテリジェンス機関、正しかった「型」の教育

2017年04月25日 | ●佐藤優
 ① ポール・クルーグマン、ロビン・ウェルス『クルーグマン ミクロ経済学』(東洋経済新報社 4,800円)
 ②徳安茂『なぜローマ法王は世界を動かせるのか インテリジェンス大国バチカンの政治力』(PHP新書 880円)
 ③斎藤孝『新しい学力』(岩波新書 820円)

 (1)①は、大学生だけでなく実務家にとっても役立つ生きた経済の教科書だ。
 <市場には、分散可能なリスクや不確実性にともなうリスクを、うまく処理する機能がある。何が起こるのか、誰の家が洪水にあうのか、また誰が病気になるのか。このような誰にも予測できない状況に、市場はうまく対処することができる。だが、他の人たちが知らないことをある人たちだけが知っているとき、すなわち私的情報がある状況では、市場がうまく対処できない問題が生じる。私的情報があるために経済的な意思決定が歪められ、時には相互に利益をもたらす取引さえ阻害されてしまう場合がある(経済学者は私的情報ではなく、情報の非対称性という呼び方をする場合もあるが、どちらも同じことを指している>
 資本主義は私有財産の不可侵を原則とするが、情報という財の私的所有が市場を歪めている。

 (2)②の著者は、在バチカン市国日本大使館の公使を務めた。②はカトリック教会が行っている政治について考察したユニークな作品だ。
 <バチカンのインテリジェンス能力は、キリスト教徒の擁護という国益を確保するための武器だ。シリア空爆をめぐるフランシスコ法王の対応は、その証左ともいえる。類い稀なる情報収集能力は、ローマ法王のメッセージやバチカンの外交政策を練り上げるうえで重要な判断材料となる>
 バチカンは宗教の衣を被ったインテリジェンス機関でもある。

 (3)③は、日本の教育が抱える問題に正面から取り組んだ好著だ。
 <暗黙知や身体知を共有し、それを明確な形式知にしていくプロセスは、まさに新しい学力が求める実践的な知の在り方である。才能のある人間が直感的にとらえている知を明確に言語化することによって、多くの人が共有できるようにする。あるいは相撲の本質を理解し実践できる横綱の暗黙知を、「型」として共有できるようにすることも、暗黙知を形式知化するプロセスの一種である。(中略)
 型を通じて熟練者の暗黙知・身体知が初心者や子どもにも身につけやすくなる。日本のかつての教育の柱であった「型」の教育は、暗黙知や身体知を人から人へと移動させていく効果的な学習プロセスであったといえる。特別な才能を持たない人でも、才能とセンスのある人間が獲得した暗黙知に近づくことができる、これが上手に設定された型のよさである>
 「型破り」な人材を育成するには、「型」を覚えさせるという逆説が重要だ。

□佐藤優「正しかった「型」の教育 ~知を磨く読書 第196回~」(「週刊ダイヤモンド」2017年4月29日・5月6日号)
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 【参考】
【佐藤優】誰かを袋だたきにしたい欲望、正統派の書評家・武田鉄矢、追い込まれつつある正社員
【佐藤優】発達障害とどう向き合うか、アドルノ哲学の知的刺激、インターネットと「情報犯罪」
【佐藤優】後醍醐天皇の力の源 「異形の輩」とは--日本の暗部を突く思考
【佐藤優】実用的な会話術、ユーラシア地域の通史、宇宙ロケットを生んだ珍妙な思想
【佐藤優】キブ・アンド・テイクが成功の秘訣、キリスト教文化圏の悪と悪魔、理系・文系の区別を捨てよ
【佐藤優】企業インテリジェンス小説 ~梶山季之『黒の試走車』~
【佐藤優】中東複合危機、金正恩の行動を読み解く鍵、「型破り」は「型」を踏まえて
【佐藤優】後世に名を残す村上春樹新作、気象災害対策の基本書、神学の処世術的応用
【佐藤優】地学の魅力、自分の頭で徹底的に考える、高等教育と短期の利潤追求
【佐藤優】日本人の特徴的な行動 ~日本礼賛ではない『ジャパン・アズ・ナンバーワン』~
【佐藤優】知を扱う基本的技法、ソ連人はあまり読まなかった『資本論』、自由に耐えるたくましさ
【佐藤優】後知恵上手が出世する? ~ビジネスに役立つ「哲学の巨人」読解法~
【佐藤優】トランプ政権の安保政策、「生きた言葉」という虚妄、キリスト教の開祖パウロ
【佐藤優】「暴君」のような上司のホンネとは? ~メロスのビジネス心理学~
【佐藤優】物まね芸人とスパイの共通点、新版太平記の完成、対戦型AIの原理
【佐藤優】トランプ側近が考える「恐怖のシナリオ」 ~日本も敵になる?~
【佐藤優】弱まる日本社会の知力、実践的ディベート術、受けるより与えるほうが幸い
【佐藤優】トランプの「会話力」を知る ~ワシントンポスト取材班『トランプ』~
【佐藤優】「不可能の可能性」に挑む、言語の果たす役割の大きさ、NYタイムズ紙コラムニストの人生論
【佐藤優】人生は実家の収入ですべて決まる? ~「下流」を脱する方法~
【佐藤優】ソ連崩壊後の労働者福祉軽視、現代も強い力を持つ観念論、孤独死予備軍と宗教
【佐藤優】米国のキリスト教的価値観、サイバー戦争論、日本会議
【佐藤優】『失敗の本質』/日本型組織の長所と短所
【佐藤優】世界を知る「最重要書物」 ~クラウゼヴィッツ『戦争論』~
【佐藤優】現代ロシアに関する教科書、ネコ問題はヒト問題、トランプ氏の顧問が見る中国
【佐藤優】日本には「物語の復権」が必要である ~反知性主義批判~
【佐藤優】サイコパス、新訳で甦る千年前の魂、長寿化に伴うライフスタイルの変化
【佐藤優】イラクの地政学、誠実なヒューマニスト、全ての人が受益者となる社会の構築
【佐藤優】外交に決定的に重要なタイミング、他人の気持ちになって考える力、科学と職人芸が融合した食品
【佐藤優】『ゼロからわかるキリスト教』の著者インタビュー ~「神」を論じる不可能に挑む~
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【佐藤優】プーチン政権の本質、2017年の論点、ロシアと欧州
【佐藤優】国際人になるための教科書、ストレスが人間を強くする、日本に易姓革命はない
【佐藤優】ロシアでも愛された知識人の必読書 ~安部公房『砂の女』~
【佐藤優】トランプ当選予言の根拠、猫の絵本の哲学、人間関係で認知症を予防
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【佐藤優】訳・解説『貧乏物語 現代語訳』の目次
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【佐藤優】元モサド長官回想録、舌禍の原因、灘高生との対話
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【佐藤優】キリスト教徒として読む資本論 ~宇野弘蔵『経済原論』~
【佐藤優】未来の選択肢二つ、優れた文章作法の指南書、人間が変化させた生態系
【佐藤優】+宮家邦彦 世界史の大転換/常識が通じない時代の読み方
【佐藤優】人びとの認識を操作する法 ~ゴルバチョフに会いに行く~
【佐藤優】ハイブリッド外交官の仕事術、トランプ現象は大衆の反逆、戦争を選んだ日本人
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【佐藤優】原油暴落の謎解き、沖縄を代表する詩人、安倍晋三のリアリズム
【佐藤優】18歳からの格差論、大川周明の洞察、米国の影響力低下
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【佐藤優】外山滋比古/思考の整理学
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【佐藤優】資本主義の内在的論理
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【鼎談書評】村上春樹『騎士団長殺し』

2017年04月24日 | 批評・思想
【鼎談書評】村上春樹『騎士団長殺し』
 ★村上春樹『騎士団長殺し(第1部・第2部)』(新潮社 各1,800円+税)

 (1)村上春樹、3年ぶりの新作。発売日に書店に行列ができ、徹夜の読書会が開かれる。そんな作家は日本には他にいない。
 主人公は36歳の肖像画家。妻から突然「あなたと一緒に暮らすことはこれ以上できそうにない」と言われ、怒るのではなく自分が出て行く。友人の父親で日本画の大家の小田原近郊にある家を借りて、ひとりで住む。するとスティーブン・キング並みの不思議小説になってくる。屋根裏に隠された日本画を見つける。その絵はモーツァルトの歌劇「ドン・ジョバンニ」に基づいている。歌劇と同じく騎士団長が殺されている。その騎士団長が、夜中に鈴が鳴ると絵から出てくる。身長60センチ。まさにファンタジー。
 そこに若くして総白髪の金満家、免色(めんしき)や、主人公の死んだ妹と被る少女のまりえが交錯し、時空を超えた物語が展開する。

 (2)この作品はボリューム十分なのにすんなりとしたおもしろさにひきこまれ、一気に読んでしまう。現実世界では起こり得ないような奇妙な話なのに、それが自然と感じてしまう。
 夜中の2時間前後、地中深くからチリンチリンと鈴が鳴り、45分経つとぴたりと止まる。この情景にまずワクワクさせられる。まるで小栗風太郎『黒死館殺人事件』のノリだ(笑)。やっぱり村上春樹は読ませる仕掛けが見事。主人公の相棒が免色・・・・色を免れるなんて、読者をからかうネーミングだ。小説はおもしろくなくてはいけない、の持論の人はたっぷり楽しめる。

 (3)主題は喪失と自己回復だろう。妹を失い妻に捨てられた「私」が、いかに立ち直るか。主人公は小女時代に逝った妹に「永遠の女性」を見ている。少女愛なのだ。そこから大人の女性を愛せる男へ成熟し、妻を取り戻そうとする。
 小説は女性の胸の大きさにこだわる。バストの描写が何かと多い。少女の胸、大人の胸。胸の大小についての性的な感じ方が主人公の成熟と関わる。
 それから絵。主人公は画家だから。騎士団長殺しの絵に隠された意味を解読すればするほどこれまた成熟する。

 (4)画家を主人公に置き、絵が大きな役割を果たす設定は、小説家にとって難しそうだと最初は感じた。主人公の絵への眼差しや、創作との関係性を作品の中で作り上げるのは大変な作業だと感じたからだ。ところがあまり多くの説明はないのに、作中で重要となる絵は、頭の中にパッとイメージが浮かんでくる。絵の存在が、小説をより良くしている。
 主人公にとって、絵は記憶を残すために描くものだ。原体験は、12歳で亡くなった妹の顔を覚えておこうとスケッチしたこと。妻との初めてのデートでも、スケッチブックに彼女の似顔絵を描く。

 (5)小説の展開につれて、主人公の天分が開花していくあたりの描写は生き生きとしている。

 (6)不思議と、妹、妻、そしてまりえと、主人公にとって大きな意味を持つ女性はどことなくイメージが似ている。浮気という行為をしている妻のユズも、読んでいると純粋さの方が際立つ。ユズはどこか中性的な印象があり、まりえは胸が小さいところを気にしていたり、「女」というより妖精的な感じがするせいか。その中で、主人公と浮気する41歳の人妻だけ、感触が違って印象に残る。
 平凡そうな人妻でありながら、したたかで情報通。免色の家に秘密があると匂わせるなど、脇役だが存在感がある。
 「もうあなたとは会わない方がいいと思う」と電話1本でさらりと別れるあたりは、そんな都合のいい話があるわけない、とつっこみたくもなるが(笑)。

 (7)『騎士団長殺し』というタイトルはひじょうにうまい。誰でも手に取りたくなる。
 最初、中世の物語かと思う。実際、1938年のドイツによるオーストリア併合「アンシュルス」が、なにやら意味ありげに語られる。また、上田秋成『春雨物語』を用いながら、悟りを開くために生きて棺に入る「入定」について触れた件(くだり)もある。中世、近世、現代と重層的な構造を作り出しているが、さほど歴史的にドラマチックな展開が起こるわけではないのが残念。

 (8)やはり第三部が予定されているのではないか。騎士団長はともかく、「ドン・ジョバンニ」のほかの登場人物はまだ使い切れていないと思われるし。印象派の音楽を思わせるモヤモヤした感じの、顔のない男が出てきて、この顔を描けると肖像画家としての主人公の完成みたいな大団円を迎えられると思うが、まだ描けていない(笑)。
 騎士団長殺しの絵を描いた老大家は若き日にウィーンへ留学し、ナチスに恋人を奪われる悲劇を体験する。その弟はピアニストを志すものの、日中戦争で音楽の夢を奪われる。喪失の主題は歴史的な広がりを見せ、ノーベル文学賞を取るための仕掛けかとも感じたが、そのへんの展開もまだ不十分に感じる。

 (9)穏やかな結末なのは意外だった。物語はこれで終わりではないのかも。
 まりえが免色の家で隠れているときに近づいてきた足音の主が、まだはっきりとは解明されていないし(笑)。

□山内昌之×片山杜秀×村田沙耶香「鼎談書評 ~文藝春秋BOOK倶楽部~」(「文藝春秋」 2017年5月号)
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 【参考】
【鼎談書評】失われた宗教を生きる人びと ~中東の秘教を求めて~

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【南雲つぐみ】歯周病と原因菌

2017年04月24日 | 医療・保健・福祉・介護
【南雲つぐみ】歯周病と原因菌

 朝起きたとき、口内がネバネバする、歯磨きの際の出血、歯肉がむずがゆい、口臭が気になるなどの症状があれば、歯周病かもしれない。そのような症状に気付いたら、全身の健康のためにも早めに歯科医への受診をお勧めする。
 歯周病は全身の病気に関わることが分かってきた。口の中に歯周病を引き起こしている細菌が多くなると、それらが血液や呼吸器内に入り込んで、血管内にプラークというどろどろの沈着物を作る。これが心筋梗塞などの心臓病や、脳梗塞などの脳血管の病気を起こす一因となる。
 妊婦は早産のリスクにもなるし、高血糖の人は歯周病と糖尿病のどちらも悪化しやすくなるという。最近では、日本大学口腔細菌学のチームにより、「歯周病菌の一つが、その人のインフルエンザウイルス感染を助長している可能性がある」という研究結果も出てきた。
 40歳を過ぎたら歯周病になりやすい。毎日の歯磨きを丁寧に行い、原因菌を撃退することが全身の健康につながる。

□南雲つぐみ(医学ライター)「歯周病と原因菌 ~歳々元気~」(「日本海新聞」 2017年3月16日)を引用
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【南雲つぐみ】口角炎のケア

2017年04月24日 | 医療・保健・福祉・介護
 唇の両端が裂けて、血が出てくる口角炎は、なかなか治りにくいことがある。傷がふさがったと思っても、口を開けただけでまた切れてしまう。痛みも強く、食事をするのもつらいほどだ。
 口角炎のほとんどはカンジダ菌の感染とされている。カンジダ菌はもともと体内にあり、普段は悪影響を及ぼさない常在菌だ。ところが、ストレスや病気で免疫力が下がったり、ビタミンB2、B6、鉄分などの栄養不足が続いたりすると活動が盛んになって、炎症を起こす。
 また、抗生物質などを長期間飲み続けている場合や、女性では化粧品によるかぶれでブドウ球菌や連鎖球菌に感染して起こる場合もあるという。
 口角炎が治りにくいときには、まず清潔にすることが大切だ。いくら薬を塗っても、傷口に食べ物のかすがついたままだったり、指で触ってかさぶたをはがしていれば治りにくい。
 対策は、食後に口の周りを水できれいに洗う。そしてワセリンなどの保湿剤を塗って、触らないようにしておくことが悪化させない秘訣だ。

□南雲つぐみ(医学ライター)「口角炎のケア ~歳々元気~」(「日本海新聞」 2017年4月5日)を引用
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【南雲つぐみ】ガガーリンはいかにして地球へ帰還できたか ~ソ連の宇宙衛星~

2017年04月24日 | 医療・保健・福祉・介護
 1961(昭和36)年4月12日、当時のソ連は世界初の有人宇宙衛星であるボストーク1号の打ち上げに成功した。搭乗員で、世界で初めて地球の大気圏外を約1周した宇宙飛行士が、ユーリ・ガガーリンである。
 JAXA(宇宙航空研究開発機構)によれば、ボストーク1号は、直径2.58メートル、長さ3.1メートルの機械船と、直径2.3メートルの乗員用再突入カプセルでできていた。しかし、船内は狭く、ガガーリンは身長158センチの小柄なことも選ばれた理由のひとつだったという。当時の写真を見ると、ガガーリンはいつも朗らかな笑顔で写っている。社交的で好奇心が強く、心理的にとても安定していたことも、過酷な訓練を耐えぬいて、乗員に選ばれた要因だったという。
 アメリカの宇宙船は帰還時に海に着水するが、ソ連の海は凍っているため、それができない。そこで、大気圏に再突入したガガーリンは途中でボストーク号から離脱し、高度約4千メートルからパラシュートで降下した。米ソの宇宙開発競争が激しい時代で、この帰還の方法は長い間、非公開とされていたのだそうだ。

□南雲つぐみ(医学ライター)「ソ連の宇宙衛星 ~歳々元気~」(「日本海新聞」 2017年4月12日)を引用
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【南雲つぐみ】ビールの日 ~日本でもドイツでも~

2017年04月23日 | 医療・保健・福祉・介護
 4月23日は日本地ビール協会が制定した「ビールの日」および「地ビール(クラフトビール)の日」。1516年のこの日にドイツでビール純粋令が制定されたので、ドイツでも「ビールの日」となっている。
 バイエルン公国のヴィルヘルム4世が、ビールの醸造には麦芽、ホップ、酵母のみ用いることとしたのがこの法律だ。その後、バイエルンがドイツ帝国に加わる際にはドイツ全土に適用された。
 戦後は、ヨーロッパ共同体(EC)諸国からの「自由貿易を阻害する」という圧力のため一時非合法化されたものの、今もドイツ国内で生産されるビールはこの純粋令を守り続けているという。
 気温が上がってくればビールの季節となる。日本地ビール協会が各地で開催するビアフェスは、その地域の地ビールが集まる祭典だ。今年は4月22、23日の沖縄から始まる。その後は東京(6月3~4日)、大阪(7月14~16日)、名古屋(8月19~20日)、横浜(9月16~18日)となっている。詳しくは日本地ビール協会まで。

□南雲つぐみ(医学ライター)「ビールの日 ~歳々元気~」(「日本海新聞」 2017年4月23日)を引用
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【保健】アジア系2型糖尿病でも全がん死リスクが上昇

2017年04月23日 | 医療・保健・福祉・介護
 (1)2型糖尿病(2DM)患者は、癌死リスクが非患者より高いことが知られている。
 ただ、それを裏づける研究の大半は欧米人が対象だ。もともと糖を代謝するホルモン「インスリン」の分泌が少ない東アジア人でも、欧米人と同様に発癌リスクが上昇するかどうかは曖昧だった。

 (2)先日、中国、日本、台湾などアジア7ヵ国で行われている19の疫学調査から、2DMと発癌リスクについて統合解析した結果が報告された。
 日本からは、生活習慣と癌、心筋梗塞、脳卒中との関連を調査した国立がん研究センターの「JPHC研究」(継続中)など8研究が採用されている。
 対象者は、日本など東アジア圏の658,611人、インドなど南アジア圏112,686人の合計約77万人に及ぶ。男女比は、およそ1対1で、研究開始時の平均年齢は53.9歳だった。平均12.7年の追跡期間中に37,343人が癌死している。

 (3)喫煙や飲酒習慣、体格指数(BMI)など他の影響を調整して解析した結果、研究開始時点で2DMを発症していた人の全癌死リスクは、非患者より26%上昇することが示された。
 特に強い関連を示したのは、「肝臓癌」「子宮内膜癌(子宮体癌)」で、どちらも癌死リスクが2倍以上に上昇した。
 そのほか、「甲状腺癌(非患者比で1.99倍)」「腎臓癌(同1.84倍)」のリスクも有意に上昇している。
 「膵臓癌」は同1.53倍、「前立腺癌」は同4.41倍だった。
 一方、「肺癌」「胃癌」「食道癌」「子宮頸癌」では有意差が認められなかった。

 (4)2DMでは、インスリン作用不足を補おうと過剰なインスリン産生が生じる。
 インスリンは、血糖を代謝してくれる一方、ガン細胞を増殖させる側面を持つ。
 また、2DMに伴う慢性的な炎症も癌の発症リスクだ。
 2DM患者は、長期的な合併症の一つとして癌も頭に入れておくべきだろう。

 (5)春の健康診断で「糖尿病予備群」と指摘されたら、肝炎ウイルス検査と肝臓の超音波検査を、女性は子宮がん検診も受けておこう。 

□井出ゆきえ(医学ライター)「アジア系2型糖尿病でも/全がん死リスクが上昇 ~カラダご医見番・ライフスタイル編 No.344~」(「週刊ダイヤモンド」2017年4月8日号)
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 【参考】
【保健】「男の更年期」改善効果に疑問符 ~テストステロン補充療法~
【保健】狩猟・採集民族のチマネの人々に学ぶ ~現代的な生活は健康リスク~
【保健】玄米でカロリー消費! ~30分程度の運動に匹敵~
【保健】1日あたり0.5合程度が上限 ~認知症を予防する飲酒量~
【保健】電子たばこで禁煙補助? ~英米で見解の相違~
【保健】二つの睡眠時無呼吸症候群 ~閉塞性か中枢性かで違い~
【保健】不安やうつはがんの初期症状? ~結腸・直腸、膵臓などで関連~
【保健】赤身肉は魚や鶏肉に置き換えて ~大腸憩室炎の発症リスクを軽減~
【保健】学会監修の防災セットが限定発売 ~心臓を守るリストも~
【保健】前立腺癌の手術で優れているのは ~ダ・ヴィンチvs人の手~
【保健】サウナで認知症リスクが低下 ~本場フィンランドの報告~
【保健】ポケモンGOで運動量up! ~仲間でワイワイの効果~
【保健】「過剰診断」か「見落とし」か ~マンモグラフィー検診のリスク~
【保健】悪性腫瘍ばりの「足の狭心症」 ~運動・喫煙で早期に対応を~
【保健】ワクチンを接種し損ねても ~インフル予防に補中益気湯~
【保健】高齢者は健康な生活、他方、若い世代は生活習慣に課題
【保健】子供の感染性急性胃腸炎に ~家庭でできる経口補水療法を~
【保健】痛風発作の薬は低用量で/米国のガイドラインが推奨
【保健】社会文化的伝統は肥満のもと ~年末~春は危険だらけ~
【保健】サルコペニア肥満で糖尿病!? ~筋肉減でインスリン分泌低下~
【保健】子どもの砂糖摂取量は1日25g以下に ~肥満症対策のため清涼飲料より水~
【保健】偽薬効果は学習効果? ~慢性的な腰痛が軽減~
【保健】中高年の性行動と認知機能
【保健】揚げ物はレジリエンス(心の弾力・回復力)に悪影響?
【保健】カロリー制限か運動療法か、どちらか一つじゃダメか?
【保健】遺伝子検査で再発リスクを評価 ~乳癌、抗癌剤治療の回避も~
【保健】慢性疲労症候群に関係か ~腸内細菌叢~
【保健】脳トレに有酸素運動をプラス ~認知機能と記憶力が向上~
【保健】標準体重なのに2型糖尿病?/BMIが「1」増加しただけで
【保健】受動喫煙は確実に癌、脳・心疾患、乳幼児突然死症候群を生む
【保健】嫌な気分の時こそ、動く ~うつ病治療に行動活性化療法~
【保健】孤独リスクも欧米化する?/宴会文化が廃れた後は
【保健】茶カテキンによる肝障害でノルウェーがサプリメント含有量規制へ
【保健】学んで4時間後に運動すると記憶が定着 ~記憶術~
【保健】飲む抗癌剤で生存率改善へ ~膵臓癌の再発を抑制~
【保健】恐竜も腫瘍を患う ~癌は進化の宿命~
【保健】高血圧にはモーツァルト ~安静に寝ているより効果的~
【保健】塞栓症リスクが低いピルは?/エストロゲン量と黄体ホルモンで違い
【保健】悲しいと食べすぎる ~食べ放題は幸せなときに~
【保健】「夏の蚊対策国民運動」 ~ジカ熱対策~
【保健】2型糖尿病発症にも民族差/アジア系は「BMI23」でリスク
【保健】ジャガイモに高血圧リスク/ノンオイルでも要注意 
【保健】ADHDに「ゲーム療法」?/2製品が臨床試験へ
【保健】男性は運送業、女性は医療・介護 ~メタボになりやすい業種~
【保健】健康生活の王道は「食」 ~食事バランスガイドと死亡率~
【保健】眼底検査で何がわかるか ~眼疾患だけではない~
【保健】弾性ストッキングが効果的 ~エコノミークラス症候群対策~
【保健】マインドフルネスで腰痛改善 ~認知行動療法と同じ効果~
【保健】歯磨きが心血管疾患を予防 ~毎食後で発症リスクを軽減~
【保健】ガン=生存時代の就労支援 ~治療と仕事の両立に指針~
【保健】糖尿病患者の降圧目標値 ~140mmHgでよい?~
【保健】睡眠不足でスナック菓子を渇望、体重増加 ~大麻並みの快楽
【保健】コーラ1缶で薬の吸収率がアップ ~抗癌剤の薬効~
【保健】その一言で妻の2型糖尿病リスクが減少 ~「先に寝ていて」~
【保健】先進国では認知症が減少? ~予防の鍵は生活習慣の改善~
【保健】生活設計は長期戦か短期決戦か ~癌の臓器別・病期別生存率~
【保健】イチゴとオレンジはEDに効く ~米国の研究報告~
【保健】高齢者の服薬適正化にGL ~容易な多剤併用に警鐘~
【保健】朝食抜きに脳卒中リスク 阪大など調査 大規模調査で1.18倍高
【保健】下剤は脳・心血管疾患リスク> ~背景にストレスや運動不足~
【保健】高脂肪食でシナプスが消失? ~動物実験~
【保健】2型糖尿病とフライド・ポテトとの関係 ~ポテトは煮物で~
【保健】世帯の所得と健康リスクの関係 ~食習慣と飲酒習慣~
【保健】抗がん剤の価格差は最大4倍以上 ~WHOの調査~
【保健】より危険な睡眠時無呼吸 ~脳・心疾患のリスク増~
【保健】初日の出の心身的効果 ~鬱対策は光を浴びて~
【保健】日本人肥満男性の食事と運動 ~糖尿病予防~
【保健】適性な「降圧目標値」 ~120未満で関連疾患が3割低下~
【保健】自由な裁量権でスリムに ~ストレスでメタボ~
【保健】目の老化には赤と緑と橙色 ~加齢黄斑変性症の予防~
【保健】早期発見のためにエコーと併用 ~乳がん検診~
【保健】骨折予防はカルシウムのほかに・・・・
【保健】前糖尿病患者は食習慣の改善を ~全国糖尿病週間~
【保健】糖質制限より脂質制限? ~体脂肪を減らす~
【保健】受動喫煙が歯周病リスクに ~ただし男性のみ~
【保健】貧乏ゆすりが命を救う? ~マナーより健康~
【保健】「高収入の勝ち組」の健康リスク? ~50歳以上の有害な飲酒~
【保健】照明用白色LEDのブルーライトは安全か?
【保健】目の愛護デー ~緑内障による失明を予防~
【保健】長時間労働は脳卒中リスク ~週41~48時間でも上昇~
【保健】ほぼ毎日食べると、死亡リスクが14%減少 ~唐辛子~
【保健】水族館でリラックス効果 ~血圧・心拍数に好影響~

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【南雲つぐみ】「4月こと座流星群」 ~こと座流星群の名称変更~

2017年04月22日 | 医療・保健・福祉・介護
 4月22日は天気が良ければ、こと座流星群を探せるかもしれない。最も活発になる極大時刻は日本時間の午後9時ごろだが、見ごろとなるのは、流星が放射状に飛び出してくるように見える放射点が高くなる22日午後11時ごろから23日の明け方ごろのようだ。月齢も26(逆さ三日月)程度なのであまり影響がない。
 現時点で最も古く観測された流星群とされて、今から2千年以上も前の中国での記録がある。毎年4月ごろに見られるということで、最近、国際天文学連合が正式名称を「4月こと座流星群」に変更した。流星群の活動規模はZHR(極大出現数)という単位が使われるが、これは、放射点が天頂にあり、周囲が暗く雲も全くないという理想的な条件下での1時間あたりの流星出現数を示している。一般にZHR=100を超えると活発とされるが、都市部でやや雲のある天気ならば、1時間に数個しか見えないこともあるという。
 こと座流星群の最大極限数はZHR=18。来年は極大時刻が深夜3時なので、より多く見られる可能性が高いそうだ。

□南雲つぐみ(医学ライター)「4月こと座流星群 ~歳々元気~」(「日本海新聞」 2017年4月22日)を引用
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 【参考】
【南雲つぐみ】チラシの読み方 ~「Zの法則」~
【南雲つぐみ】高齢者の事故防止 ~認知機能検査~
【南雲つぐみ】女性が美しく撮影してもらうテクニック
【南雲つぐみ】良い眠りのために ~「眠りの相談所」開設~
【南雲つぐみ】相手の視線からうそを見抜く
【南雲つぐみ】電動歯ブラシ ~大事なことは~
【南雲つぐみ】平熱は一定でない~年齢、一日の時刻~
【南雲つぐみ】桃源郷へ ~山梨県、福島県~
【南雲つぐみ】家電の省エネ ~冷蔵庫ほか~
【南雲つぐみ】スナップエンドウ
【南雲つぐみ】出会いはストレス? ~4月~
【南雲つぐみ】面倒でも試みよう ~認知症防止の第一歩~
【南雲つぐみ】軽度認知障害 ~その予防法~
【南雲つぐみ】あんぱんの日 ~4月4日~
【南雲つぐみ】散歩しながら会議
【南雲つぐみ】立って仕事 ~座り過ぎは喫煙と同じほど体に悪い~
【南雲つぐみ】カテキンの効果 ~殺菌・消臭・口内の衛生~
【南雲つぐみ】健康にいい食べ方
【南雲つぐみ】春休みの時差ぼけ
【南雲つぐみ】菜種梅雨 ~春雨、催花雨~
【南雲つぐみ】お花見 ~3月27日は「さくらの日」~
【南雲つぐみ】カテキンの効果 ~殺菌・消臭・口内の衛生~
【南雲つぐみ】冷えのぼせに注意 ~血行不良~
【南雲つぐみ】栄養はバランスよく ~若者より高齢者の方が健康的~
【南雲つぐみ】クロロゲン酸の効用 ~珈琲~
【南雲つぐみ】潮干狩り ~アサリの旬~
【南雲つぐみ】風が吹けば桶屋が儲かり、歯の数が減ると医療費がかさむ
【南雲つぐみ】春は突風に注意 ~飛来物・落下物・転倒事故~
【南雲つぐみ】春苗の植えどき ~ハーブ、青菜、花~
【南雲つぐみ】お彼岸 ~その心~
【南雲つぐみ】せきを抑えるツボ ~自衛法~
【南雲つぐみ】加齢黄斑変性とその治療法
【南雲つぐみ】頭痛が続く時 ~「気象病」~
【南雲つぐみ】クラゲの癒やし ~ストレス解消~
【南雲つぐみ】アレルギー性結膜炎 ~目の花粉症~
【南雲つぐみ】遺伝子検査と生活習慣
【南雲つぐみ】早春の香り ~匂いとセラピー~ 
【南雲つぐみ】白酒と甘酒 ~甘酒は栄養豊富~
【南雲つぐみ】背骨の新しい治療法
【南雲つぐみ】ビーナスベルトと地球影 ~西の空~
【南雲つぐみ】火災を防ぐ ~春季全国火災予防運動~
【南雲つぐみ】温泉かれい ~北陸~
【南雲つぐみ】がんと就労 ~仕事と治療の両立~
【南雲つぐみ】富士の笠雲
【南雲つぐみ】歩き方いろいろ ~室内でできるスロージョギング~
【南雲つぐみ】飲酒のメカニズム ~前頭葉を刺激~
【南雲つぐみ】ハリーアップ症候群 ~時間に追われると~
【南雲つぐみ】おでんの日 ~車麩~
【南雲つぐみ】フローズンショルダー ~肩関節周囲炎~
【南雲つぐみ】更年期女性と心疾患 ~微小血管狭心症~
【南雲つぐみ】梅の季節
【南雲つぐみ】皮膚の乾燥やかゆみ ~傾向と対策~
【南雲つぐみ】お菓子の日とビタミンB1
【南雲つぐみ】午の時刻、方位、初午の名物料理
【南雲つぐみ】添加物が気になる時 ~ワカメのみそ汁の効果~
【南雲つぐみ】揺さぶりに注意 ~赤ちゃんの脳震盪や硬膜下出血~
【南雲つぐみ】喉あめの効果 ~唾液分泌~
【南雲つぐみ】静電気を防ぐには ~綿や麻は電子を帯びにくい~
【南雲つぐみ】目の温浴 ~蒸しタオル~
【南雲つぐみ】海苔の日 ~「海の緑黄色野菜」~
【南雲つぐみ】大豆とエクオールは女性にとって健康の秘訣 ~今日は節分~
【南雲つぐみ】体の痛みが示すもの ~臓器の健康~
【南雲つぐみ】飲む乳酸菌の役割 ~明日2月3日は「乳酸菌の日」~
【南雲つぐみ】マスクで花粉症の予防 ~ダイエットにもなる~
【南雲つぐみ】寒灸の習慣 ~関節の痛みやこりを和らげる~
【南雲つぐみ】タイの天ぷら ~徳川家康の死因考~
【南雲つぐみ】アボカドの栄養とその調理法
【南雲つぐみ】フェリチンに注目 ~貧血対策~
【南雲つぐみ】ショウガを飲む ~その薬効~
【南雲つぐみ】ナマコとコノワタ ~三河湾では今が旬~
【南雲つぐみ】寒たまご ~1日2個以上も可~
【南雲つぐみ】安納芋の栄養価と味わい ~焼くか蒸す~
【南雲つぐみ】小正月には小豆がゆ ~むくみによる体重増の対策~
【南雲つぐみ】「おなかの風邪」の予防と事後処理 ~ノロウイルス、「ロタウイルス」~
【南雲つぐみ】食事制限だけのダイエットは危険 ~運動が大事~
【南雲つぐみ】温泉の安全な入り方
【南雲つぐみ】七草がゆ
ミカンのうんちく ~延命長寿の果実~
【南雲つぐみ】鍋で養生 ~今年1月5日は小寒~
【南雲つぐみ】お雑煮の食べ方 ~事故の防止法~
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【佐藤優】訳・解説『貧乏物語 現代語訳』の要点

2017年04月22日 | ●佐藤優
 
【佐藤優】「パナマ文書」は何を語るか ~資本主義は格差を生む~
【佐藤優】トランプ、サンダース旋風の正体 ~米国における絶対貧困~
【佐藤優】教育の右肩下がりの時代
【佐藤優】いくら働いても貧乏から脱出できない
【佐藤優】貧富の格差が拡大した100年前と現代
【佐藤優】河上肇の思考実験を引き継ぐ
【佐藤優】貧乏とは何か、貧乏の原因は何か  ~『貧乏物語』解説(1)~
【佐藤優】河上肇の、貧乏をなくす方策  ~『貧乏物語』解説(2)~
【佐藤優】の考える、貧乏をなくす方策  ~『貧乏物語』解説(3)~
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 *

(1)はじめに 『貧乏物語』と現代(佐藤優)
  ①「パナマ文書」は何を語るか--資本主義は格差を生む
  ②トランプ、サンダース旋風の正体
  ③教育の右肩下がりの時代
  ④いくら働いても貧乏から脱出できない
  ⑤貧富の格差が拡大した100年前と現代
  ⑥河上の思考実験を引き継ぐ

(2)『貧乏物語』
 序(弘文堂版)
 上編 いかに多数の人が貧乏しているか
  第1章 「貧乏線」を生きる人びと
  第2章 豊かな先進国の多くの貧乏人
  第3章 イギリス児童食事事情
  第4章 貧乏との大戦争

 中編 何ゆえに多数の人が貧乏しているか
  第5章 なぜ人間社会は発達したか
  第6章 機械の発明という衝撃
  第7章 贅沢品と生活必需品

 下編 どうすれば貧乏を根治できるか
  第8章 貧乏をなくす三つの方法
  第9章 アダム・スミスの間違い
  第10章 経済体制の改造か個人の改善か
  第11章 経済問題は究極の社会問題
  第12章 贅沢廃止論
  第13章 経済学と倫理学

 付録 ロイド・ジョージ  

(3)おわりに 貧困と資本主義(佐藤優)
  ①性悪説のピケティと性善説の河上肇
  ②働いても貧乏から脱出できない--『貧乏物語』(上編)解説
  ③貧乏の原因は何か--『貧乏物語』(中編)解説
  ④貧乏をなくす三つの方法--『貧乏物語』(下編)解説
  ⑤善意の帝国主義者--ロイド・ジョージ論
  ⑥ふたたび貧困は社会問題になった
  ⑦教育の無償化という貧困対策
  ⑧人間関係の商品化
  ⑨資本主義の矛盾を解決する二つの方法

□河上肇/佐藤優・訳解説『貧乏物語 現代語訳』(講談社現代新書、2016)
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【保健】「男の更年期」改善効果に疑問符 ~テストステロン補充療法~

2017年04月22日 | 医療・保健・福祉・介護
 (1)団塊世代を狙って、日本でも「テストステロン(男性ホルモン)」の低下に伴う心身の不調に対し、ホルモン補充療法(TRT)が注目され始めた。
 ところが、2016年来、TRT先進国の米国から「TRTには期待するほどの効果はない」という複数の試験結果が報告されている。

 (2)通称「T試験」は、テストステロン補充群とテストステロン非補充群で比較検討した次の7試験を指す。
   ①運動能力
   ②性機能
   ③活力
   ④記憶・認知機能
   ⑤ヘモグロビン濃度(加齢に伴い低下し貧血を誘発)
   ⑥骨密度
   ⑦心血管の動脈硬化度(コレステロールだまり=プラークの厚みで計測)
 7試験の対象者は、血清テストステロン値が275mg/dL未満で、性機能低下や心身の不調を訴える65歳以上の男性、およそ800人。
 19~40歳の若年期レベルのテストステロン濃度を回復するため、1%濃度のテストステロン・ジェルを補充する群と、プラセボ補充群に割り当てられ、それぞれ1年間治療を受けた。

 (3)まず、2016年2月に報告された①~③の結果だが、補充群では性活動が有意に改善したものの、12ヵ月の間に効果は低下。また、勃起機能も若干の改善を認めたが、既存の勃起不能改善薬には劣った。また、運動能力や活力は多少改善したが、予想ほどではなかった。
 残る④~⑦は、先日、結果が報告されている。こちらも予想に反して補充群で心血管のプラークの厚みが増したほか、認知機能は非補充群と比べ、良くもなければ悪くもない、という何とも期待外れな結果が示された。
 一方、ヘモグロビン濃度は改善、骨密度は非補充群より良好という結果だった。

 (4)米国では、ここ数年、製薬企業の宣伝攻勢で容易なTRTが横行。関連学会や行政が心血管疾患へのリスクを理由に、「ホルモン低下を伴う明らかな病気以外での使用」にたびたび警告を発している。
 男性は、女性のように「更年期」のはっきりした線引きがない。それだけに加齢による体力・気力の減退や性機能の衰えが気にかかる。
 とはいえ、T試験の結果からすれば、TRTに費用と時間をかける意味があるかどうかは疑問だ。

□井出ゆきえ(医学ライター)「「男の更年期」改善効果に疑問符/テストステロン補充療法 ~カラダご医見番・ライフスタイル編 No.342~」(「週刊ダイヤモンド」2017年3月25日号)
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 【参考】
【保健】狩猟・採集民族のチマネの人々に学ぶ ~現代的な生活は健康リスク~
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【保健】嫌な気分の時こそ、動く ~うつ病治療に行動活性化療法~
【保健】孤独リスクも欧米化する?/宴会文化が廃れた後は
【保健】茶カテキンによる肝障害でノルウェーがサプリメント含有量規制へ
【保健】学んで4時間後に運動すると記憶が定着 ~記憶術~
【保健】飲む抗癌剤で生存率改善へ ~膵臓癌の再発を抑制~
【保健】恐竜も腫瘍を患う ~癌は進化の宿命~
【保健】高血圧にはモーツァルト ~安静に寝ているより効果的~
【保健】塞栓症リスクが低いピルは?/エストロゲン量と黄体ホルモンで違い
【保健】悲しいと食べすぎる ~食べ放題は幸せなときに~
【保健】「夏の蚊対策国民運動」 ~ジカ熱対策~
【保健】2型糖尿病発症にも民族差/アジア系は「BMI23」でリスク
【保健】ジャガイモに高血圧リスク/ノンオイルでも要注意 
【保健】ADHDに「ゲーム療法」?/2製品が臨床試験へ
【保健】男性は運送業、女性は医療・介護 ~メタボになりやすい業種~
【保健】健康生活の王道は「食」 ~食事バランスガイドと死亡率~
【保健】眼底検査で何がわかるか ~眼疾患だけではない~
【保健】弾性ストッキングが効果的 ~エコノミークラス症候群対策~
【保健】マインドフルネスで腰痛改善 ~認知行動療法と同じ効果~
【保健】歯磨きが心血管疾患を予防 ~毎食後で発症リスクを軽減~
【保健】ガン=生存時代の就労支援 ~治療と仕事の両立に指針~
【保健】糖尿病患者の降圧目標値 ~140mmHgでよい?~
【保健】睡眠不足でスナック菓子を渇望、体重増加 ~大麻並みの快楽
【保健】コーラ1缶で薬の吸収率がアップ ~抗癌剤の薬効~
【保健】その一言で妻の2型糖尿病リスクが減少 ~「先に寝ていて」~
【保健】先進国では認知症が減少? ~予防の鍵は生活習慣の改善~
【保健】生活設計は長期戦か短期決戦か ~癌の臓器別・病期別生存率~
【保健】イチゴとオレンジはEDに効く ~米国の研究報告~
【保健】高齢者の服薬適正化にGL ~容易な多剤併用に警鐘~
【保健】朝食抜きに脳卒中リスク 阪大など調査 大規模調査で1.18倍高
【保健】下剤は脳・心血管疾患リスク> ~背景にストレスや運動不足~
【保健】高脂肪食でシナプスが消失? ~動物実験~
【保健】2型糖尿病とフライド・ポテトとの関係 ~ポテトは煮物で~
【保健】世帯の所得と健康リスクの関係 ~食習慣と飲酒習慣~
【保健】抗がん剤の価格差は最大4倍以上 ~WHOの調査~
【保健】より危険な睡眠時無呼吸 ~脳・心疾患のリスク増~
【保健】初日の出の心身的効果 ~鬱対策は光を浴びて~
【保健】日本人肥満男性の食事と運動 ~糖尿病予防~
【保健】適性な「降圧目標値」 ~120未満で関連疾患が3割低下~
【保健】自由な裁量権でスリムに ~ストレスでメタボ~
【保健】目の老化には赤と緑と橙色 ~加齢黄斑変性症の予防~
【保健】早期発見のためにエコーと併用 ~乳がん検診~
【保健】骨折予防はカルシウムのほかに・・・・
【保健】前糖尿病患者は食習慣の改善を ~全国糖尿病週間~
【保健】糖質制限より脂質制限? ~体脂肪を減らす~
【保健】受動喫煙が歯周病リスクに ~ただし男性のみ~
【保健】貧乏ゆすりが命を救う? ~マナーより健康~
【保健】「高収入の勝ち組」の健康リスク? ~50歳以上の有害な飲酒~
【保健】照明用白色LEDのブルーライトは安全か?
【保健】目の愛護デー ~緑内障による失明を予防~
【保健】長時間労働は脳卒中リスク ~週41~48時間でも上昇~
【保健】ほぼ毎日食べると、死亡リスクが14%減少 ~唐辛子~
【保健】水族館でリラックス効果 ~血圧・心拍数に好影響~

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【佐藤優】バチカン世界戦略一覧

2017年04月21日 | ●佐藤優
【佐藤優】改革派の教皇、保守派の教皇 ~バチカン世界戦略(1)~
【佐藤優】教皇の若返りが必要な理由 ~バチカン世界戦略(2)~
【佐藤優】対中国、対イスラーム過激派の論理 ~バチカン世界戦略(3)~
【佐藤優】法王と教皇、その不可謬性 ~バチカン世界戦略(4)~
【佐藤優】生前退位の理由(その2) ~バチカン世界戦略(5)~
【佐藤優】ハーバーマスとの討論、過激派封じ込め ~バチカン世界戦略(6)~
【佐藤優】イスラームや中国との「対話」路線 ~バチカン世界戦略(7)~

□佐藤優「イスラーム過激派に対抗する「バチカン世界戦略」」『佐藤優の10分で読む未来 ~新帝国主義編~』(講談社、2014)
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【南雲つぐみ】チラシの読み方 ~「Zの法則」~

2017年04月21日 | 医療・保健・福祉・介護
 新聞に折り込まれる特売のチラシは雑然と商品を列挙されているように見えるが、実はレイアウトには法則性があるのだ。
 一般的に、人間は四隅に目がいきやすいといわれている。つまり、チラシを見る際に、人間の目線は、
   「左上」→「右上」→「左下」→「右下」
の順に「Z」を描くように動くことが多いという。この「Zの法則」に基づいてスーパーのチラシなども作られていることが多いらしい。
 チラシを開いたら、まず左上を見よう。大抵この部分にお店が一番注目してほしいと思っている主力商品が大きく掲載されている。さらに、右上、左下、右下にも特売品の情報が置かれているということになる。
 また、赤や黄色の大きな文字で書いてある商品や、吹き出しで紹介されている商品も、お買い得品と見ていいだろう。
 チラシを見たときにお買い得かどうかの判断をするためには、その商品のいつもの価格を知っておくことも必要だ。「98円均一セール」となっていても、普段は98円以下というケースもあるからだ。

□南雲つぐみ(医学ライター)「チラシの読み方 ~歳々元気~」(「日本海新聞」 2017年4月16日)を引用(一部改行変更)
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 【参考】
【南雲つぐみ】高齢者の事故防止 ~認知機能検査~
【南雲つぐみ】女性が美しく撮影してもらうテクニック
【南雲つぐみ】良い眠りのために ~「眠りの相談所」開設~
【南雲つぐみ】相手の視線からうそを見抜く
【南雲つぐみ】電動歯ブラシ ~大事なことは~
【南雲つぐみ】平熱は一定でない~年齢、一日の時刻~
【南雲つぐみ】桃源郷へ ~山梨県、福島県~
【南雲つぐみ】家電の省エネ ~冷蔵庫ほか~
【南雲つぐみ】スナップエンドウ
【南雲つぐみ】出会いはストレス? ~4月~
【南雲つぐみ】面倒でも試みよう ~認知症防止の第一歩~
【南雲つぐみ】軽度認知障害 ~その予防法~
【南雲つぐみ】あんぱんの日 ~4月4日~
【南雲つぐみ】散歩しながら会議
【南雲つぐみ】立って仕事 ~座り過ぎは喫煙と同じほど体に悪い~
【南雲つぐみ】カテキンの効果 ~殺菌・消臭・口内の衛生~
【南雲つぐみ】健康にいい食べ方
【南雲つぐみ】春休みの時差ぼけ
【南雲つぐみ】菜種梅雨 ~春雨、催花雨~
【南雲つぐみ】お花見 ~3月27日は「さくらの日」~
【南雲つぐみ】カテキンの効果 ~殺菌・消臭・口内の衛生~
【南雲つぐみ】冷えのぼせに注意 ~血行不良~
【南雲つぐみ】栄養はバランスよく ~若者より高齢者の方が健康的~
【南雲つぐみ】クロロゲン酸の効用 ~珈琲~
【南雲つぐみ】潮干狩り ~アサリの旬~
【南雲つぐみ】風が吹けば桶屋が儲かり、歯の数が減ると医療費がかさむ
【南雲つぐみ】春は突風に注意 ~飛来物・落下物・転倒事故~
【南雲つぐみ】春苗の植えどき ~ハーブ、青菜、花~
【南雲つぐみ】お彼岸 ~その心~
【南雲つぐみ】せきを抑えるツボ ~自衛法~
【南雲つぐみ】加齢黄斑変性とその治療法
【南雲つぐみ】頭痛が続く時 ~「気象病」~
【南雲つぐみ】クラゲの癒やし ~ストレス解消~
【南雲つぐみ】アレルギー性結膜炎 ~目の花粉症~
【南雲つぐみ】遺伝子検査と生活習慣
【南雲つぐみ】早春の香り ~匂いとセラピー~ 
【南雲つぐみ】白酒と甘酒 ~甘酒は栄養豊富~
【南雲つぐみ】背骨の新しい治療法
【南雲つぐみ】ビーナスベルトと地球影 ~西の空~
【南雲つぐみ】火災を防ぐ ~春季全国火災予防運動~
【南雲つぐみ】温泉かれい ~北陸~
【南雲つぐみ】がんと就労 ~仕事と治療の両立~
【南雲つぐみ】富士の笠雲
【南雲つぐみ】歩き方いろいろ ~室内でできるスロージョギング~
【南雲つぐみ】飲酒のメカニズム ~前頭葉を刺激~
【南雲つぐみ】ハリーアップ症候群 ~時間に追われると~
【南雲つぐみ】おでんの日 ~車麩~
【南雲つぐみ】フローズンショルダー ~肩関節周囲炎~
【南雲つぐみ】更年期女性と心疾患 ~微小血管狭心症~
【南雲つぐみ】梅の季節
【南雲つぐみ】皮膚の乾燥やかゆみ ~傾向と対策~
【南雲つぐみ】お菓子の日とビタミンB1
【南雲つぐみ】午の時刻、方位、初午の名物料理
【南雲つぐみ】添加物が気になる時 ~ワカメのみそ汁の効果~
【南雲つぐみ】揺さぶりに注意 ~赤ちゃんの脳震盪や硬膜下出血~
【南雲つぐみ】喉あめの効果 ~唾液分泌~
【南雲つぐみ】静電気を防ぐには ~綿や麻は電子を帯びにくい~
【南雲つぐみ】目の温浴 ~蒸しタオル~
【南雲つぐみ】海苔の日 ~「海の緑黄色野菜」~
【南雲つぐみ】大豆とエクオールは女性にとって健康の秘訣 ~今日は節分~
【南雲つぐみ】体の痛みが示すもの ~臓器の健康~
【南雲つぐみ】飲む乳酸菌の役割 ~明日2月3日は「乳酸菌の日」~
【南雲つぐみ】マスクで花粉症の予防 ~ダイエットにもなる~
【南雲つぐみ】寒灸の習慣 ~関節の痛みやこりを和らげる~
【南雲つぐみ】タイの天ぷら ~徳川家康の死因考~
【南雲つぐみ】アボカドの栄養とその調理法
【南雲つぐみ】フェリチンに注目 ~貧血対策~
【南雲つぐみ】ショウガを飲む ~その薬効~
【南雲つぐみ】ナマコとコノワタ ~三河湾では今が旬~
【南雲つぐみ】寒たまご ~1日2個以上も可~
【南雲つぐみ】安納芋の栄養価と味わい ~焼くか蒸す~
【南雲つぐみ】小正月には小豆がゆ ~むくみによる体重増の対策~
【南雲つぐみ】「おなかの風邪」の予防と事後処理 ~ノロウイルス、「ロタウイルス」~
【南雲つぐみ】食事制限だけのダイエットは危険 ~運動が大事~
【南雲つぐみ】温泉の安全な入り方
【南雲つぐみ】七草がゆ
ミカンのうんちく ~延命長寿の果実~
【南雲つぐみ】鍋で養生 ~今年1月5日は小寒~
【南雲つぐみ】お雑煮の食べ方 ~事故の防止法~
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【南雲つぐみ】高齢者の事故防止 ~認知機能検査~

2017年04月21日 | 医療・保健・福祉・介護
 4月10日は内閣府が定めた「交通事故死ゼロを目指す日」。この日を含む4月6日から15日までの10日間は、春の全国交通安全運動の期間となっている。
 高齢者による重大事故が続発していることを受けて、先頃、道路交通法の改正が行われた。改正法では、75歳以上のドライバーに交通違反があった場合には臨時の認知機能検査を行う。
 また、免許更新時に違反の有無に関係なく検査を行い、記憶力、判断力が低くなっていると判断された人には、医師の診断が義務付けられた。最終的に認知症と診断されれば、免許停止か取り消しになるという。
 認知機能検査の対象となる交通違反は18項目。信号無視やUターン禁止道路でのUターン、交差点で徐行せずに右左折、交差点で直進する対向車を妨害しての右折などだ。これらは、認知機能が低下すると行われやすい違反とされている。
 また、「わざとやったわけではない」「他の人もやっていることだ」と開き直るのも、認知機能低下で見られる態度の一つだそうだ。

□南雲つぐみ(医学ライター)「高齢者の事故防止 ~歳々元気~」(「日本海新聞」 2017年4月9日)を引用
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