バイユー ゲイト 不定期日刊『南風』

ブルース、ソウルにニューオーリンズ!ソウルフルな音楽溢れる東京武蔵野の音楽呑み屋バイユーゲイトにまつわる日々のつれづれを

Cesar Rosasのライブアルバム!カッチョイーです!!

2016-11-04 | 音楽

かなり前からブログで紹介しなければ、と思いながらバイユーでヘヴィロテしていたこの音盤。
『LIVE FROM THE GALAXY / Cesar Rosas』

ご存知ロス・ロボスの左利きのサングラスギタリスト!のソロ名義のライブアルバムです。

このアルバムがリリースされているのに気づいた時は驚きました。
昨年2015年末にいつのまにかリリースされていた本作。4月初頭に偶然見つけ「ソロ活動続けてるんだ!」と、喜び興奮して購入したものでした。

ところが内容を確認すると1999年の彼の大傑作ソロアルバム『Soul Disguise』発表時のライブ録音、いわゆる蔵出し音源であるらしいことがわかりました。

☆大傑作!
なんで今頃?と少々拍子抜けしたのですが、聴けばそんなこと気になりません!
カッチョイイヘヴィなギターロックが最高です。
ギターが軋み、時に破裂するようなロックミュージックが詰まっています。ボトムの低い、ミデイアムテンポでうねるリズム。
そしてアコーディオンが登場して挟まれるクンビアスタイル。最後はダグサーム!
けれんみ無しの南部ロックサウンドに大満足の1枚です。
ロスロボス好きなら驚喜すること保証付きの『Soul Disguise』『LIVE FROM THE GALAXY』2枚セットでどうぞ!

ALLEN TOUSSAINT 最後のアルバム、さりげなく名作です。

2016-11-02 | 音楽

昨年11月に突然この世を去ったアラン・トゥーサンのラストアルバム『AMERICAN TUNES』。

ジョー・ヘンリープロデュースの元、行われた2回のレコーディングセッションから作られた作品で、2度目のレコーディングは亡くなるひと月前だったそうです。
今や辣腕と紹介するのも当たり前すぎるジョーヘンリーが立ち会っていたのはもちろんアルバムにするため。かくしてニューオーリンズ音楽の巨匠中の巨匠のラストアルバムとして仕上げられたのでした。

そんな大好きなミュージシャンの遺作ですが、事前情報で「ピアノインスト中心のジャージィな作品」と聞き、遺作じゃなければあまり食指が動かないタイプの盤だなあと思ったりもした僕なのでした。

もちろんトゥーサン、大好きです。特別も特別なミュージシャンです。
88年初来日公演のゴージャスで楽しいバンドサウンドには大騒ぎしました。

でも終演後興奮が醒めた後
「なんか新味やスリルのようなものはなかったなぁ」と思ったりしたケシカラン、ファンでもあります。
コステロとの共演盤やインストやカバー、近年のアルバムをちゃんと購入しては聴いてない失礼なファンでもあります。
そんなわけで今年の初夏に出たこのアルバムを秋になってようやく、しかも値段が下がったから購入したという愚かなファンが僕です。

もうおわかりでしょう。

この音盤、素晴らしいです。

きらめくメロディとリズム。トゥーサンの端正さと歌心が一見さらりと、実は濃厚に刻まれています。
プロフェッサーロングヘアを弾くトゥーサン。フェスを弾きながらもトゥーサン以外の何者でもないのが、なんとも美しい。
激しくファンキーに弾かずとも溢れるビート。いぶし銀と言われそうな渋いサウンドなのに手触りは親しみやすく流石ヒットメーカー!という感じです。
大半がインストゥルメンタルなのにダレず飽きません。BGMにしようとしても耳にひっかかる。

フェスのような「大衆音楽の忍術」とでも言うような摩訶不思議なマジックがあるわけではないけれど、トゥーサンの端正なピアノサウンドにも特別な魔術があるのがよくわかります。
ひっかかって、つんのめって踊らせるわけじゃなく、音楽術を華麗に駆使して人の心と身体を浮き立たす、揺らす。
当たり前ですが、トゥーサンもやっぱり魔術を持ってたんだなと改めて思いました。

アラン・トゥーサンをまったく聴いたことのない人が買うアルバムではありませんが
アルバムや楽曲にたくさん親しんで来た方には(もう皆買ってるかもしれませんが)購入をお薦めいたします。

もっと早く買うべきでした〜!

ギターパンダ!激しくロックです!!

2016-11-01 | ライヴ報告
時間が経ってしまったけど10月22日土曜日は久しぶりのギターパンダ先生LIVEでした!

とにかくヒジョーに楽しみに待っていたワタシ、大満足の夜でした。

鋭さ、サツナさ、笑い、ヒネクレ具合、孤立感、過剰さ、クダラナさ、照れ、激しさ、そして開放感に楽しさなどなど
俺の思うロック的なモノを沢山持っているギターパンダ、山川のりをさん!

パンダ脱ぐ前の3曲で既にグッときてた俺。
待ってたぜー!って感じ。

思えば前回のライブは火災延焼被害直前でした。
またライブに来て貰えてほんと良かった〜。

アンコールまで全て終えた後に、計画性皆無のアンコールに何曲も応えたのりをさん。
長尺のLIVEありがとうございました!

不可抗力で間隔があいてしまったけどこれからはもっと頻繁に来てほしいとつくづく思ったものです。

未体験のアナタ!絶対に体験したほうがいいです。
ロックミュージックが好きなら観るべき。