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米の放射性物質検査がはじまる。

2011年08月25日 | 震災・農業問題
 日本人の主食の安全性について万全を期すためにはじまった国による「米の放射性物質検査」。早速、関東を中心に予備調査結果が出始めました。
予備調査対象地域は、
 ①土壌セシウムが1000Bq以上 
 ②空間放射線量が正常値を超える 
 ③都県が選定するエリア。
 
 全有連の生産者のなかで③を除き予備調査対象地域となったのは、唯一、宮城県登米市。地震被害の復旧費用がかさんだ上、放射性物質が検出され売れなくなるのではと心配していた佐藤ですが、先日、登米市による自主検査の結果が発表され少しほっとしています。『土壌中のセシウム:73Bq/kg、稲体(根を除くすべて)のセシウムの量:2 .4Bq/kg(登米市迫町)。』

 過去の分析では、白米とそれ以外の存在比率 7:93(Tsukubaら,2002b)とあり、このデータにあてはめ、玄米の乾燥重量に換算しても不検出の可能性が高いのでは、と期待が膨らんでいます。さらに調べてみると、セシウムは、玄米より白米のほうが1/5ほど少なく、白米を炊飯したときには、さらに1/4程度になるというデータがあります。
 わたしたちは、放射線カリウム40だけで年間0.2mSVの内部被爆を受けているそうですが、セシウムが10Bq/kgの玄米を日本人の年間平均の60kgを食べたとしても、その内部被爆量は50年間で0.0096mSv(実行預託線量計算)。比較無しに数字を見ると大きな不安となりますが、こうして見るとその数値は極微量であることがわかります。お米については国の検査、全有連の自主検査を経てお届けする予定です。どうぞご安心ください。

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