慰霊の鐘の音響く 3/11 キャンドルナイトを見守る満月 山形文翔館

  日本列島を震撼とさせたあの日から6年が経ちました。3月11日山形市文翔館広場ではたくさんのキャンドルが灯され「あの日を忘れない」「復興へもう一歩」の思いが一つになりました。
　山形市では市役所前で「追悼・復興祈願式」が行われ午後2時46分、参加者とともに「千年和鐘」をついて黙禱しました。午後5時からは場所を文翔館に移して記念式へ。吉村知事、佐藤市長から挨拶があり市長からは「県と協力しながら国へ要望を出していく。多くの市民の皆様から励ましの声かけや温かい支援をしていただき、これからも息の長い取り組みをしていきます。東北全体の復興を願いながら共に歩んでいきたい」と力強い挨拶がありました。
　避難者を代表してTさんからは感謝の言葉とともに、いま全国で起きている避難者いじめにも触れ「親はただ子供を守りたいだけなのです」と訴えました。
　この後トロンボーン四重奏の「レクイエム」演奏後、広場に移動し、この日に思いを寄せる市民や支援団体の人々とともにキャンドルに火を灯しました。
　キャンドルは優しい香りの蜜蝋を何回もつけながら蠟にしていきます。順番を待っている間、話しが聞けた人からは「毎年来ています。山形市民ですが、自分の身に起きたことと思えば一緒に祈りたいですよね。見てください、今夜は月がきれいでしょ。僕は黙禱でこの月に祈りました」と。寒い夜、おもてなしの屋台も出て温かいトン汁やすいとん、エビ汁も無料でふるまわれ、心ひとつに温かく祈りの夜をすごしました。