猿島という島の存在を直子さんから聞いたのは1ヶ月ぐらい前。
野生の猿がいる島なのかと思ったら、どうやら戦前の遺跡がある島らしいと聞き、なんだか良くわからないけど、「どうする?行ってみる?行っちゃう?」ということになり、行ってきました!
マオリ会のメンバーは行動が早い!
京急で品川から横須賀中央駅まで45分。そこからフェリー乗り場まで15分テクテク歩くと、既にフェリー待ちの行列が…。
猿島に行くフェリーに乗る人なんて、私たち以外に3人ぐらいしかいないんじゃ?と思っていたのですが、3人どころか定員の200名にギリギリセーフで乗り込むことができました。意外な人気にビックリ。
そして10分で到着です。
ガイドブックには東京湾の無人島って書いてあったけど、日中こんなに人が大勢いても無人島?
東京に長いこと住んでいると、この状況には慣れてしまっているので特に驚くこともありませんが、猿がいる訳ではないこの島には、何があるのかというと、こんなものがありました!
ここは幕末から明治初期にかけて作られた、軍隊の要塞だった場所なのです。
中に入ると弾薬庫があり、大きな砲台もあり、その当時ここで何をやっていたか歴史的にも興味深い場所になっているのですが、21世紀の現代は、この史跡と自然の織りなす雰囲気が、ジブリのアニメの世界のようだと人気になっていて、コスプレ写真撮影のメッカになっているようです。
今は観光地になってしまったのですが、ガイドのおじさん(70代ぐらい)が若い頃は、ここは最高のデートコースだったらしいです。彼女と真っ暗な弾薬庫に入っていいことしたり(?)、暗いトンネルの中やぬかるんだところで手を握ったりしたらしい。
と、おじさんのどうでもいいオヤジギャグと妄想につき合わされ、ツアー終了。やれやれ。
そんなおじさんが、唯一真剣な目をして語るのは、「アサギマダラ」という蝶々の生体です。この島でだけ見ることが出来る蝶で、台湾から飛んでくるらしい。
私たち、その蝶が、木の間を飛んで行くのを見ました!3人で見て、絶対にあれはアサギマダラと確認し合ったので、間違いなはず。一瞬の出来事でしたが、日頃の行いのいい私たちに、アサギマダラが現れてくれたものと信じます。信じるものは救われる。
そうそう、なぜ猿島と呼ばれているのか、最後に洞窟に行って謎が解けました。
昔々、その昔、日蓮上人が白い猿に導かれてこの島にたどり着いたらしいという言い伝えがあるらしいです。おとぎ話の島だったんですね。
7/8.9、海上自衛隊掃海艇が、蒲郡の港にやってきました。
彼らの中に、スエットスーツを着た猛者がいます。
機雷掃海という任務の人です。
機雷は沈底機雷と呼ばれる底に沈んだまま浮いてこないタイプの機雷や、海に浮かんだ機雷等があり、船舶が通る際に変化する音や磁気、水圧を検知して爆発します。
それを爆発させる装置を泳いで機雷にセットし、船に戻って爆破させるのが彼らの仕事。ペルシャ湾も行ったそうです。彼らのおかげで石油が安全に運ばれます。
そして彼らは「仕事は怖くない。好きでないとやれない」と言っていました。ダイバーズウオッチが光っていました。
ところで海上自衛隊の話。そんな任務があるとは知りませんでした。爆破させる装置を泳いでセットする?
まさに、007の世界ですね。誇りを持って任務を行っているんですね。