今日という一日

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アラスカ番外編

2009-11-22 22:07:00 | アラスカ

事件はシアトル空港で唐突に勃発した。

シアトル市内への短いショートトリップが終わり、空港に戻ってきて、チェックインも済ませ、出国検査も終え、後は搭乗準備が整うのを待つだけだった彼らを襲った事件。旅行上級者であるが故の油断!?

その事件とは、搭乗時間に間に合わず、ゲートに着いたときには、飛行機が目の前で離れていくという、信じがたいことが起こったのであった。信じられます?

飛行機が離れていくその同時刻に、一人だけ機内に乗り込んでいた私は、可哀想に、一人茫然自失状態。

「友達のMihoがまだ乗っていないから、彼女を探して

と、訴えていた私は、強面のフライトアテンダンスから、無情な最後通告を受けていたのであった。

「私達はMiho を探したけれど、彼女は残念ながら空港内には居なかったのよ。私達はもう行かなければいけないから、残念だけど諦めて頂戴」

「ちょちょちょ、ちょっと待って。彼女は空港に居るから、絶対に居るから、ちょっとちょっと… ちょっと、お願い」 

と、しどろもどろな英語で必死に訴える私を彼女はじっと見つめて、搾り出すような声で一言、

「SORRY!」

と言って、行ってしまった。

「えーーーーー、まじ 

と蒼白で言葉を失っていたら、回りの客が、前からも後ろからも横からも、

「どうしたんだ」、「どうしたんだ」

と声を掛けてきた。

「えっ、あの、友達がまだ乗っていなくて……、どうしよう 

泣きそうになっていたら、前の客が、

「僕も昔同じ経験をしたよ。同僚がバーで飲んでいて乗り遅れたことがあったんだ。怖いよね」

慰めているのだろうが、上の空の私は返事をすることもできない。呼吸が荒くなって、喉がカラカラになってきた。

事態が把握できない私の動揺をよそに、とうとう搭乗口の扉が閉まってしまった。

ジ・エンド……。

ミポリーン…… 

 

1分、2分、3分……

突然、搭乗口が開いた。

「えっ、もしかしたら」

と思って前を見たら、ミポリンの姿が見えた!

「あー、良かった 」 

ホッと安堵のため息をついたのと同時に、私の目に入ってきたのは、巴投げ5段のボーイズ3人の姿。

「えー、まじ! 4人とも乗っていなかったの?ミポリンだけだと思っていたら、4人とも?」

そうなのです。

彼らは、「まだ時間あるから大丈夫」なんて言って、4人でのんびりビールなんか飲んでいて、慌てふためいて搭乗ゲートに行ったら、目の前で飛行機が離れていくシーンを見ることになったのです。

こっちは機内で心臓が止まるかという思いをしていたというのに。。。

人騒がせ!!!

でも間一髪、間に合って良かったよ。ホントに!

 

ここで教訓です。

旅行上級者の皆様。油断は禁物です。

飛行機は遅れた人を待ってくれません。

搭乗ゲートには、搭乗開始時間前には行くようにしましょうね。



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