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アラスカへの旅 - 序章1

2009-08-21 16:39:46 | アラスカ

『アラスカに行こう!』

と決めたのは、全くの偶然の成り行き。ある事件をきっかけに、大いなる勘違いと思いこみから深く落ち込んでいた私は、気分転換を求めて、「そうだ、旅行に行こう!」と、突然思い始めたのが2ヶ月前。でも、それまで何も考えていなかったので、行き先が思いつかない。「どうしよう」と考えていたら、会社の同僚が尋ねた。

「ずっと行きたいと思っていた国とかないの?」

「行きたい国ねぇ……。うーん…… あーっ、ある!モンゴルだ!」

そうだ、モンゴルがあった!モンゴルはずーっと昔に聞いたある話をきっかけに、ずっと行きたい、いや行かなければいけないと思っていた国なのです。

その当時、私は地元の自動車部品メーカーに勤めていて、海外からのお客さんを対象に工場見学の案内をするのが私の仕事の一つ。ある日のお客さんは、モンゴルからの国費留学の医学生グループで、その中に遊牧民出身の男性がいて、休憩時間の話題に私は度肝を抜かれてしまい、その時から私のモンゴルへの興味が始まりました。

彼の話は遊牧民をしている家族に会うときの話。遊牧民は定住地を持たずに、どんどん移動してしまうので、彼はモンゴルに帰省しても、元の場所に家族がいるとは限らないのです。じゃあ、一体どうやって自分の家族を探すかを、身振り手振りを加えて説明してくれました。

「移動する前に家族が住んでいた地域の郵便局に行って、『私の家族はどこに行きましたか?』と、聞きます。そうすると、あっちの方と方角を指差してくれるので、その方向に向かって車で2日間ぐらい、大体200~400キロぐらい走れば家族を見つけることが出来きます」

「はぁ………!? あっちの方向に向かって200キロ?車で2日間?見つかるんですか?」

「はい、今まで見つけられなかったことはないので、問題ないです」

ぽかーんと口を開けたまま、言葉が出てこなかったのを覚えています。自分の想像をはるかに超えたスケールに驚愕し、モンゴルの遊牧民生活に興味を覚えて、現地に行ってこの感覚を味わいたいとずっとずっと思いつづけていました。

よし、モンゴルに行こう!今まさにこの思いを実現させるチャンスが到来した!と直感し、「今だ」と思ったのですが、一体どうやってモンゴルに行って、どうすれば私が思い描いていたモンゴルを見ることができるのか、次なるアクションが思い浮かばず半日が過ぎジリジリしていたところ、モンゴルへの道は意外なところから光明が差し込み始めたのです。 



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