「プラハでちょっとだけでもお会いできたら嬉しいな」ぐらいの気持ちだったのですが、結局ユーリ先生には3日間ともお世話になることになり、3日目は観光の後で、ご自宅に伺い奥様の手料理のランチをごちそうしていただきました。
プラハの中心街から郊外に向かうと、1970年代に作られた公団のようなアパートが立ち並ぶエリアが現れます。日本の公団住宅は老朽化が激しくて設備が古いままで使われているものが多いと思いますが、プラハではこういった建物をリフォームして、バリバリの現役人気物件として使われているようです。
ユーリ先生のご自宅は、20年前に母が訪ねたアパートと同じ部屋だと聞きましたが、数年前にリフォームが行われて、ピカピカの新築マンションの部屋に生まれ変わっていました。2ベッドルームに書斎とダイニングキッチン、リビングルームといった間取りで、多分70平米ぐらいではないかと思いますが。白を基調に落ち着いた色のオシャレな家具が配置され、モデルルームの様に洗練されていました。テーブルセッティングも完璧!これは奥様の美意識のなせる技だと思いましたが、公団アパートの部屋の生活レベルの高さにビックリ
お料理は、プラハのお正月に食べる特別なお料理を作ってくれました。
お菓子を食べながら、母の国際交流パーティに参加した時の写真を見せてもらいました。
お料理をしているユーリ先生の後ろに写っているのは私らしいです。え、え、え、マジ!?ユーリ先生はこの時に作ったのはライスプディング。あのライスプディングはユーリ先生が作ったものだったとは。あれはまさに食文化の価値観の違いの象徴とも言えるビックリなスイーツで、未だにその時のショッキングな味の記憶が蘇ってきます。
そしてユーリ先生の息子のユーリさんにも会うことができました。ケンブリッジ大学を卒業した秀才で、カレル大学で教師をしているらしいです。専門は中国の哲学だそう。チェコ人なのに、中国に行ったこともないのに、なぜか子供の頃から中国に興味が会ったようです。奥様も中国人で3ヶ月前ぐらいに子供が生まれて一児のパパとなったジュニアユーリさんの子供の頃の写真はこちら。
そしてこの賢そうな男の子が、中国哲学の先生になりました。やっぱり賢そうです。
20年の時を経て、プラハと日本が繋がった1日。
チェコのことを知れば知るほど、当時のチェコから日本に留学するということがどれほど難しいことだったかが分かるようになったのですが、長い苦難の時代を経て、自由な平和な時代になり、幸せそうなご家族の今の姿を見ることができて、すごく充実感を感じました。
2018年の10月に日本で行われる学会に参加する時に、再会できることを楽しみにしています。
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