今日という一日

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きものの仕付け糸

2009-01-04 15:33:10 | 気付き
何を血迷ったか昨年の夏にきものを自分で買うなんていう大それた事をやった。きものは母の和ダンスに売るほどあるので、「自分で買う」なんて考えたこともなかったが、1枚ぐらい自分で自分の好きな着物を自分のサイズに合わせて買っても罰は当たらないよな、なんて考えが「ふっ」とよぎり、その着物を初出勤日に着ている自分の姿がイメージとして浮かんでしまった。「あっ、やばい」と思ったが、私の気持ちの変化を見て取ったのか、お店の人の畳み掛けるようなセールストークに観念し、ブランド物の洋服一枚買ったと思えば、なんて自分に言い訳をしながら買ってしまった。

そのきものの仕付け糸を今日自分で切った。丁寧にかけられている仕付け糸を切りながら、「あー、これが自分仕様に仕立てあがってきた新しい着物を着ることの醍醐味なのかな」なんて思いながらワクワクした。贅沢ですね。いくら高いブランドの洋服を買ってタグを切ってもこの高揚感は味わえません。やっぱり着物には魔物が住んでいるのかも。

ところでこれは友人に聞いた話なのだが、昔は新しい着物の仕付け糸を切る時は、男性にはさみを入れてもらっていたらしい。きっと花街あたりで行われた色っぽい習慣だろうと思われるが、風流なことやっていたんですね。