ニッポン定番メニュー事始め  -身近な食べもののルーツを探る-

2013-12-24 16:01:08 | 日記

しぶ川祐子著  彩流社刊

このタイトルに興味のある人には、たいていは知っている話なのだが、そのルーツからのバリエーションの変遷を追跡しているところが読みどころ。ある程度年を経た人には、自分がどの段階でその食に出会ったかを、知る面白さがある。
それにしても、日本人の食のアレンジ力には感心する。原形から日本の食材を代用し、新しいメニューに仕立て上げ、更にジャンプして世界に通用するメニューに発展させるところが凄い。料理にはバリエーションは当たり前だが、それを世界規模に普及させるほどではない。ここでは、インスタントラーメンを挙げるに留めるが…。
読んでいて楽しかったのは、やはりこの料理をバリエーションのどの段階で、幾つの時に「私が食べた」か、だった。そして、それに纏わるいろいろな事を思い出してしまった。


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