137ー物理学者パウリの錬金術・数秘術・ユング心理学をめぐる生涯ー

2011-01-17 09:26:01 | 日記
アーサー・I・ミラー著 草思社刊
精神分析学ではジークムント・フロイトと双璧をなすカール・ユングと、排他原理の発見・ニュートリノの存在予測・CPT定理等の発見で知られるノーベル物理学者ヴォルフガング・パウリ。どう考えても二人は結びつかない。この本を手にした時の第一印象だった。
それに、物理学と錬金術・数秘術・心理学というのも水と油もので、違和感を憶える。おまけに「137」だ。カバー袖には「137とは、宇宙のあり方を支配する数、『微細構造定数』をあらわす」とある。
というわけで、殆ど内容が見当つかないまま読み始めた。たいていは見当がつくものなのだが……。
結論は。面白かったですよ。時には薀蓄をかたむけられる雑学めいた記述もあったりして。細かいことは書きません(長くなるので……)。
お勧めです。ただし500ページ弱がサブタイトルのようなジャンルの話ですので、長丁場は覚悟して。

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