ジグザグ山歩き

山歩き、散歩、映画など日々、見たこと、聴いたこと、感じたことなどつれづれに。

たてもの園

2008-07-07 11:56:38 | Weblog
小金井公園の中にある「たてもの園」の見学の企画があり、参加した。現地保存が、難しくなった文化的、歴史的に価値がある建物が移築復元され、一般公開されている。建物のほとんどが中に入って見学できるので、いくつか入ってみた。中に入ると、ボランティアのガイドの方がいて、その説明を聞いているだけで楽しいし、勉強になる。今回、建築に詳しい福祉士も同行した。
建築家の建物もあって、本当に細かいところで、工夫をして作っているのを聞いて、驚く。なかでも注目は『前川國男邸』である。昭和17年の戦時中に建てられており、建築資材を制限され、その他にも100平方メートル以内などいろいろな法律で非常に困難な状況の中建てられている。玄関を入って、中央のリビングは、吹き抜けになっており、機能的に作られた家である。南側の採光も大きく、かなり広く感じる。テーブルは台形になっていて、その理由は4人が座った時に全員がちゃんと重ならずに立派な庭を眺められるようにとのことらしい。書斎をのぞくと、窓を広くとり、窓の雨戸・障子などが綺麗に組み合わせができて、すっきり見えるようになっており、さりげなく細かいところでこだわっている。床と壁の境目にある壁の下の巾気は、汚れたり、壊れやすい壁の下部を保護するのが目的であるが、さらに目立たないように巾気の下部の部分を削って作られていたりと、遊び心なのか、かなり細かく工夫して作られていることが説明された。ガイドの方はこういったことは普通のガイドブックには書かれていなくて、裏本があるともいわれた。こうして説明を聞いていると時間がたつのも早い。家の設計自体も建築家の学生にとっては学ぶことが多くて、学生がよく設計図やメジャーを持って、見学に来るとのことである。
その後は、常盤台写真場や茅葺の家の中に入ったりしながら、見学し、宮崎 駿監督のアニメ「千と千尋の神隠し」のモデルになった「子宝湯(昭和4年)」という銭湯等もいろいろと見学をして、最後に高橋是清邸をみた。高橋是清は、港区赤坂にあったこの邸宅二階書斎で暗殺(2・26事件)される。現在、ここに復元されているのである。政治家は透明性が必要だと2階の窓を大きくとってあったり、自由の発想を持たなければと、あえて、畳の大きさも自由に変えてつくられていたりした。思想が建物に反映されているのだと思った。狙われやすい立場にもあったので、暗殺者の出入りを意識したような作りもあった。結果的にここで発想の自由がきかない軍部に暗殺されることになったと説明を受ける。
外に出てからは、小金井公園で、ビールを飲みながら、お昼を食べた。その後は室内展示をみてから、吉祥寺に移動し、飲み会から参加の人と合流し、焼き鳥で有名な「いせや」で二次会、さらに他の店で三次会だった。「たけおか」の仲間とよく歩き、よく学び、よく飲んだ一日であった。日ごろの疲れが出たのか、うとうとしたりしたが、リフレッシュできた。

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2 コメント

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楽しかったですね (ごま)
2008-07-13 23:01:40
杉浦さんこんにちわ。
先日は、楽しい一日でした。(^-^)o
こんな素敵なブログをお持ちだったのですね~。
まだ写真の整理がつかず、今までの記事も間に合っていないので、こたたまの方ではまだ掲載できていませんが、整理つきましたら載せていきますね。
では、また次回の「勉強会」で(^-^)/
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ごまさんへ (つばさ)
2008-07-14 08:01:35
ごまさん、訪問ありがとうございます。
本当に、楽しい一日でした。
ごまさんの報告ブログも楽しみにしています。
では、また、「勉強」して飲みましょう。






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