ジグザグ山歩き

山歩き、散歩、映画など日々、見たこと、聴いたこと、感じたことなどつれづれに。

横浜花火大会

2011-08-28 15:45:58 | Weblog
今年は震災の影響で、花火大会を中止にする所がいくつかあったが、先日(8/17),
横浜で花火大会が開かれていたので、行ってきた。「横浜から元気を! 東日本大震災復興祈念  第26回神奈川新聞花火大会」という名称で行われていた。
 今年は例年より小規模の様であったが、被災地から花火を仕入れ、尺玉やスターマイン(何種類もの花火の速射連発)など約6000発で、きれいに打ちあがる。迫力もあり、充分楽しめることが出来た。スターマインはいくつもの花火を組み合わせて連続的に打ち上げることで、物語を描き出しているらしい。7時から8時までの一時間であったが、人もたくさん出ていて、さすがに賑わっていた。夏の風物詩としての花火は心躍ると同時に、夏の終わり近くに見ると、夏が終わっていくのかなとも思ってしまう。

ヒマラヤ 運命の山

2011-08-24 17:19:46 | 映画
 実話に基づく山岳ドラマ。1970年6月にメスナー兄弟は、「裸の山」と呼ばれるヒマラヤ山脈のナンガ・パルバート(標高8,125m)のルパール壁初登頂を目指すカール・マリア・ヘルリヒコッファー博士の遠征隊に参加する。兄弟は登頂を果たしたが、弟ギュンターは下山途中に遭難死。兄のラインホルトは生還する。また、この山はドイツでは「運命の山」として知られ、多くの登山家が挑戦し、命を落としている。ヘルリヒコッファーの異父兄も実はここで命を落としている。そのためヘルリヒコッファーも遠征隊を組み、この山の登頂に躍起になっていた。しかし、計画を重んじるヘルリヒコッファーと征服欲旺盛なラインホルトとは衝突する。遠征隊では、もう一班が兄弟の後に登攀に成功している。これが初登攀として発表される。下山途中の兄弟に起こった悲劇が、ドイツの国中を騒がすスキャンダルへと発展していく。ナンガ・パルバット初登頂者をめぐる裁判のためこれまで語られていなかった事実を、メスナー本人の協力により映画化したともいえる。2005年にラインホルトの証言を裏付けるようにギュンターの遺骨が西方の氷壁で発見された。
 この1970年を境に、メスナーは、登山スタイルを変えて、無酸素で、装備も出来るだけ軽くし、単独にこだわっていった。17年の歳月をかけて1986年に、8000m峰14座完全登頂で人類史上初となる偉業を成し遂げている。そういう意味で、登山史に名を残す登山家の原点になったとも思える「運命の山」の映画なのである。山の大自然の風景もあわせて見応えがあった。

常念岳

2011-08-18 15:20:35 | 山歩き
常念岳に登った。2回目である。前回は常念岳、蝶ヶ岳と周回コースを歩き、展望がなかったので、再度登ることにした。しかし、相性が悪いのか、前回ほどではなかったが、今回も雲が多くて、展望はイマイチだった。小屋に泊るつもりでいたが、山頂で槍ヶ岳に雲がかかっていて、なかなか取れなくて、今回も展望は無理かなと思ってみていたら、まだ11時、そのままピストンで下りられる時間なので、体が下りの方に向かっていた。結局三股から常念岳をピストンしたことになる。距離は三股から山頂までは7キロ少しとなっており、大倉尾根と同じぐらいの距離である。しかし、きつさはまったく違う気がした。最初の登りはジグザグ道をくねくねしながら調子よく歩いていったが、岩場に差し掛かるとゴツゴツした岩が連続してあり、段々きつくなってきた。同じ道を下ってきたが、滑らないように慎重になる。しかし、さすが山頂は北アルプスの風が吹いており、気持ちよかった。展望もあまりなくても、良く聞く名前の高い山の連なりが見えてしばらく眺めていた。帰りはホリデー湯に寄り、30キロの渋滞にまり帰路に着く。

木漏れ日の家で

2011-08-09 10:15:57 | 映画
最近、休日となると、天気が不順の予報のため、いくつか映画を見に行ったり、「空海と密教美術展」を観にいったりして、過ごしている。
昨日見たのは、「木漏れ日の家で」というポーランド映画である。岩波ホールで上映されていたようだが、今回、下高井戸シネマでも上映されていたので観にいってきた。白黒のモノクローム映画である。
主人公アニュラは91歳の老女である。主演女優自身、この撮影の時に91歳だったという。この年齢で老いの姿を魅力的に演じるのは見事である。
家は田舎の古い屋敷に住んでいるがこの家も大きく映画に関わってくる。都会に住む息子の家族は家と老女に見向きもしない。アニュラの毎日の話相手はフィラデルフィアという名の犬である。この犬がまた愛くるしい。アニュラはあることでショックを受け、「なんてこと、あんまりよ、私にこんな試練を与えるなんて」という叫びが印象に残った。老いても生きていると容赦なく過酷なことも含めていろいろなことが起きてくる。それでも跳ね返すエネルギーも持っている。監督、脚本はドロタ・ケンジェジャフスカ。主人公アニェラにダヌタ・シャフラルスカ。原題は「死んだ方がまし」だが、「木漏れ日の家で」が邦題となっている。