ジグザグ山歩き

山歩き、散歩、映画など日々、見たこと、聴いたこと、感じたことなどつれづれに。

三原山

2008-06-30 10:26:23 | 山歩き
夏の行事の下見で、若い女性職員2名と一緒に大島に行った。
竹芝桟橋から夜行でサルビア丸に乗り、岡田港に到着。軽自動車のレンタカーを借りて、三原山に登る。三原山は、標高は764m、近年では1986年に大噴火を起こし、島民一万人余が一ヶ月にわたる避難生活をした。それ以前にも大島には夏季行事で行っており、ちょうどこの大噴火の時は、職場の人たちと旅行中で、その噴火の様子をずっとテレビを見ていたのを思い出した。今回、三原山に登ってみて、登山道が整備されていた。山頂の手前にあった三原神社は、あの大噴火の時でも、溶岩流がなぜか神殿を避け、直前で両側へと流れを変え、焼けずに残ったという厄除けの神社といった説明書きがあった。山頂展望台では、今なお噴気を上げる火口が見渡せ、火口を一周する「お鉢めぐり」のコースを途中まで歩く。火口の付近を歩いていると、自然の雄大さと脅威を感じる。そのまま裏砂漠ルートを歩いて、大島温泉ホテル前に到着。ホテル前からバスに乗り、車の置いてある山頂口まで戻った。その日はキャンプ場や秋の浜海水浴場や買出しのできる店を見て回ったり,
観光協会に行って、地図やバスの時刻表等をいただいたり、登山コースのはなしをしたりしてから、美浜館という民宿に宿泊。おかみさんがとても気さくな方で、いろいろと親切にしていただいた。次の日はクルマを返していたので、元町付近の散策をして、弘法浜をみて、御神火温泉に入って、岡田にバスで移動し、船に乗って、帰路に着く。
下見といえども三原山に登って、民宿のご馳走をたべて、これから夏本番ということで、まだ人の少ない大島でゆっくりすごす事もできた。時期的なことがあるとは思うが、以前より、大島は活気がなくなっているのも感じた。噴火後の都の施策で、道路とか火山道などは整備されてきているが、大島の人々の生活に直結するような医療や福祉などの施策は厳しいような話を宿のおかみさんがしてくれた。ガソリン代もリッター207円もとられ、物価も決して安くなく、高い。こうなってくるとレンタカーも軽自動車が多く、島を走る車も軽自動車が本当に多かった。安売りの店もあるのだろうか。働く場も限られている中で、温暖で自然が豊かで、人々が優しい大島は住み心地はいいのかもしれないが、やはり実際の島民の生活の厳しさについ思いをめぐらせてしまった。本当に親切な方が多く、お世話になったので、なおさら感じてしまう。

インディ・ジョーンズ/クリスタル・スカルの王国

2008-06-23 11:10:27 | 映画
考古学者インディ・ジョーンズが秘宝を求めて世界を駆け巡る冒険活劇のシリーズ第4弾。前作の『インディ・ジョーンズ/最後の聖戦』が1989年製作で、実に19年ぶりの製作である。映画の舞台も、『最後の聖戦』から19年後の1957年である。神秘的なパワーがあるという秘宝“クリスタル・スカル”を求めてインディは冒険の旅に出るという設定になっている。
ジョージ・ルーカス製作総指揮で、監督がスティーブン・スピルバーグ。主演はハリソン・フォードのほか、相棒役に『トランスフォーマー』のシャイア・ラブーフ、ソ連の指揮官にケイト・ブランシェットなど演技派が名を連ねる。ハリソン・フォードはさすがに老いは感じるものの、存在感がある。シャイア・ラブーフは、アクションは見事であるが、もう少し目立ってもいいかなという感じであった。ケイト・ブランシェットは凛とした美女指揮官で、圧倒的な存在感があった。
過去のインディ・シリーズからの流れがあるのはなんとなく感じる。また過去のルーカス、スピルバーグ作品からの人間関係や親子関係を描写することも似ているなと感じる部分もあるが、はまりすぎている。ルーカスとスピルバーグという黄金コンビで期待値は高まるが、やはり話題になっているように、過去の遺産で食っているイメージが残る。今までのルーカスやスピルバーグの作品を見ている人たちにとっては、斬新さがなく、脚本や演出に物足りなさを感じてしまう人も多いのであろう。
しかし、それでも映画自体はトレジャーハントやアクションは健在で、十分に楽しめる。伝説の都市探しや車による滝の川下りなどは、見入ってしまった。19年ぶりのシリーズで、ある種のノスタルジーを感じさせるのか、観客は意外に年配の方が多かった。

 

蛭ヶ岳

2008-06-16 09:48:02 | 山歩き
魚止橋から大滝新道経由で、蛭ヶ岳に登った。早戸川沿いを歩いていくのだが、梅雨のこの時期、水量が結構多い。時々渡歩をしなくてはならなくて、橋が架かっているところは慎重に歩き、ないところは、靴を脱いで渡ったりしながら、大滝まで歩いた。特に、雷平から大滝までが、倒木が多くて、荒れた感じ。渡歩を渡れそうなところを選びながら何回か繰り返しながら歩いた。大滝から稜線までは、いつもながらきつい急登が続いた。蛭ヶ岳への稜線は気持ちがよい。富士山はもやっぽい中ではあったが、見ることができた。ミツバツツジが綺麗で、シロヤシオも終わりかけていたが、咲いていた。蛭ヶ岳山頂は、日差しがきつく、蜂などの虫も多くて、食事をして、早めに市原新道を下山する。市原新道はテープの目印と歩いた後が比較的わかりやすくなっていて、迷わずに歩くことができた。雷滝の水量はおおくて、大滝よりも迫力を感じた。
この日は最大震度6強の揺れに襲われ、大きな被害が出た岩手、宮城地震が起きていた。いつ何処で、自然が猛威を振るうかわからないので、恐ろしい。今回の山歩きは暑くて、汗をたっぷりかきながらの山歩きとなった。飲みすぎの体には少しアルコールがぬけた感じがする。

寸又峡観光

2008-06-14 21:38:51 | 観光
職場の職員旅行で、大井川鉄道に乗って、寸又峡に行った。
大井川本線は、大井川を縫うように走り、大井川を何回か渡る。
金谷から終点の千頭まで、SLが走っており、11時58分発のSLに乗った。
平日なのに金谷駅では人でごった返しており、たくさん乗り込んだ。
SLでは、名物車掌の杉森康之さん(62)が、車両や近隣の案内を名調子で話をしてくれた。各車両も回ってハーモニカ等も披露してくれた。SLからは、煙がよくでていて、雰囲気はあるが、近隣住民の洗濯物が汚れるなと少し、気にはなってしまった。
千頭からはバスで寸又峡のホテルまで送ってもらって、ホテルで荷物を置いて、寸又峡の夢のつり橋を渡るハイキングコースを歩いた。何人かで歩き、気持ちのよい散策ができた。寸又峡は繁華街もなく、奥まったところにあるので、静かな雰囲気であった。
寸又峡のホテルに泊って、大井川にかかっている蓬莱橋に行った。蓬莱橋は大井川にかかる橋で、島田市街地から牧之原台地(茶畑)を結ぶ農道であり、歩行者と自転車が通行できる。全長897.4m、通行幅2.4mの全国でも数少ない木造の賃取橋でもある。平成9年に「世界一長い木造歩道橋」(897.4m)としてギネス社に認定されたそうだ。橋を往復して、歩いた。2日目の昼は焼津の魚センターで食べて、帰路に着いた。

マジックアワー

2008-06-07 21:09:33 | 映画
三谷幸喜監督・脚本の新作「ザ・マジックアワー」が初日で見た。楽しみにしていた作品である。映画マニアだった三谷は、名作のオマージュをいっぱい盛り込んでいることを見終わって、ネットでみてみるとわかった。ビリー・ワイルダー監督の『お熱いのがお好き』がモチーフになっているほか、市川昆監督の『黒い10人の女』やギャング映画の代表作『暗黒街の顔役』などの過去の作品へのオマージュにもなっているとのことである。劇中映画として登場するのは、「カサブランカ」をパクッた「暗黒街の用心棒」、故市川崑監督の「黒い十人の女」をもらった「黒い101人の女」では、生前の市川監督の演出ぶりも見られる。深津絵里が三日月に乗って歌うのはウッディ・アレン監督の「ギター弾きの恋」で、曲はショーン・ペンがサマンサ・モートンに歌った「アイム・フォーエバー・ブローイング・バブルス」など、まだまだあるとのこと。確かに渋い映画のオマージュになっているような気はしたが、すぐには気がつかなく、読んでみると、なるほどと思った。やはり、市川監督もでていたのだ。
マジックアワーとは、太陽が地平線に落ちてから、完全に光がなくなるまでのわずかな時間のことである。この時間にカメラを回すと幻想的な絵が撮れるということで、こう呼ばれているとのこと。それにしても豪華な顔ぶれである。売れっ子の佐藤浩市が売れない俳優、妻夫木聡がギャングの子分を演じている。ギャングのボスが西田敏行であり、ボスの愛人役で深津絵里が演じる。オマージュのところでも豪華な出演である。その豪華さの中で綾瀬はるかなどが埋没気味である。
三谷監督も劇場作品は4作目。テクニック的にはこなれてきている印象。フジテレビが全面的にバックアップして、大宣伝を繰り広げている。三谷監督も頻繁にテレビにでるようになってきた。そういう意味では新鮮さに欠けてきている気がしてならない。確かに劇場では笑う人は多いし、私もつい笑って、うまくできていた。これだけの豪華な俳優とセッティングにもお金をかけて、ある意味、有名になった三谷があまり制約もなく自分のしたいようにできたかもしれない。しかし、だからこそ物足りなさを感じる部分があるのかもしれない。笑いを取ることにてんこ盛りで、ばたばたしている気もした。
ただ、あまり深く考えずに、三谷監督は本当に映画が好きであることがよく伝わってくるし、今回は、オマージュとコメデイに徹したような気がする。その中で、言いたかったのは、人生の輝きも一瞬であるかもしれないが、誰もそこにかけており、そのときにできなくても、次の日にまた陽が昇り、夕方になると輝く一瞬はめぐってくる。そのために生き続けるのかも知れない。そんなことも言いたかったのかもしれない.

寄席で笑い

2008-06-05 08:44:39 | 落語
新宿末廣亭にまた、行った。今回は夜の部が「小さんまつり一門勢揃い」企画をしていて、総入れ替えになっていたので、昼の部だけ見た。お仲入りまでは食後の睡魔が襲ってきて、うとうとしながら聞いていた。それでも近藤志げるの漫謡は聴かせた。詩人、野口雨情と西条八十のそれぞれの身内からきいた本人のエピソードや歌が生まれた背景などを、自身のアコーディオン演奏、歌とともに語りかけられ、引きつけられた。野口雨情の「しゃぼん玉」の歌の意味を説明して、歌が始まる。そして「赤い靴」に続く説明。極寒の北海道に行かざるを得なくなった親が、咳き込んでいる子どもを連れて行けない。そこで。アメリカ人牧師に子どもを預けて旅立つことを説明して、アコーディオンを弾きながら、客席のみんなが口ずさむ。見事な演出である。子どもは青い目になるはずはないが、子どもの目線に立って、このような詩が生まれたという。
ホームランの漫才も面白いし、歌司の落語も笑わせた。古今亭志ん矯の「転宅」が昼の部のトリである。もともとは桂文楽になっていたが、変更になったのであろう。「転宅」もなかなかおもしろかった。泥棒と入った家の愛人とのやりとりの話である。やはり話がうまくて、ついつい笑いが出る。食べ方も本当に美味しそうに食べるし、芸もうまい。