ジグザグ山歩き

山歩き、散歩、映画など日々、見たこと、聴いたこと、感じたことなどつれづれに。

八海山

2010-07-26 11:15:14 | 山歩き
八海山は魚沼地域にそびえ立つ信仰の山である。大同三年(808)に空海が登り,山上に八つの池があったので八海山と名付けたという伝承もあるらしい。
6月のある日、浅草で飲み会があって、銘酒「八海山」を飲んだ勢いで、「八海山」をもって、八海山に登ろうという話になった。当日は4名の参加である。前日の午後、上越新幹線に乗っていき、六日町にある民宿「八ツ峰養魚」に泊る。新幹線で、ビールを飲んで、観光気分で宿に6時半頃着く。そこからは八峰のゴツゴツした八海山が見えて、次の日が楽しみとなる。宿の食事はご馳走である。ここの宿は八海山のふもとにある養漁場。話題の「魚沼美雪ます」を育てている。美雪鱒の養殖は岩魚と虹鱒を掛けあわせたものである。赤みがかってプリプリとした美雪鱒を刺身で美味しくいただいた。刺身以外にも、山菜、鍋、マリネ、岩魚の塩焼きなど、様々な料理が盛りだくさん。当然、八海山も飲む。次の日に、宿の人に八海山スキー場のロープウェーまで送ってもらって、乗る。ロープウエー山頂駅4合目。1150mまでたどり着いた。
 事前に八海山のルートをネットで調べてみると、八ツ峰まで行くと岩場や鎖場があって、山頂で「八海山」を飲んだら鎖場は下れなくなるかなと思った。八ツ峰は初心者にはきついコースになっていて、今回、初心者が二人である。とにかくロープウェーで登って、行ける所まで行って、戻ることにした。途中、山の経験者一人が体調を崩し、千本檜小屋で待ち合わせをすることにし、残った3人で先に千本檜小屋(9合目)まで歩いた。このロープウエー山頂駅から薬師岳1654m(8合目)までの距離が長い、しかも急登なので、バテ気味になる。ここまでは体力勝負かなと思ったが、初心者でも二人は日ごろ鍛えているから、体力はある。こちらがきつくなる。何とかたどり着くことが出来る。薬師岳の先の千本檜小屋で、地元の人に「荷物置いて八ツ峰に登っておいで」と励まされて、八ツ峰を3人で歩きはじめた。
八ツ峰 (地蔵岳、不動岳、七曜岳、白河岳、釈迦岳、 摩利支天岳、剣ヶ峰、大日岳)は八海山の名の由来となったのではないかと言われる。まさに八ツ峰は八海山の核心部である。少しでも登れたらと思った。地蔵岳は2009年のNHK大河ドラマ「天地人」のタイトルバックで山頂(地蔵岳)の空撮映像が使われたことでも知られていて、一人は、妻夫木くんの立ったそこに立てただけでも良かったと感動。予想したとおり、八ツ峰の鎖場には緊張しながら歩く。今回は白河岳まで登って、迂回路を下りることにした。しかし迂回路も鎖場があり、緊張した歩きは続いた。千本檜小屋まで戻って、ここまでくれば八海山を飲んでも大丈夫かなと思い、そこで持っていった八海山で乾杯。昼を食べていると、後から登った一人も小屋の中に入っていたらしく、出てきて、さらに乾杯した。下りのコースもなかなかたどり着かなくて、長さを感じ、やっと山頂駅に到着。2時ちょうどのロープウェイに乗ることが出来た。八海山登山の日であったので、ちょうど下では、ポカリスエットやスイカのサービスをしていた。また、朝、登山者にスタンプ用紙を配られていて、 ロープウェー山頂駅と9合目の千本檜小屋に記念スタンプがあって、ロープウエーに乗る時に配布された用紙に押印をした。すると、駐車場に戻ってきて、抽選をひくことができた。空クジなしで、はずれたけど、フランクフルトをいただけたので、ビールと「八海山」。バスの時間までたっぷりあったので、そこでゆっくり過ごしていたら、登山途中にあった人から、湯沢の温泉まで車で送ってあげるよといわれて、お言葉に甘えてしまって、湯沢まで送っていただいて、健康ランドで汗を流した。帰りの新幹線も湯沢の地ビールを飲む。天気がよければ、上の稜線では、上信越の山々や快晴の日には日本海、佐渡島まで見えて、展望の良い山ではあるが、今回はガスっていた。それでも、平野部とかはやっと見えたが、上信越の山々は見渡せなかったのは残念である。最近行きそびれていた山にやっといけて、八ツ峰の変化のあるコースを歩き、八海山登山の醍醐味の触りを経験できた。仲間と山を楽しむことができた。家に帰ってからも、ビールと「八海山」で竜馬伝をみる。