ジグザグ山歩き

山歩き、散歩、映画など日々、見たこと、聴いたこと、感じたことなどつれづれに。

小三治の「粗忽長屋」

2011-06-27 14:34:26 | 落語
 小三治が夜の部の主任で登場ということで、末広亭に行った。混むだろうと予測し、いつもなら昼は桂花ラーメンなどを新宿で食べてから行くのだが、今回は伊勢丹で、弁当を買って、持ち込みで、並んだ。11時前だったので、結構前の方で並ぶことが出来た。後にはどんどん人が並んでいった。席も前の女性が大柄だったので、少々見づらいというのはあったが、すんなり前から2番目の席が取れた。最後まで聞いたので、9時間以上みっちり末広亭に浸ったことになる。
 小三治は、粗忽長屋を演じる。「柳家」の代表的滑稽噺であり、小三治の代表作でもあるという人もいる。マクラの噺は、その日の昼にヒルトンホテルで打ち合わせがあり、隣のテーブルに6人いて、誕生日の人を祝っていたとのこと。確か35年ぐらい前に北海道で誰かの誕生日祝いをし、ハッピーバースデーの歌を皆で歌ったのを思い出したという。ヒルトンホテルでは歌えなかったのが心残りということで、その場で歌ってくれた。誕生日の人がいたら、この歌をプレゼントしたかったが、生憎、その日のお客はいなかった。こうした話がマクラになって、本題に入りたいところという。つまり日常の風景を切り取ってそれをつなげるのが良いという話だが、今日は上手くつながらないので、どうしようかという。そこで、そそっかしいというのは2種類あるといって、まめで、そそっかしいのと、無精で、そそっかしいの二つであるという話から、粗忽長屋に入っていった。相変わらずとぼけた表情など笑わせられて、面白かった。大作ではないが、こういう噺をきちんと演じられるのはさすが名人である。長時間椅子に座っていたが、満足して帰路に着いた。

127時間

2011-06-18 18:45:11 | 映画
府中の映画館で、「華麗なる賭け」と「127時間」と続けてみた。
「127時間」は誰一人周りにいない断崖で右腕を挟まれ、身動きができない状態から生還した実在の登山家アーロン・ラルストンの実話を基にした映画である。『スラムドッグ$ミリオネア』のダニー・ボイル監督が映画化した。山中で断崖に腕を挟まれた状態のまま、生と死のはざまで127時間を過ごした登山家を襲う絶望と希望を描いている。ジェームズ・フランコが、迫真の演技でアーロンを熱演。主人公が見せる生命力の強さに胸を打たれる。
目的地はブルー・ジョン・キャニオン。途中で、断崖で右腕を挟まれ、どうあがいても身動きができなくなってしまったアーロンは、そのうち持っていたビデオカメラで、現場の様子や家族をはじめとする親しい人々への別れのメッセージを収録する。本物の映像を見せてもらったという主演のジェームズは、「言葉では言い表せない」とコメントし、死の覚悟を受け入れた人間の映像は、よっぽど強烈だったようである。また、このカメラの存在が、アーロンと外の世界をつなぎ、彼に生きることをあきらめさせなかった、原動力ともなっていると語る。いわく「誰にも発見されず、死ぬかもしれないという本物の恐怖」と共に、1人ぼっちの絶望の状況で、人間は自分だけでは生きていけないことに思いに至っている。
アーロンはクライマーとして何でも一人で出来てしまう。それがある意味、致命傷になってしまった。つまり、行き先を誰にも告げていなかった。しかし、結果的には、アーロンを支えたのは、仲間や恋人、家族のつながりでもある。物語としては登場人物も少なく、単純ではあるはずなのだが、内容的には深みがあって、生きることへのあくなき追求が感じられ、ドラマチックである。まさしく、言葉では上手く言い表すことができないが、見応えのある映像であり、引込まれた。

高川山

2011-06-05 21:57:33 | 山歩き
高川山に職場の子ども達と一緒に登った。朝天気が崩れそうという予報でどうしようかと思ったが、まだ山梨方面は天気が持ちそうであるということで、行った。初狩から沢コースを歩いてみた。アスファルトの林道が結構続いていて、女坂に合流。新緑が心をなごませる。子ども達も疲れたといいながら、山歩きを楽しんでいる様子。ちょうど12時に山頂に到着。山頂は曇っていて、目当ての富士山は見えず。それでも狭い山頂は結構人で賑わっていた。昼を食べながら、一時間ぐらいゆっくり過ごして、下りは男坂を下る。急な坂で、子ども達は腰を落として滑りながら歩くところもあった。一時間ぐらいで初狩まで下った。帰りは高尾のフロッピーで汗を流す。