ジグザグ山歩き

山歩き、散歩、映画など日々、見たこと、聴いたこと、感じたことなどつれづれに。

茶々

2007-12-28 14:49:00 | Weblog
戦国武将に翻弄され、数奇な運命に会い、最後は1615年の大坂夏の陣で、敗れ自害したといわれる茶々の映画を見た。織田信長に滅ぼされた浅井長政の娘・茶々は、母がお市の方で、織田信長の妹である。お市の方は茶々を含めて、二男三女の子がおり、男子は父が亡くなったときに殺される。残された三姉妹は生き残るために時代の最高権力者に翻弄されながら波乱の人生を送る。
茶々は後に豊臣秀吉の側室となり、秀頼を生む。妹の小督は徳川秀忠に嫁ぐ。その小督の娘、千姫を秀頼と結婚させる。子を産めなかった正室北政所との確執もあった。子を産む道具とされた女性達が戦乱の世継ぎ争いの真っ只中で、運命を翻弄される。それでも母は強し、子どもを守るための強い母の思いも描かれている。茶々は最後、城の明け渡しを言われた家康に屈することなく、映画では大阪城で亡くなっている。それは「誇りのための死」であったのかもしれないが、結果的には生き抜くのだという母、お市の言葉とは違っていたので、どこかで生き延びていたのかもしれない。
茶々を演じる和央ようかは宝塚のトップスターでさすが、存在感があり、眼光は鋭い。鎧を着た姿もあって、凛々しい。女性も戦いに出るのだと思った。それにしても、寺島しのぶ扮する妹である小督が、姉である茶々よりもどうしても年下には見えない。

陣馬山から高尾山

2007-12-27 21:26:01 | Weblog
最近、仕事でも年末で落ち着かなかったり、忘年会が続いたり、父の法事で実家に行ったりで、何かと忙しかった。忘年登山ではないが、山に行きたい虫が騒ぎ出した。ネット仲間が先日陣馬山から高尾山を歩いていて、私は仕事でいけなかったので、なまった体を鍛えるためにちょうど良いと、歩いてみた。
藤野駅で下りて、バスの時間が合わなかったから、そのまま陣馬山登山口まで歩いて、一ノ尾根から陣馬山に登り、高尾山まで歩いた。
天気は晴れ予報だったが、気温が上がったのか、展望はかすんでいた。それでも陣馬山では、富士山や丹沢、奥多摩、奥秩父、赤石や悪沢の南アルプスなど360度の展望を山の表示板を見ながら、わかりにくいなと思いながら同定をしていった。明王峠でも富士山が見えた。陣馬山直下や特に城山から足元がぬかるんでいて歩きにくかった。この時期は凍ったのが溶けてどろどろになるのは仕方がないね。
帰りは南多摩の温泉に入って、汗を流し、ビールを飲んで、気分よく帰る。

ルイスと未来泥棒

2007-12-26 22:04:13 | Weblog
学園の子と一緒に映画「ルイスと未来泥棒」を見た。宿直明けで、回転寿司で食事をした後に見たので、最初のうちは睡魔に勝てなくて、うとうとしながら見ていたら、そのうち目が覚めてきて、なかなか面白い。最初からしっかりみておけばよかったと、もったいない気分になった。日本語吹き替え版で見たが、言葉だけではなく、養護施設という看板が出てきたり、映像も日本語になっているところがあった。
赤ちゃんの頃に施設においていかれたルイスが様々な発明をする。里親探しも発明の失敗とともに失敗の連続。そんなルイスが母親探しをすると同時に“未来泥棒”を追いかけて未来世界で大冒険、というSFファンタジー。スティーブン・アンダーソン監督のデビュー作になっている。ディズニーの映画で、共に生きる家族がテーマになっているし、「前に進もう」というディズニーの言葉が何回も出てきた。未来に向かって前向きに生きようというメッセージがひしひしと伝わってくる。子どもの映画といっても、大人も楽しめる映画である。

過去を振り返らず、前へ進み続けよう。
   私たちは好奇心にあふれている。
    好奇心こそ新しい世界へのみちしるべだ。
                 ウォルト・ディズニー

椿三十郎

2007-12-18 10:16:14 | Weblog
先日、椿三十郎をみた。
とにかく、肩の力をぬいて、楽しめた映画である。
45年前に黒澤明監督が撮った「椿三十郎」の現代的にアレンジした
リメイク版である。
織田裕二の椿三十郎は三船敏郎ほどの荒々しさはないが、人間くささを感じる。
モノクロがカラーになり、演出もコミカルで軽やかにはなっていると思うが、元が優れている作品なので、面白い。幕府の役人の不正や腐敗に戦うのも痛快でもある。

ベオウルフ

2007-12-10 19:01:21 | Weblog
「ベオウルフ」は「モンスターになった子ども」が父親を襲う話ともいわれている。エディプスコンプレックスという心理学的には意味のある作品でしょう。子どもが成長していくには親をどう乗り越えるかは重要なテーマである。エディプスコンプレックスの意味するのは、息子にとっては母親を自分のものにするために父親は敵にもなってくるのである。精神的には父親を殺さなければならない。もっと言えば、この辺はあまり描かれていないが、息子は父親を乗り越えても、母親を乗り越えるのは難しい。母親は息子を抱え込もうとする。その力に対抗していなければ本当の成長にはならないような気もする。ただ、子どもにとっては、自分の存在を受け止めて、認めてもらった上で、自分を包み込んでもらった経験の中から、父、母を乗り越えていくことが出来るともいえる。このようなことをこの神話の中から考えさせられる要素も感じながら見ることが出来た。アンジェリーナ・ジョリーは色気もあるね。父と子の関係は連鎖していくことは伝わったが、武器を持った戦いは終わらなく、連鎖をしていくことも描きたかったとも思われる。今のアメリカの状況を憂う思いもあるのかな。

塔ノ岳

2007-12-06 21:23:11 | Weblog
この時期、日帰りで登れるところはどこかなと思っていたら、塔ノ岳はいつも天気が悪く、快晴の展望はあまり見た記憶がない。今日は晴れ予報。大倉尾根から登ってみた。富士山、南アルプス、八ヶ岳など良く見える。これでつかえていたものが取れた感じ。いつものように塔から鍋に行き、鍋焼きうどんを食べて、下山。塔からはビール飲みたい、うどん食べたいモードになって、鍋割山に向かっていた。おいしくて、汁も飲んでしまった。塔ノ岳山頂近くは雪が少しあった。