戦国武将に翻弄され、数奇な運命に会い、最後は1615年の大坂夏の陣で、敗れ自害したといわれる茶々の映画を見た。織田信長に滅ぼされた浅井長政の娘・茶々は、母がお市の方で、織田信長の妹である。お市の方は茶々を含めて、二男三女の子がおり、男子は父が亡くなったときに殺される。残された三姉妹は生き残るために時代の最高権力者に翻弄されながら波乱の人生を送る。
茶々は後に豊臣秀吉の側室となり、秀頼を生む。妹の小督は徳川秀忠に嫁ぐ。その小督の娘、千姫を秀頼と結婚させる。子を産めなかった正室北政所との確執もあった。子を産む道具とされた女性達が戦乱の世継ぎ争いの真っ只中で、運命を翻弄される。それでも母は強し、子どもを守るための強い母の思いも描かれている。茶々は最後、城の明け渡しを言われた家康に屈することなく、映画では大阪城で亡くなっている。それは「誇りのための死」であったのかもしれないが、結果的には生き抜くのだという母、お市の言葉とは違っていたので、どこかで生き延びていたのかもしれない。
茶々を演じる和央ようかは宝塚のトップスターでさすが、存在感があり、眼光は鋭い。鎧を着た姿もあって、凛々しい。女性も戦いに出るのだと思った。それにしても、寺島しのぶ扮する妹である小督が、姉である茶々よりもどうしても年下には見えない。
茶々は後に豊臣秀吉の側室となり、秀頼を生む。妹の小督は徳川秀忠に嫁ぐ。その小督の娘、千姫を秀頼と結婚させる。子を産めなかった正室北政所との確執もあった。子を産む道具とされた女性達が戦乱の世継ぎ争いの真っ只中で、運命を翻弄される。それでも母は強し、子どもを守るための強い母の思いも描かれている。茶々は最後、城の明け渡しを言われた家康に屈することなく、映画では大阪城で亡くなっている。それは「誇りのための死」であったのかもしれないが、結果的には生き抜くのだという母、お市の言葉とは違っていたので、どこかで生き延びていたのかもしれない。
茶々を演じる和央ようかは宝塚のトップスターでさすが、存在感があり、眼光は鋭い。鎧を着た姿もあって、凛々しい。女性も戦いに出るのだと思った。それにしても、寺島しのぶ扮する妹である小督が、姉である茶々よりもどうしても年下には見えない。