ジグザグ山歩き

山歩き、散歩、映画など日々、見たこと、聴いたこと、感じたことなどつれづれに。

小三治の厩火事

2012-01-15 22:06:40 | 落語
 2012年1月13日(金)、末広亭で初笑い。正月二之席である。昼の部のトリが円歌、夜の部のトリが小三治である。平日でも、小三治目当てもあって、賑わっていると思い、始まる前から並んだ。したがって、最初からトリの小三治まで聴いた。正月は過ぎたけど、寄席は二之席までは正月興行で、顔見世興行であって、出てくる人の数が多いが、豪華なメンバーがそろって登場し、魅力的である。しかし、一人の持ち時間は短くて、しかも夜の部になると、小三治がトリなので、皆、遠慮をしているようである。その分、小三治は30分以上の話となる。
 小三治、出てくるなり、客席から「まってました」とか「たっぷり」などの声がかかる。そのまま鏡餅のにおいをかぎに行く。それがマクラの話につながる。かって鈴本演芸場は鏡餅を飾っていなくて、合理化したとのことで、その意味がわからないといいながら、そんなんだったら落語が一番合理化されてしまうと皮肉る。池袋の飾餅もあまり立派ではなくて、末広亭のが一番立派で、海老もにおってきているので本物であると笑いを誘う。浅草演芸場は人があまりにも多すぎて、人の入れ替えを行うために、暖房が非常に暖かくしていると話す。そして、何事も縁、ここで 隣り合わせて落語を聴くのも縁で、最たる縁は夫婦であるという話から、夫婦の話「厩火事」の噺に入っていく。孔子の論語の話、「厩焚(や)けたり、子(し)退きて朝(あした)曰(いは)く、人を傷つけるやとのみ言いて、馬を問はず。」という一節がある。厩が火事になり、主人が大事にしていた名馬が焼け死んだにもかかわらず、仕事から帰ってきた主人は、家中の者に怪我はなかったかとだけ聞き、馬が死んだことについて誰もとがめなかったという話である。また、麹町のサルの話しなどを出しながら、夫婦の心理の機微を描いて、さすがにうまい。今回もまた、小三治の噺が聴けて、久しぶりにたっぷり落語を堪能して、充実感を感じながら末広亭を後にする。

謹賀新年

2012-01-04 10:51:26 | Weblog
 年末、年始は家族で愛知の実家に行った。大晦日は海のある知多半島に足を運び、美味しい刺身料理を食べて、温泉にも入った。足の調子がよくない母も歩くのはおぼつかないながらも一緒に行った。妹も膝を痛めており、親子揃って足を痛めていたのである。夜は、紅白歌合戦を見る。今回は東日本大題震災の復興支援で、特別の年であり、歌の力を感じた。終わってからは妹夫婦の近くの神社に初詣。おでんや日本酒を振舞っていただけた。元旦に東京に戻る。東名もそれほど渋滞にはなっていなくて、比較的すんなりであった。1月3日は、丹沢の大山に参拝をした。膝を痛めてから山に登るのは控えていたが、少しずつ調子がよくなってきたので、登ってみようかなと思い、出かけた。しかし、少し無理をすると、痛い。さすがに山頂まではいけない。途中の神社までである。神社からの下りはケーブルに乗ろうと思ったが、並んでいたので、ついつい待つのがじれったくなり、歩いてしまった。何となく足が重くなる。帰りは弘法の里湯に入る。その後は、妻の実家に行き年始の挨拶をする。今年いただいた年賀状の中には、昨年、大腸がんや血管の病気に罹ってしまったというのが書かれてきたりして、辛い。私の膝などまだいいほうであるが、段々、あちこちにガタがきやすい年齢にもなってきている。本当に今年はみんなが少しでも元気になり、良い年になるように願うしかない。今年もよろしくお願いします。