ジグザグ山歩き

山歩き、散歩、映画など日々、見たこと、聴いたこと、感じたことなどつれづれに。

川越マラソン応援

2011-11-30 21:23:39 | Weblog
 川越マラソンのハーフ一般の部に娘が出場したので、応援に行ってきた。娘は先週も横須賀マラソンの10キロを走っていて、そこでは一緒に走るつもりだったのだが、私は膝を痛めてしまって断念していたのである。娘は12月にはホノルルマラソンのフルマラソンにも出場する予定である。
 川越水上公園がスタート地点で、すごい人で賑わっていた。良く見ると、招待選手の吉田香織(アミノバイタルAC)選手が練習をしていた。地元の川越女子高校出身である。そして、本番、ハーフの部で最初に走ってきたのが、男子の部、実業団の新電元工業でコーチを務める前田衆さんが1時間9分5秒で優勝した。その後、大学の招待選手などの人たちが続々と走ってきて、女性のトップが吉田選手であった。1時間16分36秒でゴールした。あわててカメラに電源を入れて撮ろうとしたら、笑顔を振りまきながら、あっという間に過ぎてしまった。招待選手やAの選手が続々ゴールしていく中、娘はFだったので、まだまだ先と思っていたのだが、思ったより早く走ってきたので、あわてて写真を撮る。記録はハーフ一般女子で、1時間46分36秒、ネットタイムで一時間43分35秒で、37位の好成績だった。本人は2時間を切るのを目標にしていたので、大満足である。終わったあと、うろうろしていたら、ちょうど40代、50代女子ハーフマラソンの表彰式が行われていた。表彰されている人たちを見ていると、とてもその年齢には見えなく、若々しい。日頃のトレーニングの賜物でもあると思った。

法然と親鸞

2011-11-10 21:25:28 | 美術館、博物館
東京国立博物館で、「法然と親鸞 ゆかりの名宝」を観た。平日だというのにたくさんの人で賑わっていた。法然没後800回忌、親鸞没後750回忌を機に合同展である。各寺院に伝わる絵巻や書、仏像といった国宝・重要文化財94件を含む189件が一堂に会し、2人の思想や生涯、信仰の広がりなどを紹介する。阿弥陀仏の力で万人の救済を目指した浄土宗の宗祖、法然は平安時代末期から鎌倉時代にかけて、それまで貴族中心とされていた仏教を、庶民の救いという視点に立って浄土宗を開いた。親鸞は40歳年下の弟子でたとえ地獄に落ちようとも、法然の教えを信じて念仏をすると決断して、浄土真宗の宗祖となった。鎌倉仏教の二大宗祖のゆかりの展示である。仏像では、重要文化財「阿弥陀三尊坐像」は、大きくて迫力がある。中央の阿弥陀如来(中尊)は4メートル近くある。右に観音菩薩、左に勢至菩薩が控える。極楽で阿弥陀如来が説法する様子を表しているとのこと。死後は極楽に行きたいという人々の思いも込められている。絵画の「阿弥陀二十五菩薩来迎図」は死後迫る人を阿弥陀如来が迎えに来る姿が描かれた。阿弥陀如来と25人の諸菩薩が左上から右下へ雲に乗り、山肌を一気に下るスピード感である。これを見て救われた人は多いと思う。天災や戦乱が重なったこの時代に、救いを求めていた人々は念仏を唱えれば極楽にいけるという教えにすがる思いだったに違いない。震災や津波、原発事故と未曾有の天災や人災に見舞われた今年、このような展示会が開かれるのも意義があるのでしょう。

がんばっぺ フラガール

2011-11-06 15:08:23 | 映画
ドキュメンタリー映画「がんばっぺ フラガール!〜フクシマに生きる。彼女たちのいま〜」をみた。2011年3月11日に発生した東日本大震災により甚大な被害を受けた福島県いわき市の大型レジャー施設、スパリゾートハワイアンズ。フラガールたちの震災後を追った映画である。震災後休館となってしまったことから、フラガールたちは施設開業前年に行った全国キャラバンを46年ぶりに復活させた。避難住民に一部の施設を提供しながら、営業再開に向けて動き出すスパリゾートハワイアンズ。自らが被災しながらも踊り続けることを決意し全国キャラバンへと向かうフラガールたち。「笑顔を街へとどけよう。私たちの原点に戻るんだ」。カメラは4カ月に渡って追い続けた。奇しくも映画「フラガール」にも描かれた、常磐ハワイアンセンター創設時の危機的状況と重なるものでもあった。日本のエネルギー政策に翻弄されてきた街「いわき」で、もう一度楽園を作る人たちの物語である。やはりどんな事態で笑顔を絶やさずに復活に向けて踊り続ける彼女らのひたむきな姿に元気づけられる。色々とあっても、いつまでも落ち込んでいられない。監督はたくさんのドキュメンタリー作品や映画に携わってきた小林正樹。音楽を担当したのは、映画「フラガール」に引き続きジェイク・シマブクロ。そしてナレーションも「フラガール」で主演した蒼井優が担当。




シザーハンズ

2011-11-05 14:16:39 | 映画
今回の「午前10時の映画祭」の作品は「シザーハンズ」。監督は、ティム・バートン。主演のエドワードをジョニー・ディップが演じる。発明家の博士によって生み出された、人造人間エドワード。だが完成直前に博士が急死。彼は、両手がハサミのまま、この世に残される。城に一人寂しく住んでいた彼は、親切な化粧品販売員のペグに家に連れて行かれる。エドワードはハサミを使った特技で植木をきれいに整えたり、ペットや人間の髪の毛を切ったりと町の人気者になる。繊細な心を持つエドワードは、ボッグス家の娘キムに恋する。だが、両手がハサミのために彼女を抱くこともできない。人間社会の辛く悲しい現実も彼を待ち受けていた。監督自身がエドワードと同じように人と上手く接触できなかったという。「孤独」が監督のテーマにもなっているようである。
また、プログラムにこの映画の冒頭に20世紀フォックス映画のロゴにまで雪を降らせている「お遊び」についての説明がある。もちろんこの映画の重要な要素と関わってくる「お遊び」である。これは映画会社との交渉が必要である。余分の手間をかけてまで、作られるので、結果的に作品への深い愛情につながるので、「お遊び」のある作品は傑作が多いと述べている。また、発明家役のヴィンセント・プライスは、この作品が遺作となった。