ジグザグ山歩き

山歩き、散歩、映画など日々、見たこと、聴いたこと、感じたことなどつれづれに。

花見オフ会

2014-04-28 21:12:19 | 山歩き
たけ小屋で花見のオフ会が開かれた。集まる場所は、高尾山と小仏城山の間にある一丁平である。高尾山口から稲荷山コースを歩き、高尾山頂を踏まずに、巻き道を使ってもみぢ台経由で向かった。前の週も景信山から高尾山を歩いているので、2週続けての高尾になる。高尾山口駅に9時近くに着き、歩き出す。ケーブルカー駅の周りから上を見ると、新緑が映えて、気持ちが良い。前週は桜が目立ったが、今回は、新緑が目立つようになってきた感じである。前日の雨で、道はぬかるんでいて、歩きにくかった。一丁平に10時40分頃に到着。集合時間は10時半から11時になっていた。幹事のぜいぜいさんが、8時半に高尾山口から歩くとなっていたので、もう着いていると思って、探し回ったが、いない。一丁平から高台にある展望台にも行ってみる。あちこちで宴会は開かれていたが、見当たらない。まだ到着をしていないのかなと思って、テーブルが一つだけ開いていたので、荷物を置いて、場所を確保しておいた。そして、どこかにたけ小屋の人がいないかなと探していたら、3人の人が誰かと待ち合わせをしているかのように立っていたので、声をかけた。そしたら、たけ小屋に集まりに来た人たちだった。くらさんとGPさんとTo-koさんだった。先週と比べたら、まだ人も少なかったので、まだわかりやすかった。自己紹介をしながら待っていると、ぜいぜいさんと山猫さん、たけさんが登場する。そこで確保しておいたテーブルに移動し、宴会が始まった。寒いだろうと予想はしていたが、おでんとホットワインは山猫さんが持ってくると書いてあったしで、ビールを持ってくる人は少ないだろうと思って、汗をかいた後の最初はやはり、ビールも飲みたいだろうと、特に、私はビールが飲みたいので、ビールを一ケース、リュックにいれて、つまみは、キムチやちくわにキュウリやカニカマを挟んだのをタッパに詰めて、持って行った。今回もたけさんが持ってきた三段重ねのお重が皆を驚かせていた。見事である。その後に、k林さんとU太くん、まきくまさん、アランチャさんが見えた。最初はビールで乾杯して、その後はホットワイン、熱燗を飲んで、つい飲み過ぎてしまう。最初、たくさんの飲み物が並び、私は焼酎も持って行ったのだが、十分足りるだろうと思って、持ち帰ることになると覚悟をしていたが、それでも時間がたつと、みんなが持ってきたワインや日本酒等がなくなり、焼酎も飲み始めた。飲んで話をしているうちに、あっという間に時間が過ぎ、今回はたけ小屋の鍋割山オフのように注意をしていただける方もいなかったが、周りに誰もいなくなって、そろそろ終わりましょうと声を出す方がいたので、切り上げることができた。下りも結局、高尾山頂には行かずに、ケーブルカー駅まで歩き、ケーブルカーで下山して、高尾山口から帰路に着く。久しぶりのオフ会で、楽しく過ごすことが出来た。参加されたみなさん、ありがとうございます。

ハンナ・アーレント

2014-04-14 21:32:53 | 映画
監督は『ローザ・ルクセンブルグ』のマルガレーテ・フォン・トロッタ。主演はバルバラ・スコヴァ。ハンナ・アーレント(1906-1975)は第二次世界大戦中にナチスの強制収容所から脱出し、アメリカへ亡命したドイツ系ユダヤ人。『全体主義の起源』などの著作で現代思想界に大きな影響を与えている政治思想家である。600万人とも言われるユダヤ人を強制収容所に送った際の輸送責任者だったルドルフ・アイヒマンのイスラエルで行われた裁判を傍聴したアーレントは、ザ・ニューヨーカー誌にレポートを発表した。映画では、アイヒマンの裁判の様子を実写で白黒映像が時折挿入される。被告アイヒマンは、自分は命令に従っただけだから、虐殺に責任は無いと言うのである。責任は命令を下した者だけが負えばいいと。ハンナはこれを「悪の凡庸さ」と呼んだ。命令を遵法した官僚に過ぎないとした。あの極悪人を表現するのに凡庸とは何事か、ナチスの加害性を曖昧にするつもりか、と。世間から激しい非難を浴びることになるのである。さらに、一部のユダヤ人組織のリーダーが、少数のユダヤ人を救うためにナチ協力をしたと書いた。アーレントはユダヤ人社会から裏切り者扱いされ、激しい批判に晒された様子が描かれている
ハンナ・アーレントが、学生たちを前に「悪の凡庸さ」の概念について講義する8分間は圧巻である。人間は考えることによって存在するということを強く訴えている。難しい内容の映画ではあるが、考えさせられる映画でもある。


101年目のロバートキャパ

2014-04-13 22:20:52 | 美術館、博物館
恵比寿にある東京都写真博物館に行き、「101年目のロバートキャパ」展と「黒部と槍」展を見てきた。目的はロバートキャパ展であったが、「黒部と槍」展も行っていたので、これも見たいと思って、見てきた。「黒部と槍」は、黒部の主と呼ばれた冠松次郎(かんむりまつじろう)、槍ヶ岳周辺の登山道を整備した小屋主の穂苅三寿雄(ほかりみすお)の撮影した山岳写真の展示である。大正時代、昭和初期の撮影で、もちろんモノクロではあるが、迫力のある写真が並んでいた。
キャパは戦時下にあって、同時代に生きた人々を映し続けたともいえる。特に、人の表情やしぐさなどをとらえるのが上手い。戦車の上で鼻をほじる男の子の写真もある。カメラを手に、戦場を駆け抜けたキャパは戦場以外でも人の喜びや悲しみ、苦悩の表情をとらえている。ユーモアあふれる作品がならび、人間に対する愛情や暖かみなども感じる。キャパは人柄的にも女性にもてて、イングリッドバーグマンとも恋に陥り、バーグマンからは結婚を切望されたともいわれる。女性の魅力もうまく引き出している。今回、最愛の女性といわれているゲルダ・タローの眠る写真も日本で初公開されている。キャパが最後に使っていたNikonのカメラや印刷原稿用にプリントしたビンテージプリントも展示してあった。

101年目のロバートキャパ」展
40年の生涯の中でスペイン戦争など5つの戦場を写した写真家として知られるキャパですが、約7万点とも言われる作品の中には、同時代を生きる人びとや友人たちへの思いをこめて写されたカットが数多く存在します。
本展は、キャパの真骨頂ともいえるユーモアや生きる喜びが表れた作品を中心に構成し、編集者としてキャパの盟友であり続けたジョン・モリス氏へのインタビュー映像などを通して、次の100年に向けた新たなキャパを見ていただく機会になります。
「伝説のカメラマン、キャパ」ではなく、挫折や失意を味わいながらも、笑顔を忘れず多くの友人と友情を深め、女性たちと恋に落ちたボブ(キャパの愛称)の等身大の魅力をこの機会にご覧ください。
(公式ページより)


「黒部と槍」展
初期山岳写真史にその名を刻む二人の偉業
東京都写真美術館では、戦前のわが国の登山史上もっとも著名な登山家の一人であり、黒部渓谷の地域探査や山岳紀行文で知られる冠松次郎と、北アルプスで最初期に山小屋経営を行い、山岳写真や槍ヶ岳を開山した播隆上人の研究でも知られる穂苅三寿雄を紹介する展覧会。同展は日本が世界に誇る美しい自然をテーマに、現存するオリジナルプリントや多彩な資料で初期日本山岳写真史にその名を刻む二人の偉業を検証する。
情報提供:イベントバンク

江戸絵画の19世紀

2014-04-04 21:13:09 | 美術館、博物館
府中美術館で、「春の江戸絵画まつり 江戸絵画の19世紀」と称して、展覧会が開かれていたので、観に行ってきた。「春の江戸絵画まつり」は、この時期の恒例となっているようである。府中美術館は府中の森公園内にあり、ちょうどこの時期は、桜も満開で見たかったのもあって、出かけてきた。

3世紀におよぶ江戸時代、その最後となるのが19世紀です。それより前の18世紀には、応挙、若冲、蘆雪(ろせつ)、蕭白(しょうはく)らが活躍しました。奔放で画期的な創造の時代として知られています。では、続く19世紀は、どんな時代だったのでしょうか?「江戸絵画の19世紀」は、浮世絵、文人画、洋風画をはじめとするさまざまな作品を通して、この時代全体の特色と魅力を眺める展覧会です。[美術館サイトより]


今回は、江戸時代の中でも後期~晩期に当たる19世紀の作品が並ぶ。鈴木其一の「毘沙門天像」や谷文晁の「不動尊像」などの作品には圧倒され、浮世絵画家は北斎・広重・国芳らの作品が揃っていた。小泉斐(あやる)の「富岳写真」は富士山に登った時のスケッチで、このころ、こうして富士山に登って描く人がいたのだと思った。
帰りも桜の花びらがひらひら舞い、桜のトンネルの中を歩いた。