ジグザグ山歩き

山歩き、散歩、映画など日々、見たこと、聴いたこと、感じたことなどつれづれに。

尾瀬夜行

2010-09-27 09:28:02 | 山歩き
東武電車の尾瀬夜行23:55”に乗って、尾瀬を散策した。参加者は4名である。「尾瀬夜行23:55」は、私鉄で唯一の夜行列車である。福島県側から尾瀬に入る一つの交通手段として利用されている。浅草駅を深夜23時55分に出発して、東武伊勢崎線~東武日光線~東武鬼怒川線を経由して、新藤原駅から第三セクターの野岩(やがん)鉄道に乗り入れ、終着駅である福島県の会津高原尾瀬口駅には深夜3時18分に着く電車である。仮眠確保のため、電車は連絡バス時刻まで、車両は開放されている。バスで、沼山峠まで行く。
今回のコースは沼山峠から沼山峠展望台~大江湿原~尾瀬沼ビジターセンターに行き、尾瀬沼北岸道を歩き、沼尻から南岸道を歩き、尾瀬沼東岸から小淵沢田代まで歩く。再度、大江湿原におりて、沼山峠に戻った。朝のうちは最初雨が降って、ガスっていたが、午後になると天気はよくなってきた。小淵沢田代に着くと、雨はやんでおり、ガスってはいたが、草紅葉がきれいである。そのうち晴れ間もみせるようになり、みんなで喜んで、写真におさめたりした。大江湿原に下りると、天気が回復してきて、時間がまだありそうなので、尾瀬沼近くにまで再度行くことにした。だんだん青空も広がるようになり、やっと天気のよい尾瀬の雰囲気を味わえて、大江湿原を後にする。
今回、紅葉が始まっており、午後の晴れた大江湿原は朝の霧模様とは違ってみえ、両方見れたことをよしとしよう。沼山峠に着くと、缶ビールを買って、飲む。歩き終えた充実感で、お腹に染み渡るようにうまい。バスで、会津高原駅まで乗る。会津高原温泉駅近くの温泉「夢の湯」に入って、野岩鉄道で、鬼怒川温泉駅まで普通電車にのった。この電車でまた、缶ビール1本を飲む。鬼怒川駅周辺で、弁当やつまみを探すが、なかなか弁当がなく、特急のスペーシアに乗る。特急では4人個室で、車内に生ビールもうっていたのである。弁当もおいてあったので、早速買ってまた飲む。生2杯である。最後に仕上げで、浅草の神谷バーで電気ブランを飲んで、帰路に着く。


甲斐駒、黒戸尾根

2010-09-22 07:43:44 | 山歩き
甲斐駒の黒戸尾根に登った。黒戸尾根は2回目である。今回は、日帰りではなく、テントを背負って、一泊2日である。七丈小屋のテント場でテントを張る。
朝、尾白渓谷の駐車場に行くと、結構な車が止まっていたのにはびっくり。いくら連休とはいえ、黒戸尾根を歩く人は少ないだろうと思っていた。それがどっこい、たくさんの人が登っていく。その日は、七丈小屋に12時半頃に着いて、ガスっていて、何も見えない。テント張って、ビールを飲んだら、寝るしかないので、横になっていた。熟睡は出来ないが、うつらうつらと良く寝た。テン場には、次から次へと登ってきて、先に登った人はテントは移動してもらいながら後から来る人の場所を確保していた。
次の日は、朝の3時頃にテン場を出て、頂上に5時過ぎに着く。ご来光が見えた。何人か登ってきて、一緒に見ることが出来た。鳳凰三山の奥に富士山が見え、北岳、仙丈もよくみえ、南アルプスにつながる間ノ岳や荒川だけの方の稜線も見えた。八ヶ岳もしっかりみえて、奥秩父のほうの連なりも見え、展望を楽しむことが出来た。富士山は刃渡りでは鳳凰三山の左側に見える賀、山頂では、鳳凰の正面に見える。登っていくと位置も変わって見えるのも長い距離を歩くと感じることが出来る。
下りでは、日帰りで、軽装の人が続々登ってきていた。黒戸尾根はトレランのメッカにもなっているような言い方をされる人もいた。さもありなんである。グループで日帰りする方もいて、5合目で、後続の人を待っている女性と話が出来たが、今回、これで日帰り往復5回目だそうである。頂上で会った人は、私より遅れて山頂に着き、摩利支天まで行って、合計2時間ぐらい上にいて、私は1時間もいないのに先に下りて、その人に笹の平先でサッサと追い抜かれてしまった。日頃の運動不足なのか体重の増加なのかわからないが、多分両方だと思うが、下りがすごく長く感じて、だんだん足も痛くなり、バテ気味になってきた。それにしても、世の中、元気な人がいっぱいである。下の駐車場につくと、車が埋まっており、先の道路まで列が出来ていた。黒戸尾根を往復できたことに充実感を感じながら、温泉によって、帰路に着く。

悪人

2010-09-12 08:35:42 | 映画
『悪人』は、第34回モントリオール世界映画祭で深津絵里が最優秀女優賞を受賞した映画である。朝日新聞夕刊に連載され、毎日出版文化賞と大佛次郎賞を受賞した吉田修一の話題作を映画化した犯罪ドラマ。九州のとある峠で起きた殺人事件をきっかけに、出会い系サイトで出会った男女が繰り広げる逃避行と愛を描いたお話。監督は、『フラガール』の李相日。罪を犯してしまう肉体労働者である清水祐一(妻夫木聡)。唯一の趣味のクルマに乗るとき以外は、親代わりに暮らす祖父母の面倒を見る日々。保険外交員の佳乃(満島ひかり)は殺される。祐一と行動をともにする女性は紳士服量販店で働く光代(深津絵里)。また家族を奪われたものにも言及している。祐一の祖母・房枝(樹木希林)はマスコミに追われる姿などを表現し、佳乃の父親・佳男(柄本明)は愛する娘を失い、身勝手な大学生に憎しみを覚える。こうした脇を固める演技派俳優の存在も大きい。
台本で監督が意識したのが祐一にどうつながっているか、人間関係の真ん中に祐一を置いたと述べている。例えば、漢方薬で騙された房江のお金は祐一のために貯めていたエピソードも入れたとのこと。それはかわいそうなおばあちゃんという描き方だけではなく、自覚の問題でもあるとも言われる。また、この映画は複雑な現実社会をあぶりだしている。人にはいろんな側面があって、善意と悪意、両方持っている。誰でもどこで、加害者になり、被害者になってしまうかわからない。その中で、誰が悪人で、誰が善人なのかは簡単に見出せないところに、現実社会、そして法治社会の難しさがある。こうした中、孤独感、地方の閉塞感、介護の問題、悪徳商法、人間関係が希薄になった現代社会の問題等も多面的に描かれているように思われる。「何でもっと早く光代に会えんかったとやろ」。祐一の思いは多くの人が思ったであろう。

母の入院

2010-09-09 09:49:08 | Weblog
 母(80)が自転車に乗っていて、転び、足の骨を折り、入院をした。普段、何もしていないので、日曜に見舞いに行った。少し前に手術をして、レントゲン写真や手術経過が書いてある書類をみせてもらった。今はボルトが入っている。今までは座ることも難しく、横になっていたのが、少し起き上がることが出来、この日は車椅子にも看護師さんに支えてもらって乗ることが出来た。妹の話では、しばらく幻覚なども出ていたとのこと。自転車に乗った高校生とぶつかりそうになったのを避けるために転んで、骨折し、そのままじっとしていればよかったのだが、動いてしまったので、悪化させたようである。骨も弱っているので、複雑に折れたようだ。年をとってからの骨折は本当に心配である。最初に母の顔を見たときは横になったままだったので、老けて寝たきりの印象を受けたが、話をしながら、看護師さんに車椅子に乗ってみますかと言われ、介助してもらって乗ると、少し元気が出てきた感じである。母もトイレにやっといけるようになり、車椅子で連れて行ってもらったら、前の前の人が紙おむつを入れたままにしていたので、トイレがつまっていて、流したら大騒ぎになってしまったようである。そんなこんなもあって、落ち着かないところもあったが、母の顔を見ることが出来てよかった。これから先、元気になってくれればと思う。白内障の手術をするところであったが、延期になっている。
 今回はどこも寄らず、日帰りで、愛知の病院に行ったのである。車であったので、ETC割引で安くいけたが、帰りには渋滞にはまってしまって、往復で12時間ぐらいを一人の運転、疲れた。ビートルズのCDも途中のパーキングで買ってしまった。それでも病院に顔を出せたのは良かった。母の近くに妹がいるので、面倒は見てくれて助かる。子どもの頃は、妹とはそれほど仲はよくなかったが、今となっては、唯一の兄弟だし、色々と助かる。兄弟のありがたさを感じる。帰りの車のラジオでもニッポン放送で、笑福亭鶴瓶(58)が吉幾三(57)から贈られた新曲「姉ちゃんへ」(発売予定なし)の公開レコーディングを行った模様を放送していた。鶴瓶は映画「おとうと」(山田洋次監督)に出演したことをきっかけに、鶴瓶自ら「お姉ちゃんがテーマの曲を作ってほしい」と吉幾三に依頼して、吉が二日間で作ってしまったそうである。渋滞の中、この放送を聞きながら、年をとった今、兄弟や親、家族のことで感じるものがあった。

赤岳 真教寺尾根と県界尾根

2010-09-03 07:26:01 | 山歩き
この夏は残暑が厳しく、猛暑が続く。高い山に登りたいのだが、思うように連休が取れなくて、一日休みになったので、赤岳でも行くことにした。前回の赤岳で、権現から登って、真教寺尾根を下ったのだが、尾根上部の鎖場が印象的だった。そこで、今回は真教寺尾根を登ってみることにして、下りを県界尾根にする。どちらの尾根も上部は急登の岩場で、鎖があるので、慎重に歩くことになる。朝4時半に高根ファームを出発。ちょうど、二人連れの方たちも私と同じコースを歩くことになり、追い抜いたり、追い越されたりしながら、登る。その二人も真教寺尾根の長い鎖場を登るのを楽しんでいる様子だった。
朝、時間が早かったので、熊笹が夜露にぬれていて、ズボンがびしょ濡れ。しかし、時間も早いので、涼しくて歩くのは快適。山頂に9時頃につき、標高が高い分、日差しはきつくても涼しい。途中、雲海の上に富士山や奥秩父の山々が浮かんでいた。山頂の展望も八ヶ岳の山々はもちろん、富士山、南、北、中央アルプスが見渡すことが出来た。雲もだんだんかかってきたが、一時間ぐらいまったりと展望を楽しむ。下りの県界尾根の鎖場は浮石が多く、注意しながら下りた。下りは、何人か登ってくる人と会ったが、人は少なく、静かな山歩きであった。途中、振り返ると、聳え立っている赤岳がみえた。