六本木ヒルズの最上階にある森美術館で「医学と芸術展:生命と愛の未来を探る~ダ・ヴィンチ、応挙、デミアン・ハースト」が開催されていて、観にいってきた。生と死を美術や医学資料,医療器具など多方面から見せてくれた。無料で音声ガイドを貸していたのは良心的である。
レオナルド・ダビンチの作品は頭蓋骨と脳の機能を解剖的に描いていて、メモではあるが、緻密である。丸山応挙の波に浮かぶ骸骨はなんとなくユーモラスである。アメリカを代表するスーパーヒーローたちも現在も生きていて、年を重ねたら、どうなっているのか老いている姿が展示されていた。フィリピンのザフラの作品は、細長いパネルに紙やすりで実物の頭蓋骨を2週間かかって、完全にすりつぶしている。まさに「メメント・モリ」(死を忘れるな)作品である。デミアン・ハーストがパートナーの出産手術を描いた大作は、写実的な描写が見るものに迫るものがあった。ピッチーニの老化した子どもの人形は、クローン技術で老化した細胞までは蘇生できないのを物語っている。また、人間の死の直前と直後を撮ったヴァルター・シェルス(Walter Schels)の「ライフ・ビフォア・デス(Life Before Death)」などもあって、人間の生と死に正面から取り組んだ写真もある。クリックのDNA「二重らせん構造」のスケッチなども展示してあった。様々な切り口から人間の生と死や老いを扱った展示が数多く、内容も濃かった。
「医学と芸術展」パンフレットより
本展は、「科学(医学)と芸術が出会う場所としての身体」をテーマに、医学・薬学の研究に対し世界最大の助成を行っているウエルカム財団(英国)の協力を得て、そのコレクションから借用する約150点の貴重な医学資料や美術作品に約30点の現代美術や日本の古美術作品を加えて、医学と芸術、科学と美を総合的なヴィジョンの中で捉え、人間の生と死の意味をもう一度問い直そうというユニークな試みです。また、日本初公開作品を含む英国ロイヤルコレクション(エリザベス女王陛下所蔵)のダ・ヴィンチ作解剖図3点も公開します。
レオナルド・ダビンチの作品は頭蓋骨と脳の機能を解剖的に描いていて、メモではあるが、緻密である。丸山応挙の波に浮かぶ骸骨はなんとなくユーモラスである。アメリカを代表するスーパーヒーローたちも現在も生きていて、年を重ねたら、どうなっているのか老いている姿が展示されていた。フィリピンのザフラの作品は、細長いパネルに紙やすりで実物の頭蓋骨を2週間かかって、完全にすりつぶしている。まさに「メメント・モリ」(死を忘れるな)作品である。デミアン・ハーストがパートナーの出産手術を描いた大作は、写実的な描写が見るものに迫るものがあった。ピッチーニの老化した子どもの人形は、クローン技術で老化した細胞までは蘇生できないのを物語っている。また、人間の死の直前と直後を撮ったヴァルター・シェルス(Walter Schels)の「ライフ・ビフォア・デス(Life Before Death)」などもあって、人間の生と死に正面から取り組んだ写真もある。クリックのDNA「二重らせん構造」のスケッチなども展示してあった。様々な切り口から人間の生と死や老いを扱った展示が数多く、内容も濃かった。
「医学と芸術展」パンフレットより
本展は、「科学(医学)と芸術が出会う場所としての身体」をテーマに、医学・薬学の研究に対し世界最大の助成を行っているウエルカム財団(英国)の協力を得て、そのコレクションから借用する約150点の貴重な医学資料や美術作品に約30点の現代美術や日本の古美術作品を加えて、医学と芸術、科学と美を総合的なヴィジョンの中で捉え、人間の生と死の意味をもう一度問い直そうというユニークな試みです。また、日本初公開作品を含む英国ロイヤルコレクション(エリザベス女王陛下所蔵)のダ・ヴィンチ作解剖図3点も公開します。