気持ちの余裕

最近、就職して家を出ている娘が、しょっちゅう帰って来るようになりました。
就職して5年目なのですが、最初の数年は、数えるほどしか帰って来なかったのです。
それも、自分が困って困って助けを求めて帰って来るという感じでした。

「明日帰る～」とメールが来ると、あ、またなんかあったな、と思っていました。
それが、昨年あたりから困ったことが無くても、定期的に顔を見せるようになったのです。

先日もおしゃべりしながら、娘の顔を眺めていて思ったのです。
ずいぶん自分を飾らなくなったと。

アイメイク、と云うよりも‘くまどり’と云った方がしっくりくるような、
以前は、目の周り真っ黒にしていました。
付けまつげこそ付けていませんでしたが、最近の若い女の子のバッチリメイクで、
みんな同じ顔に見えるからやめてほしいと思っていました。

自分の好きなモノや、自分に合う事柄が、だんだん分かってきたようです。
そこに、成長を感じました。

若い時というのは、自分が何者なのか、どこへ行こうとしているのか、なかなか気づけませんよね。
分からないから不安だし、あちこちぶつかり、自信を失い、
悩みや不全感でいっぱいだと思います。

娘はたぶん、行く道を照らす明かりを見つけたのでしょう。
そのことを自身では気づいていないかもしれませんが、
表情や話し方や振る舞いに、にじみ出ているのだと思いました。

ただただ見守ることしかできませんが、こんな風に成長していく姿が見られて、
心から嬉しく思いました。。