趣味は読書。

気ままな読書記録と日々思うこと、備忘録

「無趣味のすすめ」 村上 龍

2009年09月03日 | 
作家の村上龍さんが好きなのはどうしてかな、と考えました。
著作の多くを読んではいますが
読み難かったものも少なくありません。
内容のハードさに、
ついていけないと思ったことも何度もあります。
それなのに、新刊が出ると気になり
必ず手に取ってしまいます。

でも、この「無趣味のすすめ」は
コンパクトなサイズの本で、
字も大きく、とても読みやすいエッセィです。
あっという間に読んでしまいました。
字を大きくしたのには理由があるのかな~

趣味は基本的に老人のもの、だそうです。
趣味は読書、テニス、映画の私は
初めその考えをちょっと保留にしておいて
読み進めました。
どういう意味なのかな、と。

でも、この本は趣味のことについてずっと書かれているのではなく
龍さんの身の回りで起きた様々なことについての
独特な考えがつづられているのです。

それらを読むうちに、分かってきました。
私は小説でもエッセイでも
龍さんのモノの見方の‘視点’が好きなのだと。

おそらくここでいう‘趣味’という言葉は
たぶんに‘趣味的’という意味なのではないかと思います。
人はそれぞれ自分に合ったネーミングをするのだと思います。
‘生きがい’
‘余裕’
‘息抜き’
‘リフレッシュ’
その中の一つの‘趣味’なのではないかと思いました。。


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