風になれたら

SUZUKI Bandit1250Sに乗って風になり
中島みゆきや渡辺美里を聴いて風になり
山を歩いて風になる

大雪山縦走 2021 3日目 3度目の正直、快晴のトムラウシ山

2021-11-06 | 徒歩の旅

7月14日 (水) 晴れ

朝目覚めると雲ひとつない快晴だった。朝焼けのヒサゴ沼、沼面は波ひとつなく鏡のようだ。

避難小屋の方から歓声が上がっているので何かと思ったら親子のエゾシカがいるらしかった。いたいた、こちらを見ていた。

天気がいいうちにトムラウシ山へ行こう。沼畔の雪渓をサクサクと音をたてて歩いていく、調子に乗って沼に落ちないようにしよう。

沼から分岐までの雪渓は結構な斜度である。歩いていたら熊の足跡があった。上から出てこないでね。

ヒサゴ沼を振り返る。奥に見えるはニペソツ山じゃぁないですか。

おおお、トムラウシ山が見える。やっぱり天気がいいといいね。天沼へ続く道を歩いていたら楽しくて笑ってしまった。笑うこともあれば涙が出ることもある、景色を見て心が動かされるなんて子供の頃には想像もできなかった。

日本庭園と名付けられた場所には面白い形をした岩や沼が点在している。ここは日本ですかぁ〜!

裏白七竈(ウラジロナナカマド)だと思う。

天気がいいといことは暑いということで汗ダクダク、沼地を歩いて足はドロドロ、久しぶりの山行で履くのがまだ3日目の靴で靴ずれ、でも心は幸せ。

トムラウシ山直下、涼しい風が吹く北沼に着いた。ここに着くと2009年の遭難事故のことを思わずにはいられない、亡くられた方のご冥福を祈る。

北沼から25分、トムラウシ山に。ウヒョヒョヒョ、3度目の正直で晴れました。雨も乙などと言うこともあるけれど、やっぱり晴れが好き。

山頂から十勝岳連峰を望む、一番手前にあるオプタテシケ山を見たら来年はまたあっちまで歩いてみようと思った。

同じコースを歩いてきた登山者としばらく話をして、またどこかの山でと言って別れる。気がつけば30分以上山頂にいた。

南沼側に降りてトムラウシ山の北側をぐるりと回ってヒサゴ沼まで帰る。

ヒサゴ沼に帰ってきたけれど、時間はまだ12時、メチャクチャ暑い。日傘をさして沼を眺めたり、テントに寝転んで空を眺めたり、時間がゆっくりと流れてゆく。

そして、冷たいビール、言葉になりません!

明日は来た道を白雲岳避難小屋まで帰ります。

 

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大雪山縦走 2021 2日目 山と花と熊

2021-10-31 | 徒歩の旅

7月13日(火) 曇り時々晴れ

昨夜はよく晴れていたらしく、零時から2時にかけて星の写真を撮るために騒いでいた人達がいた。人気のある山ではマナーの悪い人がいるのは珍しいことではないが、星は静かに観るのが乙なのだ。

5:15に出発、今日の目的地はヒサゴ沼で、ヒサゴ沼までは休憩を入れて9時間ぐらい。

白雲岳避難小屋直下に金梅草の群生がある、多分千島の金梅草(チシマノキンバイソウ)だと思う。

雪渓を渡って緩やかな稜線を行く、あいにく霧だが晴れていたら切れ落ちた崖の下に点在する高原沼や広がる山塊を望むことができる。

砂礫地に咲く駒草(コマクサ)、雨で土が流されたらすぐに消えてしまいそうな所に生える開拓者だ。

蝦夷躑躅(エゾツツジ)、躑躅と言う漢字は書けない、読めない、と言うか細かすぎて老眼には塊にしか見えない。とても可愛らしいがこう見えてれっきとした樹木なのだ。昨年、一昨年と見ていないのでこれまたラッキー。

細葉得撫草(ホソバウルップソウ)、ウルップソウはもう花の盛りは過ぎてしまったようで、花が咲いているものは少なかった。

高根が原分岐、立ち止まると本当に静かだ。

綿毛となったチングルマ、綿毛は雄シベが変化したものだ。チングルマも小さいが樹木である。

御前橘(ゴゼンタチバナ)、白い花びら(花弁)に見えるのは葉が変化したもので総苞(ソウホウ)と言う。

でた!と思わずにはいられないコマクサの群生。ヤッホー!もう嬉しさしかない。

トウヒレンのような花だけれどなんだろう。

綿菅(ワタスゲ)

忠別岳に着いた。ここまで誰にも会わない、霧に包まれたとても静かな世界だった。

山頂は携帯電話の電波が届く確率が高いので家族に今の場所と今日の予定を伝える。登山届けを提出してココヘリも持っているが、遭難時に備えて現在地点を伝えておくことは捜索時の範囲を狭くするために非常に重要だ。

ココヘリは電波発信機の電波を捜索ヘリから探知するサービスだ。単独行なのでもしも行方不明になって亡くなってしまったとしてもココヘリで遺体が見つかれば失踪宣告を7年待たずに済むので、保険金とか相続とかすぐに受け取ることができるのだ。とは言え、大事なのは無事に下山することである。

おそらく高嶺塩竈(タカネシオガマ)

深山東菊(ミヤマアズマギク)

忠別岳を降りる頃空が明るくなった。真ん中にポチッと見えるのが五色岳、そこから右へ稜線を行く。

忠別岳を振り返る。今日の行程の半分ぐらいまでやって来た。少し晴れるだけで日差しが眩しい。

深山秋の麒麟草(ミヤマアキノキリンソウ)、キリンソウは太陽の光が似合う。

深山黒百合(ミヤマクロユリ)、初めて見るミヤマクロユリ、出会えてラッキーだ。

花弁が8個あるけれど、端取草(ツマトリソウ)だろう。花弁が7個がほとんどみたい。

五色岳から忠別岳を望む。ここまで何度かハイマツの中を歩いて来たが花粉が多くて身体もバックパックも黄色になっていた。おまけに朝露で下半身はビショビショである。とは言え、ここまでくれば息の上がる坂はもうないのでホッとする。

五色岳から再びハイマツの中を歩く。この先にあるプクッと膨らんだところが化雲岳。前が見えないハイマツやクマザサの薮を行くときはクマさん、これから行きますよ、と言う合図をしてから入っていく。合図をクマが受け取ってくれることを信じて両手に持ったトレッキングポールをカチカチとぶつけたり、熊鈴を鳴らしたりする。普段は熊鈴を付けることはなく、先の見えない藪の中だけ付けている。やっぱり山は静かに歩きたい。

トムラウシ山の頂は雲の中。

十勝風露(トカチフウロ)、チシマフウロの亜種で花弁が淡い紫色。

岩髭(イワヒゲ)、名前は可愛らしくないが花は可愛い。

化雲岳を過ぎてハクサンイチゲの広大なお花畑に差し掛かるとメチャクチャ獣臭が漂っていた。地面にはクマが掘った穴が多数。ゆっくりとお花畑を眺めていたかったが、出たな、と言うことでトレッキングポールで音を立てながら足早に先へ進んだ。後でヒサゴ沼で会った人に聞いたら丁度その頃、その辺りからヒサゴ沼へ続く雪渓をクマが横断していたとのことだった。

ヒサゴ沼分岐から少し入った岩場の手前にもクマが掘った穴がいくつも会った。とにかくクマも生きるのに必死で駆けずり回っているのだ。

雪渓に入ると霧である。ここは初めて歩くので端の方を歩いた。

霧が晴れて結構な傾斜の雪渓を下るとバーンとヒサゴ沼が現れた。

今日のテン場だ。水場はここに来る途中にあり、雪解けの水がジャンジャカ流れているので顔を洗ってスッキリした。後でビールも冷やした。流れの中でクルクル回るビール缶、幸せだ。

テントを張って1時間、雨が降ってきた。そして日没、霧が沼を覆い幻想的な景色となった。

今日の夕飯も昨日と同じく、ボロネーゼのパスタ。うーむ、献立に捻りが全くないが、軽量化と考えるのが億劫だったので毎日同じメニューなのだ。

今日は少しお疲れモードだった。久しぶりのテント泊なので1日で疲れは取れなかったのだろう。そして左の踵に少し靴擦れができていた。うーむ。

明日は荷物を軽くしてトムラウシ山ピストンだ。

 

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大雪山縦走 2021 1日目 山と花とビール

2021-10-29 | 徒歩の旅

7/12(月) 曇り

なぜ山に登るのか、それはなぜ仕事をするのかと言う問いと同じである、その答えは美味しいビールを飲むためなのだ。

旭川の空港に降り立ったのは再び東京に緊急事態宣言が発令される前日であった。

空港建物を出るとリスと思われるご当地キャラのあさっぴーが鎮座していた。右手に掲げるのは旭川ラーメンに違いない。

間違いがあってはいけないのであさっぴーについてネットで調べてみるとゴマフアザラシの男の子が憧れのホッキョクグマの姿に変身したとのこと。調べてよかった。

旭川空港からバスに揺られること1時間弱、旭岳温泉に到着だ。バスを降りて数分、登山者のオアシスである大雪山山荘に投宿した。

一夜明け、朝ご飯をお代わりし大雪山山荘を後にした。

ロープウェイで山麓駅から姿見駅まで10分、標高差500mを一気に上がる。片道券2000円に対して往復券は3200円とお得なのだが、有効期限は3日なので片道券を購入した。

そう、今回の旅は5泊6日で旭岳からトムラウシを往復するのだ。一昨年、昨年と旭岳から十勝連峰を縦走したので、今年は一休みして花を楽しもうと思ったのだ。一休みと言っても20kgはある荷物を担いで70km歩くので油断はしないようにしよう。

ロープウェイを降りて旭岳が見えてよかった。曇りでも山が見えるのと見えないのでは大違いである。ロープウェイに一緒の乗った人たちの中に縦走をする人はいなさそうで、旭岳まで行く人は何組かいたぐらい。今日は月曜日、静かな山行になりそうだ。

今年は6日しか山を歩いていなかったので体力はかなり落ちている、それでも旭岳の山頂まで2時間15分だったのでまずまずの出だしだ。

旭岳の頂上直下には黄花石楠花(キバナシャクナゲ)の群落があって好きな場所の一つである。

キバナシャクナゲの群生地の下にある雪渓を降りきれば裏旭のテント指定地だ。ここは泊まったことがないけれど、夜は満天の星を見られそうなので機会があれば泊まってみたい。

この辺りからお腹の調子が急に悪くなった。めちゃくちゃ痛い、そして襲いくる下痢の波の恐怖、下痢止めを飲んだが効く様子はなく、波は今日の宿泊地である白雲岳避難小屋に着くまで20回以上襲ってきたのだった。まぁ、携帯トイレを持っているので使えばいいのだが、初日から中身の入った携帯トイレを持ち歩きたくないので、小屋まで必死に我慢したのだった。

そんなお腹のこととは関係なく、道の脇には可憐な花が咲き誇っていた。霧の雫を従えた雌阿寒金梅(メアカンキンバイ)、とても涼しげだ。と言ってもここは下界の暑さを忘れるぐらい涼しい。

ここからしばらくお花をお楽しみください。

岩梅(イワウメ)

蝦夷の栂桜(エゾノツガザクラ)

稚児車(チングルマ)

白ではなくピンクのイワウメは珍しい。

荒井岳から北海岳の荒涼とした砂礫の稜線に現れた蝦夷高嶺菫(エゾタカネスミレ)、逞しい。

花咲く高山植物以外にこの時期に見られる残雪模様、ここはお鉢と呼ばれる場所である。

蝦夷岩爪草(エゾイワツメクサ)

雲間雪の下(クモマユキノシタ)

黄花塩竈(キバナシオガマ)

岩袋(イワブクロ)

エゾツガザクラと蝦夷の白山一花(エゾノハクサンイチゲ)

深山金梅(ミヤマキンバイ)

蝦夷小桜(エゾコザクラ)

鬱金空木(ウコンウツギ)

這松(ハイマツ)

青の栂桜(アオノツガザクラ)

高嶺女郎花(タカネオミナエシ)、別名は千島金鈴花(チシマキンレイカ) 

曇りなので遠くの景色は見られないが、足元の花を思う存分楽しみながら歩いて白雲岳避難小屋のテン場に到着した。

しかーし、ここまで下痢痛に悩まされてきたのでトイレに直行、九死に一生を得てトイレの有り難みを噛み締めた。

ここのテン場には清らかな雪解けの水が流れている。受付を済ませたらテントを張る前にビールを冷やす。

エゾノハクサンイチゲとエゾコザクラの向こうに残雪、疲れも忘れる良い景色。

夕方前、雲が散ってトムラウシ山が少しだけ顔を覗かせてくれた。

肩が痛いので確認したら痣になっていた。明日からはタオルを肩に当ててバックパックを背負うことにしよう。

テントを張って荷物を整理したらビールだ。つまみは柿の種、夕飯はボロネーゼのパスタ、野菜が足りないな。

 

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北海道ツーリング 2020 最終日 北海道を食べ尽くす

2021-07-09 | 

9月25日 (金) 晴れ

今日で北海道の旅も最終日となった。富良野から小樽へ向かう。小樽港からフェリーに乗って新潟港で下船し、高速で東京の自宅まで帰るのだ。

全ての荷物を35リッターのパニアケース2個と90リッターのダッフルバックに全ての荷物を詰め込んだ。その時ルアーロッドがないことに気が付いた。どこにもない、昨日パニアケースが開いたまま走っているときに落としてしまったことは間違いない。これまで色々な渓流を一緒に歩いた盟友を失った気持ちになった。

荷物を詰め終わり、キャンプ場の事務所前にバイクを止めてキャンプ場のオーナーに挨拶した。素晴らしいキャンプ場であることとまた訪れることを伝えた。キャンプ場の名前は「星に手のとどく丘キャンプ場」本当にご機嫌なキャンプ場であった。

もしやと思い昨日札幌へ向かった道を辿ってルアーロッドが落ちていないか道路脇を探したけれど、その距離は10km以上あって見つかる気がしなかった。そして昨日パニアケースが開いていることに気がついた交差点まで走ってしまった。

くよくよして走っても仕方ないので田舎道を楽しんで小樽に向かおう。そこで滝川を経て道々28号線を南下することにした。ほとんど車が走っていない快適な舗装路だった。タイヤは新品なので安心してアクセルを開けることができた。

小樽で北海道在住の娘とお昼ご飯を食べる約束をしていた。小樽に着いて連絡をするともうすぐバスで着くと言う。そこでバスの停留所に向かった。少し待っていると反対側のバス停に娘が降り立った。道幅が広くこちらに気がつかないで街の中心に歩いて行こうとしたのでUターンして追いかけた。近くに駐車場が見つからなかったので、フェリー乗り場にバイクを置いて戻ってくることを伝えた。大急ぎでバイクを置いて待ち合わせのルタオ本店前に向かった。娘と会うのは年に2、3回ぐらいだろうか。元気そうで何よりだ。そこから歩いてお昼ご飯を食べられるお店を探した。海鮮系の店が多くあったけれど、ここだと言う気持ちが湧かず結構歩いて運河が始まる辺りまで歩いてしまった。そこを左に曲がったところ、雰囲気の良い洋食の店があったのでそこに決めた。店の名は「No Name」。

北海道のビールのデフォルトはサッポロなのでサッポロファンの僕は嬉しい。おつまみはタコの刺身、とても甘く円やかであった。

サラダは北海道の野菜がたっぷり入っていてどれも瑞々しく甘かった。

シーフードパスタはパスタより魚介の量が多いくらいで、出汁がよく出ておりこれまた美味しい。

娘はヘラガニのパスタを頼み、足の先まで食べ尽くしていた。

どの料理も美味しい店でシェフの方も感じがよくまた訪れたいなと思う。その時にはワインだな、そしてコロナが収まっていたら沢山話して笑いたい。

その後ルタオ本店に戻りお茶をした。お腹はいっぱい気味だったのでチーズケーキはひとつ。

紅茶が美味しかったのでお土産に2缶買ってひとつを娘に渡した、もうひとつは妻に。

充実した北海道ツーリングであった。終わってみるといつもあっという間だ。フェリーの窓から北海道にさよならをした、また来るよ。

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北海道ツーリング 2020 8日目 札幌まで往復250km

2021-07-04 | 

9月24日 (木) 晴れ

テントの周りでバリッバリッと音がして目が覚めた。その音までの距離は数10cmだ。羊が散歩すると聞いていたのできっと羊が草を食んでいるのだろう。

少しずつ音が移動していったのでテントから出てみるとそこに2頭の羊が熱心に草を食べていた。

少し前にバイクのタイヤが磨り減っていると書いたけれど、本当にまずいことになっている。帰りはフェリーで新潟に着いてそこから300km以上高速道路を走らなければならない。そして天気予報は雨なのだ。

この後輪の写真を見てわかるようにこれで雨の高速道路を走るのは自殺行為だ。前輪も同様に交換しなければまずい状況だ。ちなみにこのタイヤはミシュランのPOWER RSと言ってグリップ力が高く安心してバイクを倒せる走りやすいタイヤであった。

これは1日前の写真、1日でどんだけ削れんだ。

今日は不安材料であるタイヤの交換を優先順位の一番にした。旅は常に何を優先順位の一番にするかを心がけている。そして1日に実行するのは一つで十分だなのだ。

店舗の営業時間を待って旭川にあるメーカー系バイクショップや大手バイクショップに電話をかけてみたけれど、バンディット1250に装着できるタイヤの在庫はなかった。バイクタイヤの需要は低くバイクタイヤ専門店以外に在庫がないことは珍しいことではない。

やっぱり札幌か。札幌のタイヤ専門店に電話してみると希望メーカーでのタイヤがあった。そして運の良いことに今日交換できる時間があると言うので交換をお願いした。

富良野の街を抜けて富良野川を超えて事件発生!左のパニアケースが空いてブラブラしている。パニアケースは取り外し可能なバイクに取り付けられるハードケースのことだ。ケースをしっかり閉めずに出発してしまったらしい。ケースの中にあったものを思い出そうとした。結露や雨でテントに着いた水を拭き取るスポンジがあったよな。どこで落としたのだろう。あとは思い出せなかった。

今は札幌にあるその店まで行くことに集中しよう。幹線道路を避けて山道を流していく。どんだけ山道が好きなのだろう。

札幌のリバーランドサービスと言うショップでタイヤを交換してもらった。新しいタイヤはミシュランのROAD 5、アクティブな走りができそうなパターンである。

足掛け7時間、往復250km、タイヤ交換の旅であった。日が傾く頃に富良野に戻ってきた。

十勝と大雪の山塊を望んだ。山塊の向こう側から雲が溢れそうになっていた。

残念ながらキャンプ場のジンギスカンの時間には間に合わなかった。まぁ、そう言うこともある。フラヌイ温泉でリフレッシュし、キャンプ場に戻って焚き火をしながらコンビニのお惣菜を食べた。そしてサッポロビール、気持ちよくようことができた。

 

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北海道ツーリング 2020 7日目 屈斜路湖から富良野へ

2021-07-03 | 

9月23日 (水) 曇りのち雨のち晴れ

屈斜路湖の朝はいつもそっとやってくる。風が静かな日の湖面は穏やかで神秘的だ。

北海道の滞在もあと2泊となった。フェリーの出る小樽方面に向かわなければならない。阿寒湖のコンビニでコーヒーを飲んでちょっと休憩。オンネトーはパスして足寄へ、以前立ち寄って顔を覚えてもらったガソリンスタンドでガソリンを入れようと思ったらガソリンスタンドはなくなっていた。

足寄から上士幌に入って丁度お昼となった。何を食べようと思って街中を走っていると豚丼の文字が見えたので迷わず停車だ。豚丼の甘さが冷えた身体には嬉しい。少しづつエネルギーが補給されていった。

北海道ツーリングの締めは上富良野で迎えることが多い、上富良野には温泉、コンビニ、スーパーが近い居心地の良いキャンプ場があるのだ。そのキャンプ場は上富良野町日の出公園オートキャンプ場と言って今までに何度もお世話になっていた。そこへ向かおうかと思っていたのだけれど、今年は入場制限があり予約が必要だったが予約を取っていなかった。それと他に前から気になっていたキャンプ場があったので、上士幌の道の駅から電話してみると空きがあったのでそのキャンプ場に向かうことにした。

上士幌から三国峠に向かい、幌加温泉に浸かり、三俣山荘でランチだ!と思ったが三俣山荘は休みで、峠方面には雲が垂れ込めている。おまけにすでに寒いし、タイヤは擦り減っているし、危険だ。と言うことで南側の狩勝峠を越えて行くことにした。狩勝峠はずっと雨だった。峠を越えると雨も上がって湿気た身体を乾かしながら富良野に向かった。今回お世話になったのは星に手のとどく丘キャンプ場だ。富良野の山が見える高台のキャンプ場だ。

受付をするために草地にバイクを停めて降りようと思ったら地面にスタンドがのめり込んでバイクが傾いた。うげげげ!しかし荷物満載のバイクを片足で支えることはできず倒れてしまった。すぐに近くにいたバイク乗りの方とオーナーの方がバイクを起こすのを手伝ってくれた。バイクを起こすと左前のウインカーが粉々になっていた。おまけに脇腹を打ってしまったようで鈍い痛みがあった。この痛みは帰ってからも続いて以前肋骨を骨折した時と同じ痛みだったので多分ヒビぐらいは入っていたと思う。

バイクを倒してウインカーが壊れてしまったけれど、それほど消沈することもなくライダーサイトにテントを張ってフラヌイ温泉に向かった。3日ぶりの風呂でさっぱりした。

そしてサイトには焚き火の炉があるのだ。薪は500円、夕方に軽トラの売り子がやって来る。夜の楽しみができた。

キャンプ場は昼にジンギスカンのレストランをやっている。夜はキャンパーだけがジンギスカンを食べることができるのだ。迷うことなく予約した。

レストランでバイクを起こすのを手伝ってくれた常連ライダーの方と同席になった。COVID-19が流行っているので横を向いたりマスクをしたりしてツーリングの話をした。よく考えたら誰かと会話するのは今回の旅で初めてであった。

暮れ行く空と山を眺めながらビールを飲んでジンギスカンを食べる時間が過ぎていった。

お腹も一杯になり、三々五々テントに戻って焚き火を始めた。この時期の北海道は結構冷えるので焚き火を股に挟む格好で揺れる炎を見つめた。

満点の星空、今日は月も出ていた。ここは最高のキャンプ地だ。

 

 

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北海道ツーリング 2020 6日目 知床から屈斜路湖へ

2021-07-01 | 

9月22日 (火) 晴れ

国後島から日が昇る。明るくなれば目覚める。テント泊ひとり旅の朝は早い、そして夜も早い。

朝ごはんを食べて釣りに出かけた。昨日とは違った川に入ってみた。ゴミが散乱していてなんだかなぁ、と思いながら釣り上がる。オショロコマの魚影は薄く、3匹釣って終わりにした。

テントに戻って今日の行き先を決める。屈斜路湖で温泉に入ろう。途中開陽台に寄って行こう、その前に厚岸で牡蠣ご飯を食べようと思ったが、厚岸を回ると結構な距離があるので厚岸行きはなし。厚岸は2012年と2014年に寄って「かきべん」と「かきめし」を食べている。その時の日記はコチラコチラ

真っ直ぐに伸びる北19号線を経て開陽台へ、駐車場の端のバイク置き場にバイクがずらりと並んでいた。ライダーは開陽台を目指すのだ。多分開陽台は5回目ぐらいの訪問だと思う。展望台の傍にはキャンプ場があって夜は星空が綺麗に違いない。

展望台に登ってぐるぐる回って景色を楽しんだ。マスクをしていたがここから地平線を眺めているとCOVID-19のパンデミックが夢のように思えてくる。

三角点があった。三角点を見つけるとつい覗いてしまう。

お昼ごはんは弟子屈でラーメンと決めていた。弟子屈ラーメン弟子屈総本店で食べる弟子屈ラーメン、早口言葉のようである。

頼んだのは弟子屈醤油チャーシュー、美味い。美味しいラーメンはとにかく偉い。

弟子屈の街を離れる前にセイコーマートで食料を調達してからパイロット国道を屈斜路湖を目指した。屈斜路湖にはお気に入りのキャンプ場があるのだ。

そこは湖畔で隣は鄙びた温泉、ちょっと歩くと無料の露天温泉やその先に野手溢れる掘建て小屋の温泉もあるのだ。しかしキャンプ場に着いてがっかりすることになった。

料金は倍になり、ゴミは持ち帰り、売店はなし、おまけに区画割りされていた。これは全てCOVID-19の影響である。そして隣の温泉もCOVID-19で休業、露天温泉は枯れていた。ここから他のキャンプ場に行く気力はなかったので手続きを済ませ、ソロキャンパー用の場所にテントを張った。

近くの温泉は入ることができないので和琴半島にある温泉に行こう。準備を整えて半島の入り口に向かうと危険な倒木があるため通行禁止となっていた。ここは突破してはいけない、と頭の中の良心が囁いた。今来た道をとぼとぼと引き返した。

キャンプ場の売店はやっていないので、ビールを求めて屈斜路湖の駐車場にある売店2件に行ってみたけれどビールは売っていなかった。仕方ないので片道20kmほどかけてバイクでビールを買いに行った(涙)。

夕方隣のキャンパーが戻って来て焚き火を始めた。こちらは風下で煙いなと思っていたら、そのうちにゴミを燃やし始めてプラスチック系の有害物質の煙が流れてきた。ゴミがなくなるまでその煙が流れて来て臭くて気持ち悪くなってしまった。うぷっ!文句も言えない自分の不甲斐なさにもぐったりして眠りについた。きっと明日はよい日になると信じながら。

COVID-19のパンデミックが過ぎ去ったらこのキャンプ場を再訪してみようと思う。

 

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北海道ツーリング 2020 5日目 網走から知床へ、そしてオショロコマ

2021-06-28 | 

9月21日 (月) 晴れのち曇り

今日は行き先がまだ決まっていないのである。なんてことだ。うーむ。とりあえず斜里にある天に続く道まで行くことにする。

海岸沿いの国道は交通量が多いので内陸部の道をできるだけ使って目的地を目指した。適当に走っていたら畑の向こうに斜里岳を見ることができた。いつか登ってみよう。

天に続く道は有名なスポットなので車やバイクで賑わっていた。

さてどちらに向かおう。やっぱりオショロコマを釣りたいなと思い知床半島に向かうことにする。オショロコマはイワナの仲間である。

久しぶりに走る知床の極上ワインディングロード、コーナーを抜けるたびにアクセルを大きく開けて楽しんだ。あっという間に知床峠に到着してしまった。知床峠からは羅臼岳がすぐそこに。この山もいつか登ってみよう。

峠を越えると見えてくる国後島、大きな島だ。山を降った羅臼の街で買い物を済ませてその先にある二ツ岩キャンプ場に向かった。目の前は海でその先に国後島と言う絶好のロケーションにあるキャンプ場だ。

道路を挟んだ山側にこのキャンプ場を管理する「熊が入った家」がある。「熊が入った家」は本当に熊が入った家で、気さくなオーナーが宿とライダーハウスを経営している。

テントを張り終えたが、夕飯までまだ時間がある。ということで偵察がてら近くの川に釣りに出かけた。魚影は濃く、型のよいオショロコマが10匹ぐらい釣れた。オショロコマの下腹部は金色で、オレンジ色の斑点、赤みを帯びた腹ビレと尻ビレの端が白でとても美しい。そして20cmほどの端整なヤマメが釣れて驚いた。おそらく以前放流されたものの生き残りと思われる。魚に負荷をかけないようルアーのフックはシングルバーブレスで、生態系に影響を及ぼさないよう釣った魚はリリースした。しかし釣りとは魚にとってはとんでもない所業である。

夕飯は餃子にビール、後は何を食べたか忘れてしまった。海を目の前にしてくつろぐ時間は好きだが、国後島を目の前にすると複雑な気持ちになってしまった。

夜になっても横の道路を車がビュンビュン走っているので時々目を覚ました。キャンプ場のロケーションは最高なのでそこが残念なところだ。ちなみにゴミは持ち帰りなのでバイク乗りは観念しよう。

 

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北海道ツーリング 2020 4日目 クッチャロ湖から網走湖へ

2021-06-25 | 

9月20日 (日) 晴れ

2泊したクッチャロ湖を後にしてオホーツク海沿いを南下する。海岸には鮭を狙う釣り人の竿が並んでいる。枝幸、雄武、興部(これらの街の名前をすらすら読めるのは北海道ライダーだからだと思う、ちなみに街の名はえさし、おむ、おこっぺ)を抜けてお昼少し前に湧別に着いた。お昼ごはんは洋食YOKOYAMAと決めていた。クリーム色の外壁の可愛い洋館風の建物で、店内はふんだんに木材が使われていて暖かさを感じる店だ。玄関を入ると右手に古いバイクが置かれ、落ち着いたジャズが流れているのもお気に入りポイントだ。もちろん料理は美味しい、キャンプ飯に明け暮れているからではなく本当に美味しい。何を食べようかと迷ったあげくエビとアサリのトマトソースパスタを食べた。魚介とトマトの旨味が身体に染み込んだ。

食後に頼んだコーヒーも美味しかった。なかなかお目にかからないクニャクニャしたカップに笑みがこぼれる。

このお店はご主人が一人で切り盛りされているので混雑時はゆっくりと待ちましょう。

お腹が満足したら出発だ。東に向かいサロマ湖を通過して能取湖に立ち寄った。この季節、能取湖の湖畔の一部が真っ赤なサンゴ草に覆われる。以前訪れたときに寄付金の箱が置いてあって寄付したことがあったけれど、駐車料や入場料を取っても良いのではないかといつも思う。

今日の宿泊予定地は網走湖畔のキャンプ場だ。最初に寄った女満別湖畔キャンプ場は連休中の日曜日で家族連れで賑わっていた。これは求めるものではない。と言うことでその奥の女満別湖畔公園野営場へ向かった。

そこは空いていて無料のようだ。しかし9月は水道は出るがトイレが閉まっていた。仕方あるまい、トイレは4km離れた道の駅になってしまったがバイクなら10分以内に行けるはずだ。

テントを張り終え、近くの温泉施設、山水美肌の湯で汗を流した。あれ、この日は何を食べたっけ、忘れてしまった。きっとセイコーマートのお惣菜に違いない。

夕方、湖の向こうに天使の階段が見えた。女満別で見る天使の階段、最高の状況である(女満別も天使の階段も中島みゆきの歌に出てくる言葉だから)。

湖岸に大量の流木が打ち上げられていたのでそれを使って焚き火をした。燃え上がる炎の向こうにあるのは湖の闇だけだ。秋の寒さと焚き火の暖かさを感じながら炎が消えるまで波の音を聞いた。

 

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北海道ツーリング 2020 3日目 渓流釣りで泣いて宗谷岬へ

2021-06-23 | 

9月19日 (土) 晴れ時々雨

少し風があるけれど晴れて気持ちのよい朝を迎えた。テントを出れば遮るもののないクッチャロ湖が広がっている。ヤッホー!

午前中は近く(近くと言っても20km〜30kmぐらい離れている)の小渓に釣りに出かけた。その溪に向かう途中で行く先に虹が出ていた。

その渓を訪れるのは3、4回目だと思う。狙うのはヤマメだ。しかし渋い、遡上する鮭は結構いるが、肝心のヤマメの気配はない。入渓地点から上流に向かってしばらく歩いたが全く釣れず、下流に向かった。

下流には流木が積み上がっていた。少し前に大雨が降ったようだ。これではヤマメはいないだろう。

場所を変えようと少し離れた別の川に向かった。川を見てみようと路肩にバイクを止めたがブレーキをかけた後輪が滑ったので嫌な感じがした。

川を覗くと浅瀬をバシャバシャ泳ぐ鮭がいた。していたが、その嫌な感じはもっと悪いものになった。路肩を出ようとした時、少しぬかるんでいる斜面でタイヤがスリップして抜けられなくなってしまった。抜け出ようとアクセルを開けたら後輪が泳いでしまって転倒してしまい泣きそうだ。倒れたバイクをやっとのおもいで押し上げてタイヤの下に砂利を集めて突っ込んだ。白煙を上げるぐらいタイヤを回転させてどうにか抜け出すことができた。磨り減ったタイヤをそのままにしているのが悪いのだけれど、もう滑りそうな場所には入らないように気をつけようと思った。意気消沈してしまったので上流には向かわずキャンプ場に戻ることにした。

キャンプ場に戻って釣りの長靴を乾かしたりしてグダグダしていたが、天気もいいし時間があるので宗谷岬まで走ってこよう。そこには気持ちのよい道が続いているのだから。

好きな道をあげる際にここは外せない。何度訪れても感動する道、それがエサヌカ線だ。地平線に伸びるまっすぐな道、その先にあるのは青い空と雲だけだ。

宗谷岬に向かうオホーツク海沿いの国道は空いているけれどスピードを上げずにゆっくりと流す。ゆっくり走れば景色をゆっくり見ることができるのだ。

宗谷岬はもちろん空いていた、COVID-19のパンデミックの影響だと思うけれど食堂も軒並み閉店になっており、辛うじて開いていた店でお昼ご飯に海鮮丼を食べたが、良いところを見つけられずがっかりして店を出た。

気持ちを新たに白い道へ向かった。白い道は宗谷丘陵にある砕いた帆立貝の殻を敷いた道だ。走るとザキザキとタイヤが音を立てて気持ちいい。

キャンプ場に戻り、温泉に浸かり、サッポロクラシックビールを飲んで夕陽を見る。贅沢な時間を過ごせることに感謝した。

夕飯はセイコーマートで買ったお惣菜と、鶏のささみと再びスーパーで購入したタモギ茸を使った炊き込みご飯だ。これは炊く前の写真、炊き上がった後は暗くて写真をうまく撮れなかったので省略。

夜も晴れたので360度見渡せる星空を飽きるまで眺め続けた。

 

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北海道ツーリング 2020 2日目 小樽上陸後クッチャロ湖へ

2021-06-20 | 

9/18(金) 雨

4時半、小樽港にフェリーが接岸した。全ての車がフェリーから降りた後にバイクと自転車が下船した。早朝到着の小樽での楽しみと言えば港から数分走ったところにある鱗友朝市での朝ごはんだ。朝市は日曜日休みなので日曜日に到着するフェリーはできるだけ避けたいところだ。以前市場の食堂が全て閉店してしまい寂しい思いをしていたが、今は復活してくれて本当にありがたい。

今回のお店はいち乃家、刺身定食をいただく。朝から新鮮な魚介を食べると北海道へ来たなぁと思うのだ。

雨なので小樽運河をバイクから降りて眺めることもなく小樽の街を後に北へ向かった。止む気配のない雨の中を日本海沿いに北へ向かった。もう本当にずっと雨なのだ。

ビショビショで小平の道の駅で休憩した。この道の駅の名は「おびら鰊番屋」で明治の終わりに建てられた大きな番屋がある。以前番屋を訪ねたときの日記はこちらへどうぞ。

休憩場所に顔出しパネルが置いてあった、顔出しパネルがあったら取り敢えず顔を入れて見るのが人情だろう。よく見ると小平町のPRキャラクターはメロン、牛、ホタテ、タコ、魚とてんこ盛りである。そして胴体はご飯である。

雨が小降りになる頃、初山別の道の駅「ロマン街道しょさんべつ」でお昼ご飯のために立ち寄った。体が冷えていたのでフグカツラーメンを注文したが、見た目も味もう〜む、であった。

手塩から内陸部へ入って今日の宿泊地であるクッチャロ湖へ向かった。サロベツ原生花園のバス停はいつも止まってしまう場所だ。

クッチャロ湖畔のキャンプ場に着いてテントを張り終え、浜頓別の街のスーパーへ夕食の材料を買いに行った。野菜売り場にタモギ茸があったので迷わず購入した、普段見ることのない美味しいキノコなのだ。

キャンプ場に帰って隣の宿泊施設、はまとんべつ温泉ウイングに向かった。とろりとしたお湯で身体を温めて缶ビールを買ってテントに戻った。ビールを飲みながら先ほど買ったタモギ茸と豚トロ、トマトを炒めた。

夕方に雨が上がり、空が少しだけピンク色になっていった。

ここのキャンプ場の一番の魅力はこの夕焼けだ。前半で紹介した以前番屋を訪ねたときの日記の後半に息を飲むような夕焼けの写真があるので、こちらへどうぞ。しつこくてすみません。

夕焼以外にも、隣が温泉、最近倍になったけれど料金は400円、トイレは水洗、ゴミ処理あり、広い芝生のフィールド、静かな湖畔、街は近いし、いいことずくめなのだ。難点があるとしたら風が強い日がある、夏は蚊が多い、ぐらいだと思う。

と言うことでこのキャンプ場は道北を訪れたら外せないキャンプ場なのだ。

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北海道ツーリング 2020 1日目 3年ぶりのフェリー

2021-06-13 | 

9/17(木) 曇り一時晴れ

2020年、最初で最後のバイクツーリングに出かけた。行き先は北海道だ。ここのところアウトドアの遊びはもっぱら山歩きで、ツーリングから遠ざかっていて、北海道ツーリングも3年ぶりだった。

家から1時間ほど走ってSAで休憩した際、バイクから降りたら膝が痛くてこの先どうなるんだ、とビビってしまう。その痛みは新潟に着く頃には無くなっていたのでホッとした。

新潟港はよく晴れていて暑かった。乗船を待つライダーと荷物を満載したバイクが連なるのを眺めるといつも心がゾワゾワとする。

最近のフェリーはゴロ寝する相部屋と言うものがほとんどない。旅情はないけれどCOVID-19のパンデミック下においては幸いで、今回初めて簡易個室でない個室を予約した。シーズンオフだと二人部屋に一人分の料金で乗船できるのは嬉しい。

部屋のタイプはステートAの窓付き、トイレとシャワーが付いていて、篭るのに申し分ない。

少ない乗客を乗せたフェリーは新潟港から小樽へ向けて出発した。いつもであれば大浴場で汗を流してカフェスペースで生ビールだけれど、今回食事以外はずっと部屋で過ごした。

サッポロビールの最初の技師は長岡出身で、ドイツでビールの修行をしたとのこと、飲んだ缶ビールに書いてあった。ビールの後はワインに突入してほろ酔いとなった。

窓の外の暮れてゆく空に垂れた重い雲を眺めながら、中島みゆきのアルバム「いまのきもち」を聴いた。しばらくして海と雲の境目がわからなくなっていった。おやすみ。

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赤岳 〜 阿弥陀岳 2020 夏

2021-04-19 | 徒歩の旅

8/29 (土) 晴れ

スカッと晴れた夏山に行っておこう。一泊で電車とバスで行ける山、八ヶ岳、歩きごたえのある赤岳に向かった。

茅野からバスに揺られて40分、美濃戸口に到着して林道を歩いて行く。赤岳鉱泉に着いて受付を済ませる。テントを張れそうなスペースがなかなか見つからず、求めてテン場を一周してしまった。すると先ほどまでテントがあった場所がポンと空いていた。高台で日当たり良好の角地じゃないですか。他に突入してくる人もいないようなのでそこにテントを張った。テントを張り終えたらいきなり本降りの雨となった、時刻は14:30。トイレに行っておけば良かった。少し雨が弱くなったのでトイレに行って缶ビールを購入した。いつも思うのだけれど赤岳鉱泉には黒ラベルが置いてあるので偉い、とにかく偉い。ビールを飲んでいると空から雲が消えて大同心、赤岳、阿弥陀岳が見えた。

今日のご飯はソーセージにシシトウとトマトの水ソテーでワイルドな感じ。

以下の煮物を使った炊き込みご飯、芯が残ってしまったが見た目はおっけ!

もう一本ビールを飲んでお腹はいっぱい!

 

8/30 (日) 晴れ

4時半に出発、早い。行者小屋から地蔵尾根へ、左を向けば大同心、小同心、横岳。

地蔵の頭に到着、お地蔵様に手を合わせる。

赤岳を正面に左に富士山、この角度が好きだ。

赤岳の頂上は密集していたので横を通って阿弥陀岳に向かった。赤岳の影の向こうに阿弥陀岳。

中岳を越えて振り返る。夏の空と雲だねぇ。

バックパックを置いてコルから阿弥陀岳を往復、行者小屋に下って時刻は9時40分、天気も良く時間があるのでテントを広げて乾かした。テントは乾かして持って帰りたい。

1時間ほどでテントが乾いたので下山を開始、杉苔の生す森を抜けて美濃戸口へ。

美濃戸口のJ&Nでお昼を食べて茅野駅へ、そして定番のお土産の野沢菜漬けと塩ようかんを買う。この行動はパターン化しているな。

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南八ヶ岳 プチ縦走 2021 早春 3日目 (最終日)

2021-04-17 | 徒歩の旅

3/5 (金) 曇り

明るくなる少し前に目を覚ます。冷たい空気の中で寝袋の中に納まって転がっている時間が好きだ。寝袋から出ずにゴロゴロして赤岳に登らず下山してもいいかなと一瞬思う。

でも登れる山が目の前にあるのに登らないのはもったいない。靴ひもをしっかり締めずに歩いてできてしまった靴擦れが少し痛いが行動可能だろう。行くぞ!と決めて起き上がる。

テントの入り口を開けて見上げた空は薄曇りで風はない。素早く準備を整え、行者小屋へ向かった。一山越えて行者小屋に着くと幕営している人はいなかった、もう出かけたのだろう。

行者小屋から地蔵尾根を目指す。雪は思ったより多めだがトレースがあるのでサクサクと登っていく。樹林帯を抜けると気の抜けない雪の斜面が続く。時折振り返って高さを感じる。落ちたらずっと下まで転がっていくことだろう。

地蔵の頭の手前のやせ尾根の雪は少なめで安心して渡ることができた。赤岳鉱泉を出て2時間半、地蔵の頭に到着した。ここからは稜線を行く。山は稜線歩きが楽しい、少しずつ近づいてくる頂、見渡す遠くの山々、頰に当たる風。

赤岳頂上に着くまで誰にも会わなかった。こんなに静かな山行は八ヶ岳では初めてだ。頂上からは南アルプスや富士山が見えるのだけれど、やっぱり富士山が見えると気分が上がる。

下りは立場川源頭部を経て文三郎尾根へ、しかし誰にも会わない。まだ9時過ぎだからかも。雪が少なくなった岩場を下っていく、アイスバーンとなっていた箇所もあった。

文三郎尾根の分岐を過ぎてようやく人とすれ違った。今日は暖かくみんな薄着だ。上は凍っているから気をつけね。

赤岳鉱泉に戻ったのは11時過ぎだったが、だらだらとテントをしまって赤岳鉱泉を出たのは12時半近かった。いつも思うのだけれど基本中の基本である靴ひもの緩みを疎かにしてはいけない。靴ひもの緩みは靴擦れにつながり、指の爪が鬱血したり足の裏に水泡ができたりするからだ。そんなことにより、足の指が痛いのでゆっくりと下っていたら知り合いのガイドの方が後ろから追いついた。

少し話していたら赤岳山荘から美濃戸口まで車で送ってくれるとのことだったのでつい甘い言葉に乗ってしまった。そして赤岳山荘まで1時間と結構なペースで彼らのグループについて歩いてしまった。車の中で林道の危険性について話を聞く、美濃戸口から上はチェーンは必須だ。

美濃戸口で降ろしてもらい、意気揚々とレストランJ&Nへ向かう。山から降りて美味しいものを食べたくなる僕にとってオアシスのような店なのだ。

ポークリエットをつまみにビールで乾杯、外でぶらぶらしているお店のシベリアンハスキーに美味しいよと念を送る。

冬の定番ビーフシチュー、ホクホクの野菜、ホロホロの肉、ソースの旨味が身体に染み入る。

締めはモンブランとカプチーノ、モンブラン美味し!

その後タクシーで茅野駅へ。駅で長野のお土産を物色、野沢菜漬けは外せない、定番の塩ようかんとくるみ餅はこの前物産展で買ったので、今日はわかさぎの筏焼を選択、筏焼と名前がついているが甘露煮だ。

今季初めての雪山は天候にも恵まれ充実した山行になった。コロナ禍、十分気をつけて山を楽しもう。

後記:今日は天気が良ければ蝶ヶ岳から常念岳を歩いている予定であった。次の山行の機会は5月、準備を怠らず機会を待つことにしよう。

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南八ヶ岳 プチ縦走 2021 早春 2日目

2021-04-10 | 徒歩の旅

3/4 (木) 晴れ

昨夜はとても寒かった。テントが飛ばされて身体中がピンク色のサビに覆われると言う恐ろしい夢で目が覚めた。朝ごはんの蕎麦を食べて身体を温める。

今日は東天狗岳、硫黄岳を経て赤岳鉱泉まで歩く予定だ。天狗の奥庭に向かう高台に登ると東天狗と西天狗が仲良く並んでいるのが見える。左が東天狗岳だ。

この時期のスリバチ池はこんな感じで、雪が溶けると水が溜まった池となる。

雪の上に動物の足跡を見かけるのは珍しくない。でもこれは誰のものだろう。タヌキ?

天狗の奥庭を抜けて東天狗岳へ向かう。斜面の雪は少なかった。天気は快晴、頂上で3回ぐらい360度見回した。

東天狗の頂から南に向かうヤセ尾根にトレースはなかった。つるりと行ったら命の保証はなく、ちょっと怖かったので後ろ向きになって慎重に下った。

根石岳を超え夏沢峠を経て硫黄岳へ、硫黄岳からは横岳から赤岳、阿弥陀岳の塊をドーンと見ることができる。ここまでの疲労が吹き飛ぶ絶景だ。

赤岩の頭から赤岳鉱泉に一気に下る。赤岳鉱泉に着く頃には結構疲れていて、当初の予定だった行者小屋行きはやめて赤岳鉱泉に泊まることにする。

これは有名なアイスキャンデー、知り合いのガイドの方がクライミングの講習をしていた。

テントを張ったら夕飯だ。黒ラベルを飲めたので赤岳鉱泉にして正解だった。

夕飯はナスと焼き鳥炒め、ひよこ豆とソーセージのクリームシチュー、パンは2個、お腹いっぱいだ。

この後ホロ酔い加減になるまで持ってきたウイスキーを舐めて早々に寝袋に潜り込んだ。

とても静かな夜だったが、ヘッドランプでテントを照らされて何度か目が覚めた。テントは薄い布だから照らしちゃダメだよ。

 

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