9月20日 (日) 晴れ
2泊したクッチャロ湖を後にしてオホーツク海沿いを南下する。海岸には鮭を狙う釣り人の竿が並んでいる。枝幸、雄武、興部(これらの街の名前をすらすら読めるのは北海道ライダーだからだと思う、ちなみに街の名はえさし、おむ、おこっぺ)を抜けてお昼少し前に湧別に着いた。お昼ごはんは洋食YOKOYAMAと決めていた。クリーム色の外壁の可愛い洋館風の建物で、店内はふんだんに木材が使われていて暖かさを感じる店だ。玄関を入ると右手に古いバイクが置かれ、落ち着いたジャズが流れているのもお気に入りポイントだ。もちろん料理は美味しい、キャンプ飯に明け暮れているからではなく本当に美味しい。何を食べようかと迷ったあげくエビとアサリのトマトソースパスタを食べた。魚介とトマトの旨味が身体に染み込んだ。
食後に頼んだコーヒーも美味しかった。なかなかお目にかからないクニャクニャしたカップに笑みがこぼれる。
このお店はご主人が一人で切り盛りされているので混雑時はゆっくりと待ちましょう。
お腹が満足したら出発だ。東に向かいサロマ湖を通過して能取湖に立ち寄った。この季節、能取湖の湖畔の一部が真っ赤なサンゴ草に覆われる。以前訪れたときに寄付金の箱が置いてあって寄付したことがあったけれど、駐車料や入場料を取っても良いのではないかといつも思う。
今日の宿泊予定地は網走湖畔のキャンプ場だ。最初に寄った女満別湖畔キャンプ場は連休中の日曜日で家族連れで賑わっていた。これは求めるものではない。と言うことでその奥の女満別湖畔公園野営場へ向かった。
そこは空いていて無料のようだ。しかし9月は水道は出るがトイレが閉まっていた。仕方あるまい、トイレは4km離れた道の駅になってしまったがバイクなら10分以内に行けるはずだ。
テントを張り終え、近くの温泉施設、山水美肌の湯で汗を流した。あれ、この日は何を食べたっけ、忘れてしまった。きっとセイコーマートのお惣菜に違いない。
夕方、湖の向こうに天使の階段が見えた。女満別で見る天使の階段、最高の状況である(女満別も天使の階段も中島みゆきの歌に出てくる言葉だから)。
湖岸に大量の流木が打ち上げられていたのでそれを使って焚き火をした。燃え上がる炎の向こうにあるのは湖の闇だけだ。秋の寒さと焚き火の暖かさを感じながら炎が消えるまで波の音を聞いた。
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