風になれたら

SUZUKI Bandit1250Sに乗って風になり
中島みゆきや渡辺美里を聴いて風になり
山を歩いて風になる

南八ヶ岳 プチ縦走 2021 早春 1日目

2021-04-06 | 徒歩の旅

3/3 (水) 晴れ

今シーズン初めての雪山だ。密を避けるため平日に出かけ、宿泊はテントだ。特急あずさで茅野に着くと登山者はとても少なかった。平日は山へ向かうバスがないためタクシーで登山口の渋の湯に向かった。

渋の湯も静かだ、お昼ご飯にどら焼と柿の種を食べて出発する。

3ヶ月ぶりの山行、それもテン泊なのでバテないようにゆっくりと歩いた。今日はとても暖かく、歩き始めてすぐに汗が出てきたのでアウターを脱いで薄手のフリースで歩いた。

今日の宿泊地である黒百合ヒュッテに着くまでに数組の下山者とすれ違ったのみ、こんなに空いている八ヶ岳は初めてだった。久しぶりに雪を踏みしめて歩く感覚を楽しんだ。立ち止まると静寂の中で木々から落ちる雪の音だけが聞こえる。

ヒュッテに着く少し前に振り返ると北アルプスの山々が見えた。雲ひとつない青空だ、今日来られてよかったと染み染みと思った。

黒百合ヒュッテに到着した。ここには何度か泊まったことがあるがテント泊は初めてだ。

太陽光発電はバイオトイレを維持するために使われている。

週末は混雑するテン場もガラガラで、あと2張りのテントがあるだけだった。

テントを張り終えて時間は2時半、景色が素晴らしい中山まで歩こうかとも思ったが往復で2時間、面倒だしこれ以上疲れたくないのでパスしてビールを飲もう。

ビールを飲観ながら鍋を作った。白菜、色々なキノコ、鶏肉、出汁はチキンスープで塩胡椒で味を整えた。その後切り餅を投入した。

テントの中はお日さまに温められてポカポカで、テントの隙間から見える空は限りなく青い。幸せな時間が過ぎていく。

2時間半ほどゴロゴロした後、夕陽が落ちる山々を眺めるために高台に登った。振り返れば黒百合ヒュッテの全景が見える。

西に目を向けると木曽御嶽山、乗鞍岳、北アルプスが一望できた。下の写真は穂高の山々と槍ヶ岳、その右は常念岳と大天井岳かな。

太陽が落ちると急に寒くなったのでテントに戻った。寝る前にトイレに行ってヒュッテ入り口の温度計を見たらマイナス8度だった。

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大雪山・十勝岳連峰縦走 2020 5日目 (最終日)

2021-03-24 | 徒歩の旅

7/9 (木) 晴れ

昨日は丸々一日寝ていたので大分疲労が取れた。そして、一日降っていた雨が上がって今日は良い天気になりそうだ。

テントから出るとオプタテシケの山塊が温かく優しい朝陽に包まれていた。太陽の光はいつも安らぎを与えてくれる。

雨の中二泊してぐちゃぐちゃに濡れてしまったテントを畳む。雨を吸って重くなったテントを丸めてバックパックに詰め込んだ。

テント場から暫くは雪渓を登っていく。昨年ここを通った時に登山道を見つけるに手こずったり、スリップしたりしたことを思い出した。

雪渓を登り切って振り返れば山の緑に雪渓の白が映え、真っ白な雲が浮かんでいた。

オプタテシケ山頂前のピークを過ぎて振り返る、昨年霧の中でこのピークを山頂と勘違いしたな。

山頂直前の急登を登って登頂。ここは富良野側の登山口から日帰り圏内、少しホッとする。

肩の皮や足の皮が剥けてしまい歩くたびに痛いが先に進むのみだ。静寂の中、ベベツ岳、石垣山と一山一山超えていく、そして美瑛富士避難小屋の分岐まで辿り着いた。

今日は美瑛富士避難小屋でテントを張るか、それとも先に行くか。時刻はまだ11時過ぎ、十分先にいける時間はある。問題はどこまで先に進むかだ。傷んだ足を引きずって十勝岳を越えて上ホロカメットク避難小屋まで行ってもう一泊できるだろうか。でも踵や肩の皮が剥けた状態で歩くのは辛いし、何より破傷風が心配だ。吹上温泉登山口に今日中に下山しよう、そうしよう。美瑛富士避難小屋の分岐から進むと昨年折り返した雪渓の先に美瑛岳が見えた。昨年はここで折り返して望岳台に一度下山したのだった。

のろのろと次の美瑛富士の分岐に着くと一人の登山者が美瑛富士に向かうところだった。彼は走っていた。。。

そこから暫く行った美瑛岳の分岐からはハイマツの藪や急な下りの連続で、時折雪渓や川が現れると言う盛り沢山な内容で足は悲鳴をあげていた。

そして下りてきた山道を振り返る。もう少しだ。

よくやった、と言いたいところだけれど、ここから下山口まで2時間ほどあり、最終バスの時刻が迫っているので常に距離と時間を確認しつつ歩いた。まぁ遅れたら下山口のキャンプ場に泊まると言う手もある。何度か入ったことがあるが、ここには大きな露天の温泉もあるのだ。

そして下山口の銀水荘に到着、最終バスの20分前であった。よくやった。

バスで上富良野に着き、そこから富良野線で旭川に向かった。列車に揺られながら畑の丘の向こうに見える十勝や大雪の山々、そこを歩いた充足感が景色をさらに美しい記憶に変えてくれた。

旭川の駅ビルで夕飯を食べた。生ビールに味噌チャーシュー麺、美味い、美味い、美味い、と思ったに違いない。下山してやりたいことはいつもビールとご飯なのだ。

おしまい。

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大雪山・十勝岳連峰縦走 2020 4日目

2021-01-16 | 徒歩の旅

7/8 (水) 曇り時々雨

朝起きるとポツポツと小雨が降っていた。テントのフロアは結露で相変わらず水浸しだ。今回シュラフカバーを持ってきて本当によかった。おかげでシュラフを濡らさずに済んだ。

こんな天気の中、歩く気分になれなかったので休養日にすることにした。そしてひたすら寝た。本当にひたすら寝た。

午後、オプタシケ山の雪渓から下ってくる人の声がした。テントの隙間から覗くと二人連れの登山者だった。あちらからは見えないと思うけれどテントの中から「こんにちは、気を付けて」と挨拶した。二人もこんにちはと挨拶して双子池方面に去っていった。雨の中を熊笹を掻き分け、ぬかるんだ坂道を登ることになるだろう、辛いけれど二人なら気も紛れるかもしれない。

雨は一日中降ったり止んだりしていたが、夕方になって静かになったので外を覗いてみると雨は上がってオプタテシケ山が霧に包まれていた。

その15分後、霧が流れてオプタテシケ山が姿を現した。明日は荒天でなければ先に進もう。

明日に向けてご飯を食べよう。もそもそとテントを這い出て雪解け水にビールを突っ込んでから沢に水を汲みに行った。

ビールと柿の種、雨風を凌げるテント、静かに夜は更けていった。

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大雪山・十勝岳連峰縦走 2020 3日目

2021-01-11 | 徒歩の旅

7/7(火) 晴れのち曇りのち雨

今日の行動時間は10時間と長丁場になる。少し赤くなった空の下、トムラウシ直下の南沼を後にした。

南沼を後にして少し行くと左手にこれから歩く山々が見えてくる。左手少し奥の三角錐の山がオプタテシケ山でその麓が今日の宿泊予定地だ。

たまに見かけた白山千鳥(ハクサンチドリ)

白山一華(ハクサンイチゲ)咲く草原の向こうから4頭の鹿がこちらをじっと見つめていた。

三川台の分岐、ここから先はハイマツとクマザサの中を行く。

この藪を超えて行くものは好き者だけである。久しぶりの山行で足が痛いのだましだまし歩く。靴擦れもできたかもしれない。

途中大きな石が重なる場所に着いたら何やら臭い。なんと登山道の石の上に人糞と思われるものがあった。素晴らしい景色も台無しだ。脱糞するなら登山道は外して欲しい。ちなみに僕は携帯トイレでウンコは持ち帰る。人の多い登山道では今や常識だ。

この後もハイマツやクマザサと格闘しながら進んで行く。ツリガネ山の急登はズルズルで結構大変だった。双子池あたりの沼はぬかるんでいて濡れてしまい、歩くたびに靴からズブズブと音がした。

双子池キャンプ指定地に到着、一息つくかと思ったら雨が降ってきた。取り敢えずビールを雪解け水の流れに沈めて、テント一張り分の固い地面を見つけてテントを張った。雨はすぐに本降りとなった。

テントに潜り込んで靴下を脱いだらとんでもないことになっていた。右足の薬指と小指、左足の小指の爪が死んでいた。痛い。中まで濡れた靴で歩いていたため、両足のかかとの皮が長辺4、5cmの楕円形でずるりと剥けていた。痛い。とりあえず持っていたアルコールで消毒し、絆創膏を貼ってテーピングで補強した。皮が剥けた大きさは絆創膏2枚分ぐらいなので破傷風にならないか心配だが、今は身体を温めて横になろう。

雨は断続的に降って、テントの中は結露でビショビショになった。雨漏りもしていたかもしれない。スポンジとタオルでフロアにできた水たまりを拭いてもすぐに水たまりができてしまう。シュラフカバーを持ってきて本当によかった。でも、雨の時期はやっぱりダブルウォールのテントにしようと思うのであった。

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文化的活動記録 2020

2020-12-30 | 日々のこと
2020年に観た音楽(ライヴ)、演劇、映画、好きな順に並べてみます。その日の体調や気分、座席などによって感じ方は大きく変わることがあるので順番はあくまで参考です。
 
今回追加したのは音楽「渡辺美里 武道館ライブ2020 冒険者たち」デビュー35周年に加えて今年の思いが詰まった渾身のライヴだった、映画「魔女がいっぱい」大人が楽しめる切なく深いファンタジー作品、音楽「上原ひろみ "SAVE LIVE MUSIC RETURNS" HIROMI 〜PIANO QUINTET〜」コロナ禍に触発されて作られた4楽章からなる組曲は孤独と不安の中を彷徨い不屈の精神で立ち向かう我々の姿を映し出した圧巻の大作だった、ストリングスとのコラボは煌びやかで最高に楽しかった。
前回追加したのは音楽「MISIA So Special Christmas」骨折から復活して初めてのライヴ、治ってよかった、音楽「あいみょん AIMYON TOUR 2020 "ミート・ミート"」初あいみょん 、いつかはもっと小さなハコで観るぞ、音楽「iri Presents Five Zepp Tour 2020」ツアーファイナルステージ、久しぶりに身体を揺らした熱いライヴだった。
前回追加したのは演劇「ただやるだけ」4回目、5回目、今までに観た舞台の中で最高の充足感に包まれた作品、生きててよかった、人生にgood morning N°5、音楽「iri Presents Five Zepp Tour 2020」音楽の波に身体が溶けていく至極のライヴだった、カッコよくて可愛いは最強だ。
前々回追加したのは音楽「渡辺美里 デビュー記念日スペシャルトークライブショー」半年遅れで開催されたライヴ、35年間歌ってくれてありがとう、演劇「ただやるだけ」2回目、3回目、見る度に新しい発見がある、作・演出の澤田育子さんは変態的な天才で、gmn5は愛と情熱に溢れている、映画「夏、至るころ」池田エライザ初監督作品、若さの未熟さと儚さの描写が美しい、幸せってなんだろうと考える、映画「サイレント・トーキョー」中途半端な印象で編集も残念だった。
 
== 音楽 ==
中島みゆき 2020 ラスト・ツアー「結果オーライ」 @本多の森ホール (1/20)
MISIA Summer Soul Jazz 2020 @Blue Note Tokyo (7/28 2nd Stage)
渡辺美里 武道館ライブ2020 冒険者たち @日本武道館 (12/26)
中島みゆき 2020 ラスト・ツアー「結果オーライ」 @本多の森ホール (1/21)
中島みゆき 2020 ラスト・ツアー「結果オーライ」 @福岡サンパレス ホテル&ホール (1/31)
中島みゆき 2020 ラスト・ツアー「結果オーライ」 @福岡サンパレス ホテル&ホール (2/1)
中村 中 アコースティックツアー阿漕な旅2020 -何回言ったらわかるの- @風知空知 (2/24)
iri Presents Five Zepp Tour @Zepp Tokyo (12/22)
iri Presents Five Zepp Tour @KT Zepp Yokohama (12/11)
渡辺美里 デビュー記念日スペシャルトークライブショー (1部) @日本橋三井ホール (5/2) -> (11/27)
渡辺美里 デビュー記念日スペシャルトークライブショー (2部) @日本橋三井ホール (5/2) -> (11/27)
上原ひろみ "SAVE LIVE MUSIC RETURNS" HIROMI 〜PIANO QUINTET〜 @Blue Note Tokyo (12/30 1st Stage)
上原ひろみ "SAVE LIVE MUSIC" Hiromi 〜Since 2003〜 @Blue Note Tokyo (9/14 2nd Stage)
上原ひろみ "SAVE LIVE MUSIC" Hiromi 〜PLACE TO BE〜 @Blue Note Tokyo (9/4 2nd Stage)
上原ひろみ "SAVE LIVE MUSIC" Hiromi 〜Spectrum〜 @Blue Note Tokyo (8/25 2nd Stage)
上原ひろみ "SAVE LIVE MUSIC" Hiromi 〜PLACE TO BE〜 @Blue Note Tokyo (9/10 1st Stage)
MISIA Summer Soul Jazz 2020 @Blue Note Tokyo (7/29 2nd Stage)
斎藤由貴 35th aniversary concert「THANKS GIVING」 @東京建物 Brillia HALL (11/12)
あいみょん AIMYON TOUR 2020 "ミート・ミート" @横浜アリーナ (12/19)
斉藤由貴 the live 2020 @ビルボードライブ横浜 (8/28)
中村 中 アコースティックツアー阿漕な旅2020 -何回言ったらわかるの- @HEAVEN'S ROCK Utsunomiya 2/3 (VJ-4) (1/25)
MISIA So Special Christmas @東京国際フォーラム ホールA (12/19 1st Stage)
参ったな 2020 Little Black Dress @ビルボードライブ横浜 (11/3)
小比類巻かほる 35th Anniversary Live @ビルボードライブ横浜 (10/18)
MISIA SOUL JAZZ BIG BAND ORCHESTRA SWEET & TENDER @横浜アリーナ (2/2)
中村 中 「未熟もの」発売記念インストアライヴ @代官山 蔦屋書店 (1/18)
 
== 演劇 ==
good morning N°5「ただやるだけ」 @シアター711 (12/13)
good morning N°5「ただやるだけ」 @シアター711 (11/19)
good morning N°5「ただやるだけ」 @シアター711 (12/9)
good morning N°5「ただやるだけ」 @シアター711 (12/2)
good morning N°5「ただやるだけ」 @シアター711 (11/28)
アナスタシア @東急シアターオーブ (3/27)
KAKUTA「往転」@本多劇場 (3/1)
KAKUTA「往転」@本多劇場 (2/24)
KAKUTA「往転」@本多劇場 (2/20)
カムカムミニキーナ「燦々七銃士 〜幕末エクスプレス1867〜」 @ザ・スズナリ (11/2) 
ケムリ研究室 no.1「ベイジルタウンの女神」 @世田谷パブリックシアター (9/26)
ケムリ研究室 no.1「ベイジルタウンの女神」 @世田谷パブリックシアター (9/13)
フリムンシスターズ @シアターコクーン (11/22)
殺意 ストリップショウ @シアタートラム (7/16)
タクフェス第8弾 くちづけ @サンシャイン劇場
真夏の夜の夢 @東京芸術劇場 プレイハウス (10/27)
真夏の夜の夢 @東京芸術劇場 プレイハウス (10/15)
フリムンシスターズ @シアターコクーン (10/24)
ヘンリー八世 @彩の国 さいたま芸術劇場 大ホール(2/14)
KAKUTA「ひとよ」 @本多劇場 (9/10)
12人の怒れる男 @シアターコクーン (9/11)
グッドバイ @シアタークリエ (2/10)
セイムタイム・ネクストイヤー @下北沢 駅前劇場 (2/6)
迷子の時間 -語る室 2020- @PARCO劇場 (11/3)
KAKUTA「ひとよ」 @本多劇場 (9/3)
メアリ・スチュアート @世田谷パブリックシアター (1/27)
ダニーと紺碧の海 @小劇場 楽園 (1/17)
カムカムミニキーナ「猿女のリレー」 @座・高円寺1 (7/2)
三谷幸喜のショーガール (Social Distancing Version) @PARCO劇場 (7/30)
イヌビト @新国立劇場 中劇場 (8/5)
DISTANCE -TOUR- 入江雅人 @本多劇場 (8/9)
劇団 時間制作「迷子」 @東京芸術劇場シアターウエスト (11/21)
劇団☆新感線 39興行・春公演「偽義経冥界歌」 @TBS赤坂ACTシアター (2/15)
ゲルニカ @PARCO劇場 (9/8)
FORTUNE @東京芸術劇場プレイハウス (1/14)
少女仮面 @シアタートラム (1/24)
劇団た組 第20回目公演「誰にも知られず死ぬ朝」 @彩の国 さいたま芸術劇場 小ホール (2/22)
MISHIMA2020 真夏の死 @日生劇場 (9/27)
MISHIMA2020 班女 @日生劇場 (9/27)
おかしな二人 @シアタークリエ (10/21)
KOKAMI@network vol.18「ハルシオン・デイズ2020」 @紀伊國屋ホール (10/31)
ねじまき鳥クロニクル @東京芸術劇場プレイハウス (2/11)
 
== 映画 ==
ジョジョ・ラビット (Jojo Rabbit)
地獄の黙示録 ファイナル・カット (Apocalypse Now Final Cut)
風の谷のナウシカ
レイニーデイ・イン・ニューヨーク (A Rainy Day in New York)
ハリエット (Harriet)
1917 命をかけた伝令 (1917)
望み (舞台挨拶中継あり)
朝が来る
泣く子はいねぇが (舞台挨拶付き特別上映会)
ばるぼら (舞台挨拶中継あり)
君の瞳が問いかけている (舞台挨拶あり)
オフィシャル・シークレット (Official Secrets)
魔女がいっぱい (The Witches)
ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語 (Little Women)
弥生、三月 -君を愛した30年-
カセットテープ・ダイアリーズ (Blinded bi the Light)
ラストブラックマン・イン・サンフランシスコ (The Last Black Man In San Francisco)
夏、至るころ (舞台挨拶あり)
82年生まれ、キム・ジヨン (82년생 김지영)
おらおらでひとりいぐも (舞台挨拶あり)
ANNA (ANИA)
ダウントン・アビー (Downton Abbey)
ハーレイ・クインの華麗なる覚醒 BIRDS OF PREY (Birds of Prey (and the Fantabulous Emancipation of One Harley Quinn))
ハスラーズ (Hustlers)
パラサイト 半地下の家族 (기생충)
リチャード・ジュエル (Richard Jewell)
テリー・ギリアムのドン・キホーテ (The Man Who Killed Don Quixote)
デッド・ドント・ダイ (The Dead Don't Die)
TENET テネット (Tenet)
浅田家!
ジョーンの秘密 (Red Joan)
中島みゆき「夜会 」VOL.20 リトル・トーキョー -劇場版-
海辺の映画館 キネマの玉手箱
パブリック 図書館の奇跡 (The Public)
コンフィデンスマンJP プリンセス編 (舞台挨拶中継あり)
青くて痛くて脆い
糸 (舞台挨拶中継あり)
喜劇 愛妻物語
星の子
フェアウェル (The Farewell)
ミッドウェイ (Midway)
MOTHER
ミッドサマー ディレクターズ・カット版 (Midsommar)
ドクター・デスの遺産 -BLACK FILE- (舞台挨拶あり)
サイレント・トーキョー (舞台挨拶あり)
十二単を着た悪魔 (舞台挨拶あり)
スキャンダル (Bombshell)
キャッツ (Cats)
 
== その他 ==
ゾンビフェス THE END OF SUMMER 2020 @CBGKシブゲキ!! (9/29)
笑門!スタンダップコメディ五福星 @紀伊国屋ホール (1/6)
地球カレッジ 塩沼亮潤x辻仁成 生きること、人生大相談 (11/14)

== オンラインライヴ ==
中村 中 吉日らいゔ @YouTube <弾き語りで> (6/28)
音市音座 2020 @ぴあライブストリーム (9/5)
Jewel「Pieces Of You Livestream」 @Official Jewel Store (11/23)
入江雅人グレート一人芝居「蘇るパンクスタイル9」東京ナイト @オンライン (4/24)
入江雅人グレート一人芝居「蘇るパンクスタイル9」福岡ナイト @オンライン (4/25)
 
== COVID-19で中止又は延期で払い戻しとなった公演 ==
お勢、断行 @世田谷パブリックシアター (3/4)
アナスタシア @東急シアターオーブ (3/5)
渡辺美里 35th Anniversary Live Love Life Sweet Emotion Tour 2019-2020 @焼津文化会館 (3/8) -> (11/17)
この声をきみに 〜もう一つの物語〜 @俳優座劇場 (3/12)
罪男と罰男 @座・高円寺1 (3/13)
ぺてん師タルチュフ @サンシャイン劇場 (3/14)
渡辺美里with 仙台フィルメンバーズ プレミアムコンサート @東北大学川内萩ホール (3/15)
この声をきみに 〜もう一つの物語〜 @俳優座劇場 (3/20)
中島みゆき 2020 ラスト・ツアー「結果オーライ」 @札幌文化芸術劇場 hitaru (3/27) -> (8/5)
Bob Dylan @Zepp DiverCity (4/1)
ストリップ海峡 @新宿FACE (4/3)
桜の園 @シアターコクーン (4/4)
あいついつまでもやっている @赤坂 RED/THEATER (4/12)
体育教師たちの憂鬱 @シアタートラム (4/14)
桜の園 @シアターコクーン (4/14)
体育教師たちの憂鬱 @シアタートラム (4/17)
入江雅人 グレート一人芝居「パンクスタイル 9」@APOCシアター (4/20)
反応工程 @新国立劇場 小劇場 (4/23)
ガールズ&ボーイズ @新国立劇場 小劇場 (5/12)
母を逃がす @シアターコクーン (5/13)
虚構の劇団 日本人のへそ @座・高円寺 (5/15)
chelmico 感謝祭Tour -BAND SET- @EXシアター六本木 (5/16)
リムジン @本多劇場 (5/26)
渡辺美里 35th Anniversary Live Love Life Sweet Emotion Tour 2019-2020 @福生市民会館 (5/30)
渡辺美里 35th Anniversary Live Love Life Sweet Emotion Tour 2019-2020 @さいたま市民会館おおみや (6/7)
ミス・サイゴン @帝国劇場 (6/10)
無名塾 サロメ @仲代劇堂 (6/11)
ケンジトシ @紀伊國屋ホール (6/16)
欲望のみ @本多劇場 (6/18)
渡辺美里 35th Anniversary Live Love Life Sweet Emotion Tour 2019-2020 @ティアラこうとう (6/21)
中村 中 LIVE2020 僕らは半人前 @日本橋三井ホール (6/27)
MISIA 星空のライヴ Across The Universe @昭和女子大学人見記念講堂公演 (7/3)
ショーガール @パルコ劇場 (7/16)
巌流島 @明治座 (8/7)
アンナ・カレーニナ @シアターコクーン (8/7)
世良公則 KNOCK KNOCK 2020 with渡辺美里&NAOTO @よみうり大手町ホール (8/29)
アンナ・カレーニナ @シアターコクーン (9/2)
 
== COVID-19で延期となった公演 ==
Avril Lavigne HEAD ABOVE WATER WORLD TOUR 2020 JAPAN @Aichi Sky Expo (5/9) -> (2021/1/31) ->
辻仁成 "RENAISSANCE" 60th ANNIVERSARY CONCERT @Bunkamura オーチャードホール (5/24) -> (2021/5/30)
MISIA 星空のライヴ Across The Universe @NHKホール (7/22) -> 東京国際フォーラム (10/17) ->
MISIA 星空のライヴ Across The Universe @LINE CUBE SHIBUYA (8/13) -> (12/4) ->
LOVE PSYCHEDELICO 20th Anniversary Tour 2020 @静岡市清水文化会館マリナート 大ホール (9/4) -> 静岡市民文化会館 中ホール (2021/7/4)
MISIA 星空のライヴ Across The Universe @河口湖ステラシアター (9/5) ->
MISIA 星空のライヴ Across The Universe @河口湖ステラシアター (9/6) ->
MISIA 星空のライヴ Across The Universe @東京エレクトロンホール宮城 (11/28) ->
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大雪山・十勝岳連峰縦走 2020 2日目

2020-11-01 | 徒歩の旅

7/6(月) 朝のうち雨、晴れのち雨

明るくなって目が覚めたらまだ雨がぱらついていた。雨かぁ、と思っていたがしばらくして雨が上がった。6時前、今日は曇りかぁ、と出発する。

忠別岳避難小屋の分岐から五色岳へのハイマツ帯を歩いていると、見る見る雲がなくなり快晴となった。こんなに晴れていいんですかぁ!五色岳に着くとハイマツの海の先にとトムラウシ山がここにいますよ、みたいな感じで現れた。

山奥では携帯の電波が入らないことが多いのだけれど、山頂は電波が入りやすい。昨夜は家族に連絡できなかったので五色岳からトムラウシを背景にした自撮り写真を送った。

ハイマツ帯を抜けた化雲岳手前には細葉得撫草(ホソバウルップソウ)が多く咲いている。ホソバウルップソウは絶滅危惧種で日本では数ケ所でしか見ることができない。

これは大好きな黄花石楠花(キバナシャクナゲ)

蝦夷の栂桜(エゾノツガザクラ)、この花も可愛い。

蝦夷子桜(エゾコザクラ)、この花も可愛い。

稚児車(チングルマ)、この花も可愛い。可愛い、可愛いしか言っていないが、どの花も美しく可愛い。

化雲岳からトムラウシ山へ向かう木道、この陽気の中、花畑を歩いていると脳みそが蕩けていくようだ。足の痛さも、日々のストレスも忘れてしまう美しさだ。

深山金梅(ミヤマキンバイ)、だと思う。

ヒサゴ沼の分岐を過ぎるとゴツゴツとした岩の塊が散見される場所に出る。

その後は沼と巨大な岩場を抜けて広い場所に出た、ここを登って降ればもう少しで北沼だ。膝横の腱が悲鳴をあげていたのでゆっくりと歩いていく。こんな山奥なのにカラスがいてこちらの様子を伺っている。カラスは弱った獲物を見逃さない。襲われないよう用心して進んだ。

脚が痛いので、北沼からトムラウシの山頂を迂回した。迂回したルートには様々な花が咲いていて、雪と沼とのコントラストが美しかった。

12:45にトムラウシ山直下の南沼キャンプ指定地に到着、テントを張って小川の水を濾過してビールを飲んだ。山で飲むビールは本当にうまい。悪魔に魂を売ってしまっても飲みたいぐらいうまい。

ツアーの登山者たちがやってきてしばらくして下山していった。今のところテントは僕の一張りだけで、静かな夜になりそうだ。

そしてガスが出て涼しくなるまで雪解けの小川の音と小鳥のさえずりをを聴きながら山と空を眺めていた。

寝袋にもぐって今日は今回の山行のハイライトだろうな、と思った。夕方になり小雨が降ってきた。明日は藪漕ぎで厳しい1日になるだろう、頑張ろう。

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大雪山・十勝岳連峰縦走 2020 1日目

2020-10-24 | 徒歩の旅

7/5 (日) 晴れのち雨

6:00、旭岳ロープウェイの山麓駅へ着くと10人程の登山者が入り口に並んでいた。早めに到着してよかった、その後ロープウェイを待つ人の列は長くなっていって、搭乗者数が制限されているので6:30の始発便はすぐに満員となったからだ。

15分程で山頂の姿見駅に着くと雄大な旭岳の姿が目の前に現れた。駅前で準備を整え、よっしゃー!と一歩を踏み出した。20kgを超える荷物となったが、天気は上々、気分も上々、一歩ずつ旭岳の山頂を目指す。

右手にはこれから歩く神々の山々が広がっている。昨年より残雪は少なめのようだ。

2時間程で旭岳山頂に到着、今日は長い1日となるので休憩もそこそこに山頂を後にする。ここまでは余裕があって、その後泣きを見ることになるとは全く知らない。

山頂直下には黄花石楠花(キバナシャクナゲ)が咲いていた。そこを抜けると砂礫の急坂があり、ズルズルと滑るので油断できない。そして大雪渓が現れてホッとする。旭岳裏の大雪渓を下って振り返ればこんな感じだ。見えるかわからないけれど、上の方の点々が人だ。

雪渓が終わると裏旭野営場がある辺りで、再び黄花石楠花が咲き乱れる。

荒井岳から北海岳にかけては大きな火口の縁を歩いて行く。そこはお鉢平と呼ばれこの季節は残雪の模様が美しい。秋には紅葉も美しい場所だ。

北海岳から白雲岳避難小屋へ向かう道は静かで両脇に岩梅(イワウメ)、峰蘇芳(ミネズオウ)、御山の豌豆(オヤマノエンドウ)などが多く咲いている。これは御山の豌豆。

12:00、白雲岳避難小屋に到着した。白雲岳避難小屋は今年建て替えられるので工事中である。小屋泊まりの営業はなく、月曜日から木曜日だけテント泊が可能となっていた。今日は日曜日なので泊まることはできないのだけれど、平日でも作業の邪魔になるだろうし、とても落ち着ける場所ではなさそうだ。あわよくば泊まれたらな、と思っていたがその思いはぶっ飛んだ。先に進もう。

小屋の方からテント場を振り返るとこんな感じだ。作業のみなさん、ご苦労様です。

白雲岳避難小屋を過ぎると人足は途端に少なくなる。高山植物の女王と呼ばれる駒草(コマクサ)、見れば見るほど複雑な形をしている。

この辺りは高根ヶ原と呼ばれ眼下には高原温泉から行ける沼がいくつも見える。手前の大きな沼は空沼だ。この斜面でよくヒグマが見られるとのことだけれど見えないなぁ。以前沼巡りをした時の日記はこちら

忠別岳が近づいてきた。手前に見えるのは忠別沼だ。この頃、膝と足が痛くなってきた。なんと言うことだろう、今日は初日なのに。やはり普段歩いていないのに突然長距離を歩いたからだろう。それも重い荷物を背負って。

忠別岳から避難小屋までがまた遠い、名前は一緒なのに遠い。脚が痛いので一層そう感じるのだ。

小屋直前の雪渓は昨年に比べると少なめでクレバスも全くない。小屋に近づいていくと数人の人が外に出ていて挨拶をした。小屋を行き過ぎるとこっちですよーと呼んでくれたので、テン場に行くんですーと答えた。テント場は小屋から少し下ったところにあるのだ。どうやら今夜のテント泊は一人のようだ。

テントを張り終えたらテン場前の雪渓で冷やしておいたビールを飲む。至福のひと時なのだ。

夕飯を食べ終わり、テントの中で寝転がっていたら鹿の鳴き声がしたので外に出てみると、100メートルぐらい先に2頭の鹿がいてこちらをじっと見つめていた。

お邪魔しています、と言って再びテントに潜り込んだ。

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大雪山・十勝岳連峰縦走 2020 プロローグ

2020-10-10 | 徒歩の旅

7/4 (土) 晴れ

前回の山行は3月6日の奥多摩で、その後はコロナ禍のために山に行くことはなかった。閉鎖される登山道や山小屋、何より救助が必要となった場合の影響が大きいと思われて、とても行ける気持ちにはなれなかった。

そして6月後半、感染者数も減ってきて、政府による都道府県を跨ぐ移動の自粛が解除されることになった。これはチャンスだ、しかし北アルプスや八ヶ岳などはまだ楽しめるような雰囲気はまだなかった。楽しめそうな山、人が少なく、何日か歩ける山、となれば昨年歩いた大雪山・十勝岳連峰が頭に浮かぶ。山にも行かず、通勤もせず、春やっていたジョギングもやめてしまい体力はかなり落ちているのが心配と言えば心配だけれど、抜かりない準備、そして気合いと経験で乗り切るのだ。本当は体力が一番大事だと思うけれど一度歩いているルートなので安心感が大きい。

この時期の北海道の天気はぐずつくことが多いので天気予報を参考にできるだけ良さそうな日程のフライトを選んだ。と言っても山行出発日が雨にならないようにするのが精一杯なのだけれど。

人のまばらな羽田空港から旭川空港へ向かった。今日の飛行機はAIRDO、翼にはベア・ドゥ。このマスコットかわいいんだよな。

北海道の山々を超えて旭川空港に着陸した。ガラガラの旭川空港の食堂でお昼ご飯を食べた。軽く食べておこうと思い鴨蕎麦をいただいた。幌加内産の蕎麦に地元の鴨、美味しかったが鴨堅っ。

空港から旭岳登山口のある旭岳温泉まではバスで向かう。街は27℃で蒸していたが、旭岳温泉に着くと19℃と涼しかった。今回の宿は昨年同様大雪山山荘、登山者向けの宿だ。宿のおばちゃんによく東京から来るね、と言われた。そうだよね、でも濃厚接触は皆無なのでその旨を伝える、でも安心はできないのでマスクは必須だ。

夕飯前に今回の山行の荷物を並べてみた、5泊の予定だけれど、その場所が気に入ったら連泊しても良いように食料を7泊分にして全部で20kgぐらいだ。

夕飯はこんな感じでとても美味しいのだ。根曲竹の天ぷらや炊き込みご飯が嬉しい。

夕飯後に宿のおばちゃんや常連客とグレート トラバース3を一緒に見たり話したりした。みんな山が大好きなのだ。

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盛夏・黒部五郎岳 2019 最終日

2020-04-25 | 徒歩の旅

8/7 (水) 晴れ

夜明け前、ゴソゴソと周りで音がして目を覚ます。今日は山を降りる日だ。暑くなりそうなので太陽が登る前に双六小屋を後にして登山口の新穂高温泉へ向かった。

振り返ると谷間に鷲羽岳と灯りが散らつく双六小屋が見えた。

下野草 (シモツケソウ)

左手に槍ヶ岳と穂高の山々を眺めながら歩いて行く。

黄苑 (キオン)

白山防風 (ハクサンボウフウ)

深山秋の麒麟草 (ミヤマアキノキリンソウ)

梅鉢草 (ウメバチソウ)

深山川芎 (ミヤマセンキュウ)

次はいつ来れるだろうか。そんなことを思いながら淡々と歩く。その正面には乗鞍岳がよく見えていた。

オコジョ出現!この写真でわかるかな、真ん中の小さな丸い塊。今回の山行でオコジョを見かけるのは2回目、すぐに茂みの木に駆け上がったので覗いてみたら近くまで寄ってきた。シャッターチャンス!とカメラを向けようとしたら逃げてしまった。オコジョって本当に可愛いのでどんな姿かネットで調べてね。

鏡平山荘を経て秩父沢出合と下っていく。林道に出てしばらく歩けばわさび平小屋だ。喉が渇いているがまだ朝の8時20分、ここはビールではなく目の前にプカプカ浮いているスイカを食べよう。

実際に食べるのはプカプカ浮いているスイカではなく、奥の冷蔵庫から出されるスイカなので趣きは半減した、って子供か!

今回は汗を大量にかく日々だったので、久しぶりにスイカに塩をかけてみ用途思った。塩をかけたら甘みをジュワッと感じて、志村けんさんのような勢いで食べてしまった。

新穂高温泉には9時半に着いてしまったがバスの時刻は13時40分、温泉にゆっくり浸かった。

風呂上がりにロープウェイ駅のレストランでビールを飲んでラーメンを食べた。今日も暑い日でラーメンを食べたら汗びっしょりとなった。お腹はタプタプだったけれどソフトクリームも食べておこう。

今回は天候の良い日に訪れることができて本当によかった。花咲く山々は日々のゴチャゴチャを忘れさせてくれる別天地だ。

歩いて、飲んで、食べて、寝る、この簡潔さに身を委ねて心が軽くなる、だから山歩きはやめられないのだ。

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盛夏・黒部五郎岳 2019 3日目

2020-04-19 | 徒歩の旅

8/6 (火) 晴れ

快晴、今日も暑くなるだろう。今日の予定は三俣山荘でお茶して、黒部源流を訪ねて、三俣蓮華岳から双六岳の稜線を歩いて双六小屋でテン泊だ。

黒部五郎小屋を5時に出て歩き出す。登りながら何度も何度も振り返って黒部五郎岳を眺めた。いい山だった、また来よう。

信濃金梅 (シナノキンバイ)

三俣蓮華岳の巻き道を三俣山荘方面へ向かって歩いていると何本もの水の流れを超えた。紛れもない黒部源流の一雫だ。記念に飲んでおいた。

三俣山荘に着いたが時間が早いので予想どうり営業時間外、黒部源流と呼ばれる場所まで荷物を置いて歩いてこよう。今回の装備は20kgぐらいだったので、手ぶらだと本当に早く歩ける。しかし20代前半の時と比べて10kg以上増えた脂肪がなかったらもっと軽いんだろうな、と思う、思うだけの人生である。黒部源流と呼ばれる場所までの道には花が咲いているので飽きることがない。

四葉塩竈 (ヨツバシオガマ)

車百合 (クルマユリ)

白山風露 (ハクサンフウロ)

ようやく川と呼べるような流れのある所まで下ると、黒部川水源地標と書かれた茶色の石柱があった。ここか、って着いて気が付いたけれど、どこが源なのかは人が決めることなのでどこでもいいのだ。

と言うことで踵を返して向かうは三俣山荘。開店と同時に入ってケーキセットを注文した。選んだケーキはフルーツタルトでコーヒーはなんとサイフォンで淹れられている。他のケーキにチョコレートとチーズケーキがあった。

山々を眺めながらのコーヒータイムは長閑で贅沢だ。この右側には槍ヶ岳と穂高の山々が連なっている。

三俣山荘の向こうにドーンと鷲羽岳、いい山だ。

三俣山荘のテン場を抜けて三俣蓮華岳へ、昨日も楽しんだ360度の大パノラマを楽しんだら双六岳へ向かう稜線を歩く。左には槍ヶ岳から穂高の山々、右には黒部五郎岳から遠くの白山の山塊、そして笠ヶ岳、素晴らしい道だ。

双六岳で少し休憩して双六小屋に向かう。槍ヶ岳へ向かう丘陵の道を歩いているとどこか異国にいるかのようだった。

それにしても暑い、双六小屋に着いたら冷たいビールがご褒美だ。もう少し、もう少し、と小屋を目指した。

テントを張ってカウンターで生ビールを頼んだら、なんとビールサーバーが準備できていないので販売まで1時間半ほどかかるとのこと。あと90分待つと言う選択肢は目の前の缶ビール(エビス)によって消え去った。

小屋前のテーブル席で柿の種(ピーナッツなし)をつまみに缶ビールを飲んでサーバーの復活を待った。次第に混んできてテーブルは満席に。相席になった方々のひとりの話し言葉が祖母のものと同じだったので聞いてみたら、やはり祖母と同郷であった。もうひとりの方は5年で百名山を達成したそうだ。スライスチーズの海苔ばさみや他の手作りのおつまみなどいただいて山の話をした。そしてサーバーは1時間ほどで復活したので、めでたくジョッキでビールを飲むことができた。

浅葱斑 (アサギマダラ)が腕や頭の周りを舞っていた。何をしているのだろう、腕にとまったらグルグルした口を伸ばして汗を吸っているようだった。ミネラルがいるんだね。

今日の夕飯はカレー、セブンのサラダチキンを投入。テン泊でカレーは久しぶりだな。

これを書いているのは2020/4/19、今まで使っていたフライパンは20cmを超えるものだったのだけれど、デカイし重いので最近17cmのものを手に入れた。山で使えるのはいつになることだろう。

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盛夏・黒部五郎岳 2019 2日目

2020-04-18 | 徒歩の旅

8/5 (月) 晴れ

3時に起きると星がよく見えた。ゆっくりと支度をして5時に双六小屋を後にした。

今日は三俣蓮華岳を経て黒部五郎岳に向かう。晴れて入れば双六岳を経る稜線、曇って入れば巻き道と決めていた、分岐点で結構ガスっていたので迷わず巻道へ向かった。

昨年巻き道を歩いたとき花がたくさん咲いていたので今回もと期待した。昨年巻き道を歩いたときの日記はコチラ

昨年は小梅蕙草 (コバイケイソウ)の当たり年だったようだけれど、今年も結構咲いている感じだ。

岩鏡 (イワカガミ)はいつ見てもかわいい花だ。イワカガミの葉が鏡のようだと言われているが、いつも花ばかり見て葉っぱは見ていないなぁ。

三俣蓮華岳に着く頃には空はすっかり晴れ渡った。360度のパノラマをくるくる回って楽しんだ。どこから見ても槍ヶ岳は目立つ山だなぁ。

ここから黒部五郎小屋までは下るのみ、道が狭いので何度かグループの人が過ぎるのを待った。北アルプスはやっぱり人気の山域なのだなぁ。

だなぁ、と思うことばかりが山歩きなんだなぁ。

深山大根草 (ミヤマダイコンソウ)

稚児車 (チングルマ)

白山一華 (ハクサンイチゲ)

唐松草 (カラマツソウ)

黒部五郎小屋に着いてテントを張った。ここは別天地だ。遠くに薬師岳が見える。

まだ朝の9時半、軽くなった身で黒部五郎岳を目指す。最初の樹林帯を歩いていたら藪の中を勢いよく何かがこちらに向かっている音が聞こえた。警戒する暇もなく目の前を大きな兎が通り過ぎて行った。びっくりしたが、ここにはあの兎が生きて行くだけの餌があるのだなと思った。草いきれを抜けるとカールの上部から涼しい風が吹いていた。行動食をボリボリ食べたり、途中の岩清水をガブガブ飲んだりしながら、歩いて行く。足下に小さな花を見つけることは小さな幸せだ。

岩銀杏 (イワイチョウ)、こうして帰ってから知らない花の名前を調べるのだけれど、次に見かけたときに思い出せるのだろうか。

カール終端の急登を登って尾根に出たら頂はもうすぐだ。尾根を通り抜ける風は少し冷たかった。

黒部五郎岳に登頂。手作りの銘板が置かれていた。

帰りは登ってきたカールではなく南側の稜線のルートを選んだ。山と高原地図では破線ルートとなっているが、気持ちの良さそうな尾根が続いている。

這松 (ハイマツ) に石楠花 (シャクナゲ)が咲く道に、時折手頃な岩が現れる変化に富んだ楽しいルートだ。

振り返って黒部五郎岳とその下に広がるカールとモレーン を眺める。カールは圏谷と呼ばれる氷河に削られた岩の谷で、モレーンは削り取られた岩石が溜まったり散らばっている地形だ。

頭の中がお花畑になって歩いていると2羽の雷鳥が目の前に現れた。そのうちの1羽は砂浴びをしていた。全く逃げる気配がない、砂浴びが終わるのを待って先に進んだ。

稜線のチングルマはすでに花が綿毛に変わっていた。稜線の季節は谷よりも先に秋が近づいている。

樹林帯に入ると登山道は雨水で深く削られていた。そこを抜けて平らな場所に出るとそこはテン場だ、時刻は13:20、張られたテントも増えてきた。

小屋では缶ビールなどが冷やされているが、ここは生ビールだ、ジョッキで生ビールだ。冷たいビールをこんな場所で飲めることは僥倖の極み、超絶ラッキー、脳みそが溶けていく。

ゆっくりビールを飲んだらテン場に戻ってゆっくりとご飯の準備だ。缶詰のイワシの味噌煮にミニトマトを放り込んでチーズで和えた。

おつまみが終わったらメインだ。イベリコ豚のミートソースパスタにセブンのハンバーグを投入、なんかペンネがふやけて大変な量になってしまった。食べきれないな、きっと。

持ってきたレトルトパウチのワインを飲みながら隣にテントを張った元山岳部、20年ぶりの山行と言う方と取り留めもない話をしばらく続けた。気軽に知らない人と話ができるのもひとり旅のいいところだ。

夕方、遠くにあった黒い雲と雷の音が急にやってきて激しい雷雨となった。酔っ払って溶けた脳みそでテントを打つ雨粒の音を聞いていた。

 

 

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盛夏・黒部五郎岳 2019 1日目

2020-04-11 | 徒歩の旅

8/4 (日) 晴れ

初夏の大雪・十勝岳連峰の縦走は充実した日々であったが、好天に恵まれず厳しい山行であった。その山行から帰って3週間、天気に恵まれて美味しいものを食べるゆったりとした山歩きに行きたくなった。

花咲く北アルプス、黒部五郎に行こう。行程は3泊4日、まったりキャンプ旅の始まりだ。蒸し暑い東京の夜を抜けて竹橋から夜行バスで新穂高へ向かった。

8時間後にバスは新穂高温泉に着いた。林道を歩いてわさび平小屋に到着、冷えた果物や野菜が出迎えてくれた。帰りに寄ろう。

トイレと水の補給をして歩き出す。登山道の傾斜が大きくなり、太陽も昇って汗だくで進んでいく。ふと立ち止まって風の音を聞き、道端の花に癒される。

下野草(シモツケソウ) の仲間だろう。

秩父沢出合の冷たい水で顔をジャブジャブと洗った。気持ちいい!ここは風も涼しいので多くの人が休んでいた。

この花の名はなんと言うのだろう。まぁ、他の花の名前も間違えているかもしれないから、かわいい花と言っておこう。(その後、味噌川草 ミソガワソウ であることが判明)

鏡池に到着、穂高の山々の頂に雲が湧いていた。

鏡池からすぐのところにある鏡平山荘で食べたい物があった。

練乳もあるのか、ここはいちご一択であろう。暑かったので飲むようにかき氷を一気に食べた。こめかみが痛くなってもかまわない。

蝦夷塩釜 (エゾシオガマ)、だと思いたい。

信濃金梅(シナノキンバイ)

ん、鷲羽岳が見えたかな。もう一息だ。それにしても暑い、暑い、暑い。

日光黄菅 (ニッコウキスゲ)だよね。

大文字草 (ダイモンジソウ)

四葉塩釜 (ヨツバシオガマ)

深山竜胆 (ミヤマリンドウ)

白山風露 (ハクサンフウロ)

午前橘 (ゴゼンタチバナ)

バテバテで双六小屋に着いた。テン場は高校や大学の山岳部の合宿で結構な賑わいだ。

テントを張り終えたらビールだ。山小屋に求めるもの、それは冷えたビールだ。鷲羽岳にジョッキを掲げた。

初メスティン 、ヒジキを入れてご飯を炊いてみた。塩気が足りなかったが、おかずは沖縄そばに豚肉の生姜焼きなのでこれでいいのだ。

そして、持ってきた缶ビールはすっかり温まっていたので栄養ドリンクと思って飲んでしまった。

双六池を眺めたり、思い思いに過ごす登山者を眺めたり、コーヒーを飲んだりして時間はすぎていく。

日が傾いてテントの中にいられるようになった5時ごろに寝てしまう。疲労感の中で眠りに落ちていく瞬間が好きだ。

 

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大雪山・十勝岳連峰縦走 2019 最終日

2020-03-14 | 徒歩の旅

7/8 (日) 晴れ

今日はこの山行の最終日、よく晴れて気持ちのいい朝を迎えた。心はとても穏やかだ。次第に明るくなる東の空、雲海に浮かぶ山々は本当に小島のようだ。

いつもの朝と変わらず、アルファ米、スープそして甘いコーヒーの朝ごはんで身体を温める。

そしていつものように寝袋を丸めてテントを畳んでザックに詰めて、上ホロ避難小屋のテン場を後にした。

穏やかな東側の山容に比べて西側は活動を続ける火山の火口だ。

行く手に富良野岳が見える。旅の終着点だ。長かったようであっという間、よく聞く言葉だけれどそんな思いが頭をよぎる。

振り返って昨日歩いた十勝岳を望む、岩と砂礫の山は美しい形をしている。

いくつかのピークとお花畑を抜けて富良野岳に着いた。山中で5泊、白金野営場で2泊、霧に包まれ雨に打たれた日々、やはり最後は晴れがいい。

歩きはじめた旭岳が彼方に見えた。あそこから歩いて来たんだという充足感が身体中を満たす。

富良野岳の頂で喜びをたっぷり味わってから十勝岳温泉に下山した。当初はここの凌雲閣に宿泊しようと思っていたが予定がずれ込んだので、温泉に浸かってお昼ご飯を食べるだけにした。

館内でシャロやんのポスターを発見、2015年の春はシャーロットのミニコンサートに行ったなぁ、秋にはマッサンのロケ地である十勝牧場にも行ったなぁ。その時の日記はコチラコチラのリンクをクリック。

そして風呂上がりにはこれだ。サッポロ クラシック、本当に美味い。このあとは地ビールとカツ丼、それらも美味い。

食後はこれだ。北海道とうきびモナカというアイス。固くて冷たかったのでしばらく置いておけばよかったかもしれない。

凌雲閣から町営バスで上富良野駅に向かった。上富良野までの道のりはこれまでバイクツーリングで何度も走った極上のワインディングロードだ。途中のフラヌイ温泉もスーパーチェーンふじも懐かしい。

雲上の世界から降り立った上富良野は照りつける日差しが痛いくらいで熱気が身体にまとわり付いた。

上富良野からノロッコ号に乗ってファーム富田でラベンダーを観たり隣のとみたメロンハウスでメロンでも食べたりしようと思ったのだけれど、乗り合わせの都合で15分しかいられないことがわかった。

残念、まただな。どんなところかはコチラまたはコチラまたはコチラのリンク。

列車は海外からの観光客で満席だった。そして頭上に連続テレビ小説、なつぞらのポスター、窓を流れる水田や畑、遠くの山々、いい、実にいい旅の終わりだ。

さようなら、大雪と十勝の山々。

 

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大雪山・十勝岳連峰縦走 2019 7日目

2020-03-10 | 徒歩の旅

7/6 (土) 曇り時々晴れ

今日はよい天気になりそうだ。2日過ごした白金温泉野営場を後にして十勝岳の登山口である望岳台まで道路を歩く。気分は田中陽希だ。

1時間ちょっとで望岳台に到着した。以前訪れた時には古い施設の入り口が閉ざされていたが、すっかり新しくなった快適な施設がそこにはあった。

そして今日は土曜で登山日和、駐車場は車と登山者がいっぱいだった。時折雲の中から現れる十勝岳の頂きを眺めながら黒い溶岩の砂礫を踏みしめて歩いていく。

勾配が緩やかになって大きな噴火口が現れた。十勝岳は今も活動を続ける生きた火山なのだ。

ほどなくして十勝岳の山頂に到着した。山頂は混んでいたので写真を撮ってすぐに上ホロカメットクに向かった。

荒涼とした稜線を下って十勝岳を振り返る。

上ホロ避難小屋のテン場に着いてテントを張る場所を探す。早く着いたので選び放題だが、まともに張れる場所は10箇所ぐらいだ。

広すぎず狭すぎず景色のよい場所にテントを張った。濡れた服や道具を全て乾かしてもまだ12時、ゆっくりワインを飲んでご飯を食べて片付けてもまだ14時半、あとは寝るだけ。

しばらくするとテン場は激混みとなり、すぐ隣にパステルカラーに身を包んだカップルがテントを張り出したので、挨拶したら返事がないので聞こえないのかと思って大きな声で挨拶したら、女性の方だけ挨拶を返して男性の方は無視、こちらも相手にしないことにしよう。彼らのテントの張り方が危ういが風がないから良いだろう。そう言えば以前北アルプスで家族連れに狭い道を譲った際に挨拶したら無視されたことがあった、挨拶ができない子供がああやって育つのだろう、可哀相なことだ。

上ホロ非難小屋の水場はこんな感じの雪解け水だ。ちょっと上の方に動物の糞があったのでそこからの流れでない場所で水を汲んだが浄水器は必須だ。

この辺りは蝦夷小桜(エゾコザクラ)や蝦夷の栂桜(エゾノツガザクラ)が多く咲いていた。これはエゾノツガザクラ。

ようやくここまで来た。明日は最終日、最後の夜はなんとも言えない充足感に包まれていた。

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大雪山・十勝岳連峰縦走 2019 6日目

2020-02-09 | 徒歩の旅

7/5 (金) 曇り時々雷雨

天気予報は雨と雷雨であったため休養日とする。

予報と違って薄曇りなので、テントの中に濡れた服を干して散歩することにした。十勝連峰を見上げると山は雲の中であった。

白金野営場から少し下った温泉街で白髭の滝と青い川を大きな橋の上から臨んだ。この青い色は水酸化アルミニウムのコロイドとのこと。魚は住んでいないだろう。

レストランのあるホテルで温泉に入った後、鹿肉のステーキを食べた。もちろんサッポロクラシックの生も忘れず飲んだ。

時間はたっぷりあるので青い池に寄って道の駅まで行ってみよう。途中にあった白金滝不動尊に寄ってみた。ここは観光地の喧騒から離れた神秘的な場所だった。石像も不動の滝も厳かであった。

有名スポットである青い池、曇っているため少し暗めだった。青い池には大きな駐車場と売店が出来ていて大混雑であった。ソフトクリームに少し惹かれたが道の駅まで我慢しよう。ここは混みすぎだ。

道の駅へ向かって街道の1本横の歩いていたら所々にベンチが置かれていたが、誰も歩いていない。野営場からここまで5キロ以上、不動の滝で海外からのバックパッカーのカップルに会ったぐらいだ。

道の駅に着くといきなり雷鳴が轟き土砂降りになった。傘を差したが役に立たない、建物に逃げ込んでしばらく待ったいたら雨は雹に変わった。

身体が冷えてしまったので雹が止んですぐに駐車場横のコーヒーショップに入った。ケーキセットでもと思ったが、飲み物以外は売れ切れだった。

お店の人と話していたら野営場まで車で送ってくれると言ってくれた。北海道では今まで何度も優しい声をかけてもらった。普通店を閉めてまでも送ってくれるなんて言わないだろう。その心遣いだけで嬉しいと伝えてお断りした。

しかし、送ってもらったらよかったと思うことがそれからあるとは夢にも思っていなかった。

再び土砂降りとなり、下半身はずぶ濡れ、歩道は川と化し裸足にサンダルだったので冷たい水に身体は震えた。そして近くで鳴り止まない雷。山でもこんな恐怖は感じたことがない。

とにかく歩くのだ。白金温泉街に着く頃、やっと雨が上がった。ふやけた足には大きな水ぶくれができていた。明日の山は大丈夫だろうか。

とりあえず、林道食堂に入ってビールと味噌ラーメンとライスで栄養をつけた。少し身体が温まりホッとする。十勝連峰も美瑛岳を中心に頭を見せてくれた。

ゆったりとした気持ちで野営場に戻ると、テントが何か変だ。オーマイガ〜、と言うのはこう言う時に使うのだろう。テントが浸水していて防水袋に入っていなかったものが全てビショビショであった。マット、バックパック、タイツ、レインウェアの下。寝袋はしっとりと重い。暗くなる前に片付けよう。全ての荷物を外に出してテント内の水をかき出した。すでに芝生の水は引いていたが、只ならぬ雨だったので何時間か水たまりになっていたのだろう。そして知らない間に昨日と今日ブヨと小さな虫に刺されてしまい痒くてたまらない(泣)。
明日晴れることを祈って湿った寝袋に潜り込んだ。

 

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