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大小迫 つむぎの家

よみがえれ!大小迫の里山。 人と人、人と自然をつなぎ、つむぐ「つむぎの家」

午後4時過ぎにやってきた綾里っ子

2011年12月21日 | 綾里っ子

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昨日は氷点下3度と非常に冷え込み、ストーブをつけ母屋でころ柿のパック詰め作業をしていたところ、「今日も子どもたちが来ているよ!」と夫の声、見上げると時計は午後4時を回っていました。

様子を見に行くと木小屋でなにやら作業をしていました。

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鉈を使って竹を細く切り、弓の矢作りをしていました。小学2年生とは思えないほど、鉈を上手に使いこなしています。

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弓を作っていないユウト君は、自ら遊びを見つけ、自由に遊んでいました。川に張った氷を手に「すごい氷だ!」とまじまじ見つめています。

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ユウト君が、スケート場になった川で氷滑りをしていると、矢が出来上がったのかソウキ君も仲間入り。

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氷滑りもしたいし、弓矢も放ちたいソウキ君、川の中の氷の上で弓を飛ばしています。

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賑やかな声を聴きつけて、リュウイチロウ君も氷滑りを始めました。氷の上で「おしくらまんじゅう」おっとっとっと、転びそうになったソウキ君。

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氷の下では、ヤマアカガエルがうごめいていました。

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もう産卵の準備でしょうか?

氷の下で息づくヤマアカガエルの力強い生命力と寒さをいとわず元気に遊ぶ綾里っ子たちから元気をもらいました。


手作り遊びに燃える2年生

2011年12月20日 | 綾里っ子

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手作りパチンコでひとしきり遊んだ綾里っ子たちは、今度は弓をつくりたいと言いだし、「僕、竹のあるところを知っている」とリュウイチロウ君が先頭になって山に入りました。腰には鉈とノコギリをさしています。

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竹林で、それぞれ好きな竹を切りだしています。

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鉈を使って竹の枝を落としているソウキ君。

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切り出した竹を長屋に運んできましたが、この日は、材料をそろえるだけで暗くなり、使った工具を片付けてお帰りです。

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休日の翌朝、早速リュウイチロウ君が弓を作りたいとつむぎの家にやってきました。

どのようにしたら弓が作れるのか? 弓作りは夫の出番、「割った竹を2本合わせて、真ん中を結び・・・」と作り方を説明しながら一緒に弓作り。側でリュウイチロウ君がじっと見つめています。

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出来上がった弓の玄をはじいて嬉しそうなリュウイチロウ君。

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残りの竹で矢を作り、矢を飛ばしてみると、とてもよく飛び、矢が屋根に上ってしまいました。

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翌日は、学校から帰宅してすぐにソウキ君をつれてやってきました。ソウキ君も「僕も弓を作りたい」と目を輝かせていました。手を離せない仕事をしていたので、「出来上がった弓を手本に、リュウイチロウ君に聞きながら二人で協力してつくってごらん」というと、「できるかな~」と言いながら取り組んでいます。

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心配になり様子を見に行くと、ちょうど出来上がった所で、夫の手を借りながら作ったようで、弓を持つ二人が嬉しそうに笑顔を見せました。

弓は、「つむぎの家以外では飛ばさないことを条件」に、次は矢と的を作ると、満足顔で帰っていきました。

物づくりの喜びに燃える綾里っ子たち、師走の忙しい中でも嬉しいひと時でした。


雪の中のコロ柿おろし

2011年12月19日 | 里山風景

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軒先につるしたこえだ柿が、1か月ほど寒風にさらされ、陽の光を浴びて実がしまり、自然の力で、美味しいコロ柿が出来上がりました。

先月の12日に、柿の収穫から皮むき、柿つるしをした息子の友人、久保井氏が、友人の小沢さんらの3家族分の干し柿を、軒先から下ろしています。

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つむぎの家にやってきた久保井さんは何かお手伝いをしたいと、里山整備で出た丸太を、風呂木用の大きさにチェンソーで切っています。

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次は薪割に挑戦です。最初、太い丸太がなかなか割れませんでしたが、薪割のコツを覚え、うまく割れるようになり、腰を痛めながらも割った薪の山を見て満足の様子でした。

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お土産に、熟し柿をもいでいます。

この時期、枝に残った柿は、木熟し、寒さで渋が抜けて、とろりと甘くておいしい柿になります。

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今年の柿は、小粒ですが枝が折れそうなほどたわわに実をつけました。

昨朝、雪らしい雪が降り、柿の枝木にもうっすらと雪化粧をほどこしてくれました。柿の木の老木の枝ぶりにオレンジ色の柿と雪のコントラストがとてもすばらしく、見ているだけでほっとする私の大好きな原風景の一つです。

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綿帽子をかぶった柿の実、今にも絵本の世界に飛び出しそうです。

間もなく冬至、これからが冬本番の厳しい季節になりますが、四季折々の里山風景に抱かれ、日々自然と共に過ごしています。


ふゆみず田んぼ(環境共生型農業)

2011年12月18日 | 里山再生

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ふゆみず田んぼとは、冬の田んぼに水を張り、稲を育てる農法です。

昨年は、里山整備のために、枝葉や草木を燃やす場所として、水田を使っていたために、灌水できませんでしたが、今年はかつてからの念願であったふゆみず田んぼを実践することにしました。

稲刈り後の田んぼに、牛糞堆肥と木灰を撒きました。

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堆肥や木灰を田んぼにすき込むために粗く耕うんしました。

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田んぼに引くために、沢水を溜めておく貯水池。

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注水栓を開け、貯水池からの水を田んぼに流しました。

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水が田んぼに浸みこみ広がっていきました。

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田んぼに水を張り、春まで水を溜めておく農法で、稲の切り株や堆肥などの有機物が水中で分解され、微生物や藻が発生し、それを餌にする様々な生き物たちが田んぼに集まってきます。

害虫も発生しますが、害虫を食べるクモやカエルが活躍し、農薬を使わなくても害虫を駆除してくれる、環境にやさしい共生型の農業です。

これまでも無農薬栽培で米作りをし、たくさんのカエルやクモ、イトミミズの活躍に驚いてきましたが、除草作業の大変さも味わってきました。冬に田んぼに水を溜めることでイトミミズの活動を活発にし、1年で10㎝近くのトロトロ層をつくり抑草効果も期待できるということです。

自然のサイクルを利用し、田んぼに集まる生き物の力で行う米作り、今回はこれまでの「慣行水田」と「レンゲを蒔いた水田」、そして「ふゆみず田んぼ」と3種の農法で実験的に取り組むことにしました。


蛾の魅力  ーウスジマクチバー

2011年12月16日 | 昆虫

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ウスジマクチバ(ヤガ科)

長屋の木製バットに潜んでいたウスジマクチバ。

チョウの華やかさから比べると、地味・夜行性・気味が悪い等のマイナスイメージが強く、私自身も好きではありませんでしたが、最近は蛾の魅力に引きつけられています。

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正面の表情はフクロウにも似ていて、かわいい表情です。赤い大きな目、毛皮をまとい、長い脚を突き出しています。

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横からの愛らしい表情もいいですね。 高々2㎝ほどの大きさですが、体のつくりは、やはり神様からのいただきものでしょうか?

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美しいデザイン、色や文様も素晴らしい装い、かつては見向きもしなかった嫌われ者の蛾ですが、今は、その美しい魅力に取りつかれています。

冬入りし、生き物の姿がほとんど見られなくなった中で、ウスジマクチバとの出会いに癒されました。