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大小迫 つむぎの家

よみがえれ!大小迫の里山。 人と人、人と自然をつなぎ、つむぐ「つむぎの家」

繁殖力に辟易していた「コクサギ」の果実の「美」

2011年12月10日 | 樹木

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コクサギ(ミカン科) 雌雄異株の落葉低木、写真は落葉後の果実。

全体に強いにおいがあり、葉が展開した春には、森はコクサギの臭いで埋め尽くされるほどです。

繁殖力が旺盛で、幹を切っても残った根から萌芽更新し、繁殖を広げ、長年放置された大小迫山の沢沿い、林道沿いはコクサギが藪を作っています。

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視点を変えて、コクサギの実の一つ一つをじっくり観察すると、コクサギの外皮は、腎臓形で曲線模様があり、4個に分かれた果実が何とも愛らしい。

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上のほうから果実をのぞくと、黒い種とそれを囲む二重の果皮が梅の花のようにも見える。

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コクサギの外果皮(上)とよじれた内果皮。

内果皮は実が熟し、乾燥するとよじれて種を遠くに飛ばす働きがあるそうです。

果実の中をみると思いがけない表情でした。

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コクサギの種。

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「師走花」と称してもいいほど、コクサギの実の美しさに魅せられました。

森の整備を怠ると旺盛な繁殖力で藪をつくり、厄介な樹木ですが、果実が熟す冬枯れ時期の楽しみを見つけました。