手作りパチンコでひとしきり遊んだ綾里っ子たちは、今度は弓をつくりたいと言いだし、「僕、竹のあるところを知っている」とリュウイチロウ君が先頭になって山に入りました。腰には鉈とノコギリをさしています。
竹林で、それぞれ好きな竹を切りだしています。
鉈を使って竹の枝を落としているソウキ君。
切り出した竹を長屋に運んできましたが、この日は、材料をそろえるだけで暗くなり、使った工具を片付けてお帰りです。
休日の翌朝、早速リュウイチロウ君が弓を作りたいとつむぎの家にやってきました。
どのようにしたら弓が作れるのか? 弓作りは夫の出番、「割った竹を2本合わせて、真ん中を結び・・・」と作り方を説明しながら一緒に弓作り。側でリュウイチロウ君がじっと見つめています。
出来上がった弓の玄をはじいて嬉しそうなリュウイチロウ君。
残りの竹で矢を作り、矢を飛ばしてみると、とてもよく飛び、矢が屋根に上ってしまいました。
翌日は、学校から帰宅してすぐにソウキ君をつれてやってきました。ソウキ君も「僕も弓を作りたい」と目を輝かせていました。手を離せない仕事をしていたので、「出来上がった弓を手本に、リュウイチロウ君に聞きながら二人で協力してつくってごらん」というと、「できるかな~」と言いながら取り組んでいます。
心配になり様子を見に行くと、ちょうど出来上がった所で、夫の手を借りながら作ったようで、弓を持つ二人が嬉しそうに笑顔を見せました。
弓は、「つむぎの家以外では飛ばさないことを条件」に、次は矢と的を作ると、満足顔で帰っていきました。
物づくりの喜びに燃える綾里っ子たち、師走の忙しい中でも嬉しいひと時でした。