ふゆみず田んぼとは、冬の田んぼに水を張り、稲を育てる農法です。
昨年は、里山整備のために、枝葉や草木を燃やす場所として、水田を使っていたために、灌水できませんでしたが、今年はかつてからの念願であったふゆみず田んぼを実践することにしました。
稲刈り後の田んぼに、牛糞堆肥と木灰を撒きました。
堆肥や木灰を田んぼにすき込むために粗く耕うんしました。
田んぼに引くために、沢水を溜めておく貯水池。
注水栓を開け、貯水池からの水を田んぼに流しました。
水が田んぼに浸みこみ広がっていきました。
田んぼに水を張り、春まで水を溜めておく農法で、稲の切り株や堆肥などの有機物が水中で分解され、微生物や藻が発生し、それを餌にする様々な生き物たちが田んぼに集まってきます。
害虫も発生しますが、害虫を食べるクモやカエルが活躍し、農薬を使わなくても害虫を駆除してくれる、環境にやさしい共生型の農業です。
これまでも無農薬栽培で米作りをし、たくさんのカエルやクモ、イトミミズの活躍に驚いてきましたが、除草作業の大変さも味わってきました。冬に田んぼに水を溜めることでイトミミズの活動を活発にし、1年で10㎝近くのトロトロ層をつくり抑草効果も期待できるということです。
自然のサイクルを利用し、田んぼに集まる生き物の力で行う米作り、今回はこれまでの「慣行水田」と「レンゲを蒔いた水田」、そして「ふゆみず田んぼ」と3種の農法で実験的に取り組むことにしました。
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