イズミル便り

IZMIR'DEN MERHABA

BAYINDIR CICEK FESTIVALI(バユンドゥルフラワーフェスティバル)

2013-05-05 00:51:23 | イズミル暮らし・イズミル案内

イズミル近郊のBAYINDIR(バユンドゥル)で毎年開かれるフラワーフェスティバル、BAYINDIRはイズミル市内から約85km、土曜日も半日仕事のある夫が家に帰ってからゆっくりと出かけました。 

BAYINDIRは人口20500人ほどの小さな街ですが、かつてアケメネス朝ペルシア帝国の大王ダレイオス1世によって紀元前5世紀に建造された「王の道」が通っており、郊外の村にはBAYINDIR城址の痕跡が残っているそうです。またオスマン帝国時代には最初の造幣局がBAYINDIRに作られたそうです。

 その名も「温泉通り」

せっかくなので以前にも泊まったことのある近くの温泉で一泊の予定、でももちろん予約なし。もし部屋がなくてもその日のうちに帰ってこれる距離です。BAYINDIRに入ると道路の両側一面に花卉農家が広がり、色とりどりで美しく気持ちがぱっと華やぎます。

花を栽培するのも大変でしょうが、きっと心が平穏になるんじゃないのかなあといつも思います。BAYINDIRの人たちが穏やかに見えるのは気のせいでしょうか。

まずは温泉宿のあるDERE(デレ)村へ。食事も何もついていない素泊まりの温泉宿。湯治に来る長期宿泊の人も多いのか部屋は一応自炊設備があります。部屋があったので荷物を降ろしてすぐにフラワーフェスティバル会場へ。

市役所、市民に開放中。

ほぼ毎年来ているので、取り立てて珍しいことはありませんが、華やかな花を見たり縁日のような出店をのんびり見て歩くだけで楽しいのです。今年のフラワーフェスティバルの目玉?は、夫が昔(今でも?)ファンだったギュルベン・エルゲンと言う歌手のコンサートでした。

私達が行った頃にはすでに椅子席は満員で立ち見、20時に始まったものの前座が4人くらいいて長い長い、疲れた頃にギュルベン・エルゲン登場でした。コンサートも最後の花火も間近で、こじんまりと見ることが出来て、このくらいの街で住むのが頃合かなあと思ったのでした。

もちろん働く車も売っています。

毎年何かしら花を買って帰りますが、今年はトルコ語でKUPE CICEGI(イヤリングの花)、日本ではフクシアと呼ばれている花を買いました。その名の通り本当にイヤリングがぶら下がっているような可憐な花です。

 

 

タバコどころかごみもポイ捨てのトルコですが、BAYINDIRには灰皿ボックスがあります。

    

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URGANLI VE BAYINDIR(ウルガンルとバユンドゥル)

2010-05-06 00:02:12 | 

芥子の花。

日本のGWも終わりですね。連休明けのお仕事に憂鬱になっている方も多いのでは。5月1日はトルコも昨年から「EMEK VE DAYANISMA GUNU(労働と連帯の日)」の祝日となったので普段は土曜日は半日出勤の夫も2連休になり、1泊小旅行に出かけることに。昨年行ったBAYINDIR(バユンドゥル)のフラワーフェスティバルがちょうどこの時季なので今年も!でも温泉はちょっと違うところへ行きたいなあと調べてみるとお隣のMANISA(マニサ)県URGANLI(ウルガンル)と言う村に鄙びた温泉がありました。


有数の葡萄の産地であるマニサ、葉っぱも美味しそうです。


牛と羊の群れが通り過ぎるのを5分は待ったでしょうか。ものすごい大移動でした。

うちからURGANLIまでは80キロ余り、幹線道路から村への道を入って7キロばかり行くと地元の旅行業組合の様なところが経営している「URGANLI KAPLICALARI(ウルガンル温泉)」がすぐに見つかりました。広大な敷地にアパート風、長屋風、ロッジ風なそれぞれの宿泊棟と小さなマーケットとピデ(トルコのピザ)屋さんがあり、部屋にはキッチンもあるので長期療養の目的で来る人は自炊をしているようです。ここには大浴場はなく部屋に温泉を引いた大きなお風呂があります。来ている人もお年寄りが多いようです。





近くにはそれほど見て歩くところもなさそうなので車で25キロほどのMARMARA GOLU(マルマラ湖)に行ってみました。幹線道路以外ですれ違う車はトラクターのみ、どこまでも続くブドウ畑の中を走ります。本当にたどり着くの?と思い始めた頃きらきらと輝くマルマラ湖が見えました。日本だったらホテルやおみやげ物屋さんが並ぶ格好の観光地となりそうなロケーションなのに、ここにはなーんにもありません。観光地どころか湖畔にも畑が広がりたくさんの若い女性が畑仕事をしていました。







一軒だけ湖からの渓流沿いにレストランがあると、唯一とあるトルコ人のブログで読んでいたのですが、偶然看板を見かけたので私達もそこに向かいました。ここはSAZAN(サザン=鯉)料理が有名だそうで、鯉はちょっとーと思っていたそのブログのトルコ人も「目の前に出てきたら無言でむしゃぶりついた」と書いてあった通り、私達も普段なら選択しないであろう鯉に挑戦してみるとこれが絶品!大きな鯉丸ごと一尾を揚げてあるだけなのですがとても軽くて完食!お値段も良心的!で大満足でした。






注文すると鯉をつかまえるところから調理が始まります。

 
2人分の鯉を頼む勇気がなかったので1人分はキョフテ、これも美味しかった。

翌日BAYINDIRまでは直線距離で60キロ余りの道を山越えです。表示もろくにない山道なので何度も迷ったりひき返したり人に聞いたり写真を写したりでたぶん3時間位かかったでしょうか。でもこの山道がまた手付かずの自然がこれでもかこれでもかと目の前に現れて飽きることがありませんでした。名前も知らない花や深い松の緑、そう言えば学校のときに習った「柱状節理」の岩場もたくさん見ることが出来ました。




山道を走ってようやく下界が見えてきました。


オリーブがかわいい実をつけていました。

やっとのことでたどり着いたBAYINDIRのフラワーフェスティバル、最終日と言うこともあってか去年より人出も花も数も少なかったような気がしました。


てきぱき働き者の小さな花売り君。

暑くて日差しも強くくらくらしてきたのでアンネ(義母)やテイゼ(夫の叔母)、義妹にそれぞれ鉢植えを買って帰ってきました。少し早いけれど母の日のプレゼントです。






なんですか~?
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花の街BAYINDIR(バユンドゥル)

2009-05-12 00:02:07 | 


今回BAYINDIRを行き先に選んだのは、近くて温泉があること、そしてたまたま5月1日から3日までの予定で「BAYINDIR CICEK SENLIGI(バユンドゥルチチェッキシェンリィ=花フェスティバル)があったからです。





最近イズミルの街並みを花でいっぱいにしようと道路もこんなにきれいに花が咲いています。この花はすべてBAYINDIRから。観光資源や産業もあまりないBAYINDIRを応援しようと市長が購入を約束をしたのだとか(選挙用?)。





BAYINDIRの街境を越えるとすぐに道の両側に花農家が続きます。特にこの季節のせいかもうどの農家も出荷間近なバラやマリーゴールド、ブーゲンビリアなど鮮やかな花が満開でもうそれだけで顔が笑顔になってしまいました。


市役所もきれいに飾りつけ。


会場になっているメインストリートを上から眺めると・・・。

BAYINDIRの街のメインストリートがフェスティバル会場となり花農家、園芸会社、各自治体などがブースを出していました。私達は結局3日間毎日会場を歩いて美しい花の色々を堪能しました。


やる気があるんだか…無心でひまわりの種をぽりぽりしていました。



花を買う人、花以外にバザーのように色々な団体がお店を出し、また普段のパザル(市)や移動遊園地も出て3日間BAYINDIRの街は大賑わいだったようです。



 
これはOSMANLI MACUNU(オスマンルマージュヌ)と言う色のついた飴。

ただこの日程をインターネットで調べても市役所のサイトにスケジュールが載っているわけでもなく、コンサートや子供たちの民族舞踊の発表もあったらしいのですが、いつどこで何が行われるかまったくわからなくて偶然に期待するしかありませんでした。


この地方の衣装なのか、ある年齢以上のおばあさんがこの縦縞模様の
スカートと染め模様のある紺色の長いスカーフを着ていました。




役所の人らしい人にたずねても「聞いてないなあ」と言われるし…。どうやら放送で「何時からどこそこで○○が始まります。皆さんどうぞ奮ってご参加下さい」と言っていたようです。





フェスティバル会場の通りを山の方へ登っていくと大きなジャーミー(イスラムのモスク)が見えます。ここはHACI SINAN CAMII VE MEDRESESI(ハジ シナン ジャーミー ヴェ メドレセスィ)と言って19のKUBBE(クッベ=モスクのドーム)を持ち1544年に建設が始められたそうです。修復されたジャーミーの後ろには木造のMEDRESE(ジャーミーに付属したイスラム学院)が今は使われていない様子で残っていました。







この街もほんの10分歩いただけでこんなに古い街並みが姿を現します。家の前に座り込んでおしゃべりをする人、ドアの横につながれたロバがいたり、一日歩いていてもきっと飽きないでしょう。






自分のお土産にシャコバサボテンとオジギソウを買いました。
オジギソウのトルコ語はKUSTUMで「私は拗ねた」。お辞儀をする日本人とすぐに拗ねちゃうトルコ人?

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DEREKOYU ILICALARI(デレキョイ ウルジャラル=デレ村温泉)

2009-05-04 10:54:32 | 


日本はゴールデンウィークですね。つつじや新緑、そして青空に鯉のぼりが映える季節でしょうか。イズミルも季節が足ぶみしながら春から初夏への移り変わりを楽しんでいるようです。



日本にいる時からGWなどの長期連休とは無縁だった私、トルコに来てもやっぱり縁がないというか、祝日出勤はもちろん土曜日も半ドンの夫です。先の地方選挙の前から5月1日のメーデーを祝日にしようと言う声が上がり、そういうことは即決断のトルコ、「EMEK VE DAYANISMA GUNU(“労働と連帯の日”とでも訳しましょうか)」となりました。さすがに夫の会社も休みになったので土曜日にお休みをとって久しぶりの3連休!



前日までどうなるかわからなかったので、近場ですぐ行けるところを密かに調べていました。計画した行き先はイズミルより80キロあまりのBAYINDIR(バユンドゥル)。ここに鄙びた温泉があるというのです。ただホテルなどはなく湯冶場のような宿が数軒あるのみらしい。しかも自炊・・・。




宿の庭にいた元気な鶏のお母さんとひよっこ達。

まあ2泊ですから朝食セットと電気湯沸かし器、簡単な食器を用意して出かけました。日本にいた時はホテルの予約はもちろん電車の時間にいたるまで調べて行かないと不安でしたが、トルコ生活7年目にもなるとさすがに調べたくても詳細な情報などないトルコのペースを受け入れて、宿も予約なし。



BAYINDIRの街を通り過ぎて7キロあまり、オスマン風な石橋を眺めながら渓流沿いに進むとプラタナスや桑の木の新緑が美しい村に到着です。村の中には数軒の温泉施設とピデ(トルコのピザ)屋にバッカル(何でも売っている)、パン屋に肉屋があるのみ。




村のメインストリート。

部屋にはベッドに冷蔵庫にミニキッチン、大きなバスタブのあるお風呂があります。連休のせいか結構イズミルナンバーの車が多く止まっていました。



村の中を写真を写しながら散策していると、どこからかおじさんが飛び出してきて自分の庭の中を見せてくれると言います。庭といっても広大な畑。おじさんはBAYINDIRの街に住んでいるのですが週末はここへ来て自分たちで食べる野菜を育てているのだそう。芽が出たばかりのトマトやたわわになっているそら豆、青いスモモやバラの花をくれたり・・・。畑の境界線にあるという温泉の源泉にも連れて行ってくれました。





この日はちょうど大臣が来村するということで、畑の中の道を数日前からトラクターでならしたり、おじさんの家に昔からあったと言う井戸も危ないといって埋めてしまったんだそうです。村の入り口には「大臣いらっしゃいませ!」と言う幟まで。そこで「どの大臣が来たんですか?」と聞くと「さあねえ、知らないけど、70歳くらいのおじさんだったねえ」とのこと





100年くらいたつ今は使っていないと言う村の家をも見せてもらいました。数年前まで収穫期には使っていたと言う家の中には埃をかぶったかばんや袋の中にしまってある毛布などがありました。話し相手を見つけてとどまるところを知らないおじさんのおしゃべりでした。



1日目の夕飯は遅い昼食を済ませていたのでBAYINDIRの街のパザル(市)で買っておいたトマトときゅうりとパン、それに持ってきたオリーブやチーズで済ませました。2日目は宿の隣のピデ屋からピデとキョフテの出前!



いつも車で走っていると山あいにへばりついたような村を見ながら「こんな村で住めたらいいねえ」と話します。今回も泊まった村の隣村に立ち寄ってみました。レンガ造りの家が連なる村はかなりの規模、でも半分以上は住む人もおらず空き家のようです。





この村がにぎやかだった頃に来てみたかったなあと思っていると、どこかからおばあちゃんに手を引かれた女の子が出てきました。カメラを向けるとこわばってしまうのですが、愛想がよくてバイバイをしてからもいつまでもいつまでも投げキッスをしてくれていました。



上げ膳据え膳のホテルもいいけれど(もちろんそっちの方がいい!)、こういう素朴な旅も気楽でいいものです。温泉は40度くらいで熱々。カラスの行水の私にはちょうどいいくらいでしたが、ただでさえ長風呂でお風呂の中でいったい何をすればあんなに長く過ごせるんだろうと思うほどの夫はすっかりのぼせて出てきました。でも腰の痛みがすっかり取れたそうです。私も手に湿疹のようなものができていたのですがかなりよくなり、お肌も気のせいかつるつるに。ただうっかりとつけたまま入ってしまった銀の指輪が気がつくと真っ黒に!お気に入りの指輪だったのでショックでしたが家に戻ってインターネットで調べて歯磨き粉で磨くときれいに元に戻りました~。






次回は、2日目に出かけたTIRE(ティレ)の街をご紹介します。
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