父クムル。
クリスマスも師走もお正月もここにいるとすべて遠いこと、クルバンバイラムが終わって何だかすべて終わったようにすっきりしてしまいました。トルコでも場所によってはかなりの雪が降り、村への道が閉鎖されたなどと言うニュースが聞かれるようになりました。イズミルはそれほど寒くはないので雪のかわりに雨、この週末からまとまった雨が降り続いています。
この2羽は、いつも密着しすぎていてなかなか2羽の姿をとらえることができません。
よって、貴重な一枚。
11月29日に我が家のベランダで今年五番目の雛2羽が生まれ、そろそろ巣立ちの頃。今までの雛は生後2週間もしないうちに巣箱の中で歩き出し、羽を広げ始め飛ぶ準備を始めたものです。それに合わせて親クムルは常にベランダの手すりや向いのアパートの上で雛クムルの動向を見張るようになります。ベランダの中とは言えかなり気温が下がっているせいか、今回の雛クムルたち、いまだに動きがありません。2羽でピッタリくっついたまま。それでも親クムルは自然と巣立ち体制になるのでしょう。
巣にいるところを近くから写そうと思ったら、びっくりしてまた巣から飛び出し落ちました。
また捕まえたのですが、前回17日の記事の写真に比べると顔が怒っていませんか?
生意気にも私の指をつつこうとしています。
一番目の写真は我が家へ来る父クムルの写真です。この姿を見ると「孤高」という言葉が頭に浮かびます。
写真ではよくわからないのですが、ここはベランダの外に張り出している洗濯物干しです。雨がざーざーと降っています。庇はないので土砂降りの雨の中、日が暮れるまで2時間以上はこのままの姿でここに停まっていたでしょうか。鳥が寒さを感じるかとか、羽が濡れたらどうなるのか、わからないけれど、それでも親の愛情を感じずにはいられない姿でした。家の中から「濡れて寒いだろうに、おなかはすいていないんだろうか」なんてやきもき眺めている自分が滑稽に感じられるような凛々しい父クムルです(親ばか状態)。
《追記》
朝起きて明るくなってからベランダでクムル雛を確認するのが日課でした。夕べはとても寒かったので夜寝る前にもベランダの灯りをつけて息をしているかどうか確認してから寝たのです。今朝見てみると動きがない、しばらくすると親鳥が来て巣箱へ行きました。いつもなら親鳥の嘴にくらいついて離さないのに、今日は違いました。雛2羽の顔が見える写真を写した次の日に逝ってしまいました。まだ信じたくないのです。親鳥2羽も何度も来ては巣箱に行きます。雛に向かって声をかけるような鳴き声を出しています。
生後2日目。
☆現在のイズミル☆