イズミル便り

IZMIR'DEN MERHABA

KIRAZ(キラズ=さくらんぼ)狩り

2007-05-30 00:03:59 | 


さくらんぼの美味しい季節になりました。日本では山形がさくらんぼの産地として有名ですが、山形県寒河江市とトルコの黒海地方にあるギレスン市はさくらんぼが縁で姉妹都市となっているそうです。もちろんギレスンだけがトルコのさくらんぼの産地ではなくエーゲ地方にもありますよ~!その名も「KEMAL PASA(ケマルパシャ)市」、イズミルから1時間余りのケマルパシャ、この季節になると道行くトラックやパザル、八百屋では「ケマルパシャのKIRAZ~(キラズ=さくらんぼ)!!」と言って売っています。

今回は以前も書いたことがあるのですが「JICA(日本国際協力機構)」から日本に派遣され教育を受けたイズミル在住のトルコ人の同窓会活動の一環として近郊のケマルパシャ市へのピクニックが計画されました。私達もお誘いを受けたのでアンネ(義母)と友達のSevalを誘って出かけました。

 
「KAZAK VADISI」の入り口


OTAG(オタウ)。以上2つの写真はWOW TURKEY.COMから拝借。

前日は洪水かと思うような大雨でしたが、なんとか雨も上がり、総勢18人がバスで出発しました。最初の目的地は「KAZAK VADISI(カザク ヴァディスィ=カザフスタンの谷)」という名の農場。1950年代にトルコへ移住したカザフスタン人達がこの地に定住し自分達の馬を育てて生活しています。

 KIMIZ(クムズ)。

このカザク馬の乳で作っているKIMIZ(クムズ)と言う発酵飲料は、抗生物質と同じ働きがあり、ヴィタミン豊富で炎症を抑え、結核、チフス、赤痢、動脈硬化、貧血などに良いとされるそうです。


OTAGの中で記念撮影。私を探さないでください。写したのは私~。


天井を支える60本の梁は日時計の役目も果たす。

遊牧をしていた頃の生活をしのばせる大きなOTAG(オタウ=大テント)を再現した建物の中で彼らの生活や風習などの説明を興味深く聞いた後、みんなで持ち寄ったお弁当を食べながら自己紹介などをし、おなかがふくれると今度は楽しみにしていた乗馬の時間。希望者は馬と一緒に30分森林コースもありました。私達はもちろん牧場の柵の中での5分乗馬コース。それだけでも子供に戻った気分になりました。




乗馬準備万端で参加の由美子さん

雨雲もいつの間にかどこかへ行ってしまい、ぎらぎらお日様が出てきました。バスは一路さくらんぼ農園へ。トルコでは日本のような「イチゴ狩り」「りんご狩り」などをさせる観光農園を見たことはありませんでしたが、この農園も別に商売でやっているわけではなく知っている人にさくらんぼ狩りをさせてくれているようです。


アンネを乗せて爆走!右側に見える白い頭がアンネ。
うちに帰ってから大興奮で冒険を語ったそうです。



枝ごと持って帰りたかった・・・。

農園の入り口から山道を歩くこと30分。農園の方が山道を一生懸命歩いているアンネ(義母)を見て気の毒に思ったのかサイドカーつきのオートバイにアンネを乗せてくれることに。日ごろ98歳のアナアンネ(おばあちゃん=義母の母親)の面倒を見ているために滅多に外出ができないアンネの大冒険でした。たわわになった大きなさくらんぼ、それぞれ美味しそうなさくらんぼを味見しながら見つけては夢中になってさくらんぼ狩りをしました。

 
今日のさくらんぼ娘2人。

日ごろ付き合いのない方達と日本という国が縁で家族ぐるみで知り合うことができたし、美味しいさくらんぼも食べ放題だったし、真っ赤に日焼けをして楽しいことづくしの日曜日でした。




普段はおじさん限定のKAHVE(カフヴェ=茶店)も団体で入れば怖くない!
    




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