イズミル便り

IZMIR'DEN MERHABA

Sifalar olsun!(シファラルオルスン=治りますように)

2006-03-21 05:27:56 | Weblog
 
大好きな光景、イズミルケメルアルトゥにあるいつも繁盛のBAHARAT屋の店頭。香辛料や染料、乾燥野菜、チャイ、香料などありとあらゆるものがあります。

トルコ語で病気やいやなことが「早く過去のことになるように、お大事に」と言う意味で「gecmis olsun=ゲチミシュオルスン」と言う言葉をよく使いますが、薬を飲んだり身体によいものを食べたり飲んだりした人には「sifalar olsun=シファラルオルスン」と声をかけます。

イズミルも一日おきに雨が降ったり暖かくなったりと季節の変わり目のせいか先週から風邪っぴきです。鼻水と咳が出るだけで他はなんでもないのですが、鼻水はともかく咳がひどい!特に夜横になるともう止まらなくなるのです。のど飴をなめてもうがいをしても一旦咳き込むと止まりません。日本から持ってきた咳止めの薬も効き目はなく、見かねた夫はBAHARATCI(香辛料屋)へ走りました。

                  
                  症状別、植物別に何がどう効くか、どうやって作るかなどが書いてある本。

トルコでは調子が悪い時、日本の様に市販薬に頼らず家に伝わる野菜や植物を使った方法で治す人が多いようです。ある友達は「オリーブオイルとレモン汁を混ぜて飲むと咳止めシロップなんて要らない、絶対咳が止まる」別の友達は「TURPという(大根のような)野菜に穴を開けてそこから垂らした蜂蜜を飲むといい」と教えてくれました。

                    
                   一番上:ADACAYI、左下:PAPATYA、右下:IHLAMUR

うちでも以前からADACAYI(アダチャイ=セージ)が咳に効くと言うので、飲んでいましたが夫は昨日IHLAMUR(ウフラムル=菩提樹)とPAPATYA(パパティヤ=カモミール)を買ってきて夜から交互に煎れてくれています。(アダチャイがセージでパパティヤがカモミールだなんて今辞書を見て初めて知りました。)効果があったのかどうかはまだ不明ですが、市販薬を身体に入れるよりもSifaになりそうな気がしませんか?

 ※BAHARAT屋さんによると飲んですぐに効果が出るものではなく、続けることが必要とのこと。
  そしてIHLAMURは湯を沸騰させて飲みますが、PAPATYAは沸騰させてはいけないそうです。