
2ケ月以上もたってしまいましたが、10月の上旬に日本から友達が来てくれた時のことを今頃更新。私よりも数倍トルコ通の彼女、短い休暇の3日間をイズミル訪問に割いてくれました。イズミル周辺で日帰りで行けるところということでクシャダスから更に南へ行ったところにある3つの遺跡プリエネ、ミレトス、ディディムへ行くことにしました。ラマザン中だったこともあり、4時半に起きて一緒にサフル(一日の断食前の最後の食事)をとりそのまままだ暗い6時半に出発と言う日本人ツアーも真っ青なハードスケジュールです。

クシャダスを通り過ぎショケからプリエネへ。プリエネは紀元前300年頃イオニア人による最古の計画的な都市設計がなされた格子状の町並みで知られているそうです。劇場跡、競技場跡等地図を見ながら探すのも楽しみです。聳え立つミカレという山と松の緑を背景にしたアテナ神殿、松林の中を歩くだけでフィトンチッドが胸いっぱいの森林浴。


劇場跡。貴賓席の装飾がいまだに残っています。 松の落ち葉を踏みながら森林浴。

まだまだ若い?高いところは登らずにいられないタイプ。飛んでます。
プリエネから約22キロ南にあるミレトスはローマ時代の初めまでこのあたりの最も大きな港湾都市で交易と政治の重要な場所であったそうです。大きな劇場の後ろにはピザンチン時代の城壁が残り、歴史の流れを感じます。劇場の後部からはアゴラや隊商宿、かつての港の名残などを一望でき当時の繁栄を偲ぶことができました。

ミレトスの大劇場から見渡す遺跡群。
ディディムはギリシャのデルフィと並ぶ信託のメッカとして栄えていたそうです。神のお告げを参拝者に告げる神官だけが住んだことから上記の二つの遺跡とは異なり街として栄えませんでした。


アポロン神に捧げられたという巨大な神殿は今も当時の威容を想像できます。神官たちはどんなことを告げたのでしょう、そして人々は何を求めてはるばるディディムへと足を運んだのでしょう。

神官はここで聖水を飲んで神託を告げた?

レリーフの美しさ、いにしえ人の技術の素晴らしさ。
予想していたよりも早くにディディムまで行けたので最後にBafa(バファ)湖へ向かいました。かつてエーゲ海はこの辺りまであったそうですが、今は一部だけが切り取られ湖として残っているのだそうです。ヘラクレイアと言う遺跡と自然の岩石が絡み合った異様な光景と深い水を湛えた湖、そんな神秘的なイメージで訪れたのですが、村の入り口でいきなり入村料1人5YTL(夫は3人のところを2人分に値切った)をぼったくられ、村に入るなりパザルのトマト売りのおじさんやスルタンアフメットの絨毯売りをもしのぐ強烈、押し付けがましい村のおばさんと娘に英語とドイツ語の単語を並べただけの3分間ガイドを聞かされた後は、ひたすら自分達が作った手芸品や蜂蜜などの押し売り口上を聞く羽目に。人気のない静かな神秘的な湖を見たかったのに…景色を眺める気もなくなってしまいました。どうにも解放してくれそうにないのでこういう時気の優しい夫は蜂蜜を買っていました。買うことない!と私は思うんですけどね。
帰り道は、睡眠不足がたたった夫、ハンドルを握りながら眠りそうだったのでショケに新しくできたアウトレットセンターで休憩、夫は一眠りをし私達はちょっと買い物をした後はそこのレストランでイフタル(その日の断食を明ける)の食事をしてイズミルへ戻りました。Bafa湖ではぷんぷんだったけれど(今思い出してぷんぷんになった)久しぶりの彼女とのトルコ旅はやっぱり楽しい、また一緒に行こうね!
いつもありがとうございます。よかったらクリックお願い致します!→
