イズミル便り

IZMIR'DEN MERHABA

PRIENE,MIRETUS,DIDIM(プリエネ、ミレトス、ディディム)

2006-12-20 23:00:02 | 


2ケ月以上もたってしまいましたが、10月の上旬に日本から友達が来てくれた時のことを今頃更新。私よりも数倍トルコ通の彼女、短い休暇の3日間をイズミル訪問に割いてくれました。イズミル周辺で日帰りで行けるところということでクシャダスから更に南へ行ったところにある3つの遺跡プリエネ、ミレトス、ディディムへ行くことにしました。ラマザン中だったこともあり、4時半に起きて一緒にサフル(一日の断食前の最後の食事)をとりそのまままだ暗い6時半に出発と言う日本人ツアーも真っ青なハードスケジュールです。

 プリエネ、アテナ神殿の後ろにそびえるミカエ山。

クシャダスを通り過ぎショケからプリエネへ。プリエネは紀元前300年頃イオニア人による最古の計画的な都市設計がなされた格子状の町並みで知られているそうです。劇場跡、競技場跡等地図を見ながら探すのも楽しみです。聳え立つミカレという山と松の緑を背景にしたアテナ神殿、松林の中を歩くだけでフィトンチッドが胸いっぱいの森林浴。

   
劇場跡。貴賓席の装飾がいまだに残っています。     松の落ち葉を踏みながら森林浴。
  
                        
               まだまだ若い?高いところは登らずにいられないタイプ。飛んでます。

プリエネから約22キロ南にあるミレトスはローマ時代の初めまでこのあたりの最も大きな港湾都市で交易と政治の重要な場所であったそうです。大きな劇場の後ろにはピザンチン時代の城壁が残り、歴史の流れを感じます。劇場の後部からはアゴラや隊商宿、かつての港の名残などを一望でき当時の繁栄を偲ぶことができました。


ミレトスの大劇場から見渡す遺跡群。

ディディムはギリシャのデルフィと並ぶ信託のメッカとして栄えていたそうです。神のお告げを参拝者に告げる神官だけが住んだことから上記の二つの遺跡とは異なり街として栄えませんでした。



 

アポロン神に捧げられたという巨大な神殿は今も当時の威容を想像できます。神官たちはどんなことを告げたのでしょう、そして人々は何を求めてはるばるディディムへと足を運んだのでしょう。


神官はここで聖水を飲んで神託を告げた?


レリーフの美しさ、いにしえ人の技術の素晴らしさ。

予想していたよりも早くにディディムまで行けたので最後にBafa(バファ)湖へ向かいました。かつてエーゲ海はこの辺りまであったそうですが、今は一部だけが切り取られ湖として残っているのだそうです。ヘラクレイアと言う遺跡と自然の岩石が絡み合った異様な光景と深い水を湛えた湖、そんな神秘的なイメージで訪れたのですが、村の入り口でいきなり入村料1人5YTL(夫は3人のところを2人分に値切った)をぼったくられ、村に入るなりパザルのトマト売りのおじさんやスルタンアフメットの絨毯売りをもしのぐ強烈、押し付けがましい村のおばさんと娘に英語とドイツ語の単語を並べただけの3分間ガイドを聞かされた後は、ひたすら自分達が作った手芸品や蜂蜜などの押し売り口上を聞く羽目に。人気のない静かな神秘的な湖を見たかったのに…景色を眺める気もなくなってしまいました。どうにも解放してくれそうにないのでこういう時気の優しい夫は蜂蜜を買っていました。買うことない!と私は思うんですけどね。

帰り道は、睡眠不足がたたった夫、ハンドルを握りながら眠りそうだったのでショケに新しくできたアウトレットセンターで休憩、夫は一眠りをし私達はちょっと買い物をした後はそこのレストランでイフタル(その日の断食を明ける)の食事をしてイズミルへ戻りました。Bafa湖ではぷんぷんだったけれど(今思い出してぷんぷんになった)久しぶりの彼女とのトルコ旅はやっぱり楽しい、また一緒に行こうね!




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30 コメント

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Unknown (不思議な世界旅行)
2006-12-21 03:04:01
わーいやった一番乗りだ(棒読み)。

花の写真綺麗ですね。

yukacanさんの御相手さまって、とってもいい人なんですね。これからもお幸せに。

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不思議な世界旅行さん (yukacan)
2006-12-21 06:35:36
一番乗りありがとうございます!
この花なんと言う花なんでしょう。不思議な世界旅行さんはプリエネ方面まではいらっしゃらなかったのですか?
私の相手いい人ですか?蜂蜜買ったから?そうかもしれないですねー。ありがとうございます。
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めるはば! (シィ)
2006-12-21 08:26:03
黄色い花、クロッカスに似てるような?

イズミルの方には、いろいろ観光する所があるんですね。
初めてトルコに来たとき、イズミルにも行った事があるんですが、車で通り過ぎただけ。
機会があれば、是非行ってみたいと思いました。

飛んでるのがyukacanさんの旦那さまなんですか?
うぅ~ん……見えない。
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Unknown (miki)
2006-12-21 22:48:38
これに似たような場所に観光でいったのですが、多分エフェスだったと思います。夏に行ったらすごく熱くてもう遺跡なんてど~でもいいという気分でした。
写真で見ると雲っていてそんなに熱そうでないですね。
地中海の方にはこのような遺跡が多いのですか?
ギリシャみたいですね。
子供たち連れて行ったら喜んで走り回りそうです。
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Unknown (JapanSFO)
2006-12-22 02:38:17
こんにちは!

トルコにそんな素敵な場所もあるんですね~♪
ぜひ一度いってみたいものです!

うちのオフィスにもイスラム教の人がいるんですけどラマダンはうざくて厄介だ~とちょうど昨日はなしていた所なんですよ(笑)いろいろ制約があって大変みたいね~
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石像 (よっし)
2006-12-22 02:40:41
こんばんわ。
この石像に似た人、夫の親戚にいます~!!(笑)あ、もうちょっとほがらかな感じですけど。女性です。

私はトルコで観光らしきものはまともにしたことがありません。ゆったりとこんな景色を眺められたら・・・現実を忘れそう。悠久の歴史を感じますね~。ところで身軽にジャンプしているのは旦那様ですか?すごい瞬間ですね(笑)お花きれい。見たことある気がして調べましたが、分かりませんでした。。。
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やっぱり (アサコサル)
2006-12-22 05:14:47
私このyukacanさんの「旅の写真シリーズ」(と勝手にシリーズ化)好きです。エーゲらしさが出てますね、毎回。地中海側と雰囲気がなんとなく違って、もっともっと「ローマ時代」な空気を感じます。あー行きたいなぁ~。

物売りのおばちゃん、うざいですね~。でも商売だからしょうがないか・・・。(というかトルコ人だからしょうがないか!?)
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Unknown (不思議な世界旅行)
2006-12-22 06:06:31
花は、そうですね、クロッカスの類に見えますね。確か地中海からトルコが原産地のはず。

> プリエネ方面まではいらっしゃらなかったのですか?

ギリシャ・ローマ遺跡、多いですからねえ。全部回ってたら何ヶ月もかかりそう。。。
というわけで、プリエネ方面はとばさざるを得ませんでした。

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シィさん (yukacan)
2006-12-22 06:51:35
めるはば!
花の形からサフランかなと思ったのですが、サフランは紫の花しかないんですね。そしてコリチカムかなとも思ったのですがやっぱりクロッカスでしょう、と納得しています。
http://aoki2.si.gunma-u.ac.jp/BotanicalGarden/HTMLs/crocus.html
http://aoki2.si.gunma-u.ac.jp/BotanicalGarden/HTMLs/korukikamu.html
私コルチカムの花好きなんですよー。でもこれはユリ科なのね。

イズミル周辺で見所たくさんありますよ。エフェスとかベルガマとかアフロディシアスとか・・・。いつか旦那様と一緒に遊びに来てくださいね!
飛んでるのが夫ですよー。1年前くらいに夫の写真公開してるんですよ。ふふふ。
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mikiさん (yukacan)
2006-12-22 06:54:39
エフェスの遺跡はもっと華やかですよね。ここは通好みというか歴史の流れがよくわかるところでした。こういう遺跡は炎天下で日陰がないから真夏はつらいですよね。
この日はもう10月だったし雨がぱらついたりしていました。でも湿度がありましたよ。
エーゲ海から地中海にかけてはこういう遺跡が多いですね。行っていないところまだまだたくさんあります。子供さんたち連れて行ったら見失っちゃうかも。
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