浜野巌治


博多湾の浜辺に住む頑固ジジイです。

紀元節のうた

2016年02月11日 | 日記

わたしは『紀元節』の歌を歌える。

きょうは建国記念の日、戦前は「紀元節」と言った。当時、国民学校の生徒だった私は、講堂に集まり、
校長先生の「教育勅語」を聞き、「紀元節のうた」を全員で合唱した。

1.雲に聳える(そびゆる)高千穂の高根おろしに草も木も

  なびきふしけん大御世(おおみよ)を 仰ぐ今日こそたのしけれ

2.海原なせる埴安(はにやす)の池のおもより猶ひろき・・・

私の記憶はここで終わる。
学校はこれでお終い、家に帰った。

講堂の正面に教育勅語を奉納した神棚のような一角があり、白い手袋をした校長先生が、うやうやしく
扉をあけ、教育勅語を取り出した。
私たち生徒は最敬礼で下を向いたままだった。上を向いてはイケなかった。

天長節だったか、入学間もない国民学校1年生の私はチラッと教育勅語を取り出す校長先生の姿を見た。
すると、後ろから誰かに頭をコツンと叩かれた。指導の教師だったろう。
「頭を叩かれたモノは残れ!」。全校生徒がいなくなった講堂に10数人が残された。
「オマエたちは、きょうから10日間、「国家奉安殿」に10回、最敬礼せよ!」
国家奉安殿というものがあった。ワケがわからないまま、私は最敬礼をした。友だちがハヤシタ!
マジメな私は3回くらい、最敬礼をしたかな?

つれあいに聞く「紀元節のうた」は歌える?・・・歌いだした!

ネコヤナギが芽吹く。